JPS6014075Y2 - ホ−スバンド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は金属製の配管にゴムや合成樹脂製のホース特に
ホース壁に金属製の螺旋補強体を添装又は埋装した可撓
ホースを接続するとき、ホースを配管に嵌着して緊締す
るホースバンドに関するものである。

（従来技術とその問題点） 従来、この種のホースバンドとしては、リング状に曲げ
たバンドの端部同志をボルト、ナツトやビス止めして締
付ける構造のものが公知であるが、これを緊締する際に
はドライバーあるいはスパナ等の工具を用いねばならず
面倒な手間を要していた。

また、このリング状ホースバンドをホース壁に硬質材料
から成る螺旋補強体を添装又は埋装した可撓ホースの外
周に締付ける場合には、バンドの一部分が螺旋補強体と
必ず交差することになり、その部分での締付力が弱めら
れるので、ホース外周を均一に緊締することが困難で配
管との接続に支障を来たす欠点があった。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、このような従来の問題点を解決することを目
的とし、螺旋補強体を有する可撓ホースであっても、そ
の外周を均一に緊締でき、しかもその緊締作業が容易な
ホースバンドを提供することを課題とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記の技術的課題を解決するために、本考案では、ホー
スバンドを螺旋状に略１ピッチ曲げた線材とこの線材の
両端に可動状態に連結した掛金とで構威し、上記線材の
一部分を外方に屈曲して突起部を形成し、この突起部に
上記掛金を係合させることを技術的手段としたものであ
る。

（実施例） 次に、上記の技術的手段に係るホースバンドの実施例を
図面を用いて説明する。

第１図は本考案の一実施例で、ホースバンドを螺旋状に
１ピツチだけ曲げたピアノ線、バネ用鋼線等から成る線
材１とピアノ線、バネ用鋼線等を略■字形に折り曲げて
戒る掛金７とで構威し、線材１の両端２，３を各々外方
に屈曲させて屈曲部４．５を形成すると共に線材１をそ
の左端２に近い部分で外方に屈曲させて突起部６を形威
し、掛金７の各々外方に屈曲させた両端８，９を線材１
の屈曲部４，５に掛止して線材１と可動状態に連結し、
掛金７の係止部１０を線材１の突起部６に係合させるよ
うにしである。

第２図はこのホースバンドの使用例を示し、金属製の螺
旋補強体１２を内側に有する可撓ホース１１を配管１３
の外側に嵌通し連結する際に、ホース１１の外周面に螺
旋補強体１２の両側に沿ってホースバンドを包囲し、掛
金７を左方に動かしその係止部１０を線材１の突起部６
に係合して、線材１を縮径させてホース１１を緊締して
配管１３に固定するようにしである。

第３図はホースバンドの他の実施例で、掛金７を平板状
に形成し、線材１の突起部６に係合させる係止部１０を
３ケ所１０ａｔ １０ｂｔ １０ｃ設けたものであ
る。

この実施例によれば、係止部１ｅａ、１０ｂ。

１０ｃを各々突起部６に係合させることにより順次強い
締付力が得られ、ホースバンドの締付程度を調整できる
ものである。

（考案の作用効果） 以上説明したように、本考案は線材の突起部に掛金を係
合して縮径させるようにしたので、ホースバンドの締付
けの際に一切の工具を必要とせず、その作業は非常に容
易である。

また、縮径させる線材を螺旋状に曲げて形成したので、
硬質の螺旋補強体を有する可撓ホースを締付ける場合で
あっても、ホースバンドが螺旋補強体と交差することが
なく、ホースの全周に均等に締付力を作用させることが
でき、十分な締付力をもって可撓ホースを配管等に接続
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るホースバンドの正面図、第２図は
配管にホースを締着させた状態を示す一部切り欠き正面
図、第３図はホースバンドの他の実施例を示す正面図で
ある。 １・・・・・・線材、６・・・・・・突起部、７・・・
・・・掛金、１０・・・・・・係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 螺旋状に略１ピッチ曲げた線材とこの線材の両端に可動
   状態に連結した掛金とから威るバンドであって、上記線
   材の一部分を外方に屈曲して突起部を形成し、この突起
   部に上記掛金を係合させて成るホースバンド。