JPS60127240A - 酸化ジルコニウム微粉の製造方法 - Google Patents

酸化ジルコニウム微粉の製造方法

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JPS60127240A
JPS60127240A JP58235838A JP23583883A JPS60127240A JP S60127240 A JPS60127240 A JP S60127240A JP 58235838 A JP58235838 A JP 58235838A JP 23583883 A JP23583883 A JP 23583883A JP S60127240 A JPS60127240 A JP S60127240A
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zirconium
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zirconium oxide
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JP58235838A
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Takao Ito
隆夫 伊藤
Mamoru Takada
高田 衛
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Onoda Cement Co Ltd
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Onoda Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、酸化ジルコニウム微粉の製造方法に関する。
さらに詳しくは、析出沈澱法および加熱処理によって該
微粉を製造するに当り、析出の為のジルコニウム塩溶液
にマグネシウム塩、カルシウム塩若しくはイツトリウム
塩を混合して溶液状で共存させ、さらに酸化ジルコニウ
ムの微粉を共存させ懸濁させる該方法に関する。この方
法によれば、凝集の殆んどおこら々い酸化ジルコニウム
微粉を製造できる。
酸化ジルコニウムは、弱電用材料、触媒担体、特殊耐火
物、靭性強化体等に用いられるほか、最近では特に、焼
結用材料として注目をあびつつある。
この焼結用材料においては、純酸化ジルコニウムにマグ
ネシア、カルシア若しくはイツトリアから選ばれた一種
類り上の材料を数モル係り上混合した混合物を焼結して
部分安定化ジルコニア若しくは安定化ジルコニアと呼ば
れる固溶体を形成させ、急激な熱膨張の々い酸化ジルコ
ニウム焼結体を得ることができる。
前述の用途に使用される酸化ジルコニウム粉には次の諸
性質すなわち、■粉体の大きさが微小(例えば1μm以
下)であること、■凝集を起こさないこと、■添加され
ているマグネシア、カルシア若しくはイツトリア等が均
一に分散されていることなどが要求されている。
しかしながら、ノルコニウム塩類の水溶液にアルカリ溶
液を添加することにより析出沈澱させて得られた固形物
を加熱処理する公知方法(例えば特公昭46−1837
8号)には次の問題点がある。す彦わち、■析出沈澱さ
れた固形物を加熱処理して得られるものは、−成粒子が
凝集した粗大な二次凝集粒子であり、凝集の少い酸化ジ
ルコニウム微粉を析出沈澱および乾燥、焼成によって得
ることは困難である。さらに■添加するアルカリとして
水酸化アンモニウムを使用した場合、水酸化カルシウム
の沈澱は、たとえ析出沈澱処理される溶液のPI(を1
3以上とした場合でも効率的に生成されず、壕だ、水酸
化マグネシウムの沈殿についても同じくPI1を11以
上にしなければ効率的に生成されない。他方、アルカリ
として水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属の水酸化
物を使用した場合には、PHを適度に高くすることによ
り水酸化カルシウムおよび水酸化マグネシウムの沈澱を
生成させることは比較的容易である。しかしながら、副
生物としてNaC1,Na2SO4等高融点の塩が生成
し、水洗浄によっても沈澱物中に残存し、最終的に目的
物すなわち加熱処理物中に残存し易いという欠点がある
本発明者等は、り上の技術問題を含む酸化ジルコニウム
の製造方法についてこれらの問題を解決すべく、種々研
究を重ねた。その結果、主としてジルコニウム塩からな
る水溶液せたは酸溶液(以下両者を併せてジルコニウム
塩溶液ということがある)にアルカリ質水溶液を加えて
固形物を析出沈澱させるに先立って、該ジルコニウム塩
、溶液に酸化、ゾルコニウム微粉を懸濁させておくこと
により、該懸濁物が均一に分散混合された固体沈澱物が
得られることを見出した。そしてさらにこの沈澱物を母
液から分離洗浄乾燥して500℃〜1200℃の高温に
て加熱処理することにより、分散性良好で凝集の殆んど
ない酸化ジルコニウム微粉が得られることを知見した。
加えてカルシウム塩および/又はマグネシウム塩を含む
ジルコニウム塩溶液に添加すべきアルカリ質溶液として
炭酸アンモニウム若しくは炭酸水素アンモニウムのアン
モニア水溶液を使用すると(註、イットリウ(5) ム塩および/又はマグネシウム塩を含むジルコニウム塩
溶液の場合はアンモニア水溶液のみの使用でもよい)主
に水酸化ジルコニウムから々る沈澱と同時に炭酸カルシ
ウムおよび/又は炭酸カルシウムの沈澱が均一かつ効率
的に生成することを見出した。本発明は、v上の知見に
もとづいて完成されたのである。
v上の説明から明らか々ように本発明の目的は、凝集性
がなく分散性良好な酸化ジルコニウム微粉の製法を提供
するにある。更に詳細には、本発明は、従来の共沈法の
ようにアンモニア水を使用するが著しく高いPHを要せ
ず、主に水酸化ジルコニウムからなる沈殿と同時に水酸
化イツトリウム、炭酸カルシウム若しくは炭酸マグネシ
ウムから選ばれた一以上の沈澱を生成させ、その後の脱
水、乾燥熱処理により品質の良好な酸化ジルコニウム焼
結体用の酸化ジルコニウム粉の製法を提供することを目
的とする。
本発明は、下記(1)の主要構成と(2)ないしく5)
の実施態様的構成を有する。
(6) (1)水溶性ジルコニウム・塩の水溶液または難溶性ジ
ルコニウム塩の酸溶液にマグネシウム塩、カルシウム塩
若しくはイツトリウム塩から選ばれた一種以上の塩を混
合し、つづいて該混合液に酸化ジルコニウムの微粉を添
加して懸濁させ、該懸濁液ニアンモニア水溶液、炭酸ア
ンモニウムのアンモニア水溶液若しくは炭酸水素アンモ
ニウムのアンモニア水溶液から選ばれた一種以上の水溶
液を加えて固形物を析出沈澱させ、該固形物を母液から
分離後洗浄乾燥し、該乾燥物を500〜1200℃で加
熱処理することを特徴とする酸化ジルコニウム微粉の製
造方法。
(2)最終的に得られる酸化ジルコニウム微粉に対し、
重量比で2〜70%で平均粒径1.0μ以下の酸化ジル
コニウムの微粉を添加する前記第(1)項に記載の方法
(3) アンモニア水溶液添加終了後の懸濁液のPHを
6〜13とする前記第(1)項に記載の方法。
(4)被加熱処理物を粉砕処理する前記第(1)項に記
載の方法。
(5)最終的に得られる酸化ジルコニウム微粉中の酸化
ジルコニウム純分に対し、モル比で1ないし15係の酸
化マグネシウム、酸化カルシウム若しくは酸化イツトリ
ウムを含有するようにマグネシウム塩、カルシウム塩若
しくはイツトリウム塩から選ばれた一以上の塩を水溶性
ジルコニウム塩の水溶液まだは難溶性ジルコニウム塩の
酸溶液に混合する前記第(1)項に記載の方法。
本発明の構成と効果につき以下に詳述する。
本発明においては、主原料としてジルコニウム塩を副原
料としてカルシウム塩、マグネシウム塩若しくはイツト
リウム塩を使用する。主原料の一つである水溶性ジルコ
ニウム塩としては、例えば硫酸塩、硝酸塩および酢酸塩
などがあげられ、他の一つである難溶性ジルコニウム塩
としては、例えば水酸炭酸塩Zr(OH)2(C03)
、酸炭酸塩Zr0・C03および水酸塩Z r (OR
) 4などがあげられる。前者のグループは水に溶解し
て用いられ、後者のグループは各種の酸たとえば塩酸、
硫酸、硝酸および酢酸の水溶液に溶解して用いられる。
上述の塩類、水および各種の酸の純度およびsるは、目
的とする製品の純度に必要かつ十分な程度のものを選択
すればよい。因みに、酸化ジルコニウム原料には、一般
に酸化ハフニウムが約数係合まれており、これを分離す
ることは困難である上、その化学的性質もほぼ同一であ
るため、本発明で述べる酸化ジルコニウム(目的物)と
しては、原料ジルコニウム塩に由来する酸化ハフニウム
を数係含むものであってもよい。
前述の副原料すなわちカルシウム塩、マグネシウム塩若
しくはイツトリウム塩としては、前述のジルコニウム塩
の場合と同様に水溶性の無機酸塩(例えばCaC42,
MgC72若しくはYC43)、有機酸塩若しくはそれ
らの水溶液または酸可溶性の化合物(例えば、CaC0
、MgC0若しくはY2O3)若し3 くけそれらの酸溶液(塩酸、硫酸、硝酸)(ただし、カ
ルシウム化合物を使用する場合には硫酸溶液は除く)が
用いられる。
これらの塩、水溶液、酸可溶性の化合物もしくは酸溶液
は、前述のジルコニウム塩溶液と混合して均一溶液とす
る。該混合前後のジルコニウム塩(9) の濃度は限定されないが、o、oi〜2モル/l好まし
くは0.05〜0.5モル/lである。0.01モル/
1未満では取扱う水量が不必要に多くなシすぎ、2モル
/lを超えると後述の生成された沈澱物の水に対する比
率が大きくなりすさ゛て沈澱物の処理(攪拌、分離、洗
浄等)が困難になるので好ましく々い。前述の均一溶液
中のカルシウム塩、マグネシウム塩若しくはイツトリウ
ム塩のジルコニウム塩に対する比率は特に限定されない
が、最終的に得られる酸化ジルコニウム粉中にふくまれ
る酸化カルシウム、酸化マグネシウム若しくは酸化イツ
トリウムがモル比で1ないし15係の範囲とする。これ
らの中三者又は三者を併用する場合は、その合計量が前
述の範囲内にあればよい。前記範囲外では、目的物(酸
化ジルコニウム粉)について必要な性能ないし物性(焼
結体用)を維持できない。
本発明の特徴的構成の一つとして前述の均一に(10) せる。該微粉の添加量は、最終的に得られる酸化ジルコ
ニウム量の2〜70%好ましくは5〜50係である。2
係未満では、本発明独自の凝集防止効果が不十分となシ
、7oqbを超えても効果は向上せず不経済である。こ
の目的に使用する酸化ジルコニウム微粉の粒度は、本発
明の方法の目的物と同等以上すなわち、平均粒径1.0
μ好ましくは05μ以下である。壕だ、この懸濁用酸化
ジルコニウムの微粉の純度は限定されないが、例えば、
酸化カルシウム、酸化マグネシウム若しくは酸化イツ)
 IJウムから選ばれた一以上の化合物を1mo1%な
いし15mot%固溶させた酸化ジルコニウム微粉を用
いることができる。このような微粉を上述の均一に混合
された溶液に懸濁させた状態で本発明に係るアルカリ質
水溶液を添加する。アルカリ質水溶液としては、アンモ
ニア水、炭酸アンモニア水溶液若しくは炭酸水素アンモ
ニウムのアンモニア水溶液から選ばれた一以上の水溶液
を使用する。ジルコニウム塩以外の塩としてマグネシウ
ム塩及び/又はイツトリウム塩が混合された該懸濁液に
添加するアルカリ質水溶液としては、炭酸(水素)アン
モニウムの存在は必須でなく、すなわちアンモニア水の
みの使用でも差支ない。ジルコニウム塩以外にマグネシ
ウムおよび/又はカルシウム塩が混合されている該懸濁
液を使用する場合には、膣液のPHが0未渦のように低
い場合には、予め該懸濁液にアンモニアを添加して、そ
のPHを0以」ニ好ましくは1ないし4程度にしておく
ことが後の炭酸アンモニウム(炭酸水素アンモニウム)
(7)77モニア水溶液の添加工程を円滑に遂行できる
ので好ましい。
添加用の炭酸(水素)アンモニウムが溶解された該アル
カリ質水溶液は、次のようにして調製する。すなわち、
例えば、濃度1〜30重量%(この濃度は限定されない
)のアンモニア水溶液に重量比で1〜30重量%の炭酸
アンモニウム若しくは炭酸水素アンモニウムを混合して
溶解させる。
炭酸アンモニウム若しくは炭酸水素アンモニウムに代え
てそれらの水溶液を混合しても、また濃アンモニア水に
二酸化炭素を冷却しながら吹き込んだ後、それを水によ
り希釈したものでもよい。
炭酸アンモニウム若しくは炭酸水素アンモニウムは任意
の比率で混合して使用することもできる。
かくして得られる炭酸(水素)アンモニウムのアンモニ
ア水溶液中の炭酸イオンとアンモニウムイオンの比率は
限定されないが、炭酸イオンはこの溶液を用いて処理さ
れるべき前述の酸化ジルコニウム粉懸濁ジルコニウム塩
溶液(以下ジルコニウム塩懸濁液という)中に含まれる
マグネシウムイオンに対しては当量の2倍以下好ましく
は1.5倍以下ないし当量の程度とすることが好ましい
。その理由は、炭酸塩の生成に必要とするより著しく過
剰の炭酸(水素)アンモニウムを共存させると前述のジ
ルコニウム塩懸濁液中で前述のアンモニウム水溶液を添
加することにより生成された炭酸マグネシウムとアンモ
ニアとが錯体をつくり溶解してしまうからである。
ジルコニウム塩懸濁液へのアンモニア水溶液、炭酸アン
モニウムのアンモニア水溶液若しくは炭酸水素アンモニ
ウムのアンモニア水溶液から選ば(13) れた−以上の水溶液の添加方法は限定されず、沈澱生成
時の攪拌も必須ではない。ただし、該アンモニア水溶液
の添加によってジルコニウム塩懸濁液の、Hを最終的に
6〜13とする必要がある。PH6未満では水酸化イツ
) IJウム、炭酸マグネシウム又は炭酸カルシウムの
沈澱生成が不充分となり、p+”113を超えても格別
の効果の向上はなく、アンモニアを多量に消費して経済
的でない。
上述の添加によって、主に水酸化ジルコニウムからなる
沈澱(一部は炭酸ジルコニウムが生成されることもある
)と同時に、水酸化イツトリウム、炭酸カルシウム若し
くは炭酸マグネシウムのいづれか一以上の沈澱が生成さ
れた固形物が得られる。
該固形物は、傾斜法、濾過法、遠心p過法若しくは遠心
分離法その他の公知方法によって母液から分離し、好ま
しくはなお付着している母液を水および又は有機溶媒等
で洗浄して十分に除去する。
かくして得られた固形物は、好ましくは次の熱処理工程
にかける前に乾燥する。乾燥方法は、いづれの公知方法
でもよく、例えば、常圧または減圧下100℃以下で3
0分ないし24時間静置若しくは攪拌下に乾燥するか、
スプレードライ等の速乾法による。得られた乾燥物は、
解砕後若しくはそのまま、500〜1200℃好ましく
は700℃〜1100℃で20分ないし5時間好ましく
は30分ないし3時間空気中若しくは減圧下に加熱処理
する。この加熱により、水酸化ジルコニウムハ酸化ジル
コニウムに水酸化イツトリウムは酸化イツトリウムに炭
酸カルシウム若しくは炭酸マグネシウムは夫々の酸化物
に変化する。加熱方法または加熱装置は、公知の電気炉
等による静置加熱またはロータリーキルンによる動的加
熱のいづれでもよい。
上述の処理温度が500℃未満では上述の固形物の一部
を構成する炭酸ジルコニウム、炭酸イツトリウム、炭酸
カルシウム若しくは炭酸マグネシウムの脱炭酸が不十分
とたり易く、また、1200℃を超える加熱は、生成し
た酸化ジルコニウム粉を固く焼結させてしまうおそれが
あり、いづれも好ましくない。このようにして得られた
加熱処理物は、きわめて微粉化され易い状態にあり、こ
れをノルコニア製?−ルを収容したボールミル等を用い
て解砕および/又は粉砕処理すれば、はぼ完全に凝集状
態のない酸化ジルコニウム粉末を得ることができる。
本発明の方法によれば、少量の酸化イツトリウム、酸化
カルシウム若しくは酸化マグネシウムを均一な分布で包
含する酸化ジルコニウム粉を安価にかつ簡単な沈澱操作
およびその後の加熱処理により容易に製造できる。そし
てこの粉末を用いて酸化カルシウム等の分布の均一な焼
結体を容易に製造できる。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例1 ジルコニウム炭酸塩Zr(OH)2Co3−nH2Oの
結晶154IをHct 濃度8重量%の塩酸2000 
CCに溶解し、得られた溶液を洲過して不溶解物を除去
した。ついで該濾過液に炭酸カルシウム粉4gを添加し
て溶解させた。ひきつづき該溶液に平均粒径O3μ、純
度99,8%の酸化ジルコニウムの微粉16gを投入し
攪拌して懸濁させた。該懸濁液にアンモニア水を加えひ
きつづき攪拌しつつ該懸濁液のPHを2.5まで上昇さ
せた。アンモニア水添加後の該懸濁液に炭酸アンモニウ
ムのアンモニア水溶液を室温攪拌下に該懸濁液のPHが
8.5になるまで添加した。因に該アンモニア水溶液は
、炭酸アンモニウム50gをNH3濃度25重量%のア
ンモニア水400CCに溶解させて調製した。前述の懸
濁液へのアンモニア水添加中に固形物が生成し、該添加
終了時にはスラリー状になった。
次に、該スラリーを遠心濾過器で処理し、母液から分離
された固形物を水中に投じて攪拌洗浄した。該被洗浄物
を再度遠心濾過して脱水し、メタノールで洗浄後被洗浄
物を120℃で5時間乾燥した。該乾燥物を空気算量気
中電気炉を用いて900℃で50分加熱処理し白色粉末
78.!9を得た。この粉末をジルコニア製ゴールを収
容したボールミルを用い2時間粉砕した。以上の操作を
経て得られた粉末の粒度を光透過式粒度分布測定器によ
り測定したところ平均粒径0.4μであった。
(17) 該粉末を加圧成型器に入れQ、8t/cm”の圧力で加
圧し、直径2 cm−、高さ3霧の円板とし、1800
℃で5時間加熱処理して焼結体を得た。この焼結体の密
度を測定したところ理論密度値の98チを示した。また
、この焼結体を軸方向に水平に切断し、被切断面を研磨
し、EPMA (エレクトロン・プローブ・マイクロア
ナライザー)を用いてCa元素の分布状態を検査した。
その該分布状態は極めて良好(2μφのビーム径により
測定した、任意の20ケ所におけるCa含有量のばらつ
き4%以内)であった0 比較例1 実施例1において、炭酸カルシウム粉を添加溶解させた
ジルコニウム炭酸塩の塩酸溶液渥過液に酸化ジルコニウ
ム粉16.9を投入しなかった以外は、同様に実施し酸
化ジルコニウム粉62.9を得た。該粉を以後実施例1
と同様に粉砕後その粒度を測定したところ平均粒径0.
8μであった。また、該粉末を実施例1と同様に加圧成
型し、加熱処理して得られた焼結体の密度は理論密度の
94%で(18) あった。
実施例2 塩化ジルコニウムの水溶液400cc(zrOCt21
80gを含有)と塩化イッl−1Jウムの塩酸溶液(酸
化イツトリウムi2.2.!9を12重量係の塩酸1o
occに溶解させたもの)を混合し、該混合液に酸化ジ
ルコニウムの粉末(純度99.9%、平均粒径0.2μ
のもの)14gを添加し、攪拌して均一々懸濁液とした
。つづいて該懸濁液に15チアンモニア水を添加して被
添加液のPHを7.5まで」−昇させた。この間該被添
加液中に固形物が生成し、添加終了時には該被添加液は
スラリー状態になった。つぎにこのスラリーを遠心p過
器で処理して母液と固形物を分離し、分離された固形物
を水およびアセトンを用いて洗浄後100℃で減圧乾燥
した。さらに該被乾燥物を空気中900℃、50分加熱
処理(電気炉)して酸化ジルコニウム粉148gを得た
。この粉末をジルコニア製が一ルを収容したゾールミル
に入れ3時間粉砕した。得られた被粉砕物の粒度を光透
過式粒度測定器により測定したところ、平均粒径0.3
μであった。さらに該被粉砕物を加圧成形器に入れO,
9t 7cm2の圧で加圧して直径2 cm 、高さ4
咽の円板とし、1500℃で4時間加熱処理して焼結体
を得た。
この焼結体の密度は、理論密度の99チを示した。
また、この焼結体を軸方向に水平に切断し、被切断面を
研磨し、EPMAにより、Y元素の分布状態を検査した
。その結果、該分布状態は極めて良好(2μφのビーム
径により測定した任意の20ケ所におけるY含有量のば
らつき、5チ以内)であった。
比較例2 実施例2と同様にして塩化ジルコニウムの水溶液と塩化
イツトリウムの塩酸溶液の混合液を調製した。つづいて
該混合液に酸化ジルコニウム粉14gを添加することな
く同様にアンモニア水を添加した。以後実施例2と同様
に実施して酸化ジルコニウム粉134gを得た。この粉
末を実施例2と同様にゾールミルにより3時間粉砕した
。該被粉砕物の粒度を光透過式粒度分布測定器により測
定したところ平均粒径O7μであった。さらに該被粉砕
物を実施例2と同様に加圧成型し、加熱処理して得た焼
結体の密度は、理論密度の94.5チであった。
以上 特許出願人 小野田セメント株式会社 代理人 弁理士 野 中 克 彦 (21) 手続補正書 1、本件の表示 昭和58年特許願第235838号 2、発明の名称 酸化ジルコニウム微粉の製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 山ロ県小野田市大字小野田6276番地(024)小野
田セメント株式会社 4、代理人 東京都中央区築地4丁目4番15号(〒104 )5、
補正命令の日付 (自発補正) 6、補正により増加する発明の数 な し 7、補正の対象 明細書の[発明の詳細な説明」の欄。
8、補正の内容 明細書をつぎのように訂正します。
m13頁7行目の「純酸化ジルコニウム」を「酸化ジル
コニウム」に訂正する。
(2)第5頁9行目の「ジルコニウム塩、溶液」を「ジ
ルコニウム塩溶液」に訂正する。
(3)同頁133行目「500℃〜」を「500〜」に
訂正する。
(4)第6頁4〜5行目の[炭酸カルシウム」を[炭酸
マグネシウム」に訂正する。
(5)第7頁下から2行目の「処理物を」の次に[解砕
および/又は」を挿入する。
(6)第8頁!1行目の「塩を副原料としてJを「塩を
、副原料として」に訂正する。
(7)同頁188行目7) r Zr(OH)2(CO
3) Jをr Zr(OHh C03Jに訂正する。
(8)同頁177行目「水酸塩」を「水酸化物」に訂正
する。
(9)第9頁9〜17行目の全文を削除し、同所に次の
文を挿入する。 ′ 「前述の副原料すなわちカルシウム塩、マグネシウム塩
若しくはイツトリウム塩の種類としては、水溶性の無機
塩(例えばCaCl2.MgGh 、 YCl3等)、
水溶性の有機酸塩(例えば(C1h COO)2 Ca
 。
(CH3CO0hog、 ((J3C00)3Y等)若
しくは酸可溶性の化合物(例えばCaCO3,Mg(0
3,Y2 O3等)が用いられる。これらの副原料の使
用形態としては、固体のまま、あるいは水溶液で若しく
は酸溶液として混合することができる。ただし、カルシ
ウム化合物を酸溶液に溶解する場合の溶解酸としては硫
酸を除く。」 (10)第13頁18行目の「とアンモニアと」を削除
する。
(11)第15頁1行目のr 100℃」を「120℃
」に訂正する。
(12)同頁4〜5行目(7) r 7o0”O〜11
00’OJを「7O0〜1】00℃】に訂正する。
(13)第18頁5〜11行目の「また、この焼結体を
・・・・・・4%以内であった。」の全文を削除する。
(14)第19頁3行目のr 4QOcc」をr 40
00ccJに訂正する。
(15)第20頁6〜11行目の全文を削除する。
以 上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水溶性ジルコニウム塩の水溶液または難溶性ジル
    コニウム塩の酸溶液にマグネシウム塩、カルシウム塩若
    しくはイツトリウム塩から選ばれた一種以上の塩を混合
    し、つづいて該混合液に酸化ジルコニウムの微粉を添加
    して懸濁させ、該懸濁液にアンモニア水溶液、炭酸アン
    モニウムのアンモニア水溶液若しくは炭酸水素アンモニ
    ウムのアンモニア水溶液から選ばれた一種以上の水溶液
    を加えて固形物を析出沈澱させ、該固形物を母液から分
    離後洗浄乾燥し、該乾燥物を500〜1200℃で加熱
    処理することを特徴とする酸化ジルコニウム微粉の製造
    方法。
  2. (2)最終的に得られる酸化ジルコニウム微粉に対し、
    重量比で2〜70係で平均粒径1.0μ・以下の酸化ジ
    ルコニウムの微粉を添加する特許請求の範囲第(1)項
    に記載の方法。
  3. (3) アンモニア水溶液添加終了後の懸濁液のPHを
    6〜13とする特許請求の範囲第(1)項に記載の方法
  4. (4)被加熱処理物を解砕および/又は粉砕処理する特
    許請求の範囲第(1)項に記載の方法。
  5. (5)最終的に得られる酸化ジルコニウム微粉中の酸化
    ジルコニウム純分に対し、モル比で1ないし15係の酸
    化マグネシウム、酸化カルシウム若しくは酸化イツトリ
    ウムを含有するようにマグネシウム塩、カルシウム塩若
    しくはイツトリウム塩から選ばれたーV上の塩を水溶性
    ジルコニウム塩の水溶液または難溶性ジルコニウム塩の
    酸溶液に混合する特許請求の範囲第(1)項に記載の方
    法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105967687A (zh) * 2016-07-14 2016-09-28 上海纳米技术及应用国家工程研究中心有限公司 一种颗粒级配的氧化锆粉体制备及陶瓷烧结方法

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