JPS6012403Y2 - サンダル台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はサンダルを履く人の好みに応じて足首のまわ
りを縛る紐を履く人自身が簡単かつ自由に取換えること
ができるようにしたサンダル台に関する。

従来のサンダルは、足首のまわりを縛る紐の端部をヒー
ルの上端部の中底と天底との間に挾んでこれを接着剤等
を介して固定していた。

このため紐を接着剤等を介して固定するための作業工数
が増えてその固着作業が面倒であり、コスト高となるば
かりか、紐をヒールの上部周縁に固定している構造上、
足首のまわりを縛る紐を履く人の好みに応じて、あるい
は履く場所や時間等に応じて色々と変えるといったこと
は不可能であった。

この考案は上記の欠点を解消するためになされたもので
、その目的とするところは、従来のように足首のまわり
を縛る紐の一端を固定するといつた作業上の面倒さをな
くすとともに履く人の好みに応じて、あるいは履く場所
や時間等に応じて色々とその紐を履く人自身が簡単かつ
自由に変えて使用することができるように工夫するとと
もにヒール側壁の左右対称位置に穿設した溝及び穴に飾
り具を装着する場合も、接着剤や釘等の固定手段を一切
使用することなくワンタッチで強固に固定することがで
き、かつ装着後も飾り具が抜は出ることのないようにし
たサンダル台を安価に提供することにある。

以下、この考案の一実施例を図面により説明する。

１はヒール２の下面に接着剤を介して張り付けた本底、
２は中空のヒールをそれぞれ示す。

ヒール２は本底１と当接する底板２ａと、該底板２ａか
ら立上る側壁２ｂと、該側壁２ｂの上部内周縁に取付け
る中底２ｃとよりなる。

このようにヒール２を中空としたのはヒール自体の軽量
化を図るためである。

３はヒール２の側壁２ｂの略中央上部の左右対称位置に
穿設した穴で、後記する足首Ａを縛る紐４を飾り具６を
介して通すのに十分な大きさであれば形状の如何を問わ
ない。

ヒール２側壁２ｂの穴３は、同一直線上に位置するよう
に全体として横方向に向いているが、穴３の内周壁の一
部は左右の穴３に紐４を通すのに支障のない範囲で、か
つ後記する飾り具６が抜は出ない程度の角度をもって若
干傾斜している。

本例では第２図Ａに示す如＜Ａ−Ａ線断面から見た場合
、第２図Ｂのように外側から内側にけて下り勾配となり
、第２図ＡのＢ−Ｂ線断面では第２図Ｃのように勾配が
ないようにしている。

５は穴３を内包する如くしてヒール２の側壁２ｂの外表
面に形成した楕円、菱形等の各種形状の溝で、畝溝に嵌
合する飾り具６が嵌合後に抜は出ないように溝５の周壁
間の一部又は全部を同一方向に向けて傾斜させるように
形成する。

本例では楕円形の溝５の周壁のうちその上側には傾斜を
つけずに、周壁の下側に第２図Ｂで示す如く外側から内
側に向けて下り勾配となる傾斜をつけている。

また飾り具６の周壁６ａも前記溝５の周壁５ａの傾斜角
に適合できる傾斜角をもって形成すると）もに、飾り具
６の裏面には上記穴３の形状に適合して嵌合する筒状突
杆６ｂが一体に形成されている。

本例では第２図Ｂに示す如く外側から内側に向けて下り
勾配となる如く傾斜している。

しかして側壁２ｂの溝５番ト飾１り具６を嵌合すると、
突杆６ｂも穴３に挿入されること）なり、前記溝５の周
壁５ａおよび飾り具・６の周壁５ａの各傾斜と穴３の傾
斜及び突杆６ｂの傾斜とが相俟って、従来のように接着
剤接着や□、ネジ、釘止め等が全く不要で飾り具６をワ
ンタヅチで嵌合するだけで強固に固定できる。

足首を縛する紐４は丸紐、帯紐、組紐等のいずれであっ
ても：よく、ヒール２の側壁２ｂの左右対称位置にそれ
ぞれ穿設した穴３に紐４を通した後、足の後側で紐４を
交叉させ、その後畝縁を足首のまわりにまいて前で畝縁
を結わくようにする。

この考案は上記の説明から判るように、中空なヒールの
側壁の左右対称位置に、若干傾斜する横方向の穴をそれ
ぞれ穿設し、該穴を内包する箇所めヒール側壁外表面に
、周壁の一部又は全部が傾斜している溝を形成腰かつ前
記溝の形状に適合して嵌合する鍔部及び該鍔部と一体に
形成され、上記穴の形状に適合して嵌合する筒状突杆を
備えた飾り具を設けるとともにヒール側壁の左右対称位
置に設けた該飾り具の筒状突杆間に、足首のまわりを縛
るための取換自在の紐を外側から渡設してなるサンダル
台。

であるから、従来のように足首のまわりを縛る紐の端部
をヒールの上端部の中底と天底との間に挾んで固着して
いたことに伴う作業上の面倒さやコスト高の点が解消さ
れる。

その結果、そのサンダルを履く人自身が中空なヒール側
壁の左右対称位置の穴に紐を通すだけというきわめて簡
単な操作でヒールに紐を取付けることができ、履く人の
好みに応じて、あるいは履く場所や時間等に応じて色々
とその紐を変えて使用することができるという便利さが
ある。

またヒール側壁の左右対称位置に穿設した溝及び穴に飾
り具を装置する場合も、溝及び穴の各周壁がいずれも傾
斜しており、かつこれらに適合する角度をもって傾斜さ
せた鍔部及び該鍔部と一体の筒状突杆を備えた飾り具を
装着する構造としたから接着剤や釘等の固着手段を一切
使用することなくワンタッチで強固に前記飾り具を溝及
び穴に固定することができ、かつ装着後も飾り具に通し
た紐よって外に抜は出るような力が加わろうとも、飾り
具自身が溝及び穴の傾斜部に係止される結果、抜は出る
ことがないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第２図Ａは
サンダル台に飾り具を装着した状態を示す側面図、第２
図Ｂは第２図ＡにおけるＡ−Ａ線断面図、第２図Ｃは第
２図ＡにおけるＢ−Ｂ線断面図、第３図はこの考案の使
用状態を示す斜視図である。 ２・・・・・・ヒール、２ｂ・・・・・・側壁、３・・
・・・・穴、４・・・・・・紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中空なヒールの側壁の左右対称位置に、若干傾斜する横
   方向の穴をそれぞれ穿設し、該穴を内包する箇所のヒー
   ル側壁外表面に、周壁の一部又は全部が傾斜している溝
   を形成し、かつ前記溝の形状に適合して嵌合する鍔部及
   び該鍔部と一体に形成され、上記穴の形状に適合して嵌
   合する筒状突杆を備えた飾り具を設けるとともにヒール
   側壁の左右対称位置に設けた該飾り具の筒状突杆間に、
   足首のまわりを縛るための取換自在の紐を外側から渡設
   してなるサンダル台。