JPS6014595Y2 - インキリボンカセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はエンドレスのインキリボンをスプルーを使用せず
に収容したインキリボンカセットに関する。

この種のインキリボンカセットでは、インキリボンが折
りたたまれ立った状態で収容されているが、インキリボ
ンの使用時にインキリボンどうし間に適当な間隔がある
ことがインキリボンの円滑な移動のために必要である。

しかし、インキリボンカセットをコンピュータの端末機
等の機器に取付ける前の運搬又は輸送中に、インキリボ
ン間に前述の間隙があるとインキリボンの自重又はイン
キリボンカセットの振動によりインキリボンカセットよ
り自然にくり出され、インキリボンの使用時にそのくり
出されたインキリボンをインキリボン内にくり込れなけ
ればならない。

又、インキリボンカセットの運搬又は輸送中にインキリ
ボンが倒れ、その状態でインキリボンを使用するとイン
キリボンが折れ曲ったり裏返しになって完全な印字がで
きず、又は印字不能となる。

本案はインキリボンカセットの運搬又は輸送中にインキ
リボンがインキリボンカセットよりくり出されたり、倒
れたりすることのないようにインキリボンを固定する押
え具を設けたものである。

インキリボンカセットを製造するのに、本体にインキリ
ボンを収容し、インキリボンの両端を溶着し、本体に蓋
を取付け、その後、ストッパーを本体に挿入する工程が
生産能率の向上のため採用されている。

この場合、本体に蓋が取付けられており、ストッパーの
挿入状態がみえないためストッパーがインキリボンを所
望どおり必ず押圧する構造のものを使用する必要がある
。

従来、使用されているストッパー、たとえばプラスチッ
ク、金属等の可撓性で幅がインキリボンの幅と略等しい
片状のストッパーはインキリボンカセットに挿入すると
彎曲しインキリボンを所望どおり押圧するが、時には端
部が収容部の側壁に沿って入り込みインキリボンを所望
どおり押圧する状態にならない。

しかも、ストッパーがインキリボンカセットより不用意
に脱出するおそれがある。

本案はインキリボンカセットに挿入すると、インキリボ
ンを所望どおり必ず押圧するストッパーを使用するイン
キリボンカセットである。

すなわち、本案は、エンドレスのインキリボンをその幅
と略等しい高さの本体の収容部にスプールを使用せずに
折りたたんで立てて収容したインキリボンカセットにお
いて、一部を固着して形成したループ部と把持部を設け
、可撓性材料よりなり、インキリボンの幅と略等しい幅
の帯状部材のストッパーのループ部を本体の入口又は出
口に隣合った、収容部の箇所に置き、インキリボンを入
口に隣接した、収容部の側壁方向に、又は出口に隣接し
た、収容部の側壁方向に押圧し、把持部を本体の入口又
は出口より露出させたインキリボンカセットである。

本案の特徴はループ部と把持部を設けたストッパーを使
用することにある。

ストッパーはポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチ
レン、塩ビ等のプラスチック、アルミニウム、ステンレ
ス等の金属等の可撓性の材料より作られ、インキリボン
の幅と略等しい幅の帯状部材であり、厚さは０．０１〜
１朋程度が適当である。

ループ部は押つぶされた状態でインキリボンカセットの
インキリボンの出口又は入口よりインキリボンの収容部
に挿入され、挿入後は元の状態に必ず復帰してループ部
となりインキリボンを押圧し、インキリボンを固定する
。

ストッパーの把持部はループを収容部に挿入した後、イ
ンキリボンカセットより露出させる。

ストッパーのループ部は収容部内で膨らんでいるため、
ストッパー自体はインキリボンカセットより脱出するこ
とがない。

インキリボンカセットをコンピュータの端末機等の機器
に取付ける際にストッパーの把持部を把持して蓋を開け
ることなくストッパーをインキリボンカセットより簡単
に取出すことができる。

本案を図面において説明する。

断面が略長方形で、本体１には、エンドレスのインキリ
ボン２の幅と略等しい高さの収容部３が側壁４．５．６
．７により設けられている。

本体１に蓋（図示せず）を取付け、インキリボン２は一
部が本体１の外部、入口８、出口９にあって、大部分は
収容部３に収容されている。

インキリボン２の幅および厚さと略等しい幅および厚さ
のポリエステルのストッパー１０は一端部１１を中間部
に接着してループ部１２が形成され、他端部は把持部１
３となっている。

インキリボン２を収容部３に収容した状態で、ストッパ
ー１０のループ部、１２を押しつぶして本体１の出口９
より収容部３に挿入すると、収容部３に挿入されたルー
プ部１２はふくらみインキリボン２を入口８に隣接した
側壁７方向に押圧し固定し、把持部１２は本体１外に露
出しである。

このインキリボンカセットを使用する際には、蓋を本体
１より取外すことなく、ストッパー１０の把持部１３を
指で把持してストッパ−１０全体を本体１より取出して
、インキリボンカセットを機器（図示せず）に取付ける
。

前述の実施例では、ストッパーを本体の出口より挿入す
る場合について説明したが、本体の入口より挿入するこ
ともでき、その効果は前述の場合と同様である。

本案はインキリボンがストッパーのループ部で押圧され
ているためインキリボンカセットの運搬又は輸送中にイ
ンキリボンが本体よりくり出されたり、倒れたりするこ
とがなく、またストッパー自体も本体より脱出すること
がない。

さらに、使用時には把持部を把持してストッパー全体を
本体外へ簡単に取出してそのまま使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案のインキリボンカセットの本体の平面図であ
る。 １・・・・・・本体、２・・・・・・インキリボン、３
・・・・・・収容部、４，７・・・・・・側壁、訃・・
・・・入口、９・・・・・・出口、１０・・・・・・ス
トッパー、１２・・・・・・ループ部、１３把持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンドレスのインキリボン２をその幅と略等しい高さの
   本体１の収容部３にスプールを使用せずに折りたたんで
   立てて収容したインキリボンカセットにおいて、一部を
   固着して形成したループ部１２と把持部１３を設け、可
   撓性材料よりなり、インキリボン２の幅と略等しい幅の
   帯状部材のストッパー１０のループ部１２を本体１の入
   口８又は出口９に隣合った、収容部３の箇所に置き、イ
   ンキリボン２を入口８に隣接した、収容部３の側壁４方
   向に、又は出口９に隣接した収容部３の側壁７方向に押
   圧し、把持部１３を本体１の入口８又は出口９より露出
   させたインキリボンカセット。