JPS60128291A - メツキラツク

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】本発明は装飾品及び小物部品にメッキする際に使用する
メツキラツクに関し、更に詳しくは銅を主成分とするメ
ツキラツク用合金材に超耐熱、耐薬品性樹脂をコートし
たことを特徴とするメツキラツクに関する。

従来のメツキラツクは導電性の問題から、銅で出来てお
り、その上を塩ビ系の樹脂でコートしたものを使用して
いたが、メッキ品の品質向上、生産性向上のため、メッ
キ処理工程中での酸処理工程が強酸から超強酸へ、中温
（５０〜６０℃）から高温（９０℃以上）へと変ってき
た。

そのため、従来の塩ビ系樹脂コートのメツキラツクでは
被覆樹脂の溶融変形や亀裂等が発生し易くなり、寿命が
大巾に短縮されて前記品質向上等が達成できないという
欠点があった。

この欠点の解決には被覆樹脂をより耐酸性、密着性の良
いものにしたらよいが、メツキラツクへのコート温度が
３００℃位、又はそれ以上となり、ラック材が銅である
ためラックそのものが変形して、ラック機能を果さなく
なってしまう問題が発生した。

本発明は、これらの問題や欠点を一挙に解決したもので
、メツキラツク材（銅）として、銀、その他金属を添加
した合金材を使用することで、耐熱性を上０１耐酸性の
より大きい樹脂をコートできるようにし、それにより使
用する酸を強酸とし、高温とすることができる。

その結果、前記品質向上や、特に生産性の向上並びにメ
ツキラツクの寿命の延長が計れるものである。

以下、本発明を実施例に基づいて説明する。。

第１図は本発明のメツキラツクの斜視説明図、第２図は
、一部拡大断面説明図である。

メツキラツク（１）は支柱（２）と枝（３）とからなっ
ており、支柱（２）は合金材、枝（３）はステンレス鋼
で出来ている。支柱（２）と枝（３）とは、枝（３）の
先端部を残してフッ化樹脂のコーティング層（４）が被
覆しである。

支柱（２）は、銅を主成分とし、銅に対し、０．１２〜
０．１５ｗｔ　％の銀を添加した合金材又は、銅を主成
分とし、銅に対し、０．０５〜０．１５　ｗｔ　％の鉄
及び微量の燐を添加した合金材を使用する。被覆樹脂と
しては、フッ化樹脂を使用し、焼付又は粉体塗装（流動
浸漬等）でコーティングされている。

〔実施例〕

銅を主成分とし、０．１０　ｗ　ｔ４の鉄と０．１１３
４　ｗ　ｔ％の燐を添加した合金材に枝先端部を残して
フッ化樹脂をコーティングしたメツキラツクを使用した
。

使用条件は、濃硝酸、濃塩酸の混合液で９０℃、３０分
浸漬した。

約３０回繰返したが異常は認められなかった。

〔比較例〕

被覆樹脂を塩ビとした外は、実施例と同じメツキラツク
を使用し、実施例と同じ使用条件で使用した。

約１０回程度でコーティング層が剥離し、合金材が酸化
、腐蝕し、使用できない状態となった。

【図面の簡単な説明】

第１図はメツキラツクの斜視説明図、第２図は部分拡大
断面説明図である。１・・・メツキラツク２・・・支柱３・・・枝４・・・コーティング層特許出願大村　井　敏　明第第−

【特許請求の範囲】