JPS6016118B2 - 抵抗体付き回路基板とその製造法 - Google Patents

抵抗体付き回路基板とその製造法

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JPS6016118B2
JPS6016118B2 JP57212948A JP21294882A JPS6016118B2 JP S6016118 B2 JPS6016118 B2 JP S6016118B2 JP 57212948 A JP57212948 A JP 57212948A JP 21294882 A JP21294882 A JP 21294882A JP S6016118 B2 JPS6016118 B2 JP S6016118B2
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plating
copper
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和芳 柴垣
佳久 森
孝彦 森内
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は抵抗体付き回路基板とその製造法に関する。
従来、抵抗体を内蔵した回路基板は、一般に、電気絶縁
層、この層上に接合された抵抗体の層およびこの抵抗体
に接合された高導電体層からなる積層板の形態で提供さ
れる。また、目的とする抵抗回路パターンの作製に際し
ては、所定の回路パターンの形状にしたがって、絶縁領
域(絶縁層上の全層を除去)、抵抗領域(高導電体の層
のみ除去)、及び導体領域(各れの層も除去せず、通常
はこの高導電体上にさらに金などの貴金属の薄膜メッキ
を施す)が、サブトラクティブ法(マスクーェツチング
法)により形成されるか、あるいは該抵抗部分などを所
定のパターン形状をしたスクリーン印刷版を介して印刷
する直接形成法などにより形成される。ところで、当該
技術分野における抵抗体材料は、炭素系、酸化金属物系
、金属系及びこれらの混合体などからなっている。
かかる材料から抵抗体の層を形成する方法としては、ペ
ースト状物たとえばカーボン粒子などを種々の樹脂成分
で混合したものを印刷する方法、各種の炭化水素系化合
物を種々の条件下で炭化し蒸着する方法、金属ないし二
元系以上の合金を黍着、スパッタリングする方法などが
知られている。しかるに、ペースト状物の印刷の場合は
抵抗値自体のコントロールが困難であり、しかも回路板
全面にわたる抵抗値のバラッキが大きく特性も悪し、。
また、蒸着及びスパッタリングによる方法でも抵抗値の
管理が難しく、その上設備的に高価となる。そこで、近
年、抵抗体の層をメッキによって、安価にかつ大面積に
して効率よく安定的に製造す夕る方法が着目されている
例えば特開昭48−73762号公報にはニッケルーリ
ン合金からなる抵抗体を電気メッキで製造する方法が、
また特開昭50一71513号公報には上記以外の各種
の二元系合金よりなる抵抗体の層を電気メッキで形成す
る方Z法がそれぞれ提案されている。しかしながら、上
記合金類は目的とする抵抗体材料としては特性上ならび
に作業性の点で多くの欠点があることが判明した。一般
に、かかる金属薄膜抵抗体からなる回路基Z仮において
は、これらの膜厚を薄くすることによって目的に合った
面積抵抗値を有する抵抗体を得ることができる。
しかし、薄くするに従って金属皮膜自体のミクロ的な均
一性が得られ難く、おのずと膜厚に限度がある。たとえ
ば前述のニッケル2−リン合金での工業的に使用し得る
面積抵抗値としてはせし・ぜし・1000/口以下であ
り、更に高い面積抵抗値を有するものは得られ難い。そ
の上、サブトラクティブ法による加工工程中でも重大な
欠陥がある。サブトラクティブ法では、まず、回路基板
の銅箔(高導電体)表面全面にフオトレジストを塗布す
る。
ついで、目的とする抵抗部分及び導体部分にレジストが
残るようなフオトマスクを介して露光後、現像する。絶
縁領域を形成するために不必要な銅及び抵抗体の層をそ
れぞれの専用エッチング液にて順次エッチング除去する
。引き続き、今度は導体部分のみが残るフオトマスクを
介して露光後、現像する。これにより露出された銅箔を
エッチング除去(抵抗領域の形成)すれば目的とする回
路板(但し、導体領域にはしジストが残存している)を
得ることができる。上記工程においては、抵抗パターン
領域に相当する部分の銅箔をエッチング除去する際、こ
のエッチング液に対して抵抗体の材質が安定で、ほとん
どエッチングされないことが必須条件である。
しかるに、上記のニッケルーリン合金からなる抵抗体は
銅箔とのエッチング選択性が悪く、銅箔のエッチング時
に抵抗体も部分的にエッチングされてしまい抵抗値が大
幅に増加してしまうことが判明した。つまり、所期の設
定値がそのまま加工後の抵抗値にならないという欠点を
有していた。また、上述の特関昭50−71513号公
報に示される各種の二元系合金は、これらが単金属のメ
ッキ膜より一般に高い面積抵抗値が得られるものとして
提案されたものであるが、下記の理由により未だ工業的
に採用されるに至っていない。すなわち、前記薄膜化に
よる抵抗値の増大とエッチング選択性などの諸特性のバ
ランスをとりにくい問題があるほか、抵抗値のバラッキ
のない一定組成の合金メッキ膜をこれらのメッキ浴から
安定に製造することが非常に難しいという問題があるた
めである。タ このような事情に鑑み、この出願人は、
前記提案に係る各合金とは異なる抵抗体材料としてすで
にスズーニッケル合金を案出した。
この合金によると、前記提案のものに比し薄膜化が可能
でこれによって約300〜4000/口の面積抵抗値を
得るこ0とができ、またエッチング選択性がよくなり、
さらに電気メッキで形成する場合の均一電着性にもすぐ
れたものとなることが見し、出された。この発明者らは
、上記スズーニツケル合金からなる抵抗体材料に関する
引き続く研究において、タスズーニッケル合金中にさら
に銅とィオウを含有させたときには面積低抗値が一段と
大きな回路基板が得られることを知り、この発明を完成
するに至ったものである。すなわち、この発明は、電気
絶縁層の少な〈とひも片面に抵抗体の層を介して高導電
体を接合した構造の回路基板において、上記抵抗体がス
ズーニッケル−銅−ィオウの四元合金からなることを特
徴とする抵抗体付き回路基板に係るものである。
この発明における上記の四元合金によれば、前タ記スズ
ーニツケル合金の場合と同様の良好なエッチング選択性
や電気メッキ時のすぐれた均一電着性が得られるほか、
面積抵抗値のきわめて高い回路基板を容易にかつ安定性
良好に製造することができる。40 たとえば、前記ス
ズーニッケル合金の場合、面積抵抗値1000/口程度
のものではその膜厚を数100A以下に、また約300
〜4000/口程度のものでは上記よりもさらに薄くし
なければならなかった。
これに対し、この発明の四元合金によると、合金中の銅
およびィオウ原子の含有量を適宜設定するだけで、その
膜厚をそれほど薄くしなくともたとえば200〜300
A以上数千Aの厚さでも5000/口程度の面積抵抗値
を得ることが可能とな〇。一方、膜厚を薄くすれば、上
記の面積抵抗値はさらに一段と大きくなり、1びQ/口
程度までの面積抵抗値を容易かつ安定に得ることができ
る。また、この発明の回路基板は、上記四元合金を抵抗
体材料としたことによって抵抗安定性に非常Zにすぐれ
たものとなり、高温ないし高温下に放置したときの抵抗
値の変化率が小さく、この点からも信頼性のきわめて高
い回路基板を提供できるという利点がある。
この発明の四元合金からなる抵抗体がいかなるZ理由で
上述の如き効果を奏しうるのかは、現在のところ必ずし
も明らかではない。
推測では、上記合金の結晶粒子の微細化、銅および非金
属成分としてのィオウ原子の混入による結晶構造の変化
などに起因するものと思われる。 2この
発明において適用される高導電体としては、銅箔が最も
一般的であるが、その他ニッケル箔、スズメッキ鋼箔及
び亜鉛箔など従来公知の材料を広く適用できる。また、
これら高導電体の製造法は特に限定されず、各種方法で
つくられるも2のがいずれも適用可能である。この発明
における前記四元合金からなる抵抗体の層は、上記高導
電体に対して一般に電気メッキ手法により形成されるが
、その合金組成としては、スズ、ニッケルおよび銅の合
計量中スズ30〜379.9重量%、好適には35〜7
4.5重量%、ニッケル20〜69.$重量%、好適に
は25〜64.5重量%及び銅0.1〜30重量%、好
適には0.5〜28重量%を含有し、かっこの含有ニッ
ケルに対しESCA測定による相対強度比で3〜80%
、好適には4〜75%の範3囲のイオウを含むものであ
ることが望ましい。
スズ、ニッケルおよび銅の含有量が上記範囲からずれる
と回路基板の面積抵抗値が充分に高くならず、回路特性
上好結果を得にくい。とくに、銅の存在は、これとィオ
ウとの共存によって面積抵抗4値の増大に大きく寄与す
るものであるため、イオウ濃度を勘案した上で上記最適
範囲に設定すべきである。また、イオウ濃度が低すぎる
と面積抵抗値がそれ程高くならず、逆に高くなりすぎる
と回路特性上、とくに長期的な耐湿特性の面で好結果が
得られない。なお、この明細書で記述するところのES
CA測定とは、ElectronSpectrosco
pyfoでChemicalAnal$is(イヒ学分
析のための電子分光)の頭文字を取った略称であって、
実際にduPont−島津製作所のX−線光電子分光装
置ESCA65血を用いX線はMgKQ線にて、光電子
スペクトルを測定して実測したものである。
また、この実測に際し、回路基板の高導電体をエッチン
グにより除去して抵抗体の層を露出させ、この露出面側
から上記光電子スペクトルを測定したものである。この
種のESCA測定はある特定金属に対する相対強度比で
以つてその相対含有量を表わすのによく採用されている
ものである。電気メッキ手法による前記抵抗体の層の形
成は、スズ塩、ニッケル塩および銅塩と共にポリリン酸
のアルカリ金属塩、水溶性の有機ィオウ化合物またはそ
の塩および好ましくはQーアミノ酸またはその塩を含有
するメッキ液を使用し、このメッキ液から電気メッキに
より高導電体上に抵抗体の層を亀着析出させるものであ
る。
上記のスズ塩としては、塩化第一スズ、ピロリン酸第一
スズ、硫酸第一スズなどを例示でき、おのおの単独また
は2種以上の混合系で使用できる。
使用量は金属換算で2〜45夕/夕、好ましくは3〜4
0タ′そである。またニッケル塩としては、塩化ニッケ
ル、ピロリン酸ニッケル、硫酸ニッケル、スルフアミン
酸ニッケルなどを例示でき、おのおの単独または2種以
上の混合系で使用できる。
使用量は金属換算で2〜25タ′Z、より好ましくは3
〜20夕/そである。さらに銅塩としては、塩化第二鋼
、ピロリン酸銅、硫酸鋼などを例示でき、おのおの単独
または2種以上の混合系で使用できる。
使用量は金属換算で0.1〜3.5の〆、好ましくは0
.冬〜3.数/そである。またポリリン酸のアルカリ金
属塩としては、そのカリウム塩、ナトリウム塩などを例
示でき、単独または2種以上の混合系で使用できる。
なお、ポリリン酸とは一般式を有する化合物の総称であ
り、この発明においてはnは1〜3の整数のものを用い
るのが好ましい。ポリリン酸のアルカリ金属塩の添加量
としては上記スズ、ニッケルおよび銅塩の総量添加量に
鑑み100〜450夕/その範囲とする。水溶性の有機
ィオウ化合物またはその塩は、メッキ皮膜合金中にィオ
ウ原子を含有させるためのものである。
有機ィオウ化合物が水溶性であるためには官能基として
アミノ基、水酸基、カルボキシル基などを有するもの、
またはそれらのカリウム塩、ナトリウム塩などであるこ
とが望ましい。また、その分子量としては、一般に45
〜550の範囲、好適には65〜450の範囲であるの
がよく、イオウ含有量としては通常5〜8の重量%、好
適には8〜7の重量%である。このような有機ィオウ化
合物の具体例としては、システィン、ホモシスティン、
システイン塩酸塩、チオール・ヒスチジン、グルタチオ
ン、ホモシステイン・チオラクタン塩酸塩、シスタチオ
ニン、メチオニン、ェチオニン、シスチン、ホモシスチ
ン、シスチン・ジスルホキシド、システィン酸、チオグ
リコール酸、チオグリコール酸ナトリウム、チオ乳酸、
チオ乳酸ナトリウム、チオ乳酸カルシウム、チオサリチ
ル酸ナトリウム、ジチオサリチル酸、チオリンゴ酸、チ
オ酢酸、チオ酪酸、ジェチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、エチルキサントゲン酸カリウム、エチルキサント
ゲン酸ナトリウム、イソプロピルキサントゲン酸ナトリ
ウム、1ーチオソルビトール、チオグリセリン、2一メ
ルカプトエタノール、2一アミノエタンチオール、チオ
モルホリン、チオジグリコール、チオジグリコール酸、
3・3′−チオプロピオン酸、2ーチオフェンカルボン
酸、ジチオジグリコール酸、3・3ージチオジピリジン
、サッカリン、チアゾール、チオ尿素、チオセミカルバ
ジド、アリルチオ尿素、エチレンチオ尿素、チオホルム
アミドなどを例示でき、おのおの単独又は2種以上の混
合系で使用できる。その使用量は0.05夕/そ以上飽
和濃度までとされ、好ましくは0.1〜20夕/そであ
る。また、必要に応じて添加されるQーアミノ酸として
は、グリシン、ヒスチジン塩酸塩、フェニルアラニン、
ロイシン、アスパラギン酸、グルタミン酸などを例示で
きる。その添加量は0〜50夕/夕、好適には5〜30
夕/その範囲で、おのおの単独又は2種以上の混合系で
使用できる。なおメッキ効率、特性値向上等のために、
メッキ格のpH調整剤として塩酸、硫酸、スルフアミン
酸、ピロIJン酸、アンモニア水、水酸化カリウムなど
を適量添加することもできる。上記のメッキ液を用いた
電気メッキに当っては、そのメッキ格温度は20〜60
qoの範囲で、メッキ電流密度としては0.01A′d
で以上で、かつ3〜1000クーロン/d〆の総メッキ
電気量の範囲でメッキを行なうことが好ましい。
とくに好適には、メッキ作業性、コスト的問題を考慮し
て、第1図に示したように、メッキ電流密度は0.05
〜5.0A′d〆、メッキ電気量は5〜600クーロン
/dあの範囲がよい。メッキ格温度が適当でなくまた電
流密度が低すぎると、メッキ浴の安定性が損なわれ、得
られる抵抗体の抵抗値のばらつきや各種特性値の低下の
原因となる。陽極として用いられる材質としては、カー
ボン電極、白金被覆チタン電極、ステンレス電極の如き
不溶性電極や、ニッケル電極、ニッケルースズ合金電極
などの可溶性電極のいずれもが適用できる。
このようにして抵抗体の層を形成したのち、さらにこの
層上に常法により電気絶縁層を設けることにより、この
発明の目的とする抵抗体付き回路基板が得られる。
上記電気絶縁層を形成するための材料としては、ェボキ
シ樹脂その他の熱硬化性樹脂が好適に用いられ、またこ
れらの樹脂をガラスクロスその他の繊維基材に含浸させ
てなるプリプレグが用いられる。これらの材料を抵抗体
の層上に加熱圧着(硬化)させることによって電気特性
、耐熱性にすぐれた絶縁層となすことができる。このよ
うに、この発明によれば、前記工業的有用な回路基板の
製造法として、金属換算で2〜45夕/そのスズ塩、2
〜25夕/そのニッケル塩、0.1〜3.5夕/その銅
塩と共に、100〜450夕/そのポリリン酸のアルカ
リ金属塩、0.05夕/そ以上飽和濃度までの水溶性の
有機ィオウ化合物またはその塩および0〜50夕/その
Qーアミノ酸またはその塩を含有するメッキ液を使用し
、このメッキ液から電気メッキにより高導電体上に抵抗
体の層を形成することを特徴とする抵抗体付き回路基板
の製造法を提供できるものである。
第2図は、上述の如くして得られるこの発明の回路基板
から回路板を作製するための工程図を示したもので、こ
の作製工程は従来と特に変えるところはない。
すなわち、まずの工程において、電気絶縁層3の片面に
抵抗体の層2を介して高導電体1を接合した構造の回路
基板における上記高導電体1上にフオトレジスト4を形
成し、つぎに‘B}工程でフオトマスクを介して露光し
、現像して所定のパターンを形成する。
しかるのち、【C’工程でレジスト除去部分にニッケル
メッキ5および金メッキ6を施して一対二個の電極7を
複数形成する。ついでの工程で電極7,7間のフオトレ
ジスト4が残留するようなフオトマスクを介して再び露
光し、現像する。引き続き、【EI工程において上記■
工程でのレジスト除去部分に露出する高導電体1および
抵抗体の眉2をエッチング除去して電気絶縁層3を露出
する。さらに‘F}工程で電極7,7間のフオトレジス
ト4を取り除き、これによって露出する高導電体1を(
G)工程においてエッチング除去する。かくして電極7
,7間にまたがる抵抗体の肩2を残して抵抗素子となし
、この上に(H)工程で保護皮膜8を形成して、回路板
を作製する。以上詳述したとおり、この発明の抵抗体付
き回路基板における大きな特色の一つは、1000/口
以上1皿0/口程度までの高い面積抵抗値を有する抵抗
体を任意の膜厚で自由に形成でき、しかも耐熱性、耐湿
‘性などが良好で抵抗体の信頼性にすぐれる回路基板を
提供できることにある。特にこの世顔人が先に提案した
スズーニッケル合金からなる抵抗体の層では得ることが
困難であった4000/口以上、好適には500〜30
000/口の面積抵抗値を有するとともにその抵抗安定
性にすぐれる回路基板を品質安定に製造できるという利
点がある。以下に、この発明の実施例を記載してより具
体的に説明する。
なお、この発明は以下の実施例にのみ限定されるもので
はない。実施例 1 ロール状の電解鋼箔(35山厚)を所定大(20肌角)
に裁断した後、この銅箔製造時のドラム側の片面全面に
マスキング用の接着保護シートを圧着し、これを洗浄液
(シップレー社製ニュートラ・クリーン聡の1容量に対
して水1容量の割合で希釈した水溶液)に、室温下3分
間浸潰した。
その後、流水にて水洗し、さらにこれを脱イオン水にて
水洗した。次に、過硫酸アンモニウム200夕/そ0お
よび濃硫酸15の【/夕からなる水溶液(以下、単に過
硫酸アンモン処理液という)に室温下2分間浸潰し、水
洗後すみやかに電流密度0.5A/d〆、浴温度25q
0の一定条件、所定時間スズーニッケル−銅−ィオウ合
金のメッキを施して抵抗体の層をタ形成した。なお、メ
ッキ浴は下記の格組成を適用した。塩化第一スズ(Sに
12・2日20) 30夕/そ塩化ニッケル(
NiC12・母LO) 30夕/そピロリン酸
鋼(C均P207・細20) 1.5タ′〆0ピロ
リン酸カリウム(KP207) 175夕/そグ
リシン(NQCH2COOH) 20タ′ム
シスチン(HOOCCH(N比)CH2Sナ2 2.0
夕/そ上記のように抵抗体の層を形成した後、充分に水
洗し乾燥させた。
ついで、銅箔片面の前記保護タシートを剥離した後、抵
抗体の層上に、ェポキシ樹脂舎浸ガラスクロス(通称プ
レプレグ)を重ね合わせ、積層用プレス機により加熱圧
着することにより、抵抗体付き回路基板を得た。上記の
実施例1において、抵抗体形成のメッキ0時間を15鼠
敷こ設定した回路基板を用いて、下記の方法により抵抗
体を構成する四元合金の組成を調べた。
結果は第1表に示されるとおりであった。<合金組成の
測定> タ 供教基板の銅箔全面を、ニュートラ・エッチV1(
シップレー社製の鋼エッチング液;50qo、班=7.
6〜7.8)によりエッチング除去した。
充分に水洗したのち、中央部2肌角を切断し、再度充分
に水洗したのち乾燥させ、ESCA測定用0試料とし、
合金中に含まれるィオゥ濃度を含有ニッケル原子に対す
る相対強度比で測定した。一方、上記試料の残部を再度
充分に水洗したのち、濃硝酸30の【および脱イオン水
70の‘よりなる溶解液を用いて完全に溶解させ、スズ
、ニッケルおよび銅の濃度を原子吸光光度法により測定
した。第1表つぎに、上記の実施例1において、メッキ
時間を40〜25現砂間に設定して得た種々の基板を用
いて下記の方法で回路板を作製した。この回路板(メッ
キ時間の設定によって所定の抵抗値とされたもの)の耐
熱性および耐湿性を調べた結果は、後記の第2表に示さ
れるとおりであった。なお、耐熱性は100℃に10脚
時間放置したときの抵抗変化率(%)を示したものであ
り、また耐湿性とは40℃、90%RH下に10畑時間
放置したときの抵抗変化率(%)を示したものである。
また、上記回路板の板面全体の平均抵抗値および抵抗値
の面分布(バラツキの範囲)と、メッキ時間との相関性
を調べた結果は、第3図に示されるとおりであった。
<抵抗体付き回路板の作製> 抵抗体付き回路基板を前述の洗浄液に室温下3分間浸潰
した後、水洗し乾燥させた。
その後、AZ−119(シップレー社製ポジ型フオトレ
ジスト)をロールコーターで塗工し、水平状態のまま5
〜10分間自然乾燥した後、70q0で18分間乾燥す
ることにより、銅箔表面にフオトレジスト膜を形成した
。つぎに、上記フォトレジスト膜上に雛Wの超高圧水銀
灯(オーク製作所社製HMW−N6−3、照射距離65
肌)にて積算光量値で3皿hi′の照射し、多数個の抵
抗素子の各電極部分にニッケルメッキと金メッキとを施
すための所定のパターンを焼付けた。
その後、AZ−303(シツプレー社製のアルカリ現像
液)を用いて室温下3分間現像し、上記各電極部分のフ
オトレジスト膜を除去し、さらに流水および脱イオン水
で30〜6頂妙間洗浄した。その後、前記の過硫酸アン
モン処理液にて室温下3晩砂闇処理した後、水洗した。
この除去部分に2A/d〆、5000、5分間の条件下
でニッケルメッキを施し、さらにこのメッキ層上に0.
5A/d〆、4ぴ○、IB分間の条件下で金メッキを施
したのち、水洗し乾燥して一対二個の電極を複数形成し
た。ついで、各抵抗素子部分のフオトレジスト膜が残留
するようなフオトマスクを介して、前記露光器にて前記
同機の条件下で露光し、さらに前記同様の現像および水
洗処理を行なって、各抵抗素子部分以外のフオトレジス
ト膜を除去した。
しかるのち、前述のニュートラ・エッチVIにて、上記
除去部分に露出する電解鋼箔をエッチング除去した。水
洗後、濃硫酸335凧【、濃硝酸15の‘、濃塩酸50
処、過酸化水素水10の‘および脱イオン水590風上
からなるエッチング液を用いて、銅箔除去部分に露出す
る抵抗体の層をエッチング除去した。引き続き、各抵抗
素子部分に残留するフオトレジスト膜をアセトンにて室
温下10〜2の酸、間で除去したのち、この除去部分に
露出する銅箔を前記同様のエッチング液(ニュートラ・
エッチVI)にてエッチング除去し、充分に水洗した後
乾燥した。かくして一対二個の電極間を接続する各抵抗
体の層を露出させ、この露出抵抗体を抵抗素子として、
この素子上及びこの素子に近接する電極部分の一部にソ
ルダーレジストィンキをスクリーン印刷により塗布した
。これを所定の条件下加熱硬化させることにより、目的
とする抵抗体付き回路板を作製した。‐ 第2表 比較例 1、2 抵抗体メッキ用のメッキ液としてシスチンを添加せず、
かつピロリン酸銅の添加量を7.0夕/そ(比較例1)
およびピロリン酸銅の代わりに硫酸銅(5水塩)5.0
夕/夕(比較例2)を添加してなるメッキ液を用いた以
外は実施例1と全く同機にして抵抗体付き回路基板を作
製した。
この基板の合金組成を前記第1表に併記した。またこの
基板から前記同様にして回路板を得、メッキ時間(12
〜15硯砂)と得られた回路板の抵抗値との関係を求め
た結果は第4および5図に示される通りであった。これ
らの曲線形状から判断すれば、抵抗値としてはせし、ぜ
し、100〜3000/口程度が限界であろうことが判
る。参考までに抵抗値が25〜1700/口の範囲で各
2個ずつの耐熱性および耐湿性を調べた結果を前記第2
表に併記した。実施例 2 抵抗体合金メッキ用のメッキ液中にグリシンを添加しな
かった以外は実施例1と全く同様にして抵抗体付き回路
基板を作製した。
この基板の抵抗体の合金組成を実施例1と同様にして調
べた結果は、スズ聡.虫重量%、ニッケル28.4重量
%、銅2.7重量%で、イオウ含有量はESCA測定で
のニッケルに対する相対強度比で27.5%であった。
つぎに上記基板から実施例1と同様にして回路板を作製
し、この回路板の抵抗値とメッキ時間との関係を調べた
結果は第6図に示される通りであった。また、耐熱性お
よび耐湿性を前記同様にして調べた結果は、次の第3表
に示される通りであつた。実施例 3〜6 抵抗体合金メッキ用のメッキ液として次の第4表に示さ
れる組成のものを用いた以外は、実施例1と同様にして
抵抗体付き回路基板を得た。
この基板の合金組成を調べた結果およびこの基板から回
路板を作製し、その抵抗値が約9000/口のものにつ
いて特性試験を行なった結果は第4表に併記した通りで
あった。参考例 抵抗体合金メッキ用のメッキ液として、前記の実施例6
のメッキ液組成にさらにピロリン酸銅を3.5タ′そ追
加添加した以外は、実施例1と同様にして抵抗体付き回
路基板を作製した。
この基板の合金組成は第4表に併記した。またこの基板
から前記同様にして回路板を得、メッキ時間(10〜2
5の砂)と得られた回路板の抵抗値との関係を求めた結
果は第7図に示される通りであった。
抵抗値としてはせし、ぜし、1500/口が限度である
ことが判った。参考までに抵抗値が約1000/口のも
のについての特性試験を調べた結果は第4表に併記した
。第4表 実施例 7〜12 抵抗体合金メッキ用のメッキ液として、次の第5表に示
される組成のものを用いた以外は、実施例1と同機にし
て抵抗体付き回路基板を得た。
この基板の合金組成を調べた結果およびこの基板から回
路板を作製し、その抵抗値が約6000/口のものにつ
いて特性試験を行った結果は第5表に併記した通りであ
った。第5表 実施例 13〜16 抵抗体合金メッキ用のメッキ液としてグリシンの添加量
を10夕/そに変更し、シスチンの添加量を0.5〜1
0夕/そ添加してなるものを用い、かつメッキ時間を1
0鼠砂の一定時間とした以外は、実施例1と全く同様に
して抵抗体付き回路基板を作製した。
この基板の合金組成を調べた結果およびこの基板から作
製した回路板の耐熱性、耐湿性を調べた結果は次の第6
表に示される通りであった。また、第8図は上記シスチ
ンの添加量と面積抵抗値との関係を図示したものである
。第6表 実施例 17〜松 メッキ条件を次の第7表に示される如く0.1〜2.弘
′dの、35〜55qoにした以外は実施例5と全く同
様にして抵抗体付き回路基板を作製した。
この基板の合金組成を調べた結果およびこの基板から回
路板を作製し、その抵抗値が約12000/口のものに
つき耐熱性および耐湿性を調べた結果は、第7表に併記
した通りであった。第7表
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の抵抗体付き回路基板における抵抗体
の層を形成するための好適なメッキ条件の範囲を示す説
明図、第2図A〜日はこの発明の抵抗体付き回路基板か
ら所定の回路板を形成するための工程図、第3図、第6
図および第8図はこの発明の抵抗体付き回路基板の性能
を示す特性図、第4図および第5図は比較用として示し
た抵抗体付き回路基板の性能を示す特性図、第7図は参
考用として示した抵抗体付き回路基板の性能を示す特性
図である。 1・・・…高導亀体、2・・・・・・抵抗体の層、3・
・・・・・電気絶縁層。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電気絶縁層の少なくとも片面に抵抗体の層を介して
    高導電体を接合した構造の回路基板において、上記抵抗
    体がスズ−ニツケル−銅−イオウの四元合金からなるこ
    とを特徴とする抵抗体付き回路基板。 2 四元合金がスズ、ニツケルおよび銅の合計量中スズ
    30〜79.9重量%、ニツケル20〜69.9重量%
    および銅0.1〜30重量%を含有し、かつこの含有ニ
    ツケルに対しESCA測定による相対強度比で3〜80
    %のイオウを含むものからなる特許請求の範囲第1項記
    載の抵抗体付き回路基板。 3 電気絶縁層の少なくとも片面に抵抗体の層を介して
    高導電体を接合した構造の回路基板を製造するにあたり
    、金属換算で2〜45g/lのスズ塩、2〜25g/l
    のニツケル塩および0.1〜3.5g/lの銅塩ととも
    に100〜450g/lのポリリン酸のアルカリ金属塩
    、0.05g/l以上飽和濃度までの水溶性の有機イオ
    ウ化合物またはその塩および0〜50g/lのα−アミ
    ノ酸またはその塩を含有するメツキ液を使用し、このメ
    ツキ液から電気メツキにより高導電体上に抵抗体の層を
    形成することを特徴とする抵抗体付き回路基板の製造法
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