JPS6012360Y2 - イヤホンの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はラジオ受信機に係り、イヤホンユニット、イヤ
ホンコードおよびイヤホンプラグからなるイヤホンを着
脱自在に取付けられるようにしたものに関する。

一般にラジオ受信機には、スピーカの他に音を再生する
手段としてイヤホンが備えられており、スピーカとイヤ
ホンとの内の一方で放送を聞くことができるようになっ
ている。

ところがイヤホンはラジオ受信機とは別のものであると
いう考え方が強く、着脱可能にイヤホンジャックでラジ
オ受信機に接続するように構威されている。

従ってイヤホンを使用しないときには、ラジオ受信機か
ら分離して保管するようになっている。

このためにイヤホンを紛失してしまう事が多く、非常に
不便であった。

そこでイヤホンを収納するケースをラジオ受信機本体の
キャリングケースに設ける等の方法が講じられているが
、このような構成によると、デザイ的に好ましくなくな
る。

また携帯して使用する場合にも、ジャックをラジオ受信
機本体に接続するとともに、コードをまるめて持たなく
てはならず、不便であった。

本考案はこのような問題点に鑑みて考案されたものであ
って、巻回体の周囲にリング状の凹溝部を設け、この凹
溝部の対向壁を弾性体で構威し、これによって、イヤホ
ンのコードを前記凹溝部に巻回し得るようにすると共に
、前記イヤホンの端部を前記弾性体にて弾性挾持し得る
ようにしたイヤホンの取付構造に係るものである。

従って本考案によると、イヤホンは巻回体に取付けるこ
とによってこの巻回体と一緒に携帯することができるか
ら、イヤホンを紛失するおそれがなくなる。

またイヤホンのコードは適当な緊締度をもって凹溝部内
に収め得ることになるから、携帯の邪魔になるようなこ
とがない。

以下本考案をポケッタブルラジオに適用した実施例につ
き、図面を参照して説明する。

まず第１の実施例を第１図〜第３図につき説明すると、
この実施例のラジオ受信機は第１図および第２図に示す
ように、その外筐が前面側キャビネット１と背面側キャ
ビネット２とから構成され、偏平な直方体状の外観を呈
している。

そして前面側のキャビネット１の表面には第１図に示す
ように、多数の音孔３が形成されており、この音孔３が
、内部に配されたスピーカ（図示省略）からの音を外部
に導くようになっている。

またこのラジオ受信機の外筐の上面、左右両側面および
下面であって、前面側キャビネット１と背面側キャビネ
ット２との接合部には、コード巻付は用の連続する溝７
が形成されている。

この溝７は上記一対のキャビネット１，２の突合せ接合
部にそれぞれＬ字状の段部８を設けることによって形成
したものであって、この溝７内にイヤホンのコード１１
を巻付けるようになっている。

さらに上記溝７の側壁には弾性体２０．２１が例えばス
ポンジや発泡樹脂をそれぞれ接着して取付けるようにし
ている。

すなわち溝７の互に対向する壁面には上記弾性体２０．
２１が対向して配されることになっている。

そしてこれらの弾性体２０．２１間の距離は上記イヤホ
ンユニット１０の直径よりもや）短かく設定しであるか
ら、溝７の全周がすべてイヤホンの端部の保持部１４と
なる。

従って溝７内に上述のごとくイヤホンコード１１を巻回
した後、例えばイヤホンユニット１０を溝７に挿入すれ
ば、イヤホンユニット１０４を第１図の実線又は仮想線
で例示するように溝７のどの位置でも自由に保持される
ことになって、イヤホンコード１１の長さを調整する必
要は全くない。

またイヤホンコード１１の長さがたとえ伸縮しても、こ
れに十分に対応して、イヤホンコード１１を常に所定の
緊締度で溝７に巻込むことができる。

すなわちポケッタブルラジオ受信機にこの考案のイヤホ
ンの取付構造を上述のように適用すれば、イヤホンは常
に紛失することなく、上記ラジオ受信機と一緒に携帯す
ることが可能になる。

また上記ラジオ受信機にはイヤホン収納用の補助ケース
が全く不要となる。

さらに外筐の外周部に溝７が形威されているため、上記
ラジオ受信機のデザインは極めてユニークなものになる
。

しかもコード１１は溝７内に所定の緊締度で巻回されて
いるから、携帯時にコード１１を例えば何かに引掛けて
上記ラジオ受信機を取り落したり、あるいはイヤホンに
損傷を受けたりするおそれま全くない。

次に上記実施例の変形例を第４図につき説明すると、こ
の変形例においては一対のキャビネット１．２によって
構成される外筐の上面、下面、前面および背面に連続す
る溝３０を形威し、この溝３０によってイヤホンコード
１１を巻付けるようにしている。

この変形例もまた上記実施例とほぼ同様の効果を奏する
とともに、ユニークなデザインを有するラジオ受信機を
提供することができる。

以上に述べたように本考案は、イヤホンを巻回体に取付
けることによってこの巻回体と一緒に携帯することがで
きるから、イヤホンを紛失するおそれがなくなる。

またリング状の凹溝部にイヤホンのコードを巻回できる
ようにしたから、上記コードが何かに引掛って、イヤホ
ンが損傷を受けるような機会は極めて少なくなる。

さらに上記凹溝部の対向壁によってイヤホンの端部を弾
性挾持できるようにしたから、イヤホンの上記端部はリ
ング状凹溝部の任意の位置でこの凹溝部に保持させ得る
ことになる。

かくしてたとえイヤホンコードの長さが伸縮するような
ことがあっても、イヤホンコードは常に所定の緊締度で
上記凹溝部内に収められることになるから、イヤホンコ
ードが何かに引掛り、このため損傷を受けるような不都
合は全く生じることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のポケッタブルラジオに適用した実施例を
示すものであって、第１図はポケッタブルラジオの外観
斜視図、第２図は同分解斜視図、第３図は同要部断面図
、第４図は上記実施例の変形例の外観斜視図である。 なお図面に用いた符号において、１・・・・・・前面側
キャビネット、２・・・・・・背面側キャビネット、７
・・・・・・コード巻付は用の溝、１０・・・・・・イ
ヤホンユニット、１１・・・・・・コード、１４・・・
・・・保持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻回体の周囲にリング状の凹溝部を設け、この凹溝部の
   対向壁を弾性体で構威し、これによって、イヤホンのコ
   ードを前記凹溝部に巻回し得るようにすると共に、前記
   イヤホンの端部を前記弾性体にて弾性挾持し得るように
   したイヤホンの取付構造。