JPS6013912Y2 - 排水トラップ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は排水トラップ管における水溜部の水抜きを容易
にした排水トラップに係るものである。

従来より流し台、洗面台等においては、第１図及び第２
図に示すように、排水管１の途中をＳ字状などに屈曲し
て水溜部１ａを形成させて排水管１下流からの悪臭の上
昇を防止するようにすると共に、この水溜部１ａの水の
冬期などにおける凍結を防止すべく、水溜部１ａの底に
バッキング２を介して水抜き栓３を装着させ、水抜き栓
３の取外しにより事前に水抜きができるような構成が採
られている。

しかしこの構造のものでは、水抜きに際し水抜き栓３の
取外し及び取付けの面倒な作業が伴うと共に、水抜き栓
３の取外し時に汚水や汚物が手にかかる等の不都合があ
った。

本考案は叙上の点に鑑みてなされたもので、以下に本考
案の実施例を第３図及び第４図により説明する。

Ｓ字状などに屈曲したトラップ管１０の水溜部１０ａの
底に開口１０ｂを設け、開口１０ｂの内周にねじ１０ｃ
が加工されている。

一方この開口１０ｂに装着した水抜き管１１は、鍔部１
１ａの上部に取付壁１１ｂが突出して形成され、取付壁
１１ｂの外周にはねじ加工がなされ、上記開口１０ｂに
バッキングを介して装着される。

ｌｌｃは弁座で、この下部に垂直管１１ｄが直線連通状
に形成され、垂直管ｌｉｄの側部には取出口１１ｅを設
けて取出管１１ｆが分岐形成され、垂直管１１ｄ下部に
は垂直管１１ｄより小径にして栓棒挿通部１１ｇを分岐
形成している。

この水抜き管１１内に、上端に垂直管１１ｄ内への水の
流入を阻止する栓体１２を有し、且つ栓棒挿通部１１ｇ
の中のバッキング１３、座板１４とバネ１５を装着した
栓棒１６を上下動可能に嵌挿し、栓棒１６の下部は栓棒
挿通部１１ｇの下方に突出させており、栓棒１６はバネ
１５の弾発力により常時下方に付勢されて閉栓するよう
にしている。

次に本考案による排水トラップの水抜きについて第４図
により説明すると、栓棒１６を下方から手で押上げると
、栓棒１６上端の栓体１２が弁座１１ｃから離れて水が
垂直管ｌｉｄ内に流入し、取出管１１ｆから排出される
。

水溜部１０ａの水抜きが完了した時点で手を離せば、栓
棒１６に装着したバネ１５の弾発力により栓棒１６は下
方に戻って栓体１２が弁座１１ｃと密着し閉栓する。

本考案は上記の如く、水溜部の底に設けた開口に、側部
に取出管を設けた水抜き管を装着し、水抜き管内に上下
動可能に栓棒を嵌挿させると共に、この栓棒をバネによ
り下方へ付勢させているから、水溜部の水抜きに際して
は、栓棒を下方から押上げるだけで容易に水抜きをする
ことができ、また、取出管は水抜き管の側部に位置して
いるから、汚水や汚物が手にかかることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の排水トラップ管を示す側面図であり、第
２図は第１図の部分詳細図である。 第３図は本考案による排水トラップを示す部分断面図で
あり、第４図は第３図から栓棒を押上げての水抜き状態
を示す部分断面図である。 符号の説明、１・・・・・・排水管、１ａ・・・・・・
水溜部、２・・・・・・バッキング、３・・・・・・水
抜き栓、１０・・・・・・トラップ管、１０ａ・・・・
・・水溜部、１０ｂ・・・・・・開口、１０ｃ・・・・
・・ねじ、１１・・・・・・水抜き管、ｌｌａ・・・・
・・鍔部、ｌｌｂ・・・・・・取付壁、ｌｉｅ・・・・
・・弁座、１１ｄ・・・・・・垂直管、ｌｌｅ・・・・
・・取出口、ｌｌｆ・・・・・・取出管、ｌ１ｇ・・・
・・・栓棒挿通部、１２・・・・・・栓体、１３・・・
・・・バッキング、１４・・・・・・座板、１５・・・
・・・バネ、１６・・・・・・栓棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラップ管の水溜部の底に設けた開口に、側部に取出管
   と下部に栓棒挿通部を分岐形成した水抜き管を装着し、
   該水抜き管の内に、上端に水抜き管内への水の流入を阻
   止する栓体を有し且つ栓棒挿通部内のバネにより下方に
   付勢された上下動可能な栓棒の下部を栓棒挿通部の下方
   に突出させて嵌挿し、該栓棒を下方から押上げて開栓す
   るようにしてなることを特徴とする排水トラップ。