JPS60131203A - 天然木化粧金属板の製造方法 - Google Patents

天然木化粧金属板の製造方法

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JPS60131203A
JPS60131203A JP24070883A JP24070883A JPS60131203A JP S60131203 A JPS60131203 A JP S60131203A JP 24070883 A JP24070883 A JP 24070883A JP 24070883 A JP24070883 A JP 24070883A JP S60131203 A JPS60131203 A JP S60131203A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、折り曲げ加工が可能であり、品質的に優れた
天然木化粧金属板を生産効率良く、かつ経済的に提供せ
んとするものである。
従来、天然木化粧板は住宅関連産業を中心として広く使
用されている。これら化粧板は、天然銘木の薄単板(以
下つ外板と略す)を合板等木質基材に熱硬化性樹脂を主
たる成分とした接着剤で、熱圧着を利用して生産されて
いる。これら化粧板は、可燃物を基材とする為常に火災
の危険性を有しており、また基材の特質b・′ら折り曲
げ加工が不可能で、意匠的に単調にならざるを得ない。
火災の危険性の解消に限定すれば、基材を無機質に置換
すればよいが、基材が脆弱な為破損しやすく、基材の特
質かへ重量が増加し、運搬、施工等で多大な難点艙□あ
る。更に根本的な問題として、これらも折り曲げ加工が
不可能ゆえ、意匠の単調さは変らない。そこで、基材を
金属板にした化粧板が提供できれば火災の危険は解消さ
れる。また基材の特質から祈り曲げ加工が可能で種々の
曲面を得ることができ、意匠性は飛躍的に向上する。更
に金属板を薄くすれば、軽量化が可能となる。現在金属
板を基材とした化粧板の代表例としては、表面に木゛目
印□刷□をした塩ビ鋼板かあるが、これらはリアル感に
乏しく、また吸湿性もないので結露等種々の問題も指摘
されている。ところが天然木化粧金属板を提供できれば
、銘木そのものが表面となるので本物感覚が得られ、吸
湿性も備える為、結露の問題も軽減され従来にない化粧
板として多大な用途が期待できる。従って、従来の天然
木化粧板が住宅関連産業を中心とする用途に限定されて
いたものが、−挙に用途が拡大し、自動車、電車など車
両産業、船舶、航空機産業上の利用分野の化粧板にも活
用できる。また住宅産業に於いても、高層建築等でこの
ような化粧板を使用すれば軽量化が図れ、火災事故防1
1−にも役立つゆえ極めてその有用性は太きい。
しかし、このような化粧板があらゆる分野から嘱望され
ているに拘らず世に提供されていないのは、特に折り曲
げ加工ができない2αにある。即ち、単につき板と金属
板を接着させただけでは祈り曲げ加工時つき板表面の祈
り曲げ部分にひび割れが発生し、化粧板の生命である表
面美粧性が得られず、この致命的な欠陥の為側底実用化
される段階に到達で外なかった。ところが、これら化粧
板を得る試みとして、例えば特公昭49−6086には
、繊維質シートに接着剤を含浸させ乾燥したシート状接
着剤をつき板と金属板の開に介在させ加熱加圧させる方
法が提案されている。これらの方法では、含浸→乾燥→
接着と工程が非常に煩雑で、繊維質シート1こ含浸、乾
燥させた接着剤を加熱溶融して接着させる為接着が点状
となり確実な接着ができにくく、しかも加熱溶融接着の
本質的な難点である耐熱性が不足する為、日本農林規格
で定める試験方法(以下JAS法)での適合性に欠ける
という欠点があり、接着の不確実性と品質的な問題から
未だ実用化されるに至っていない。
そこで、本発明者等はこの現状に鑑み、化粧板としての
品質が優れ、多目的用途に応じるべく祈り曲げ加工かで
外、しかも生産効率よく経済的にも優れた天然木化粧金
属板を得る為の製造方法の3− 確立を目的として、接着剤の選択、接着方法の検討など
多面的に研究伝重ねた結果、本発明の製造方法を確立し
、本発明を完成するに至つtこ。
本発明は天然木化粧単板、多孔質シート状物質、金属板
を構成要件とし、酸基含有ポリウレタン樹脂水分散液を
含む水性ラテックスと架橋剤との組合わせ、または水酸
基含有水溶性高分子を含む水性ラテックスとインシアネ
ート系化合物の組合わせから成る水性接着剤を使用して
、未乾燥状態で圧着することを特徴とする天然木化粧金
属板の製造方法に係る。
この場合、接着剤は接着時に天然本化粧単板と金属板の
間に介在する多孔質シート状物質に浸透して、三者が一
体化された状態となる。このような状態を得た時、所期
目的の総てが満足できることを発見した。
即ち、従来の合板基板の場合には接着剤を塗付した場合
必ず該接着剤の合板中への吸い込み現象4− が生じ、その結果、本発明の場合と同様に中間に多孔質
シートを載置した場合、接着剤は該多孔質シートに浸透
する量が減少し、つき板にまで浸透する量は更に減少す
る。従って、この場合には再度接着剤を塗付する必要が
生じ工程数が増え、作業上及び経済上不利であるという
欠点があった。
しかし、本発明のように金属板を基材とする場合には、
上記のような接着剤の吸い込みが発生せず、金属板上に
塗付された接着剤は多孔質シート状物質を浸透して表面
材であるつき板にまで到達し、しかも該接着剤として特
定の接着剤を使用し、これが未乾燥状態で圧着を完了す
るために、接着剤が接着部全面に拡がり確実な接着強度
を得ることができると共に、上記接着工程が接着剤の塗
付、圧着という極めて簡易な操作で行われるため、生産
効率が良く経済的にも特に有利である。
次いで、本発明を実施する上での具体的要点を説明する
天然木化粧単板とは天然木の薄単板を意味する。
その種類としては、銘木類の薄単板や合成つき板文は人
口杢と呼ばれる銘木類を接着積層した後スライスした薄
単板が例示できる。
多孔質シートとしては、接着剤が侵透可能な素材であれ
ば良く、一般には繊維状物質を例示できる。その種類は
、有機性物質としてセルロース等天然高分子類、ビスコ
ースレーヨン等半合成高分子類、ポリエステル等合成高
分子類で構成されるもの、無機性物質としてガラス繊維
類や石綿類で構成されるものが例示で軽る。この場合、
相互を複合していてもかまわない。具体的な素材として
、紙ウェスのような古紙再生紙、半紙、障子紙のような
和紙類、クラフト紙のような洋紙類、天然、半合成、合
成繊維の一種以上を用いて製造された不織布類、グラス
ウール紙、アスベスト紙などが使用できる。この内好ま
しくは接着剤が侵透しやすい目の粗い繊維状物質の形態
を持つもので紙ウェスのような古紙再生紙、和紙、不織
布、グラスウール紙を挙げることができる。シート状物
質の厚さは特に限定されないが、接着剤が全体に浸透し
なければ眉間剥離となり、接着性能を低下させるので、
全体に浸透で島る程度のものを選択する必要がある。
金属板としては、鋼板、亜鉛引き鋼板、錫引き鋼板など
の鋼板類、アルミニウム板、銅板などの金属及びステン
レス鋼板、ジュラルミン、黄銅などの合金を素材とする
金属板が例示できる。この場合、腐蝕防止の為の表面処
理、樹脂コートなどの処理を施してもよい。
本発明で使用される接着剤は次の2つの組合せであり、
以下の特徴がある。
A:酸基含有ポリウレタン樹脂水分散液を含む水性ラテ
ックスと架橋剤の組み合せ B:水酸基含有水溶性高分子を含む水性ラテックスとイ
ソシアネート系化合物の組合せ7− (イ) Aは分子内にウレタン結合を有り、Bは水酸基
とイソシアネート系化合物の架橋反応によりウレタン結
合を形成する。これらは共にウレタン結合を有するポリ
マーとして弾性的な特性を持ち、折り曲げ時の応力緩和
に有効でつト板表面の祈り曲げ個所のひび割れ防止に貢
献する。
(ロ)金属板の接着はとかく難点があり、一般に接着剤
は剥離しやすいが、A、B共にウレタン結合に基づく高
い檜性を有すると同時に、架橋前のAの有する酸基、B
の有するイソシアネート基の金属表面との高い親和性を
示す特性の相剰効果から金属表面への密着性が優れ、折
り曲げ時の応力により接着剤皮膜の金属表面からの離脱
現象を防止で鰺、安定した接着が得られる。 □ □ (ハ) Aは酸基と架橋剤の反応による架橋構造、Bは
水酸基とイソシアネート基の反応による8− 架橋構造を形成する。その架橋構造の部分的な形成によ
り強靭性が付与され、A、Bは^汝に弾性体化されて、
祈り曲げ時のひび割れ防止効果は更に向上する。また未
架橋構造の難点である耐熱性が芝しい点と、水性接着剤
□の難点である乳化剤等の影響による耐水性不足をこの
架橋構造により改良して耐熱、耐水□ 性が向上する。
その為、化粧板の重要な品質基準であるJAS法に広く
商度に適合し、品質的に優賃た化粧板番得ることがでト
る。
かくシソ、本発明の接着剤A、Bは、その特性に上り金
属表面に高度な一着性を付与し、化粧単板のひび割れを
防止し、品質的に優れた接着性能を与えるみえ必要不可
欠□なものである。
本発明め接着剤Aの酸基含有ポリウレタンIH脂水分赦
液μは、芳香族よたは脂肪族イソシアネート系化合物と
ポリエステルまたはポリエーテル系化合物とをウレタレ
化反応させて得たウレタン樹脂を水分散化させたもので
、必ずカルボキシル基、スルホン酸基等の酸基を分子内
に有することが要件で、この要件を満たす限り製法には
限定されない。このポリウレタン樹脂分散液は、単独ま
たはその他の水性ラテックスと混合して接着剤とするこ
とができる。その他の水性ラテックスとしては酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リロニトリル、エチレン、スチレン、塩化ビニル、ブタ
ジェン、クロロブレン等から選ばれたモノマーの1種以
上を重合した樹脂またはエラストマーの水分散液を例示
できる。この水性ラテックスは、必要に応じてポリビニ
ルアルコールのような保護コロイドの使用やアクリル酸
、メタクリル酸、グリシジルメタクリレート、N−メチ
ロールアクリルアミドなどの反応性モノマーを任意に共
重合させてもよい。ポリウレタン水分散液と水性ラテッ
クス類の固形分当りの混合比率は、前者100重量部(
以下単覧こ部と略す)当り後者が0〜1000部がよい
。この内ポリウレタン樹脂は、酸基を0.1〜5重量%
含有する芳香族または脂肪族ポリエステル系ウレタン樹
脂が金属面への接着性の7αで好ましい。尚、酸基とし
てはカルボキシル基が特に好ましい。混合する水性ラテ
ックスとしては、つ外板など木質部に接着性の良いポリ
酢酸ビニル、エチレン酢ビ共重合体、酢ビアクリル系共
重合体、アクリル系共重合体、スチレンブタジェン共重
合体の水分散液が好ましい。架橋剤としては、酸基と作
用する分子内に2個以上の反応性基を有する化合物が使
用され、具体的にはグリセリンノブリシジルエーテル、
ビスフェノール型エポキシ樹脂などのエポキシ系化合物
、ジまたはトリメチロールメフミンおよびそのエーテル
化物などのメラミン系化合物、ジフェニルメタンジイソ
シアネートなどのインシアネート系化合物、4.4”−
ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメ
タン、2.2−ビスヒドロキシメチルブタ7−11− ルートリス[3−(]−アノリシニル)プロピオネート
〕などのアジリジン環化合物が例示できる。この内、好
ましくは酸基含有ウレタン水分散液との反応性がよいエ
ポキシ系化合物とアジリジン環化合物を例示できる。特
に好ましくは、室温硬化性がよいアジリジン環化合物で
ある。架橋剤の配合量は酸基含有ポリウレタン樹脂水分
散液を含む水性ラテックスの固形分100部当り、0.
5〜40部とするのが好ましい。
本発明の接着剤Bの水酸基含有水溶性高分子を含む水性
ラテックスと1よ、水酸基含有水溶性高分子として、ポ
リビニルアルコールのような合成高分子、ヒドロキシエ
チルセルロースのような繊維業誘導体などを含んだAに
記述した水性ラテックスを示すことができる。この水溶
性高分子を水性ラテックスに含有するには、この水溶性
高分子の水溶液を水性ラテックスに配合するが、もしく
はこのような水溶性高分子を保護コロイドとして乳13
− 一12= 化重合してもよい。この水溶性高分子として好ましくは
木部への接着性とインシアネートとの反応性の点からポ
リビニルアルコールがよく、水性ラテックスとしては、
木部への接着性の魚から、ポリ酢酸ビニノ呟エチレン酢
ビ共重合体、酢ビアクリル系共重合体、アクリル系共重
合体、スチレンブタジェン共重合体の水分散液がよく、
特にこの水性ラテックスにカルボキシル基等の酸基を導
入したものは、金属部への接着性も向」ニするので好ま
しい。水溶性高分子の水性ラテックスへの混合量は、水
性ラテックスの固形分100部当り0.5〜30部とす
るのがよい。インシアネート化合物としては、分子内に
2個以上のイソシアネート基を有する化合物が好ましく
、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネ−Fのようなジイソシアネート類やウレタ
ンプレポリマーと呼ばれるポリエーテル又はポリエステ
ルとインシアネート類を反応させ、末端にインシアネー
ト1A− 基を残存させたものでもよい。この内好ましくは、ジフ
ェニルメタンノイソシアネートが例示できる。
このインシアネート化合物は粘稠な場合やポットライフ
延長の目的のため、トルエン、酢酸エチル、7タル酸エ
ステル類のような溶剤、可塑剤で希釈して用いてもよい
。これらインシアネート化合物の混合量は、水酸基含有
水溶性高分子を含む水性ラテックスの固形分100部当
り1〜50部とするのが好ましい。
接着剤A、Bは塗工性その他の作業性を改善する目的で
、増粘剤、クレー、タルク、シリカ粉のような無機系充
填材、小麦粉、木粉のような有機系充填材、尿素ホルマ
リン樹脂、フェノールホルマリン樹脂のような熱硬化性
樹脂を必要に応じて少量配合してもかまわない。また金
属板の種類や用途に応じ、防錆剤なども配合することが
で終る。
次に本発明の標準的な接着方法について述べる。
通常金属板面にロールコータ−やエアスプレー、刷毛な
どを用いて、本発明の接着剤を50〜300g/va2
塗付する。塗付量の設定は、多孔質シートが薄いか、目
が粗い場合は少な目に、厚いか目の細かい場合は、多い
目にする。好ましい塗付量の範囲は80〜200g/l
112である。その後、多孔質シートとつき板を塗工面
上にのせる。のせた後、圧着させるが、塗工後、圧着さ
せるまでの時間は接着剤が未乾燥状態にある間に行うの
で、通常30分以内とした方がよい。それ以上の時間が
必要な時は、予めつ外板等に水打ちして、未乾燥状態を
保つことが好ましい。圧着工程は室温圧着、加熱圧着の
両方が可能である。しかし、乾燥、架橋の両面で接着を
促進するには加熱圧着した方が有利である。
ここで注意すべきは、加熱圧着する場合接着剤の水分が
多く残留していたり、架橋剤の配合量が少ない場合水蒸
気の影響によりパンク現象が発生することがあるので、
100℃以上の高温圧着を行う場合は、半乾燥状態まで
待つか、架橋剤の配合量=15− を増加させるかすればよい。従って、架橋促進と生産効
率の両方から加熱圧着温度は60〜95℃が好ましい。
圧着時間と圧着圧力は、金属板に塗工した接着剤が多孔
質シートを浸透通過して、つき板と接着して一体化する
機構ゆえ、それが実行できる時間と圧力を選択すればよ
い。例えば圧着時間は60〜95℃の圧着温度の場合1
〜5分程度となる。
一方圧力は通常0.5〜10kg/am2の範囲を選択
するのが好ましい。
その他、多孔質シートが厚くて緻密で接着剤が浸透しに
くい場合は、一旦金属板と多孔質シートを接着した上で
再度多孔質シート金属板の上に接着剤を塗工してつき板
を圧着する方法もとることがで終る。またロールコータ
−や両面ロールコータ−、エアスプレーなどで多孔質シ
ートの片面または両面に塗工する方法を代、表として構
成要件の被着体の何れに塗工してもかまわない。また圧
着方法として、ホットプレス法、ロールラミネータ16
− 一法、真空プレス法などを広く利用できる。
本発明の天然木化粧金属板の製造方法は次のような有利
な特徴を有している。
(1)つき板と金属板の間に介在している多孔質シート
は、接着剤が浸透できる構造を有しており、この多孔質
シートの槻能で最も重要な点は接着層に厚みを与えるこ
とである。A、Bのような高い弾性を有する接着剤であ
うでも接着層が薄ければ、つき板表面のひび割れを皆無
にし難いことがある。
もし接着剤□のみに頼り、塗付量を増加することで接着
層に厚みを与えたならば、ひび割れ防止は可能となるが
、未乾燥状態で圧着することを特徴とするゆえ、過剰な
接着剤がつき板表面に滲出して、シミを生じ、肴しく美
観を損ねでしまう。そこで多孔質シートが介在すれば、
接着剤の塗付量を過度に増、加させることなく、接着層
に厚みを与え、過剰な接着剤を多孔質シートが吸収して
くれるのでつき板表面の滲出も軽減化され美観は向上す
る。
特に本発明の場合、多孔質シートとしては古紙再生紙の
一つである紙ウェス等のようなものも使用できるので、
接着剤のみで接着層に厚みを与える方法よりはるかに経
済的な利点も付与できる特徴を有する。
(2)接着剤がA、B井水性接着剤なので、取り扱いが
簡便で作業環境汚染や火災の危険性がなく、無公害接着
剤として安全かつ安心して使用できる。
(3)接着方法は通常つき板化粧板業界で実施されてい
る方法が利用でき、接着剤の合板塗工後、多孔質シート
、つき板の順で積層して未乾燥時に圧着するという非常
に簡素な工程でも実施でとるため、生産効率が良く現有
設備そのものが利用でき、極めて効率良く経済的である
(4) 従来提案されている特公昭49−6088の方
法、即ちシート状接着剤を利用する方法に比べて、工程
が簡素で未乾燥状態で接着させる為、点状接着の問題も
なく接着は安定しており、接着機構がホットメルト方式
の熱溶融接着をとらないので、耐熱性不足になることな
く、接着性能が格段に優れる。
かくして得られた本発明の化粧板は、次のような優れた
特徴を有する。
(1) JASI類浸漬剥離試験、JAS寒熱繰返しA
試験など、日本農林規格に定められた試験法の中の高度
な試験に適合し、品質上優れた化粧板である。
(2)鉄板折り曲げ磯を使用した折り曲げ試験で、直角
に折り曲げても割れを生じることがないので、シャープ
な折り曲げ加工を含め、種々の曲面加工が自在にでき高
度な意匠性を付与可能である。
(3)基材が金属板なので、火災の危険性が少ない。
またこのような化粧板がない為、表面に木目印刷を施し
た塩ビ鋼板で代用されている分野に、本物の銘木表面を
持つ化粧板が提供されるので、印刷技術では補えない深
みのある所謂本物感覚の化粧板が提供できる。また万一
火災による類焼事故の19− 際も塩ビ鋼板のように有毒〃スを発生しない。もちろん
本発明の化粧板に類焼が及んでも、表面のみが類焼する
に過ぎないことは言うまでもない。
(4)本発明の化粧板をコンピューター関連機器等の電
磁波シールド材料として利用した場合、基板が金属のた
め導電性を有し、電磁障害(EMI)を防止でき、最近
問題となっているコンピューター等電子機器の事故防止
に有効である。このように予期せぬ未知の用途が期待で
鰺る。
以下に実施例を挙げて詳しく説明する。
実施例1 カルボキシル基を含有する芳香族インシアネートポリエ
ステル系ポリウレタン水分散液(樹脂分44.8%、こ
れを単にウレタンEI11と略す)、ポリビニルアルコ
ールを含むエチレン酢ビ共重合水分散液(樹脂分55.
3%、これを単にEVAEmと略す)、架橋剤として2
.2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス(3−
(1−アジリジニル)プロピオネ20− 一ト〕(これを単にアジリジン環化合物と略す)を第1
表のように配合して4種類の接着剤A−Dを得た。
第 1 表 配合成分 AB CD ウレタンEm 100 100 100 −EV八へL
a −100100100 アジリジン環化合物 2 4 − 2 この接着剤A−Dを使用して、厚さ0.5IIlI11
の亜鉛引き鉄板の上に塗付量150g/m2となるよう
に各々を塗付して、180μのアセテート系不繊布(日
本バイリーン製)をのせ、厚さ0.2■のカバ材のつき
板をのせた。そして塗工後、10分以内にホットプレス
装置を用いて熱圧着させた。その条件は70℃×3分X
 5 kg/c+o2とした。このようにして貼合った
各々の試料を室温で2日間養生後、次の試験方法により
性能を評価した。
試験方法 (1) JAS2類浸漬剥離試験(温水試験)試験方法
は特殊合板のJAS規格に準じる。
(判定) ◎ :外観上異常なし ○ :僅かに割れはあるが、ふくれ、はがれはない Δ :割れが目立ち、ふくれ、はがれがある × :割れ、ふくれはがれが目立つ (2) JASI類浸漬剥離試Wk(煮沸水試験)試験
方法は特殊合板のJAS規格に準じる。
(判定)上記判定に同じ (3) JAS寒熱繰返しA試験(干割れ試験)試験方
法は特殊合板のJAS規格に準じる。
(判定) ◎ :外観上異常なし ○ ;僅かなひび割れ(干割れ)があるΔ :ひび割れ
が目立つ × :ひび割れがひどい (4)密着ゴバン目試験 (試験方法) 試料の表面に21間隔で、金属板に達する迄の切り込み
を、つき板木目に平行方向と直交方向tこ入れて、ZO
Iの正方形を作る。この正方形のマス目の数は100個
となる。
このマス目部分に、〃ムテープと呼ばれる粘着力の強い
布テープを当てて充分に密着させ、約45度の角度で一
気にひ軽はがす。
(判定) 離脱しなかったマス目の数が多い程密着性がよい。(J
L高100個) (5) 折り曲げ試験 (試験方法) タテ30cm、ヨコ15cmに切断した試料を木目の方
向に対し、鉄板折り曲げ機〔(株)瞳光製〕を使用しで
、つき板表面が山になるように、直角まで一気に折り曲
げる。
23− (判定)山の部分とその周囲の割れをみる。
◎ :折り曲げ部分にひび割れがない ○ :微細な割れを生じるが目立たないΔ :i!lれ
が目立つ × :割れがひどく金属板が露出している試験結果 第1表の接着剤A−Dで貼合せた試料をそれぞれ■〜■
とし、その試験結果を第2表に示す。
第2表 (本発明品) (比較例) 試験方法 ll11W JAS 2類浸漬剥離試験 判定 ◎ ◎ ○ Δ適合
性 合格 合格 合格 不合格 JAS 1111浸漬剥離試験 判定 O◎ と X適
合性 合格 合格 不合格 不合格 JAS寒熱繰返しA試験 判定 ◎ ◎ ○ Δ適合性
 合格 合格 合格 不合格 密着ゴパン目試験 100 100 75 30折り曲
げ試験 ◎ OΔ × 24− 11■は本発明品であるが、接着性能が優れ折り曲げ試
験でも全く割れを生じない。比較例の内■は、ウレタン
E−を含まない水性ラテックスに架橋剤を配合したもの
であるが、折り曲げ試験で割れがひどく金属−が露出し
ており、密着性も劣りi着性能も劣る。□■は架橋剤を
省略したものだが、柔軟性はあっても強靭性に乏しく折
り曲げ試験時に目が開いて割れを生じ、接着性能も満足
で終るものではない。
実施例2 カルボキシル基を含有する脂肪族インシアネートポリエ
ステル系ポリウレタン水分散液(樹脂分44.3%)8
0部と、ポリビニルアルコールを含有するポリ酢酸ビニ
ル水分散液20部を配合した水性ラテックスに、アジリ
ジン環化合物として4,4゛−ビス(エチレンイミノカ
ッ1ボニルアミノ)ジフェニルメタンを25%含有する
水分散液を架橋剤として6部配合した。
これを接着剤として、厚さ0.51の亜鉛引き鉄板と厚
す0.25n+Iflのナラ材つト板及び各種の多孔質
シートを用い、塗付量を変えて接着した。圧着は塗付後
15分以内1こ行った。圧着条件は 80’CX2分X
 5 kg/am2とし、室温養生2日後、実施例1に
準じて試験を行った。
使用した多孔質シートと塗付量は第3表の通りである。
第3表 No 多孔質シート 塗付量(1112当り)(イ) 
軟ウェス〔商品名コーノン ワイパー、(株)大人製) 100゜ (ロ) 半紙 150ビ (ハ) 障子紙 200tl に) 新聞紙 150g (ホ)80gチタン紙 240゜ 但し、80gチタン帆のみ、金属板に一旦120g/I
02を塗工後チタン紙をのせ、その上に再び120 g
/ m 2の接着剤を塗工した。
試験結果を第4表に示す。
第 4 表 試験方法 (伺 (ロ) ()X)に) (ホ)、1^
S2類浸漬剥離試験 判定 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎適合性
合格 合格 合格 合格 合格 jAsi類浸漬剥離試験 判定 ◎ ◎ ○ ○ ○適
合性合格 合格 合格 合格 合格 JAS寒熱繰返しA試wJ 判定 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
適合性合格 合格 合格 合格 合格 密着ゴバン目試験 10(110(1989075折り
曲げ試験 ○ ◎ ◎ ○ 0 以上(イ)〜(ホ)のように種々の多孔質シートが本発
明では実施できる。この場合、接着剤が浸透しやすい程
良好な結果を示す傾向にあるが、何れの多孔質シートも
、IAS 1類浸漬剥離試験、JAS 2類浸漬剥離試
験、JAS寒熱繰返しA試験に高度に適合し折り曲げ試
験も良好な結果を示した。
実施例3 15%のポリビニルアルコール水溶液30部とカルボキ
シル基を含有するブタジェンスチレン共重合体水分散液
(at脂分50.3%)70部に、増量剤として=27
− 炭酸カルシウム25部を配合して得た水性ラテックスに
ノフェニルメタンジイソシアネート(商品名ミリオネー
トMR,日本ポリウレタン工業製)を5部又は15部配
合し、金属板にアルミニウム板(厚さ0.5mm)を用
い、実施例1と同様な方法で貼合わせた。それを実施例
1と同様の試験を行い、第5表にその結果を示す。ジフ
ェニルメタンジイソシアネ−1を5部又は15部配合し
た接着剤でそれぞれ貼合せた試料を■及び■とする。
第5表 試験方法 VVI JAS 2類浸漬剥離試験 判定 ◎ ◎適合性 合格
 合格 JAS 1類浸漬剥離試験 判定 O◎適合性 合格 
合格 JAS寒熱繰返しA試験 判定 ◎ ◎適合性 合格 
合格 密着ゴバン目試験 100 100 折り曲げ試験 ◎ ○ 28一 実施例4 実施例2で得た水性ラテックス100部当り、架橋剤と
してアジリジン環化合物の代りに、多官能エポキシ化合
物(商品名CR5L、大日本インキ工業製)を3配合合
した接着剤を用い、実施例1と同様に貼合せて試験した
。その結果実施例1の■と同様の結果を得た。
実施例5 実施例1の接着剤B及び厚さ0.51のアルミニウム板
を使用して、塗付量120g/l112となるように塗
付し180μの不織布(アセテート系、日本バイリーン
製)を置き、厚さ0.2IIIIOのナラ材つき板をの
せた。ついで塗付量を140g/m2にして上記の不繊
布を2枚重ね、塗付量を160H/m2にして不繊布を
3枚重ねた。圧着は塗付後1部分以内に行った。圧着方
法は室温プレス方式とし、その条件は 室温×60分X
2.5kg/c+++2とした。貼合せ後室温で5日間
養生した後、実施例1と同様の試験を行った。実施例1
の■と同様の結果を得た。 (以上)特許出願人 株式
会社 山村商会 コニシ 株式会社 代 理 人 弁理士 山村 巌

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)天然木化粧単板、多孔質シート状物質、金属板を
    構成要件とし、酸基含有ポリウレタン樹脂水分散液を含
    む水性ラテックスと架橋剤との組合わせ、または水酸基
    含有水溶性高分子を含む水性ラテックスとイソシアネー
    ト系化合物の組合わせから成る水性接着剤を使用して、
    未乾燥状態で圧着することを特徴とする天然木化粧金属
    板の製造方法。
JP24070883A 1983-12-19 1983-12-19 天然木化粧金属板の製造方法 Granted JPS60131203A (ja)

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