JPS6015125B2 - 電圧非直線抵抗素子の焼成方法 - Google Patents

電圧非直線抵抗素子の焼成方法

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JPS6015125B2
JPS6015125B2 JP55035422A JP3542280A JPS6015125B2 JP S6015125 B2 JPS6015125 B2 JP S6015125B2 JP 55035422 A JP55035422 A JP 55035422A JP 3542280 A JP3542280 A JP 3542280A JP S6015125 B2 JPS6015125 B2 JP S6015125B2
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firing
coating
voltage nonlinear
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sheath
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JP55035422A
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信行 吉岡
傅 鈴木
方紀 羽場
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Priority to CH1830/81A priority patent/CH650096A5/de
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はZn○を主成分とする電圧非直線抵抗体素子の
焼成方法に関する。
従来この種のZn○を主成分とする電圧非直線抵抗体素
子(以下素子と呼ぶ)の側面絶縁方法は、焼成後素子側
面にェポキシ系有機物を塗布して絶縁するか、或いは素
子の焼成前に種々の無機化合物を素子側面に塗布焼成し
、焼成後ガラス質または結晶質の絶縁物となる絶縁皮膜
体を形成させて絶縁していた。
しかし、前者の方法においては、塗布するェポキシ系有
機物の素子本体との密着性が悪く、このため、素子に水
分が吸着され特性劣化が大きく短波尾耐量も弱くなる欠
点がある。
また素子本体とェポキシ樹脂との間に熱膨張の差がある
ため、熱衝撃で素子側面に被覆されたェポキシ樹脂にク
ラックが入り劣化の原因となる欠点がある。また、後者
の方法においては、焼成時に素子本体と側面絶縁剤の収
縮率を一致させる必要がある。このため1次焼成して或
る程度圧縮成形素子を収縮させ、しかる後に、無機化合
物又はそれらの混合物を一次焼成素子側面に塗布して本
焼成し無機質絶縁側面被覆を形成させている。この場合
、2回に分けて焼成するもので、燃料(電力を含む)費
と焼成装置を2回使用するので製造コストが上昇する欠
点がある。また両者の方法とも側面絶縁膜を必要厚に均
一にするためには、相当の技術と装置を要する欠点があ
る。
本発明の目的は上記の欠点に鑑み、ピンホールのない繊
密で均一の結晶粒を持ち、素子本体との密着性が良い絶
縁皮膜体を形成し、且つ素子特性劣化が少なく、電流放
電耐量、耐コロナ性、耐アーク性の諸特性が優れた電圧
非直線抵抗体素子の焼成方法を提供するにある。
本発明により上記の目的は、焼成に用いる容器内にアン
チモンの酸化物を入れ、同容器内にZn0を主成分とす
る成形体を入れて素体の焼成と同時に側面絶縁膜を形成
することにより達成される。
以下、本発明の一実施例を図面に従って説明する。第1
図及び第2図は本発明の電圧非直線抵抗体の焼成方法に
係る実施例である。
第1図では、アルミナ質の鞘(焼成用容器)12の底に
耐熱性セラミック材から成る台座14が萩遣される。
この台座14の上に敷粉16の層を介して、圧縮成形さ
れた素子18を設置する。敷粉16は台座14と素子1
8の溶着を防ぐものである。また類12の内側面には素
子18に側面絶縁膜を形成させるための塗布剤20が塗
布されている。鞘12の上部には鞘12と同質性の蓋2
2が設けられている。台座14の材質はアルミナ質又は
酸化亜鉛系競絹板等が良く、特に酸化亜鉛系競絹板は素
子の主成分と同質なので焼結された素子の特性を損ねる
恐れがなく望ましい。
敷粉16はアルミナ質やZnq素子の造粉末分又はZn
○素子を仮焼して砕いた粉等が用いられている。Znd
素子の成分に類似又は同質のものが台座の場合よりも強
く要求される。なお台座14に素子18と同質系のもの
を用いた場合は敷粉16がなくても良い。また側面絶縁
被膜を形成させる塗布剤2川ま鞘12の内面の一部又は
全面、及び蓋22の底面に塗布しても良い。第2図では
、鞘12及び蓋22と同質の補助部材24が鞘12の内
側面に沿って立設され、この補助部材24の内面(又は
内面と外面の両面)に塗布剤20が塗布されている。
素子18の上面は敷粉26及び遮蔽部材28でマスクさ
れ、絶縁皮膜が形成されないようにしてある。尚、塗布
剤は鞘12または補助部材24に塗布するだけでなく要
は素子18の近傍に配置するだけで目的は十分達成され
るものである。この第2図の実施例で示した補助部材2
4は「焼成用容器への出入等に耐える程度の機械的強度
を持ち、また、多数回焼成による熱変形等の恐れが少な
いため薄肉のものが使用され比較的安価である。
このため、多数回使用により補助部材24の材質が変化
し、形成される側面絶縁被膜特性が低下したならば簡単
に交換することができる。更に比較的高価な鞘12及び
蓋22は塗布剤20を塗布されないので材質変化を来た
すことが少なく、多数回の焼成に使用できるため、鞘の
内容積が大きく、4・ごな径の素子を複数個焼成する際
には第2図に示した実施例が適している。本発明の電圧
非直線抵抗体素子の側面絶縁被膜を形成させる方法を次
に示す。
先ず素子1 8は、Zn○(91重量%)にSb203
,Bj203,Co203,Cr203,Mn02,S
i02等合計(9重量%)の混合物を加え、充分混合し
た後適当な形状に圧縮成形する。
例えば直径4仇仰ぐ、厚さ約3仇肋の円柱形にして成形
体とする。塗布剤20は、出発原料としてSb203,
Sb204,Sb2Qのうち少なくとも1つ以上を含む
アンチモン酸化物を、水でもつてスラリーとして鞘12
の内側面や補助部材24に塗布し乾燥させる。このよう
に塗布剤20を塗布した鞘12内に成形体状をした素子
18を入れ蓋22をしてほぼ密閉状態にする。
この密閉状態で100000〜1400oo(素子の電
気特性の点からは1100qo〜1300q0が好まし
い。)の温度範囲で焼成すると、鞘12の塗布剤20で
あるアンチモン酸化物が昇華し容器内はアンチモン酸化
物の雰囲気となり、素子1 8表面のZn○,Bj20
3等と固一気相反応し素子18の表面に高抵抗の絶縁被
膜が形成される。上記の固一気相反応において、酸化ア
ンチモンのうちSb203は約570ooでSQ04に
、Sb2Qは357℃以上でSQ04になる。
形成されたSb204は920℃付近より昇華し始め1
000午0以上では非常に活発になり、鞘12内は酸化
アンチモンの雰囲気となる。一方素子18は80000
〜1000ooの温度領域で体積比で約40%収縮しZ
n○の他、Zn2Si04、バィロクロァ(Zn2Bi
3Sb30,4),Zn2.33,Sb側704,1姫
i203・Cr203等の結晶相が形成される。
素子18表面では容器内に発生した酸化アンチモンと素
子1 8中のZnOとが反応し、素子表面にZn2.斑
Sbo.釘04が形成され素子1 8と共に焼結される
。第3図は第1図に示した焼成用容器(内容積10仇舷
そ)の内壁に塗布剤(SQ03)20の量を変えて塗布
し、乾燥後、形状が40側め、厚さ8肌の成形体素子1
8を2枚台座14上に置き120000で焼成した素体
の側面絶縁被膜相の厚みを示したものである。
図から明らかなように、塗布剤を0.1タ以上塗布する
と、塗布量と厚みは直線比例的関係にあり、塗布量を変
えることにより任意の厚みの被膜を形成させることが容
易にできることがわかる。第4図は形成された側面絶縁
被膜のX線マイクロアナライザーによる2次電子像(S
econdaryElectron lma袋)とSb
とZnの特性×線像(CharacteristicX
−rayImage)を示し図Aは塗布剤20としてS
Q03を約0.5タ塗布した場合で1,0は2次電子像
(Dは1の2倍の拡大像)、mはSbの特性X線像、W
はZnの特性X線像である。
m,Wから明らかなように約20山厚でSbリッチの被
膜が形成されている。被膜中のZnは素子中のZn0が
酸化アンチモン蒸気と反応して形成されたZn2.斑S
bo.6704中のものであり、素子と被膜の界面は化
学結合されている.ことがわかる。図示はしていないが
X線マイクロアナライザによって素子18中に含まれて
いるBi,Cr,Si等が被膜中に徴量拡散されて含ま
れている。図BはSQ03を約0.9タ塗布した場合で
、1,ロ,m,Nの各図の条件は図Aと同様であり、被
膜厚が約50仏mとなっていることがわかる。また、第
6図に示す被膜のX線回折により明らかなように、形成
された結晶相はスピネル(sp;ne夕)Zn2.33
Sbo.6704であり、更に図示してないがX線マイ
クロアナラィザ測定によりCo,Mn,Crを固溶して
いることがわかり「 このスピネル相は焼成中に素子中
に形成されるスピネル相と同様であることから被膜は素
子と化学的に反応していることがわかった。
第5図は以上のようにして製造した素子の短波尾放電耐
量結果を示すものである。
放電耐量は4×10〆sィンパルス2回の値で、変化率
はィンパルス50KA・2回印加後の値であり、SQ0
3の塗布量を変えるとで、優れた特性の側面絶縁被膜を
得ることができることを示している。但し、図中0は放
電耐量、xは変化率を示している。次に上記説明した側
面絶縁被膜を形成させる為の焼成は気−固相反応が特徴
であり、素子に側面絶縁被膜形成剤を塗布する必要がな
いので3通りの焼成方法が可能となる。
その1は、Zn○素子を所定の形状に圧縮成形し、第1
図及び第2図の構成の実施例で昇温し、所定の温度時間
で1回の焼成を行なう方法である。
その2は、圧縮成形したZn○素子を或る程度収縮させ
る目的で仮成し、その後、前記焼成容器で焼成を行なう
2回焼成方法である。その3は、圧縮成形したZn○素
子を前記の実施例で段階的に昇温させて焼成する方法で
ある。この方法は気−固相反応が始まる温度以下で加熱
し、Zn0素子本体を仮焼と同効果を持つように収縮さ
せ、その後気−固相反応と素子の諸特性が維持できる所
定の温度時間で加熱して側面絶縁被膜を形成した電圧非
直線抵抗体を得るものである。なお上記のどの方法にお
いても前述した本実施例による側面絶縁被膜形成方法に
よって素子を焼成することは言うまでもない。本実施例
によれば、アンチモン酸化物の雰囲気中でZnq素子1
8を素子焼成温度範囲で焼成するだけでよいので無機側
面剤を塗布する方法に比べ、素体と無機側面剤との収縮
率を考慮する必要が少なく、高抵抗な側面絶縁被膜を有
する電圧非直線抵抗体が容易に得られる効果がある。
気−固相反応を利用しているため素子と絶縁皮膜体との
密着性が良くピンホールのない繊密で均一な結晶粒を持
つ絶縁皮膜体が得られる効果がある。
このため、電流放電耐量、耐コロナ性、耐アーク性等の
素子の電気的諸特性がェポキシ樹脂をコーティングした
場合に比べ著しく改善でき、素子側面に無機側面剤を塗
布して焼成して得られたものと比較しても同等の特性を
持った素子が得られる効果がある。以上の説明から明ら
かなように本発明によれば、アンチモン酸化物の雰囲気
の中でZn○素子を焼成することにより、ピンホールの
ない繊密で均一の結晶粒を持ち、素子本体との密着性が
良い絶縁皮膜体を形成し、且つ素子特性劣化が少なく、
電流放電耐量、耐コロナ性、耐アーク性の諸特性が優れ
た電圧非直線抵抗体素子が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す一部断面正面図、第2
図は本発明の他の実施例を示す一部断面正面図、第3図
は酸化アンチモン塗布量と側面絶縁被膜厚の関係図、第
4図AはX線マイクロアナラィザによる2次電子像とS
b,Znの特性X線図、同図BはX線マイクロアナライ
ザによる2次電子像とSb,Znの特性X線像、第5図
は酸化アンチモンの塗布量と素子の電気特性との関係図
、第6図は被膜のX線回折図である。 12・・・鞘、18・・・素子、20・・・塗布剤、2
2・・・蓋、24・・・補助部材。 第1図 第2図 第3図 第6図 第4図 第4図 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化亜鉛を含む電圧非直線抵抗体の焼成時において
    、容器内にアンチモン酸化物を配置し、前記焼成と同時
    に気−固相反応により側面絶縁皮膜を形成するようにし
    たことを特徴とする電圧非直線抵抗体素子の焼成方法。
JP55035422A 1980-03-19 1980-03-19 電圧非直線抵抗素子の焼成方法 Expired JPS6015125B2 (ja)

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AU68469/81A AU527861B2 (en) 1980-03-19 1981-03-18 Voltage dependent resistor
CH1830/81A CH650096A5 (en) 1980-03-19 1981-03-18 Method for fabricating a resistor having a non-linear voltage dependence
DE3110750A DE3110750A1 (de) 1980-03-19 1981-03-19 Verfahren zur herstellung eines nicht-linearen spannungsabhaengigen widerstandes

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