JPS6016237Y2 - シヤツタ−における中柱の固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、多連カーテンを備えたシャッターにおいて
各部分カーテンの間に立設される中柱の中柱固定装置に
関るものである。

シャッターの扉板に使われるスラットカーテンは、幅方
向の寸法が域程度以上長くなると、幅内の撓みに基因し
てカーテンの捲込、繰出作動およびガイドレールによる
カーテンの案内作動が不円滑になることから、シャツタ
開口の開口幅が広いシャッターの合には、カーテンに多
連（一般には、２連ないし３連）の部分カーテンを用い
ると共に、各部分カーテン間に中柱立設させた構造方式
が採られていて、かつ同中柱は、シャッター開成後にお
いて摺動移動によりシャッターの側端付近に収納される
ようになっている。

しかしてこのように中柱を摺動収納可能とした場合には
、収納位置から引出された中柱を、各部分カーテンの側
方端縁を案内するための所定位置に固定させる手段が必
要となる。

本考案は、公知（実公昭５１−３１５４１号）の中柱固
定装置の構造技術を有効に実施するためになされたもの
であって、すなわち、本考案の目的は、中柱を円滑かつ
確実に所定位置に固定させるようにした中柱固定装置を
提供することにある。

以下、図示の実施例に基すいて本考案を説明する。

実施例の固定装置が装備されたシャッタは、第１図ない
し第５図に示すように、仕切板を戒すスラットカーテン
が、左半部の部分カーテン２との連成で形成されていて
、両部分力−テン１，２の間には、中柱３が立設されて
いる。

しかして同中柱３は、左右１対のガイドレール４．５が
所定の間隔を置いて単体に形成されたビーム材よりなり
、かつ中柱３の中間高さ部分には、上記間隔によって生
じた深い方の縦溝内に断面コ形の間隔板６が挟着されて
おり、これにより、中柱３の前面すなわち第１図手前面
には、縦の全通溝より成る凹入部３ａが形成されると共
に、中柱３の上端の後面すなわち第１図背後面には、短
寸の縦溝より成る凹入部３ｂが形成されている。

そのほか、中柱３の前面の下端には、落し７が固設され
ていて、上方から該落し７に挿通された係止杆８の下端
は、床面に埋込まれた係合孔に嵌入している。

ここで、左半部の部分カーテン１は、その左、右の側方
端縁が、シャッタ左端のガイドレール１０と中柱３の左
ガイドレール４の各内空に案内されており、かつ右半部
の部分カーテン２の左、右の側方端縁は、中柱３の右ガ
イドレール５とシャッター右端のガイドレール１１の各
内空に案内されている。

更に、両部分力−テン１，２の夫々の上部は、シャッタ
ーケース９の下板の長手方向のスリット９ａを経て、同
ケース９内の図示しない巻取ドラムに巻付けられており
、かつ同スリット９ａには、各部分カーテン１，２の側
端部を案内して規制する戸当り１３が固設されている。

ところで、スリット９ａのシャッタ中央部のスリット縁
に接するケース９下板の前側下面と後側下面には、断面
り形をなす１対の互いに対向する挾持板１３，１４が固
設されると共に、各挾持板１３．１４の縦板部分は、断
面コ形のカバー１５．１６で箱状に覆われていて、これ
らの両挾持板１３，１４と両力バー１５．１６が、中柱
３の上端を承止するキャッチ１７の骨休を威しており、
すなわち、両挾持板１３，１４の対向する前後挟持板面
の間には中柱３の上端が滑合して挾持されている。

なお、挟持板１３．１４の右左側端は、外拡がりのテー
パ面１３ａ、１４ｂをなすと共に、その左方側端は、内
側に閉じたつば１３ｂ、１４ｂをなしている。

更に、上記挟持板面の背部位置における各カバー１５．
１６の内面には、保合部材としての板ばね１８，１９と
コロ２０，２１とが取付けられていて、すなわち、短冊
状板ばね１８，１９の一端部の基部がカバー１５．１６
の右側部に固定されると共に、各板ばね１Ｂ、１９の他
端部の揺動端に枢着されたコロ２０，２１は、挾持板１
３，１４の各逃孔１３ｃ、１４ｃを貫通して中柱３の凹
入部３ａ、３ｂに弾圧嵌合し、これにより、中柱３の上
端は、部分カーテン１，２の側方端縁を案内するための
図示所定位置に係止、固定されている。

このように、中柱３は、水平面内の移動についてはキャ
ッチ１７と係止杆８とにより夫々ケース９と床面とに固
定されているが、上下方向については、中柱３の上部の
面に旅回可能にクランプ２２で固着されたＺ形のロッド
２３を介してケース９から懸垂されており、具体的には
、スリット９ａの右方半部の前側側傍に沿い、複列のハ
ンガレール２４がケース下板に敷設されると共に、同レ
ール２４には、双輪の滑走コロ２５が挿置されており、
かつ、そのコロ２６から懸下されたの下端は、高さ調整
ナツト２８を介してロッド２３の上端に接合されている
。

中柱３は、このようにシャッターケース９に保持されて
いるので、部分カーテン１，２がケース９内に巻上げら
れたシャッターの開成状態では、係止杆８を引上げて床
面から離し、かつコロ２０．２１の弾圧に抗して中柱３
を右方に押動することにより、中柱３の上端をキャッチ
１７から抜き出した後、懸垂された自由状態でハンガー
レール２４上を滑走させることが可能であり、従って、
中柱３をシャッター右端のガイドレール１１付近に容易
に収納することがきる。

なお、シャッターケース９内には、各部分カーテン１，
２ごとの巻取ドラムを独立的に駆動する２台のモータが
設置されていて、同モータは、シャッター側傍の操作盤
２９の押ボタン操作によって操作通電されるようになっ
ている。

このように構成された実施例の固定装置によると、シャ
ッターの右隅部に収納された中柱３を所定のシャッター
中央位置にセットさせるには、手押操作で中柱３を左方
に滑走させれば良く、このようにすれば、キャッチ１７
の右開口がテーパ面１３ａ、１４ａで拡がっていること
から、中柱３の上端は容易にキャッチ１７内に挟入し、
かつ所定位置に達した時点では、両側の凹入部３ａ、３
ｂにコロ２０，２１が弾圧嵌合することにより、中柱３
の上端は正しく所定位置に係止される。

その後、中柱３の下端の係止杆８を床面の係合孔に落込
めば、中柱３は所定位置に直立して固定される。

この固定動作は、揺動アーム寸度の長いコロ２０．２１
の弾圧ストロークに基づいて行われることから、その作
動性は極めて安定的かつ確実である。

ところで、上述した実施例の構成は、２連の部分カーテ
ンを備えたシャッターに適用したものであるが、第６図
に示すように、３連の部分カーテンを備えたシャッター
の中柱３０．３１に固定装置を設する場合には、シャッ
ターケース３２の左方１／３強と右方１／３強とにハン
ガレール３３．３４を敷設させると共に、シャッタ−ケ
ース３２下面の２箇所に同様なキャッチ３５．３６を設
け、これにより、中柱３０．３１をシャッターの両側の
各隅部に収納させるように構成すれば、上述同様に有効
な固定作動が得られる。

なお、この３連カーテンの場合には、中中柱３０．３１
にかかる部分カーテンの保持負荷が増大することから、
第７図に示すように、中柱３０゜３１のガイドレール間
の間隔寸法を大きく採ると共に、キャッチ３５．３６の
各挟持板３７Ａ、３７Ｂの中央に板ばね３８Ａ、３８Ｂ
の中央基部を固定させ、かつ各板ばね３８Ａ、３８Ｂの
両先端に弾圧コロ３９を枢着させた構造の係合部材を用
いれば、固定動作を一層確実化することがきる。

以上述べたように、本考案に係る中柱固定装置によれば
、シャッターケースの下部に設けて、中柱上端部の前後
面を挾持する前後一対の挟持板の挾持板面に設けた逃孔
から、該挾持板面の背部に基部が固設された板ばね揺動
端のコロを中柱の凹入部に突出させて弾圧嵌合させるよ
うにしたので、中柱の挟持固定操作時にコロの回転によ
り中柱の前後面に傷をつけることがなく中法の前後挟持
板間への挿入が容易であり、しかも上記板ばねとコロと
により形成される係合部材の構造が簡単で部品点数少な
く従って故障も少なくてすみ、また板ばねの折曲成形に
より容易に中柱の挟着力も調整できる等の実用上優れた
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す中柱固定装置の正面
外観図、第２図は、第１図の■−■線における断面図、
第３図は、第１図の部分■の拡大図、第４図は、第３図
のＩＶ−ＩＶ線における断面図、第５図は、第４図の■
−■線における断面図、第６図は、別の実施例を示す３
連力−テン式シャッターにおける中柱固定装置の概要図
、第７図は同装置のキャッチの平断面図である。 １．２・・・・・・部分カーテン、３，３０．３１・・
・・・・中柱、１３，１４，３７Ａ、３７Ｂ・・・・・
・挾持板、１７．３５，３６・・・・・・キャッチ、１
Ｂ、１９．３８Ａ、３８Ｂ・・・・・・板ばね、２０，
２１．３９・・・・・・コロ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カーテンの側方端縁を案内するための所定位置に引出さ
   れたシャッター中柱の上端部を、シャッター中柱の前面
   側と後面側とから挾持する前後の挾持板であってその対
   向する前後挟持板面の各中央には逃孔が形成された挟持
   板と、該中柱の前面と後面とに形成された凹入部に弾圧
   嵌合して中柱を上記所定位置に係止させる前後の係合部
   材とを具備したキャッチがシャッターケースの下部に設
   けられているシャッターの中柱固定装置において、上記
   係合部材は、一端部又は中間部に形成された基部が上記
   挟持板の挾持板面の背部位置に固設されると共に他端部
   の上記逃孔に隣む揺動端は中柱側に弾撥揺動される短冊
   状の板ばねと、この板ばねの上記揺動端に取付けられる
   と共に、上記挟持板の逃孔を貫通して中柱の上記凹入部
   に弾圧嵌合するコロとにより形成されていることを特徴
   とするシャッターにおける中柱の固定装置。