JPS6013778Y2 - テインフリ−スチ−ル製容器胴 - Google Patents

テインフリ−スチ−ル製容器胴

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Publication number
JPS6013778Y2
JPS6013778Y2 JP11659979U JP11659979U JPS6013778Y2 JP S6013778 Y2 JPS6013778 Y2 JP S6013778Y2 JP 11659979 U JP11659979 U JP 11659979U JP 11659979 U JP11659979 U JP 11659979U JP S6013778 Y2 JPS6013778 Y2 JP S6013778Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
tin
adhesive
container body
film
cans
Prior art date
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Expired
Application number
JP11659979U
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English (en)
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JPS5634733U (ja
Inventor
雅敏 野口
義正 松村
Original Assignee
大和製缶株式会社
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Publication date
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  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ティンフリースチール製容器胴、さらにいえ
ば、酸性の果実飲料及び果実製品、野菜ジュース、野菜
製品を酸化による品質の劣化(色調、味の変化、ビタミ
ンCの減少等)を防止しながら密封貯蔵すると共に、貯
蔵中に容器の内面腐食をも防止する機能を持つ重ね合せ
側面継目を有するティンフリースチール製容器胴に関す
る。
従来、リンゴジュース、ミカンジュース、桃、さくらん
ぼ、リンク、ミカン、パイナツプル、トマト、アスパラ
ガス等酸性の果実飲料及び果実製品、野菜ジュース、野
菜製品の缶詰は、溶出する錫の還元力により内容品の劣
化を防止するとともに、錫の犠牲防食能による鉄の腐食
防止作用を利用する為に、主として内面無塗装のブリキ
製缶が用いられて来たが、錫の異常溶出現象が発生して
以来内面塗装缶が用いられる様になった。
しかし、この缶は殆んど錫が溶出しないので、内容品が
酸化により劣化したり、塗膜に僅かな傷があった場合に
は、鉄の腐食が急速に進んでしまうという欠点がある。
そこで再び、錫の必要性が注目され、内面塗料に錫等の
還元性金属を混入したり、半田としては純錫半田を用い
て缶内面に錫を露出させる等の手段が採られる様になっ
た。
一方、缶の素材は、錫資源の枯渇や、錫価格の上昇に伴
うブリキ価格の上昇が著しいという理由から、ブリキか
らクロム酸塩等で表面処理されたティンフリースチール
(以下、TFSと称する)に移行しつつある。
しかし、TFSは、半田付けができないので、TFS缶
は接着剤との接着を促進する為の下塗り塗料、例えばエ
ポキシ−フェノール系塗料を塗装されているブランクの
両端縁部を、例えばナイロン系の接着剤により重ね合せ
接合して側面継目を形成している。
ところが、この缶の重ね合せ側面継目の内面側の端面部
は、素材である鉄が露出している為に、内容品に直接接
触し、腐食され易い。
そこで、これを防止する為に、端面部を含む端縁部を接
着剤でコの字状に覆う方法や接着剤中に端面部を埋め込
む方法等が開発され、実施されているが、これらの方法
は完全ではなく、接着剤で端面部を被覆した上に、更に
端面部を被覆する帯状の保護塗装(ストライプコート)
を行っているのか実情である(第3図参照。
図で2は接着剤を示す)。
このTFS缶は、たとえ接合部の端面部の被覆が完全で
あっても、錫等の還元性金属が存在していない為、酸化
防止作用及び鉄の防食作用を有しないので、充填された
内容品の酸化による劣化を防止することができないだけ
でなく、缶内面に傷等による僅かな鉄の露出部があった
場合には、直ちに腐食を起し、腐食による鉄の溶出に起
因する変色、穿孔等が発生して商品価値が失われてしま
う。
そこで、現在は、缶胴の一方の端部に蓋を巻締めた後に
、缶内面全面に保護塗装(トップコート)11を行って
鉄面が露出しない様にしている(第3図)。
本考案は、内、外画表面に塗膜をもち、両端縁部分の内
面側と外面側とを接着剤で重ね合せたTFS缶の容器胴
接合部の内面側端面の鉄露出部分に還元性金属又は酸化
第1錫の皮膜を形成させて、この還元性金属又は酸化第
1錫により、内容物の酸化による品質劣化を防止すると
共に、電気化学的に鉄面を保護しようとするものである
上記した様に、従来のTFS缶は、缶胴の側面継目の内
面側端面部から鉄の溶出を防ぐ為に、端面部を接着剤で
被覆した上に、更にストライプコート及びトップコート
を行っているが、本考案によればこれらの処理は不要に
なる。
尚、還元性金属としては錫が好ましく、その他アルミニ
ウム、錫−アルミニウム合金、チタニウム等の金属が使
用でき、又、還元性金属の皮膜は、蒸着法、スパッタリ
ング法、溶射法、電解メッキ法、無電解メッキ法等で、
簡単に形成することができる。
又、酸化第1錫の皮膜も、例えば真空蒸着法で簡単に形
成することができる。
酸化第1錫の皮膜の性質は金属錫よりも優れている。
次に、本考案の実施例を説明する。
第1図は、本考案の容器胴を成形する工程を示す略図で
ある。
図では、見やすくする為装置を簡略化して描いである。
第1図を参照して、内表面及び外表面に塗装9.10を
施され、一方の端縁部の内表面側に接着剤2が貼着され
ているTFSブランク1をロールフォーミング装置(図
示せず)により略半中形に曲げ(丸め)、接着剤2の貼
着していない端縁部側の鉄露出部分である端面部3を電
解装置4内の電解液(PH3,0,55°C)(組i:
塩化第−錫125g1フッ化ソーダ150I!、硫酸ニ
ッケル5g、シエファ塩4f、ゼラチン2g、水if)
に漬け、30〜50A/ d dで陰極電解を行い、端
面部3表面に銀皮膜5を形成させる。
その後、ブランク1の両端縁部を加熱装置6により加熱
するとともに接着剤テープ2を溶融し、両端縁部を接着
剤が間にくる様に重ね合せ、重ね合せ部7を押圧装置8
゜8′により押圧するとともに接着剤を冷却固化させて
円筒状容器胴を形成する。
その後、容器胴外面の端面部の鉄露出部分を被覆する為
に、スプレー塗装法により、ストライプコートを施t。
できた容器胴の側面継目部分の拡大断面図を第2図に示
す。
対照品として、内面無塗装のブリキ製半田付は缶(曲毎
)と、側面継目の内面側端面部を継目を接合したナイロ
ン系接着剤で覆い、更にその上にストライプコートを施
しであるTFS製缶製缶一方の端部に蓋を巻締めた後、
缶内面全体にスプレー塗装法によりビニル系塗料を塗装
したTFS缶をつくり、本考案の缶胴を使用した缶と、
上記対照品の缶とに、それぞれ天然果汁分10%のオレ
ンジ果汁を常法により充填し、貯蔵中の錫溶出量、アス
コルビン酸(ビタミンC)残留量、色調の変化を測定し
た。
結果は第1表、第2表の通りである。
尚、対照品の内面塗装TFS缶の内面塗料は、下塗り塗
料がエポキシ−フェノール系塗料、トップコートがビニ
ル系塗料である。
又、本考案の内面塗料は、エポキシ−フェノール系塗料
である。
第1表、第2表から明らかな様に本考案の缶胴を使用し
た缶は、内面無塗装のブリキ缶には及ばないが、従来の
TFS缶と比べると鉄の溶出量が少なく、アスコルビン
酸(ビタミンC)の残存率が高く、色調の変化も少ない
という内容品の品質劣化防止の面で著しい効果を有し、
又、内面無塗装のブリキ缶と比べると、錫の露出面積が
少さいので、錫の異常溶出を防止できるという効果を有
することが知られる。
上記実施例では、端面部に電解メッキ法で銀皮膜を形成
したが、同様の装置を使用して無電解メッキ法で皮膜形
成を行うことは容易である。
この場合、端面部をメッキ液に浸漬している時間は長く
なる。
次に、蒸着法で皮膜形成を行う方法を説明する。
先ず内面及び外面に塗装を施したTFSブランクをそろ
えて多数枚積み重ねた後、ベルジャに入し、アルゴンガ
スのボンバードを5× IQ ’Torrて10分間行った後、端面部に付着さ
せようとする還元性金属又は酸化第1錫をタングステン
ポート上に置き、300Wの高周波加熱又は抵抗加熱で
、上記金属又は酸化第1錫を溶解させ、3〜4分間イオ
ンブレーティングでブランクの端面部表面に還元性金属
又は酸化第1錫の皮膜を形成させる。
ここで、アルゴンガスを使用せずに、真空蒸着法で行っ
てもよいことは勿論である。
この様に、端面部に皮膜形成処理を行ったTFSブラン
クを用いて常法により缶胴をつくるのであるが、本考案
の缶胴は、還元性金属又は酸化第1錫による内容品の品
質劣化の防止及び缶体の腐食防止効果を十分発揮させる
為、缶胴側面継目の内面側端面部を接着剤で実質的に被
覆しないこと、スプレー塗装法によるストライプコート
、内面保護塗装(トップコート)を行わないことが必要
である。
換言すれば、本考案の缶胴を製造する際には、接着剤で
端面部を含む端縁部をコの字状に被覆する工程、スプレ
ー塗装によるストライプコート、トップコートが不必要
となるので、製造コストが低減でき、しかもできた缶は
、従来のTFS缶に比べて内容品の保護の面及び、缶体
の内面に傷があり鉄面が露出している場合の鉄溶出防止
の面に於て、非常に優れた効果を発揮するのである。
尚、皮膜の形成方法としては、上記方法の他に、スパッ
タリング法、溶射法等が使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の缶胴の1つの製造方法を示す略図、
第2図は、本考案の缶胴の側面継目を示す拡大断面図、
第3図は、従来の缶胴の側面継目を示す拡大断面図であ
る。 2・・・・・・接着剤、3・・・・・・端面部、5・・
・・・・皮膜、9・・・・・・内表面塗膜、10・・・
・・・外表面塗膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内表面及び外表面に塗膜を有し、両端縁部分の内表面側
    と外表面側とを、接着剤により重ね合せ接合されている
    ティンフリースチール製容器胴に於て、 内表面側にある素材露出端面部が、還元性金属又は酸化
    第1錫の皮膜で被覆され、しかも該皮膜が内容品に対し
    て露出状態になっていることを特徴とするティンフリー
    スチール製容器胴。
JP11659979U 1979-08-24 1979-08-24 テインフリ−スチ−ル製容器胴 Expired JPS6013778Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11659979U JPS6013778Y2 (ja) 1979-08-24 1979-08-24 テインフリ−スチ−ル製容器胴

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11659979U JPS6013778Y2 (ja) 1979-08-24 1979-08-24 テインフリ−スチ−ル製容器胴

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5634733U JPS5634733U (ja) 1981-04-04
JPS6013778Y2 true JPS6013778Y2 (ja) 1985-05-02

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JP11659979U Expired JPS6013778Y2 (ja) 1979-08-24 1979-08-24 テインフリ−スチ−ル製容器胴

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