JPS6014989B2 - 冷蔵オ−プンシヨ−ケ−ス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、本体の前面関口部に形成されるェアカーテ
ン流によって内部の陳列商品を保袷する冷蔵オープンシ
ョーケース、特にェァカーテン流の吹出口部の改良に関
するものである。

冷蔵オープンショーケースは前面閉口部の上端にェアカ
ーテン流となる冷気の吹出口があり、このェアカーテン
流によって外気の侵入を抑えるとともに、陳列室内の商
品を保冷している。

この場合、前面開□部での外気の侵入のために費やされ
る分はショーケースの全所要冷凍量の大部分を占めてお
り、外気侵入量を減少させることは冷蔵オープンショー
ケースの性能向上に大きな効果がある。外気侵入量はェ
アカーテン流を形成する吹出口からの吹出風速分布に特
に影響を受けるの‐で、適正な吹出風速分布とすること
が性能向上につながる。第１図に冷蔵オープンショーケ
ースの構造を示す。

図において、１は前面に陳列商品の収納及び取出しのた
めに関口部１２を有する断熱構造の本体外壁、２は上部
、背部、下部に外壁内面と、所要の間隔を有するように
設置した内壁、３は外壁１、内壁２の間に形成した風路
、４はハニカム構造体等からなる整流装置、５は前面閉
口部１２の上端に位置する冷気の吹出口で、この吹出口
５の部分に整流装置４が配置される。６は前面開□部１
２の下端に位置する冷気の吸込口で、上記吹出口５との
間にェアカーテン流１１が形成される。

７は冷気を矢印のように循環させる送風機、８は冷却器
、９は陳列室、１０は陳列棚である。

第２図は第１図のＡ部分の詳細構造を示すもので、整流
装置４上流面上方においてもその上流の風路３の断面積
と同じである。即ち、風路３の外壁内面は流れの方向に
真直に伸び、突き当りの偏向壁と直交している。上記の
構造では整流装置４の上流面に加わる循環空気による圧
力はその内側端ｈ側（ケース奥側）で低く、外側端ｃに
近づくに従い、風路３内の流れが吹出口５方向に偏向さ
れるために圧力が上昇する。

その結果、整流装置４を通過して吹出口５から吹出され
た冷気の風速分布は第３図に示すように偏り、閉口部１
２側の風速が異常に大きくなり、陳列室９側になるほど
低くなる。このような吹出風速分布では外気との混合が
著しくなり、しかもェアカーテンの主流が乱れて不安定
な状態となるので、外気侵入量が多くなる欠点を有して
いた。

この発明は上記の欠点を除去するためになされたもので
、整流装置の上流面上方に偏向壁を煩斜させて設けるこ
とにより、吹出風速分布を均一化し、それによって外気
侵入量の低減を図ることができる冷蔵オープンショーケ
ースを提供しようとするものである。

以下この発明を図示の実施例に基づいて説明する。

第４図はこの発明の一実施例を示すもので、整流装置４
の上流面と対向する外壁１内面の中間点に偏向壁１３の
始点ａを定め、その一部分は整流装置４の吹出し方向と
平行にし、残りを上流面の手前側の端緑ｃに達するよう
に傾斜させている。

即ち、偏向壁１３は通路側に突出するへの字形の折曲面
となるように形成されており、その折曲点ｂの位置は次
のように定める。例えば、第６図に示すように整流装置
４の上流面のケース奥行方向の寸法をＷｏ、風路３のケ
ース高さ方向の寸法をＨｏ、ｃ点を原点とし、整流装置
４の上流面と平行なケース奥行方向を機軸、ケース高さ
方向を縦軸とする直角座標の（０．５Ｗｏ，５／畑ｏ）
をｄ点、（０．６Ｗｏ，３′７Ｈｏを）ｅ点、（１．４
Ｗｏ，比）をｆ点、（０．９Ｗｏ，比）をｇ点とした場
合、上記のｄ，ｅ，ｆ，ｇの４点に囲まれた領域内にｂ
点を定める。

このように偏向壁１３に整流装置４の上流面に対して所
要の傾斜角をなす斜面を備えた折曲面を形成すると、そ
の斜面により風路幅が外側になるに従って狭まり、風路
抵抗が大きくなる。

同時に偏向壁１３における折曲面の始点ａ則ち風路内壁
上面接触部から折曲点ｂまでの垂直面での偏向効果が加
わって、整流装置４の上流面上の圧力は均一化され、吹
出風速分布が第５図に示すように平田になる。その結果
、外気に接する側の風速は従来の約１′２となり、また
偏りもないために、外気との混合が少なく、かつェアカ
ーテンの主流が安定して外気侵入量が減少する。ちなみ
に、前記ｄ，ｅ，ｆ，ｇの４点に囲まれた領域の内外に
ｂ点を定めた場合の吹出風速分布を例示すると第７図に
示すようになり、領域内のｂ曲線に比べて領域外のイ，
口，ハの３点では曲線イ，口，ハのように分布に大きな
偏りが生じる。

以上のようにこの発明によれば、整流装置の上流面に対
して所要の額斜角をなす斜面を備えた折曲面からなる偏
向壁を設けたことにより、整流装置の上流面での風路抵
抗が大きくなると共に圧力が均一化され吹出風速分布が
平坦になり、外気侵入量、即ち所要冷凍量を減少させる
ことができ、省エネルギー化に有効である。

しかも、その構造は非常に簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は冷蔵オープンショーケースを−部破断して示す
斜視図、第２図は従来の吹出部の断面図、第３図は同吹
出部の吹出風速分布図、第４図はこの発明に係る冷蔵オ
ープンショップの一実施例を示す要部の断面図、第５図
は同実施例における吹出風速分布図、第６図は偏向壁の
適切な設置範囲を説明するための断面図、第７図は各設
置点における分布状態を比較するための吹出風速分布図
である。 １・・・・・・本体外壁、２・・・・・・内壁、３・・
・・・・風路、４・・・・・・整流装置、５…・・・吹
出口、６・・・・・・吸込口、１０…・・・陳列棚、１
１・・・・・・ェアカーテン流、１２・・・・・・前面
閉口部、１３・・…・偏向壁。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。才１
母 ギ２母 オ３０ オ４囚 オ５凶 オ６母 才７凶

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 本体の前面開口部１２の上、下端部に有する吹出口
   ５と吸込口６の間に強制循環のエアカーテン流１１を形
   成させる冷蔵オープンシヨーケースにおいて、該シヨー
   ケースの奥行き横方向へ伸長する風路のシヨーケース前
   面側端部下面に形成された吹出口部に整流装置４を設け
   、該整流装置上部の前記風路端部内に偏向壁１３を設け
   、該偏向壁１３が前記整流装置４上部の風路内壁上面の
   始点ａから前記整流装置４の吹出し方向と平行に伸長す
   る折曲点ｂまでの面と、該折曲点ｂから前記整流装置４
   上面のシヨーケース前面側端線ｃまでの傾斜面とによっ
   て形成されていることを特徴とする冷蔵オープンシヨー
   ケース。 ２ 偏向壁１３の折曲点をｂ点、偏向壁１３と整流装置
   ４の上流面との交点をｃ点、整流装置４の上流面のケー
   ス奥行方向の寸法をＷ＿０、偏向壁１３より上流の風路
   ３のケース高さ方向の寸法をＨ＿０、前記ｃ点を原点と
   し、整流装置４の上流面と平行なケース奥行方向を横軸
   、ケース高さ方向を縦軸とする直角座標の（０．５Ｗ＿
   ０，５／９Ｈ＿０）をｄ点、（０．６Ｗ＿０，３／７Ｈ
   ＿０）をｅ点、（１．４Ｗ＿０，Ｈ＿０）をｆ点、（０
   ．９Ｗ＿０，Ｈ＿０）をｇ点とした場合、前記折曲点ｂ
   が上記ｄ，ｅ，ｆ，ｇの４点で囲まれた領域内に位置す
   るように偏向壁１３を形成した特許請求の範囲第１項記
   載の冷蔵オープンシヨーケース。