JP2719555B2 - 折畳式横引きシャッター - Google Patents

折畳式横引きシャッター

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JP2719555B2
JP2719555B2 JP29558488A JP29558488A JP2719555B2 JP 2719555 B2 JP2719555 B2 JP 2719555B2 JP 29558488 A JP29558488 A JP 29558488A JP 29558488 A JP29558488 A JP 29558488A JP 2719555 B2 JP2719555 B2 JP 2719555B2
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寿麿 中谷
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スワンムービングウォール株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多数のパネル体を回動自在に連結して建物
等の開口部に設置される折畳式の横引きシャッターに関
する。
[従来の技術] 従来の折畳式横引きシャッターは、回動自在に連結し
た各パネル体を上部戸車により上枠レールに上吊りして
走行せしめるとともに、閉成した各パネル体の下縁は下
枠の案内溝に挿入してバタツキを防止しまたその裾部を
目隠ししていた。
そして、かかる従来シャッターは、戸袋部において各
パネル体の下縁を下枠の案内溝から離脱せしめるために
溝の側片を部分的に欠除する必要があり、これに対応し
て下枠を埋設した場合は建物等の床面を上記欠除深さに
合せて一段堀下げていた。
なお、このような戸袋部の横幅は、開成して折畳んだ
各パネル体の合計厚さ分だけでなく、更にこれを下枠案
内溝に伸張しつつ導入するための余裕幅(パネル2枚分
以上)を要し、例えばこの戸袋部の平面形状を見ると上
記余裕幅を斜辺部に有するかなり幅広の一斜辺台形状に
床面が堀下げられている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このように床面を堀下げて戸袋部を形成する
と、勿論工事も煩雑であるが床面に段差を生じて通行に
支障を来す結果、特に上記余裕幅の分シャッターの有効
開口幅が減少することとなる。
本発明はかかる従来シャッターの問題点に鑑みてなさ
れたもので、閉成時にはパネル体のバタツキ防止や裾部
の目隠しに充分でまた円滑な開閉を得るようにした上
で、特に床面を堀下げる必要がなく最大限の有効開口幅
を確保することが可能な折畳式横引きシャッターを提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的に添い完成し、固定上枠については
案内溝を形成して各パネル体を開閉案内せしめるととも
に該案内溝の側辺を部分的に欠除して戸袋部とし、一
方、固定下枠はこのような欠除部を設けることなく開口
幅全長に亙り一律高さに形成するとともにその嵌挿溝内
に突没自在の可動枠を内蔵せしめたものであって、即ち
本発明は、多数のパネル体を回動自在に連結してなる折
畳式横引きシャッターにおいて、案内溝の戸袋側側片を
パネル体2枚以上の横幅に亙り段差状に欠除した固定上
枠と、開口幅全長に亙り一律高さに形成するとともに嵌
挿溝内に突没自在の可動枠を内蔵せしめた固定下枠を設
置し、各パネル体の上縁高さを前記固定上枠側片の段差
範囲内に配置する一方、該パネル体の下縁を上記固定下
枠の一律高さより上方で且つ可動枠の突没範囲内に配置
してなることを特徴とする折畳式横引きシャッターに係
り且つこれを要旨とするものである。
[作用] 以上の結果、本発明の横引きシャッターは、パネル体
の下縁を固定下枠の一律高さより上方で且つ可動枠の突
没範囲内に配置しているため、可動枠を突出せしめれば
パネル体の下縁に係合し、逆にこれを下固定枠の嵌挿溝
内に没入せしめれば上記係合は外れシャッターの折畳み
動作の拘束は解除される。この結果本シャッターの固定
下枠は、それ自体ではパネル体の下縁に係合しないので
戸袋部においても特別な切欠き部を設ける必要がなくシ
ャッターの開口幅全長に亙り一律高さに形成できる。
但し、本シャッターではパネル体の上縁高さを固定上
枠の案内溝側片の段差範囲内に配置しているため、各パ
ネル体は上記段差状の欠除部に至るまでは案内溝に拘束
されて伸張状態で走行し、該欠除部に至って初めてその
上縁を案内溝から離脱して順次折畳まれる。
[実施例] 以下、実施例を図面に従い説明すれば(まず第1図及
び第2図参照)、図中1は本例ではアルミ合金型材等よ
りなる折畳式横引きシャッターで、そのシャッター本体
2は、四周框組3内にガラス板4を保持した多数のパネ
ル体5…を蝶番部6,6(第3図及び第4図を合せて参
照)を有する連結框7…を介して回動自在に連結し、更
に戸当り框8と吊元框9を備えて形成してなる。そし
て、その一つおきの連結框7…と戸当り框8及び吊元框
9の上下端には、夫々上吊戸車10…(上端)と比較的長
寸のガイドローラー11…(下端)を備え(第5図及び第
6図を合せて参照)、上吊戸車10…を固定上枠12の軌条
13,13に上吊りして走行せしめる一方、下端の長寸ガイ
ドローラー11…は固定下枠14に内蔵した後述する可動枠
15の係合溝16に常時挿入して横引き開閉自在としてい
る。なお、他の一つおき連結框7…の上下端には比較的
短寸の振止めローラー17…を備えている。
本例横引きシャッターの固定上枠12は、上記軌条13,1
3に加えて下向きに開口した案内溝20を有し、該案内溝2
0はその戸袋側側片21を、本例では吊元側端部からパネ
ル体2枚分余に全パネル体5…の折畳み厚さを加えた程
度の横幅に亙り段差状に欠除して欠除部22を形成してい
る。なお、この固定上枠側片21の段差範囲(第1図及び
第5図中D1)は本例では例えば2cm程度である。
次に、本例横引きシャッターの固定下枠14は、シャッ
ターの開口幅全長に亙り一律高さ(第1,2,5,6図中H)
に形成するとともにその嵌挿溝23内に、上向きに開口し
た係合溝16を有し且つ突没自在の可動枠15を内蔵せしめ
ている。なお第5図及び第6図中37は建物等の床面であ
る。
ここで、該可動枠15の突没装置24は勿論種々選択する
ことができるが、例えば本例では可動枠15の側面に戸車
25を備え、これを固定下枠の上記嵌挿溝に内蔵したガイ
ドブロック26の傾斜案内溝27に係合せしめて該溝27に沿
い固定下枠の嵌挿溝23から突没自在としている。なお、
本例の可動枠15はこのような傾斜突没手段を採るため固
定下枠14より若干短く形成されている。また、本例可動
枠15の突没範囲(第2,5,6図中D2)は例えば2〜3cm程度
である。
なお、本例突没装置24にはシャッター本体2の開閉動
作に対する連動機構を2種重設しており(図中28a,28
b)、その一つ図中28aは上記可動枠の係合溝16の戸当り
側端部に溝横断状に架設した係合受部29(支軸と遊嵌パ
イプとよりなる)にシャッター本体の戸当り框8の下端
ピース30を係合自在としたもので、横引いて伸張せしめ
たシャッター本体2を伸張状態のまま更に若干戸当り側
に横引くと(このため本例シャッター本体2の全長は固
定下枠14の全長より若干短く形成されている)、上記戸
当り框8の下端ピース30は可動枠15の係合受部29を押圧
し、可動枠15を前記ガイドブロック26の傾斜案内溝27に
沿い突出せしめる。なお、本連動機構28により逆に可動
枠15を固定下枠の嵌挿溝23内に没入せしめるためには、
例えば可動枠15と固定下枠14間にスプリング(図示しな
い)を張設して可動枠15を没入方向に付勢せしめればよ
いが、本例の場合は前記のように連動機構を更に一種重
設しているのでこの必要はない。
即ち、本例の他の連動機構28bはシャッター本体の吊
元框9の下部に備えた落し錠31で、該落し錠31は固定下
枠14に対してではなく可動枠15に対して施解錠自在とさ
れており(可動枠15に固定した錠受金具32参照)、これ
を施錠した上で、伸張したシャター本体2を更に若干戸
当り側に横引くと可動枠15は連動して突出するし、逆に
伸張したまま吊元側に若干引戻せば可動枠15は連動して
没入する。
一方、本例シャッターの各パネル体5…は、その上縁
33の高さを前記固定上枠側片21の段差範囲D1内に配置す
る一方、その下縁34は上記固定下枠14の一律高さHより
上方で且つ可動枠15の突没範囲D2内に配置している。
この結果、本例シャッターの各パネル体5…は、可動
枠15の没入状態ではその下縁34を拘束されず、逆に突出
状態では該可動枠15の係合溝16内に拘束される。一方、
各パネル体5…の上縁33は前記欠除部22以外では固定上
枠12の案内溝20内に拘束され、該欠除部22に至って初め
てその拘束が解かれ得る。
このため、本例シャッター1の開閉状態を説明する
と、まず開成して折畳んだシャッター本体2を横引く
と、各パネル体5は本例では前記振止めローラー17…を
含むその上縁33を固定上枠12の案内溝20内に差入れつつ
戸当り側のパネル体から順次伸張する。そして、該シャ
ッター本体2の開閉動作を完了すれば可動枠15は前記突
没装置24により固定下枠14の嵌挿溝23から突出し、本例
では前記短寸の振止めローラー17…を含むパネル体の下
縁34に係合する。
一方、閉成したシャッター本体2を伸張状態のまま吊
元側に若干引き戻すと可動枠15は固定下枠14の嵌挿溝23
内に没入してパネル体5…の下縁34に対する上記係合を
解除する。但し、本シャッター1ではパネル体5…の上
縁33の高さを固定上枠案内溝側片21の欠除部段差範囲D1
内に配置しているため、各パネル体5…はたとえ下縁34
の係合が外れても上記段差状の欠除部22に至るまでは上
縁34が固定上枠の案内溝20内に拘束されて伸張状態で走
行し、該欠除部22に至って初めてその上縁34を離脱して
順次折畳まれる。
なお、本例のシャッター1では固定上枠12の前記欠除
部22に突没自在の可動フィン35を配設しており、該可動
フィン35はシャッター本体2の開成開始動作に連動して
上方に没入して上記欠除部22を開放し、また閉成完了動
作に連動して下方に突出して該欠除部22を封鎖している
(第5図2点鎖線表示部参照)。
ここで該可動フィン35の突没装置と連動機構は前記可
動枠15に準じて構成され、固定上枠14に備えたガイドブ
ロック26の傾斜案内溝27に可動フィン35に備えた戸車25
を係合せしめるとともに、かかる可動フィン35からシャ
ッター本体吊元框9の上端ピース36の(開放方向)前後
両側に掛合受部29,29(支軸と遊嵌パイプとよりなる)
を遮断状に突出してシャッター本体の開成開始動作と閉
成完了動作に連動しせめている。
なお前記可動枠の突没装置や連動機構は勿論種々設計
することが可能で、例えば図示しないが可動枠をパンタ
グラフ状の四節リンク機構で支持してもよく、該リンク
機構の上節点を可動枠に、下節点を固定下枠に回動自在
に固定するとともに、左右節点の一方をシャッター本体
に対する係合受部を備えた連杆などで押引きせしめれば
よい。このような突没装置によれば、可動枠を垂直に突
没せしめることができ、任意曲線の開閉軌道を有するシ
ャッターに用いても好適である。
また、図示例の突没装置の傾斜案内溝を有するガイド
ブロックに代えて、シャッター本体側に傾斜案内面を有
する係合アームを備えて可動枠の案内溝内に突設してお
き、該傾斜案内面により可動枠の係合受部を押圧すると
ともに、可動枠の作動をガイドブロック等で垂直方向に
規制しておいても、可動枠はシャッター本体に連動しつ
つ垂直に突没する。
更に、開閉方向への移動を伴なうが、例えば小板状の
アームの一端を固定下枠に、他端を可動枠に各々回動自
在に固定しても簡易に突没装置を構成することができ
る。
なお、固定下枠はシャッターの開口幅方向(該枠の長
手方向)に関して開口幅全長に亙り一律高さに形成すれ
ば足り、これに直交する開口部の内外方向(枠の見込み
方向)に関しては必ずしも一定高さとする必要はなく、
例えば玄関等においてシャッターを挟む内外床面にもと
もと段差を設ける必要があったり、或いは本シャッター
をサッシの外側に雨戸として設置するような場合などに
は、上記見込み方向に関しては夫々の納り上の必要に応
じて任意の断面形状に形成し得る。
実施例は以上のとおりに構成したが、本発明は前記要
旨に反しない限り、パルス体、案内溝、案内溝の側片、
固定上枠、嵌挿溝、可動枠、固定下枠、パネル体の上縁
及び下縁等の具体的形状、構造、寸法、材質、員数、配
置及びこれらの関係、そして上枠側片の段差範囲、可動
枠の突没範囲並びに固定下枠の一律高さの大きさ等は様
々に変更することができ上記実施例に限られないことは
いうまでもない。
[発明の効果] 本発明の折畳式横引きシャッターは前記要旨のとおり
に構成したので、折畳み開成のために上下枠より離脱せ
しめなければならないパネル体の上下縁のうち、まずそ
の下縁は固定下枠の一律高さより上方に配置しているか
ら該固定下枠を床面に面一に埋設しても戸袋部の床面を
堀下げる必要が全くなく、通行の支障等を解消してシャ
ッターの有効開口幅を最大限に確保し、また施工時間も
短縮することが可能となる。
一方、閉成時におけるパネル体の振止めや裾部の目隠
しは、パネル体の下縁を可動枠の突没範囲内に配置して
突出した該可動枠により行うことができる。そしてこの
可動枠がシャッターの開成の際に没入して、パネル体下
縁の拘束をたとえ全長に亙り同時に解除したとしても、
上縁高さを固定上枠側片の段差範囲内に配置した各パネ
ル体は、横引きされて上記固定上枠側片の欠除部に至る
までは固定上枠の案内溝内に拘束されて折畳まれること
がない。このため、特に長尺の横引きシャッターにおい
て思いがけない位置のパネル体が不意に回動して突出す
るような恐れがない。
このように、本発明横引きシャッターは、突没自在の
可動枠を採用することによりパネル体の下縁の拘束につ
いては、その解除箇所を開口幅内に部分的に特設する必
要がなく、開口幅全長に及ぶ面一床面の形成を可能にし
たことと合せて、逆に上縁の拘束は開口幅の一部に解除
位置を限定し、上記下縁に対する拘束解除を補完して各
パネル体の順序整然とした折畳み動作を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は実施例を示すもので、第1図は本発明折畳式横引
きシャッターの開成状態正面図、第2図は同閉成状態正
面図、第3図は同開成状態横断面図、第4図は同閉成状
態横断面図、第5図は第1図A−A線断面図、第6図は
第2図B−B線断面図。 1……折畳式横引きシャッター、22……側片欠除部 5……パネル体、23……嵌挿溝 12……固定上枠、33……パネル体上縁 14……固定下枠、34……パネル体下縁 15……可動枠、D1……側片の段差範囲 20……案内溝、D2……可動枠の突没範囲 21……案内溝の戸袋側側片、H……固定下枠の一律高さ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のパネル体を回動自在に連結してなる
    折畳式横引きシャッターにおいて、案内溝の戸袋側側片
    をパネル体2枚以上の横幅に亙り段差状に欠除した固定
    上枠と、開口幅全長に亙り一律高さに形成するとともに
    嵌挿溝内に突没自在の可動枠を内蔵せしめた固定下枠を
    設置し、各パネル体の上縁高さを前記固定上枠側片の段
    差範囲内に配置する一方、該パネル体の下縁を上記固定
    下枠の一律高さより上方で且つ可動枠の突没範囲内に配
    置してなることを特徴とする折畳式横引きシャッター。
JP29558488A 1988-11-21 1988-11-21 折畳式横引きシャッター Expired - Lifetime JP2719555B2 (ja)

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