JPS6014474Y2 - スチ−ムアイロン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は着脱自在なカセット式の貯水タンクを備える
スチームアイロンに関する。

近時、注排水作業を容易にするため、貯水タンクをアイ
ロン本体に対して着脱自在に設けたスチームアイロンが
提供されている。

アイロン本体はその後部寄りにハンドルを有し、このハ
ンドルの前端面に衝合するように貯水タンクが設けられ
、これが掛止機構を介してハンドルに掛止され、その解
除用の操作体がハンドルに設けられている。

この操作体はハンドルを握ったまま操作することができ
るように、ハンドルの前端側にその一部がハンドルの上
面に突出するように設けられている。

つまり、ハンドルを握ったまま親指で操作体の突出部分
を操作して貯水タンクを取外すことができるようになっ
ているのである。

ところがこのようにハンドルの上面の一部に突出部分が
あると、握る範囲が制約され、また通常の使用時にその
突出部分が邪魔となり、アイロンがけの作業の障害とな
る難点があった。

この考案は、このような点に着目してなされたもので、
その目的とするところは、貯水タンク取外し用の操作体
をハンドルの握り部内に設けるとともに、その上面の操
作部を握り部の上面に形成した操作口に面一か若しくは
その僅か下方に位置する状態で臨ませることにより、ハ
ンドルを何らの制約を受けることなく容易に把持して円
滑にアイロンがけの作業を遂行できるとともに、貯水タ
ンクの取外しも容易に行うことができるようにしたスチ
ームアイロンを提供しようとするものである。

以下、この考案の一実施例について図面を参照して説明
する。

第１図において１はアイロン本体、２はこのアイロン本
体１に着脱自在に装着された貯水タンクで、アイロン本
体１は加熱用のベース３と、このベース３の上面を被っ
たカバー４と、さらにこのカバー４の上面を被った遮熱
板５と、この遮熱板５の上面後半部に取付けられたハン
ドル６とからなる。

そして遮熱板５の前半部に貯水タンク２が設けられ、こ
の貯水タンク２の背面がハンドル６の前端面に衝合し、
後述する掛止機構を介してそのハンドル６に掛止されて
いる。

第２図は、貯水タンク２をアイロン本体１から取外した
状態を示し、この貯水タンク２は上端面にスチーム−ド
ライ切換用のボタン７を有するとともに、前面上部に注
排水口８を備え、さらに下面に接続体９が設けられ、こ
の接続体９が遮熱板５およびカバー４を貫通してベース
３の蒸発室に接続するようになっている。

そしてこの接続体９に滴下ノズル１０が設けられ、この
滴下ノズル１０を介して貯水タンク２内の水が適宜上記
蒸発室に滴下され、その水で蒸気が発生しその蒸気がベ
ース３の下面から噴出するものである。

なお、上記接続体９は貯水タンク２をアイロン本体１に
装着する際の案内および位置決め用の部材を兼ねている
。

ハンドル６は筒状の握り部１１を有し、この握り部１１
の前端側内部に第３図に示すように、貯水タンク掛止用
の掛止機構１２が設けられている。

すなわち握り部１１は前端面に開口をし、この開口に筒
状の掛止体１３がハンドル６と一体的に設けられ、また
ハンドル６の前端面に衝合した貯水タンク２の背面には
、先端に鉤状の爪部１４を有する掛止片１５が水平に突
設され、この掛止片１５が上記筒状の掛止体１３を通し
て握り部１１内に挿入され、その先端の爪部１４が掛止
体１３の下周縁に掛合している。

また、握り部１１内にはその側壁間に架設された支軸１
６を介して回動自在に解除体１７が支持され、この解除
体１７は水平の解除片１８と垂直の押圧片１９とからＬ
形に形成され、一方の解除片１８の先端が上記爪部１４
の下端面に接触している。

さらに握り部１１内には操作体２０が設けられ、これは
握り部１１の側壁にその長手方向に沿って形成された案
内溝２１を介して摺動自在に支持されている。

この操作体２０は抑止部２２および押圧部２３を有する
とともに、上面に円弧状に凹む操作部２４を有している
。

そしてこの操作体２０の全体はスプリング２５の弾性力
によって掛止体１３側に偏倚され、この偏倚位置におい
て上記抑止部２２が爪部１４の上面に接するように対向
し、上記押圧部２３が解除体１７の押圧片１９の先端部
分に離間して対向し、また上記操作部２４が握り部１１
の上面に形成された操作口２６の開口面内にそれと面一
の状態で臨んでいる。

なお、掛止体１３の上面には、上記操作部２４の円弧形
状に連なるように傾斜したテーパ部２７が形成されてい
る。

次に作用について説明する。

アイロンがけの作業はハンドル６の握り部１１を把持し
て行う。

この際、握り部１１には何ら突出部分がなく、シたがっ
てその把持を何らの制約や邪魔を受けることなく容易に
行なえ、円滑なアイロンかけ作業を遂行できる。

一方、貯水タンク２を取外す場合には、握り部１１を把
持した状態でその親指を操作部２４に当；て、操作体２
０をスプリング２５に抗して第３図中右方へ摺動させる
。

この操作により、抑止部２２が爪部１４の上面から脱す
るとともに、押圧部２３が押圧片１９に当接し、解除体
１７が支軸１６を支点にして時計方向に回動する。

この回動に１より解除片１８が爪部１４を押上げ、その
爪部１４と掛止体１３との掛合が解除される。

この時点で操作部２４から親指を離すと、操作体２０が
スプリング２５の弾性力で元の偏倚位置に復帰し、この
際、抑止部２２の側面が爪部１４の端面に当接し、貯水
タンク２がハンドル６の前面から離間するように押出さ
れ、これにより貯水タンク２の取外しが達成される。

また、貯水タンク２を再びアイロン本体１に取付ける場
合には、貯水タンク２を指先で杷持し、′掛止片１５を
掛止体１３の内側を通して握り部１１内に挿入し、その
先端でスプリング２５に抗して操作体２０を僅かに押圧
するとともに、貯水タンク２の全体を僅かに下方に引下
げる。

これにより掛止片１５の爪部１４が掛止体１３の下周縁
に掛合し、貯水タンク２の固定化が図られる。

また、握り部１１の上面には、操作部２４の円弧形状に
連なるようにテーパ部２７が形成されているから、その
操作部２４に対する指の押当てを滑らかに行うことがで
きる利点がある。

なお、操作部２４は指の押当が可能であれば、操作口２
６と面一でなくともその僅か下方に位置させても差し支
えない。

以上説明したようにこの考案によれば、操作体の操作部
を握り部の上面に形成した操作口にその開口と面一か若
しくは僅かに下方に位置する状態で臨ませたから、ハン
ドルの握り部を何らの制約や邪魔を受けることなく容易
に把持して円滑にアイロンがけの作業を遂行できるとと
もに、貯水タンクの取外しも容易に行うことができると
いう効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】 図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はアイロン本
体と貯水タンクとの結合状態の側面図、第２図は同じく
切離し状態の側面図、第３図は要部の断面図である。 １・・・・・・アイロン本体、２・・・・・・貯水タン
ク、６・・・・・・ハンドル、１１・・・・・・握り部
、１２・・・・・・掛止機構、２０・・・・・・操作体
、２４・・・・・・操作部、２６・・・・・・操作口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルを備えるアイロン本体に貯水タンクを着脱自在
   に設け、これを掛止機構を介してハンドルに掛止し、そ
   の解除用の操作体をハンドルに設けてなるものにおいて
   、上記操作体はハンドルの握り部内に摺動自在に設け、
   この操作体の上面の操作部を、上記握り部の上面に形成
   した操作口にその開口と面一か若しくは僅かに下方に位
   置する状態で臨ませたことを特徴とするスチームアイロ
   ン。