JPS6015196Y2

JPS6015196Y2 - 液晶時計表示部の構造

Info

Publication number: JPS6015196Y2
Application number: JP1975031576U
Authority: JP
Inventors: 佳男小野
Original assignee: カシオ計算機株式会社
Priority date: 1975-03-08
Filing date: 1975-03-08
Publication date: 1985-05-14
Also published as: JPS51125256U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は時刻を液晶表示体でディジタル表示する液晶時
計の表示部の構造に関する。

液晶により時刻表示を行なう型式の腕時計では、照明体
により液晶表示体に照明光を与えて液晶表示体の時刻表
示要素を明るくして表示する照明装置を備えたものがあ
り、夜間や暗所において液晶表示体の時刻表示が明瞭に
視認できて大変便利である。

従来、この種の液晶時計の表示部の構造は、第１図ａ、
ｂで示すように、液晶表示体Ａ、インクコネクタＢ、
プリント基板Ｃを層構造的に設けて押えカバーＤで固定
し、液晶表示体Ａの下方に位置してプリント基板Ｃに形
成した凹部または孔Ｅに照明体である照明ランプＦを設
けるとともに液晶表示体Ａとプリント基板Ｃとの間にお
いて拡散板Ｇ〔光透過板Ｈと反射板Ｉとからなるもの）
を介在して設け、照明ランプＦからの光線を拡散板Ｇに
より拡散して液晶表示体Ａに光線を拡散照射するように
構成しである。

しかしながら、このような構成であると下記のような欠
点が生じる。

（イ）照明ランプＦを液晶表示体Ａの下方に設けるため
、腕時計の厚み方向に照明ランプＦの収納スペースを必
要とし、照明ランプＦの径を大きくすれば、腕時計の厚
みが大になり、腕時計の厚みを小さく設定すれば、照明
ランプの径が制限される。

また、照明ランプＦの収納スペー確保のためプリント基
板Ｃに凹部または孔Ｅを形成することもあり、この場合
にはプリント基板Ｃを加工しなければならない。

（ロ）照明ランプＦを取付けおよび取外す場合に、押え
カバーＤ１液晶表示体Ａ１インタコネクタＢを取外して
、照明ランプＦをプリント基板Ｃに着脱しなければなら
ず、実装の構成が複雑で取扱い操作が面倒である。

（ハ）通常、照明ランプＦは液晶表示体Ａの下方に設け
ているので、液晶表示体Ａの時刻表示要素Ｊの形成方向
に対置するように位置させ、その照明光を時刻表示要素
Ｊの時表示要素部と分表示要素部の両方にわたって照射
しているが、照明ランプＦの照明光は所定の照射角度範
囲をもって照射することから、この照射角度範囲の外側
に位置する時刻表示要素の一部は、照明光に照明されず
、暗部用となり時表示要素部と分表示要素部の両方が明
瞭に表示されない。

本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、照明体の径
を装置全体の厚みを大きくすることなく所定の大きさに
設定できると共に、時刻表示要素を効果的に照明できる
液晶時計の表示部の構造を提供するものである。

以下、本考案を図面で示す一実施例について説明する。

第２図および第３図中１は矩形平板状をなす液晶表示体
で、これは時表示要素２ａと分表示要素２ｂとからなる
時刻表示要素２が形威されている。

上記液晶表示体１は時刻を１濁間制で表示する周知の表
示装置であり時表示要素部２ａの中位の時単位を表示す
る表示体はｒＩＪを表示する表示体で形成されており、
また、−位の時単位は日宇状セグメントの組合せによっ
てＯ〜９Ｊを表示するようになっている。

また液晶表示体１の両測部裏面には間隔を存して並列さ
れた多数の電極（図示せず）を有する段部３，３が形威
しである。

この液晶表示体１では電極は両側部のみで両端部には形
威しておらず、かつ時刻表示要素２は両端部方向に沿っ
て形威され、時表示要素２ａは図示左端部側に位置して
表示されるとともに分表示要素２ｂは図示右端部側に位
置して表示される。

このため、液晶表示体１の図示左端部は電極が存在せず
、時表示要素２ａを表示する表示側端部となる。

図中４は液晶表示体１の図示下方に位置して設けられた
インクコネクタで、これは絶縁性合成樹脂により液晶表
示体１に対応して矩形フレーム状に形威され、液晶表示
体１の段部３，３に対向してこれと係合する両側辺には
導電性ゴムからなる複数回の電極５・・・、５・・・が
間隔を存して並設され、これら電極５・・・、５・・・
は段部３，３に並設した複数個の電極と各々対向して接
触する。

このインクコネクタ４の液晶表示体１取付部の四隅部に
は押え片６・・・が形威され、この押え片６・・・で液
晶表示体１の四隅を押えて液晶表示体１を保持する。

また、インクコネクタ４の図示左端部、すなわち液晶表
示体１におおける時表示要素２ａのｒＩＪを表示する表
示側端部に対向した端部には、後述する照明ランプ１２
を嵌合する嵌合切欠部７が形威しである。

図中８はインクコネクタ４の下方に設けられ、腕時計の
形状に対応した円形をなすプリント基板で、これは液晶
表示体１の電極およびインクコネクタ４の電極５・・・
、５・・・に対向するとともに電極５・・・、５・・・
に接触する位置に、２列に分けて複数個の電極９・・・
、９・・・が間隔を存して並置して形威しである。

このプリント基板８には照明ランプ接続用の電極１０と
、取付孔１１・・・が形威しである。

このように液晶表示体１、インクコネクタ４およびプリ
ント基板８は層構造的に重ねて設けられる。

図中１２は照明体である照明ランプで、これは液晶表示
体１の左端部側方すなわち時表示要素２ａの表示側端部
側方に位置し、インクコネクタ４の嵌合切欠部７に嵌合
してプリント基板８上に設けである。

この照明ランプ１２はリード線１３をプリント基板８の
電極１０に接続して保持するとともにインクコネクタ４
の嵌合切欠部７で保持する。

図中１４はインクコネクタ４とプリント基板８との間に
設けられた矩形板状をなす拡散板で、これは上部の光透
過板１５（光透過板１５は上面が左端側から右端側に向
けて薄くなるように傾斜して形威しである）と下部の反
射板１６とを重ねて構成しである。

この拡散板１４はインクコネクタ４の矩形フレーム部分
で囲まれた空間部で液晶表示体１の下面部に対面してお
り、左端部はインクコネクタ４の嵌合切欠部７に嵌合し
てプリント基板８上に設けた照明ランプ１２に接合して
いる。

なお、図中１７，１７は取付孔１８．１８を有する一対
の保持カバーで、これは液晶表示体１、インクコネクタ
４の両側部を保持してプリント基板８上に固定するもの
で、これら各部品の両端部を保持する保持片１７ａ、１
７ａが形威しである。

図中１９．１９は保持カバー１７．１７をプリント基板
８上に固定する取付ねじである。

そして、この液晶時計の表示部を組立てる場合には、上
方から液晶表示体１、インクコネクタ４、拡散板１４の
順でプリント基板１の上面上に重ねて設け、かつ一対の
保持カバー１７．１７は液晶表示体１の両側方に配置し
てプリント基板８上に載せて、液晶表示体１の上面から
各部分を保持し、この一対の保持カバー１７．１７はそ
の取付孔１８．１８とプリント基板８の取付孔１１゜１
１に取付ねじ１８，１Ｂを螺挿してプリント基板８上に
固定する。

照明ランプ１２はインクコネクタ４の嵌合切欠部７に嵌
合してプリント基板８上面上に載せ、リード線１３をプ
リント基板８の電極１０に接続する。

また、この液晶時計の表示部において、液晶表示体１を
照明する場合には照明ランプ１２を点灯すると、その照
明光は拡散板１４の左端部から内部に入り、拡散板１４
ては反射板１６で反射して光透過板１５を上方向へ向け
て通ることにより全面的に拡散され、液晶表示体１に下
方から照射する。

このため、液晶表示体１は照明ランプ１２からの照明光
により照射され、時刻表示要素２は明るく照らされて明
瞭に視認できる。

この場合、照明ランプ１２は液晶表示体１の時表示要素
２ａの７１Ｊを表示する表示体側端部側方に設けてあり
、この照明ランプ１２から所定の照射角度をもって扇状
に照射された照射光は、照明ランプ１２に接近している
液晶表示体１の時表示要素２ａを最も明るい照度をもっ
て照射することになる。

従って、時表示要素２ａは最も明るく明瞭に表示される
。

しかして、この液晶時計の表示部の構造では、液晶表示
体１を導電性ゴムの電極５・・・を介してプリント基板
８に電気的に接続するために液晶表示体１取付部が形成
された合成樹脂製の枠体であるインクコネクタ４に、液
晶表示体１の時表示要素部２ａのｒＩＪを表示する表示
体側端部に対向して嵌合切欠部７を設け、この切欠部７
にプリント基板８に取り付けた照明ランプを配置して、
照明ランプ１２からの光を液晶表示体下部に設けた拡散
板で拡散して液晶表示体を照射するもので、下記に示す
ような効果を有する。

（イ）照明ランプ１２は液晶表示体１の電極が存在しな
い側方における空間部を利用して、液晶表示体１やイン
クコネクタ４などの厚み部分に収納スペースを形成する
ことができ、液晶表示体１やインクコネクタ４の厚みに
加えて収納スペースを設ける必要がない。

従って、照明ランプ１２を設けても液晶時計の表示部言
換れば腕時計の厚みを大きくすることがなく、照明ラン
プ１２は必要とする大きさの径のものを設けることがで
き、液晶時計の表示部の厚み言換れば腕時計の厚みに制
限されて照明ランプ１２の径を小さくすることを防止で
きて、液晶時計の表示部言換えれば腕時計の薄形化を図
りつつ照明ランプ１２の使用を可能とできる。

また、照明ランプ１２は液晶表示体１の側方に位置して
設けるからプリント基板８上面上に設けることができ、
プリント基板８には照明ランプ１２取付用としての加工
は不要である仲）照明ランプ１２は液晶表示体１、インクコネクタ４
などの部品をプリント基板８に取付ける構成とは別個に
、液晶表示体１の側方に単独でプリント基板８上へ取外
せるので、照明ランプ１２の故障等の場合の取外し及び
取付けに際して液晶表示体１やインクコネクタ４を取外
す必要がなく、実装の構成が簡単で取扱い操作も容易で
ある。

また、枠体であるインクコネクタ４に形成した切欠部７
に照明ランプ１２を配置保持するので、取付時に照明ラ
ンプ１２を所定位置へ容易に配置して確実に保持できる
。

（ハ）腕時計を用いて夜間や暗所における時刻表示によ
る時刻の確認は、時と分までの全体を含めた時刻の確認
よりも先づ時単位の時刻表示の確認を必要とする場合が
多い。

そこで、液晶表示体１による時刻表示要素２の表示では
、時表示要素２ａを明瞭に照明して表示することが望ま
しい。

照明ランプ１２を液晶表示体１の時表示要素２ａの表示
側端部側方に設けて照明すれば、液晶表示体１の時表示
要素２ａを最も明るく照して明瞭に照明できるので、前
述したような腕時計を実際に使用する場合の時刻表示の
確認動作に即した合理的な照明を行なえる。

また、液晶表示体１の最左端部に設けられる時の中位の
単位を表示する表示体を１１．を表示る表示体で構成し
たので、照明ランプ１２と時の一位の単位を表示する表
示体及び分表示要素部までの距離が短かくなり、効率的
な照明が行なえる。

なお、照明体としては照明ランプ１２に限定されず発光
ダイオードなどの他のものであっても良く、拡散板も拡
散板１４のような形状に限定されないなど、照明体と拡
散板の構成および取付方法は前述した実施例に限定され
ず、その要旨を変更しない範囲で種々変形して実施でき
る。

また、腕時計のみならず他の液晶を用いる時計関連機器
に広く適用できる。

本考案の液晶時計の表示部の構造は以上説明したように
、時計全体の厚みを大きくすることなく所定の大きさの
照明体を使用することができるばかりか、効果的な照明
が行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂは各々従来の液晶時計の表示部の構造を
示す平面図および断面図、第２図は本考案の液晶時計の
表示部の構造の一実施例を示す分解斜視図、第３図ａ、
ｂは同じく平面図および断面図である。１・・・・・・液晶表示体、２・・・・・・時刻表示要
素、２ａ・・・・・・時表示要素、２ｂ・・・・・・分
表示要素、４・・・・・・インタコネクタ、５・・・・
・・電極、６・・・・・・押え片、７・・・・・・嵌合
切欠部、８・・・・・・プリント基板、１２・・・・・
・照明ランプ、（照明体）、１４・・・・・・拡散板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

少なくとも時、分をディジタル表示する時表示要素部及
び分表示要素部を有する液晶表示体と、この液晶表示体
を導電性ゴムを介してプリント基板に電気的に接続する
ために前記液晶表示体が取り付けられる取付部が形成さ
れた合成樹脂製の枠体とを具備してなる液晶時計におい
て、前記液晶表示体の前記時表示要素部の中位の時単位
はｒｌを表示する表示体で形成され、前記枠体には
前記１１．Ｊを表示する表示体側方部に切欠部を設け、
この切欠部に前記プリント基板に取り付けられた照明体
を配置して、前記液晶表示体下部に設けた拡散板の前記
ｒｌヨを表示する表示体側方から光を照射してなる液晶
時計の表示部の構造。