JPS6014871Y2 - 水洗用フラッシュバルブの吸気弁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は便器の水洗用フラッシュ部に設けられ、不凍
のためには給水路に吸気させて水抜きを可能とし、節水
のためには給水量の調節を可能とした吸気弁にかかわる
。

水洗の便器には一次側の給水管ａ小便器（図外）に通ず
る二次側の排水管すとの間に押しボタンＣにまり給止水
を司るフラッシュ部ｄが付設される。

この付設給水路内の水を冬期に不凍のために水抜きする
には、給水管ａに通じて地中に埋設された不凍栓を働か
せ排水管す側から吸気させることにより給水管ａ内の水
を不凍栓から排水させている。

この排水管すから吸気させることは衛生的でない。

そこでこの考案は、給水管ａとフラッシュ部ｄとの接続
部分に於いて不凍栓を働かせると自動的に吸気するよう
にすることによって衛生的であり、且つフラッシュ部ｄ
内で吸気部分より高い位置にある水をも抜くことをその
特徴としている。

更に、節水が求められる現況に鑑みて前記接続部分に於
いて給水量を任意に調節できることもその特徴としてい
る。

更に又、吸気弁内部の部品の減耗等による浅水の発生時
に浅水を直ちに押えられることもその特徴とし、これら
の特徴を有するものを簡潔に結合一体化したものである
。

実施例により説明すると、給水管ａとフラッシュ部ｄと
の間の水管１には連通口２が水平に設けられ、同口２上
の孔３にボンネット４の下部がネジ合せにネジ込まれ、
ボンネットバッキング５により水洩れを防止している。

ボンネット４の上部６はナツトの外形をし、ボンネット
４の下部中心部にはネジを設けた口径の大きい孔があけ
られそれより上部に口径の小さな孔が一体にあけられて
、その上下の孔に水量調節ネジ７がネジ合わせに挿入さ
れＯリングパツキン８により水洩れを防止している。

同上ネジ７の中心部に貫設された吸気孔９の下部は底面
から孔が拡大され、その拡大孔部にフロート弁１０が遊
び状に挿入され拡大孔部下部に嵌め込んだ止めスプリン
グ１１により受は止められている。

その拡大孔部の外周面、即ち水量調節ネジネジ７の下端
部に連通口２を開閉するコマバッキング１２が取り付け
られている。

吸気孔９の上部は天面から拡大したネジ孔１５が掘られ
て同ネジ孔１５に止めどス１３がネジ込まれ、同止めど
ス１３の中心部にはビス頭１４の下方で外部に通ずる吸
気孔９′が貫設され、止めどス１３のビス頭１４より下
部の軸部の高さ、即ち吸気孔９′の高さは水量調節ネジ
７の上部に掘られたネジ孔１５の深さより小となってお
り、そのためにビス１３をストッパー１６を抜いてネジ
孔１５ヘネジ込むと吸気孔９′はネジ孔１５へ没入しＯ
リングパツキン１７により水洩れを防止している。

ストッパー１６はビス１３の不測の上記降下を通常は防
止している。

次に、ボンネット４の上部６のナツト面に外嵌自在とし
た固定ナツト１８は水量調節ネジ７の上部１９の同じく
ナツトの外形面に外嵌され上下摺動自在としてこの考案
は戒っている。

上記構成によれば、給水管ａ側を不凍栓を開いて負圧と
すると、吸気孔９′から吸気孔９へ入った吸気は大気圧
によりフロート弁１０を押し下げて水管１に入り、連通
口２より高い位置に於けるフラッシュ部ｄ内の水及び水
管１内並びに給水管ａ内の水を不凍栓から排出させる。

不凍栓を閉じると給水圧によりフロート弁１０は押しあ
げられて吸気孔９を閉塞し吸気弁から洩水させない。

次に、固定ナツト１８を図例では引きあげて水量調節ネ
ジ７の上部１９のナツト面に嵌合して囲わすと、同ネジ
７はボンネット４とのネジ合いにより昇降しコマバッキ
ング１２による連通口２開放度が変わるからフラッシュ
部ｄへの水量を調節し、押しボタンＣを使用したときの
水量調節ができる。

その際に、固定ナツト１８を下げてボンネット４の上部
６のナツト面に固定ナツト１８の内周面を嵌合させると
水量調節ネジ７の自走を防止しておくことができる。

使用中にフロート弁１０関係部分の作用が不良となり吸
気孔９′から洩水するような時にはストッパー１６を抜
きビス頭１４で止めどス１３を回わし下げることにより
止水する。

このときには水量調節ネジ７と固定ナツト１８はとも回
わりをしない。

このようにこの考案は、便器用水洗設備の不凍化と水量
節約とをコンパクトな構成によって解決したものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案吸気弁の縦断面図で使用の態様を示し
、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視断面図。 図中、ａは給水管、ｂは排水管、Ｃは押しボタン、ｄは
フラッシュ部。 １は水管、２は連通口、４はボンネット、６は上部、７
は水量調節ネジ、９は吸気孔、１０はフロート弁、１１
は止めスプリング、１２はコマバッキング、１３は止め
ビス、１４はビス頭、１５はネジ孔、１６はストッパー
、１８は固定ナツト、１９は上部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水洗用フラッシュ部ｄに連結する水管１の連通口２上に
   於いて水管１にボンネット４を固着し、同ボンネット４
   に昇降自在にネジ入れた水量調節ネジ７はその中心部で
   は吸気孔９を上下に貫設し、下部では吸気孔９内に回礼
   ９を開閉するフロート弁１０を挿入して止めスプリング
   １１で保持すると共に同下部の外周に連通口２開閉用の
   コマバッキング１２を設け、上部では吸気孔９を拡大し
   たネジ孔１５として止めどス１３をネジ入れ、同止めビ
   ス１３は上記ネジ孔より直径の大なビス頭１４の下部か
   ら下方の軸に吸気孔９に通ずる吸気孔９′を貫設すると
   共にビス頭１４の下部の軸の高さを前記ネジ孔１５の深
   さより小にし、ボンネット４の上部６と水量調節ネジ７
   の上部１９との外周に保合自在の固定ナツト１８を水量
   調節ネジ７の上部１９に外嵌し、水洗用フラッシュ部ｄ
   と繰水管ａの水抜きの際には吸気し通常時には給水量を
   調節できるようにした水洗用フラッシュバルブの吸気弁
   。