JPH0591402U

JPH0591402U - 鼻緒付きスリッパ

Info

Publication number: JPH0591402U
Application number: JP4167592U
Authority: JP
Inventors: 賀音子山中
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-05-07
Filing date: 1992-05-07
Publication date: 1993-12-14

Abstract

(57)【要約】【目的】外見は今までのスリッパのイメージをそこな
わずに鼻緒を設け、カバー部の開口部内周側に押圧部を
設けて足の両サイドをフイットさせ、履きやすく外反母
趾を防ぐことを目的とする。【構成】カバー部（２）の開口部内周側（４）に、カ
バー部（２）からはみ出さないで、適宜厚みの押圧部
（５）と鼻緒（３）を設け、足の両サイドをフィットさ
せて履ける鼻緒付きのスリッパとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、健康のために鼻緒を設けたスリッパに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、草履や下駄を履き、足の指を使っていたので健康的であった。しかし、現在は靴の生活が殆んどで、今では外反母趾は女性特有の病気と思われてきましたが、昨今は、子供から男性までにも見られるようになった。原因は、足の指を使わないため、横中足靱帯が伸びてしまい外反母趾になるのだそうである。しかし、図１１に示すような従来技術のものがあるが、この種は、横緒（２０）が足の先端から約３分の２位まであるため、しかも、カバー部（２）から横緒（２０）がはみ出しているので、和装草履や下駄のイメージが強く、洋間が多くなった現在では異和感が大きい。それかと言って、従来のスリッパに鼻緒（３）のみを設けたとしても、カバー部開口部と足の甲との間が、どうしても隙間ができるので、足の指に余程の力のある若い人であればよいが、子供や老人には足が疲れたり、階段ののぼりおりは危険である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、せめて家の中で鼻緒付きのスリッパを履き足の指を使い、しかも、指の骨に沿う形状の鼻緒とするとともに、外見上、従来のスリッパの形状はそのままで、足にフィットして履け、外反母趾を防ぐスリッパとすることが課題である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、スリッパ台部（１）に足の甲の前半分を覆うカバー部（２）を設けたスリッパに鼻緒（３）を設けた鼻緒付きスリッパにおいて、カバー部（２）の開口部内周側（４）の全周或いは一部に、適宜厚みの横緒のような別体、或いはクッション材を内蔵して一体にした、少くとも足の両サイドを押圧させるための押圧部（５）を設けるとか、又、鼻緒（３）の横断面が前方が小さい円弧で、後方が大きい円弧をした略泪形とし、指を使うとともに指股が痛くないようにした。

【０００５】

【作用】

スリッパ台部（１）の前半分を覆うだけのカバー部（２）の開口部内周側（４）に、足の甲の少くとも両サイドを押圧させるための押圧部（５）、例えば、横緒やクッション材を内蔵させたものが外側面から見えない形状に設けてあるので、外見は従来のスリッパに見えるが、足の甲の両サイドを押圧しているので足にフィットし、しかも鼻緒（３）を第１指と第２指で挟んでいるので指を充分使っている。又、鼻緒（３）め横断面形状が前方が小さく、後方が大きい円弧をした略泪形であるので、図１０に示すような指の骨や関節等の形状によって形成された空間（１１）にフィットする。

【０００６】

【実施例】

この考案の実施例を図面とともに説明する。図１ないし図３は、本考案の一実施例である鼻緒付きスリッパである。この実施例のスリッパは、表布で包まれたスリッパ台部（１）と、その下に重ねて設けられた底部（１ａ）と、前部を覆うカバー部（２）と、カバー部（２）の開口部内周側（４）で外側面からはみ出して見えない位置に末端部を取付けた横緒である押圧部（５）と、この横緒である押圧部（５）の中央部でスリッパ台部（１）に取り付けられ鼻緒（３）とから構成されている。横緒である押圧部（５）は、スリッパ台部（１）の先端から押圧部（５）の末端までの長さ（ニ）が図３に示すように、スリッパの全長（ハ）のほぼ２分の１の位置に横緒の末端が取り付けてある。取り付け方は、スリッパ台部（１）の裏面に回して貼り付けるなど、従来技術でよい。鼻緒（３）は、図４に示すように横緒を挟み締め糸（３ａ）、（３ｂ）で上下二箇所を締め、針金（３ｃ）を一方の鼻緒の下から挿入し、下の締め糸（３ｂ）を越えて曲げ、もう一方の鼻緒の中へ差し通し下方へ挿入させてある。この鼻緒（３）をスリッパ台部（１）の鼻緒を通す穴（１ｂ）へ通し、その両端（３１）、（３２）を図５に示すようにＶ字状に開いて接着剤でスリッパ台部（１）の裏面に貼り付ける。末端を結ぶとその部分が厚くなり指にそぐわないが、針金（３ｃ）が通してあるので折り曲げておけば抜けず、図６に示すように、丁度指のくぼみにあり、指は痛くない。

【０００７】図７及び図８は、本考案の他の実施例の鼻緒付きスリッパである。前記実施例と主に異なるところは、カバー部（２）の開口部内周側（４）に設けられる押圧部（５）と鼻緒（３）の部分である。この押圧部（５）は、カバー部（２）と一体になっていて、開口部内周側（４）内の全周、或いは一部である両サイドにクッション材（１０）を内蔵させ、少くとも足の両サイドを押圧させるためのものである。したがって、横緒がないため、鼻緒（３）はカバー部（２）の鼻緒（３）がくる位置から下方へ差し通し、そのままスリッパ台部（１）の裏面へ出し、前記実施例同様、略Ｖ字状に開いて接着剤で裏面に貼り付ける。

【０００８】図９に示すものは本考案の鼻緒（３）の横断面図である。前方の部分は芯（３ｄ）の囲りのクッション材（３ｅ）を小さくして円弧を小さくし、後方の部分には芯（３ｄ）の囲りのクッション材（３ｅ）を大きくして円弧を大きくし、泪形に形成されている。この泪形をした鼻緒（３）は、図１０に示すように足の指の骨と関節との関係で、丁度、第１指と第２指の間が泪形状の空間（１１）ができるので、その空間（１１）に合わせた形状の鼻緒（３）にすると、指にフィットして疲れない。この鼻緒（３）は、上記の各実施例のスリッパに用いると、より履きやすくなる。

【０００９】なお、以上はスリッパとして説明したが、他の履物、例えば、サンダルの場合もカバー部（２）からはみ出さないようにした横緒及び鼻緒を設けたものとすると、履きやすいとともに健康にもつながる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように構成された本考案は、１．カバー部開口部の内周側に、足の両サイドを押圧するための押圧部を外側から見て見えないようカバー部内に設けられているので、スリッパのイメージをそこなわず、老人や子供でも歩いていて抜げ落ちることはない。しかも、鼻緒が付いているので指を使い、横中足靱帯が伸びることなく、外反母趾を防ぎ健康を保つことができる。２．鼻緒の横断面が前方が小さく、後方が大きい円弧を形成した略泪形であるので、指の骨と骨の空間にフィットして指が疲れない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図である。

【図２】本考案の一実施例の背面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】本考案の鼻緒部分の拡大説明図である。

【図５】本考案の鼻緒をすげた部分底面図である。

【図６】鼻緒をすげたときの指との関係の説明図であ
る。

【図７】本考案の他の実施例の背面図である。

【図８】図７のＢ−Ｂ線断面図である。

【図９】本考案の鼻緒の横断面図である。

【図１０】足の指の骨及び関節部分の略図である。

【図１１】従来技術の平面図である。

【符号の説明】

（１）スリッパ台部（１１）空間（２）カバー部（２０）横緒（３）鼻緒（４）開口部内周側（５）押圧部（１ａ）底部（３ａ）（３ｂ）締め糸（３ｃ）針金（３ｄ）芯（３ｅ）クッション材（１０）クッション材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】スリッパ台部（１）に足の甲の前半分を
覆うカバー部（２）を設けたスリッパに鼻緒（３）を設
けた鼻緒付きスリッパにおいて、カバー部の開口部内周
側（４）の全周、或いは一部に、適宜厚みの横緒のよう
な別体、或いはクッション材を内蔵して一体にした、少
くとも足の両サイドを押圧させるための押圧部（５）
を、カバー部（２）からはみ出さないで設けられた鼻緒
付きスリッパ。
【請求項２】前記鼻緒（３）の横断面が、前方が小さ
い円弧で、後方が大きい円弧をした略泪形を形成した請
求項１記載の鼻緒付きスリッパ。