JPS6012804Y2 - 寄棟における隅木の支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プレハブ六つ−スなどの寄棟における隅木
の支持構造に関するものである。

この種の組立式ハウスでは、壁部材の上面をそのまま寄
棟梁部！こ兼用していで“１．壁部材相互を互いに直交
した状態で立設し、その隅部１こ対して隅木を取行ける
ととになるが、壁部材が実質的に中空の構造である場合
が多く、このような場合には無垢の木材を使う場合のよ
うに木組みをすることができない。

、この考案は上記事情にもとづいてなされたもので
、平面部の両端に立上り部を形成し、かつこの立上り部
の上辺に吊持部を外方に向けて形成した新規な隅木受は
金具を用いて、寄棟の隔部分に隅木を強固にかつ簡単に
組付けうるように改良した寄棟における隅本受は金具を
提供しようとするものである。

以下、この考案を図示の実施例にもとづいて具体的に説
明する。

図において、符号１は、内部が中空かあるいは断熱、吸
音材などを充填した壁部材であり、寄棟においては、互
いに直交した状態で立設され、その上面部は、通常の木
造建築における梁部の働きをさせている。

この互いに直交する壁部材１の相互で構内された隅部に
は、フラットバーを折曲し、切断して作った新規な隅本
受は金具２が取付けられている。

この隅木受は金具２は、隅木３の端部をうけるための支
持平面部２ａを中央に形成し、上記支持平面部２ａ１．
の両端において、互いに直交し、両壁部材１の内側壁面
に当接されるところの立上り部２ｂ、２ｂを左右に形成
し、更に、上記立上り部２・ｂ、２ｂの上辺に外側に向
けて直角に折曲った吊持％Ｊ２ｃ、２ｃを形成している
。

そして、上記吊持部２ｃ、２ｃに穿った孔４に木ねじ５
を挿通して、上記木ねじ５の螺込みにより、上記壁部材
１の上面に上記隅木受は金具２を固着するのである。

そして、要すれば、上記壁部材１の内面に対しても、立
上り部２ｂに穿った孔４′を介して木ねじ５′を螺込み
、更に、強固に上記隅木受は金具２を上記壁部材１に固
着させてもよい。

そして、上記支持平面部２ａ上には、予め形成された隅
木５の端部がその端面を壁部材１の隅部内面に昌抜させ
て載せられ、上記支持平面部２ａに穿った孔４″を介し
て木ねじ５″を螺込んで、上記支持平面部２ａに隅木３
が固着される。

このような樹皮では、上記隅本受は金具２を使用するこ
とで、たとえ、壁部材１が中空ないし、柔弱充填材を充
填した実質的に中空な部材で構成されていても、従来の
木造寄棟における粱と隅木との木組と同じ、ないしそれ
以上の強度をもって、隅部における部材相互の骨組みが
遠戚される。

なお、上記実施例において、隅木３の端部と壁部材１相
互の隅部上面との段差をうめるために、隅木用駒６を接
着などの手段で、上記壁部材１上に設けると、従来の寄
棟における隅木の木組みと同様の外観を形成できる。

この考案は、以上詳述したように、隅木の下面を支える
支持平面部を具備し、上記支持平面部の両端において、
互いに直交するように立上り部を備えると共に、上記立
上り部上辺に外側に向けて寄棟梁部上面に係止される吊
持部を形成した板状部材により、隅木受は金具を構成し
、これを用いて隅木の支持構造を遠戚したので、この金
具の働きにより、中空あるいは柔弱付充填の壁部材や隅
木によって寄棟の骨組をする場合でも、充分な強度を持
って、両者の連結を達成でき、また、釘打ちあるいは木
ねじ止めなどの手段で、簡単に隅木受は金具の固定がで
き、木造建築における木材の木組みにおけるようなホゾ
切りなどの加工が不要となるなどの実用上の効果が得ら
れるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第２図は要
部の分解斜視図、第３図は同側面図である。 １・・・・・・壁部材、２・・・・・・隅木受は金具、
２ａ・・曲支持平面部、２ｂ・・・・・・立上り部、２
ｃ・・・・・・吊持部、３・・・・・・隅木。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 平面部の両端に立上り部が形成され、かつこの立上り部
   の上辺に吊持部が外方に向けて形成された隅木受は金具
   が、角状に接合された壁部材の隅部に、寄棟梁部上面に
   吊持部をのせて取り付けられ、上記隅木受は金具の平ｉ
   ｔには、隅木がその外端面を上記壁部材の一部内面に当
   接させてのせ付けられて成ることを特徴とする寄棟にお
   ける隅木の支持構造。 ′