JPS60155772A - 生糸絹繊維のセリシン定着増量加工法 - Google Patents
生糸絹繊維のセリシン定着増量加工法Info
- Publication number
- JPS60155772A JPS60155772A JP896484A JP896484A JPS60155772A JP S60155772 A JPS60155772 A JP S60155772A JP 896484 A JP896484 A JP 896484A JP 896484 A JP896484 A JP 896484A JP S60155772 A JPS60155772 A JP S60155772A
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- JP
- Japan
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- raw silk
- hydroxybutanal
- methyl
- sericin
- glutaraldehyde
- Prior art date
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- Granted
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、絹繊維又はその製品にセリシンを付着させた
まま不溶性とし、セリシンを定着せしめる加工法に関す
るものである。
まま不溶性とし、セリシンを定着せしめる加工法に関す
るものである。
これまで、比較的簡易な方法として生糸絹繊維のセリシ
ン定着に用いられているホルムアルデヒド法、グルタル
アルデヒド法(特公昭51−24601号公報)はたん
ばく質や糖質の固定保存としての組織固定剤に広く利用
されて来たものである。これらアルデヒド類は組織内へ
の浸透速度が早く、細胞の微細構造をも損なわずに組織
を固定できる特徴を持っている。これらのアルデヒドを
生糸絹繊維のセリシン定着へ応用することにより所望量
、1簿1胆)シンを安定に定着した生糸絹繊維として得
ることができるもので、本発明についてもその応用とし
て見出したものである。
ン定着に用いられているホルムアルデヒド法、グルタル
アルデヒド法(特公昭51−24601号公報)はたん
ばく質や糖質の固定保存としての組織固定剤に広く利用
されて来たものである。これらアルデヒド類は組織内へ
の浸透速度が早く、細胞の微細構造をも損なわずに組織
を固定できる特徴を持っている。これらのアルデヒドを
生糸絹繊維のセリシン定着へ応用することにより所望量
、1簿1胆)シンを安定に定着した生糸絹繊維として得
ることができるもので、本発明についてもその応用とし
て見出したものである。
近年、河川ならびに湖沼の汚濁が進んでいる中で、汚染
源ともなりかねない生糸絹繊維中のセリシン含有量は2
596前後と高く、セリシンを廃棄せずに定着させうれ
ば資源の有効利用から鑑みて染色加工上、重要視されう
る。
源ともなりかねない生糸絹繊維中のセリシン含有量は2
596前後と高く、セリシンを廃棄せずに定着させうれ
ば資源の有効利用から鑑みて染色加工上、重要視されう
る。
本発明は、生糸絹繊維のセリシン定着法として、簡易な
処理方法によって嵩高性や耐久性が付与でき、河川の汚
染防止にも役立つような方法を開発するために鋭意研究
を重ねた結果、生糸絹繊維又はその製品を2−ヒドロキ
シアジポアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール、2−
メチル−3−ヒドロキシブタナール、3−ヒドロキシ−
3−メチルブタナール、2.2−ジ・メチル−3−ヒド
ロキシプロパナール、2−メチル−3−ヒドロキシペン
タナールの中から選ばれたヒドロキシル基をもつ脂肪族
モノアルデヒドとグルタルアルデヒドを含有する溶液で
処理することにより、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を成すに至った。
処理方法によって嵩高性や耐久性が付与でき、河川の汚
染防止にも役立つような方法を開発するために鋭意研究
を重ねた結果、生糸絹繊維又はその製品を2−ヒドロキ
シアジポアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール、2−
メチル−3−ヒドロキシブタナール、3−ヒドロキシ−
3−メチルブタナール、2.2−ジ・メチル−3−ヒド
ロキシプロパナール、2−メチル−3−ヒドロキシペン
タナールの中から選ばれたヒドロキシル基をもつ脂肪族
モノアルデヒドとグルタルアルデヒドを含有する溶液で
処理することにより、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を成すに至った。
すなわち、本発明は次の化合物
OHC(CHz)a CH(OH) CHO,CH,C
HOHCH2CHO1CH3CH(OH)CH(CH3
)CHOl(CH3)2C(OH) CHffiCHα
CH20HC(CH3)2 CHO,CH3CH2CH
OI−ICH(CH3) CHOlで表わされるアルデ
ヒドとグルタルアルデヒドを含有する水溶液で、浸漬処
理することによりセリシンを繊維上に不溶化定着させる
ことを特徴とする生糸絹繊維のセリシン定着増量加工法
を提供するものである。
HOHCH2CHO1CH3CH(OH)CH(CH3
)CHOl(CH3)2C(OH) CHffiCHα
CH20HC(CH3)2 CHO,CH3CH2CH
OI−ICH(CH3) CHOlで表わされるアルデ
ヒドとグルタルアルデヒドを含有する水溶液で、浸漬処
理することによりセリシンを繊維上に不溶化定着させる
ことを特徴とする生糸絹繊維のセリシン定着増量加工法
を提供するものである。
本発明において用いられる2−ヒドロキシアジポアルデ
ヒド、3−ヒドロキシブタナール、2−メチル−3−ヒ
ドロキシブタナール、3−ヒドロキシ−3−メチルブタ
ナール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロパナー
ル、2−メチル−3−ヒドロキシペンタナールの中から
選ばれたアルデヒドとグルタルアルデヒドは、それぞれ
水溶性であり、従って処理溶液としては水溶液を用いて
、しかもその処理溶液は希薄な濃度でセリシン定着、I
j矛!1庫成される。
ヒド、3−ヒドロキシブタナール、2−メチル−3−ヒ
ドロキシブタナール、3−ヒドロキシ−3−メチルブタ
ナール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロパナー
ル、2−メチル−3−ヒドロキシペンタナールの中から
選ばれたアルデヒドとグルタルアルデヒドは、それぞれ
水溶性であり、従って処理溶液としては水溶液を用いて
、しかもその処理溶液は希薄な濃度でセリシン定着、I
j矛!1庫成される。
本発明法は、生糸絹繊維又はその製品をセリシン定着後
、黄変性を少な(して耐久性を付与するもので2−ヒド
ロキシアジボアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール、
2−メチル−3−ヒドロキシブタナール、3−ヒドロキ
シ−3−メチルブタナール、2,2−ジメチル−3−ヒ
ドロキシプロパナール、2−メチル−3−ヒドロキシペ
ンタナールの中から選ばれたアルデヒドへ適量のグルタ
ルアルデヒドと併用することにより、加工管理上安定し
た相乗効果を得ることができ一層良好となる。
、黄変性を少な(して耐久性を付与するもので2−ヒド
ロキシアジボアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール、
2−メチル−3−ヒドロキシブタナール、3−ヒドロキ
シ−3−メチルブタナール、2,2−ジメチル−3−ヒ
ドロキシプロパナール、2−メチル−3−ヒドロキシペ
ンタナールの中から選ばれたアルデヒドへ適量のグルタ
ルアルデヒドと併用することにより、加工管理上安定し
た相乗効果を得ることができ一層良好となる。
しかも、生糸絹繊維又はその製品のセリシン加工上、さ
したる熱量も要せずにこれらのアルデヒドがフィブロイ
ンとセリシンの分子間へ架橋化が生ずるものである。
したる熱量も要せずにこれらのアルデヒドがフィブロイ
ンとセリシンの分子間へ架橋化が生ずるものである。
次に、本発明におけるそれぞれのアルデヒド処理生糸に
ついて実施例中で詳細に説明する。
ついて実施例中で詳細に説明する。
実施例1
エーテルとアルコールで洗浄した27中生糸側和56年
春蚕)を使用して、試料生糸に対して3%〜5%の2−
ヒドロキシアジボアルデヒド、3−ヒドロキシブタナー
ル、2−メチル−3−ヒドロキシブタナール、のアルデ
ヒド水溶液をそれぞれ調整し、さらに25%グルタルア
ルデヒド溶液を試料生糸1gに対して0.5CC〜l
ccを添加して浴比(150)で常温〜25°C中で1
0〜20時間浸漬処理した。処理後、溶媒と水洗にて数
回繰り返し洗浄した後、絶乾して重量測定を行ったとこ
ろ、未処理生糸の重量に対して1〜296の増加を示し
た。
春蚕)を使用して、試料生糸に対して3%〜5%の2−
ヒドロキシアジボアルデヒド、3−ヒドロキシブタナー
ル、2−メチル−3−ヒドロキシブタナール、のアルデ
ヒド水溶液をそれぞれ調整し、さらに25%グルタルア
ルデヒド溶液を試料生糸1gに対して0.5CC〜l
ccを添加して浴比(150)で常温〜25°C中で1
0〜20時間浸漬処理した。処理後、溶媒と水洗にて数
回繰り返し洗浄した後、絶乾して重量測定を行ったとこ
ろ、未処理生糸の重量に対して1〜296の増加を示し
た。
通常、未処理生糸・絹布のセリシン含、有量は、25%
前後とかなり高い数値を示しているが、これらの2−ヒ
ドロキシアジボアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール
、2−メチル−3−ヒドロキシブタナールの中から選ば
れたアルデヒドとグルタルアルデヒドを含有する溶液で
処理することにより、1596前後のセリシンを生糸上
に不溶化定着させうる。
前後とかなり高い数値を示しているが、これらの2−ヒ
ドロキシアジボアルデヒド、3−ヒドロキシブタナール
、2−メチル−3−ヒドロキシブタナールの中から選ば
れたアルデヒドとグルタルアルデヒドを含有する溶液で
処理することにより、1596前後のセリシンを生糸上
に不溶化定着させうる。
これらの処理生糸は僅に黄変しているが、還元漂白によ
り全んど白色する。又、漂白せずにその−11まの処理
生糸でも染色時の黒色染めなどにも応用できる。
り全んど白色する。又、漂白せずにその−11まの処理
生糸でも染色時の黒色染めなどにも応用できる。
なお、これらの処理生糸の強伸度ならびにヤング率を測
定したところ、未処理生糸の強度は3.9(g/d)
、伸度は21.3 C96’) 、ヤング率は88.2
(g / d )で、2−ヒドロキシアジポアルデヒ
ドとグルタルアルデヒドを含有する水溶液中で処理した
生糸の強度は4.0 (g/d) 、伸度23.2(ト
)、ヤング率は92.0 (g/d)であった。3−ヒ
ドロキシブタナールとグルタルアルデヒドを含有する水
溶液で処理した生糸の強度は4.1 (g/d)、伸度
は24.296、ヤング率は84.3(g/d)であっ
た。2−メチル−3−ヒドロキシブタナールとグルタル
アルデヒドを含有する水溶液中で処理した生糸の強度は
4.0 (g/d) 、伸度24(1)、ヤング率は7
8.5(g/d)であった。従ってそれぞれの物性値か
ら未処理生糸よりは幾分、改善されたと見なしうる。
定したところ、未処理生糸の強度は3.9(g/d)
、伸度は21.3 C96’) 、ヤング率は88.2
(g / d )で、2−ヒドロキシアジポアルデヒ
ドとグルタルアルデヒドを含有する水溶液中で処理した
生糸の強度は4.0 (g/d) 、伸度23.2(ト
)、ヤング率は92.0 (g/d)であった。3−ヒ
ドロキシブタナールとグルタルアルデヒドを含有する水
溶液で処理した生糸の強度は4.1 (g/d)、伸度
は24.296、ヤング率は84.3(g/d)であっ
た。2−メチル−3−ヒドロキシブタナールとグルタル
アルデヒドを含有する水溶液中で処理した生糸の強度は
4.0 (g/d) 、伸度24(1)、ヤング率は7
8.5(g/d)であった。従ってそれぞれの物性値か
ら未処理生糸よりは幾分、改善されたと見なしうる。
Claims (2)
- (1)生糸絹繊維又はその製品を2−ヒドロキシアジポ
アルデヒド、3−ヒドロキシブタナール、2−メチル−
3−ヒドロキシブタナール、3−ヒドロキシ−3−メチ
ルブタナール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロ
パナール、2−メチル−3−ヒドロキシペンタナールの
中から選ばれたアルデヒドとグルタルアルデヒドを含有
する溶液で処理することにより、セリシンを繊維上に不
溶化定着させることを特徴とする生糸絹繊維のセリシン
定着増量加工法。 - (2) 2−ヒドロキシアジポアルデヒド、3−ヒドロ
キシブタナール、2−メチル−3−ヒドロキシブタナー
ル、3−ヒドロキシ−3−メチルブタナール、2,2−
ジメチル−3−ヒドロキシプロパナール、2−メチル−
3−ヒドロキシペンタナールの中から選ばれたアルデヒ
ドとグルタルアルデヒドを含有する溶液が、水溶液であ
る特許請求の範囲第1項記載の加工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP896484A JPS60155772A (ja) | 1984-01-19 | 1984-01-19 | 生糸絹繊維のセリシン定着増量加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP896484A JPS60155772A (ja) | 1984-01-19 | 1984-01-19 | 生糸絹繊維のセリシン定着増量加工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60155772A true JPS60155772A (ja) | 1985-08-15 |
JPS6257740B2 JPS6257740B2 (ja) | 1987-12-02 |
Family
ID=11707356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP896484A Granted JPS60155772A (ja) | 1984-01-19 | 1984-01-19 | 生糸絹繊維のセリシン定着増量加工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60155772A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0284549A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-03-26 | Agency Of Ind Science & Technol | 生糸絹繊維のセリシン定着による改質法 |
-
1984
- 1984-01-19 JP JP896484A patent/JPS60155772A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0284549A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-03-26 | Agency Of Ind Science & Technol | 生糸絹繊維のセリシン定着による改質法 |
JPH0341594B2 (ja) * | 1988-07-15 | 1991-06-24 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6257740B2 (ja) | 1987-12-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |