JPS60121936A - 回転電機のスロツト絶縁物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は回転電機の鉄心スロットのスロット絶縁物に関
するものである。

［発明の技術的背明〕 従来の回転電機の鉄心のスロット絶縁物について第１図
乃至第３図を参照して説明する。

第１図はスロット絶縁物１の斜視図を示しており、図の
如く、スロット絶縁物１は方形のフィルム状の絶縁材を
用い、その両端を折り曲げて後、その折り曲げ部分が両
端部外側に来るようにしてＵ字状に成形したもので、回
転電機鉄心のスロットに挿入される。このスロット絶縁
物１における両端の折り曲げ部４はカフと呼ばれ、この
カフ４が外方にエラ状に突出することにより、鉄心スロ
ット内での移動を防いでいる。

第２図は回転電機の鉄心２のスロット３にスロット絶縁
物１が挿入された状態の一部を示す斜視図で、スロワｉ
・絶縁物１は鉄心２のスロット３にＵ字状断面上部開口
部をスロット開口部に向は配置されるがカフ４は鉄心２
よりスロット３の外方に突出するため、端部が鉄心２の
歯部５に当りスロット３内でスロット３の軸方向に移動
するのを防いでいる。

次に鉄心２、スロット絶縁物１の寸法関係を第３図を参
照して説明する。

第３図（ａ）はスロワ１へ絶縁物１がスロット３に押入
された状態での軸方向断面を示すもので図中りは鉄心２
の積厚、すなわち、積層した厚みを示す。また、Ｉはカ
フ４の長さ、すなわち軸方向長を示し、また、第２図（
ｂ）はスロット３の正面図であり、Ｗはスロワ１〜３の
内周での沿面長を表わプ。

また、第３図（Ｃ）はスロット３とスロット絶縁物１の
間に巻線を装着した状態を示した図であり、また、（ｌ
はスロット絶縁物１の展開図を示していて、ＷｘＬの絶
縁材に対し、前記カフ４相当部分を外方に折り曲げるこ
とにより、ｗ×（Ｌ＋２１　）の寸法にしている。

［背景技術の問題点］ このような従来装置には次のような欠点があった。

すなわち、回転電機の鉄心は電磁鉄板を抜型を用いて１
枚、１枚、打ち抜いたものを積み重ねて作られている。

従って、電磁鉄板の板厚のバラツキが出来る。

一方、スロット絶縁材１の前記り寸法（カフ４部分を除
く軸方向長）は一定であるため、鉄心２の積厚がこの板
厚のバラツキ分だけ増減してＬがらＬ′となり、このバ
ラツキによる誤差の大小により、スロット絶縁物１がス
ロット３内でその軸方向にずれたり、完全に挿入されな
かったりして、回転電機の絶縁品質の低下を来たすと言
う欠点があった。

また、スロット絶縁物１が挿入されたスロット３に巻線
５を納める際、巻線５がスロット３とスロット絶縁物１
の間に入り込み、絶縁不良を引き起す恐れがあった。

［発明の目的ｊ 本発明は上記の事情に鑑みて成されたもので、鉄心の積
層厚さのバラツキに左右されず、しかも、スロットとス
ロット絶縁物との間に隙間の生じない、したがって絶縁
性能の低下を来たすことのない回転ｘｉのスロット絶縁
物を提供することを目的とする。

［発明の概要〕 すなわち本発明は上記目的を達成するため、カフを折り
曲げるようなことはせず、鉄心の厚さより任意の１１×
２だけ長い長さの熱硬化性のエポキシ樹脂を塗布したフ
ィルム状の絶縁物をスロットの沿面長Ｗの幅に切断し、
エポキシ樹脂の塗布面が外面になるようにＵ字型に折り
曲げ、これをステータコアのスロットに挿入し、スロッ
ト絶縁物を加熱してスロワ１への内面にスロット絶縁物
を接着し、これによって固定するようにする。

［発明の実施例］ 以下、本発明の一実施例について第４図を参照して説明
する。

第４図は本発明の一実施例を示す図であり、（ａ）図は
鉄心２のスロット３に本発明によるスロット絶縁物１が
挿入接着された状態を示す軸方向断面図であって、図中
りは鉄心２の積厚、１は従来例のカフに相当する所望の
長さを示す。

（ｂ）図はスロット絶縁物１１がスロット３に挿入接着
された後、巻線５が納められた状態を示す図でＷはスロ
ット内沿面長であり、ａは絶縁物端面である。

（Ｃ）図はスロット絶縁物１１の展開状態を示す斜視図
である。

本発明においては、スロット絶縁物１１はカフ４を折り
曲げて形成することはせず、シート状の絶縁物をスロッ
ト３の形状に合せて形成して用いる。

すなわち、鉄心２の厚さしより、任意の長ざ１×２だけ
長い長さで熱硬化性のエポキシ樹脂を片面に塗布したフ
ィルム状の絶縁物をスロット３の沿面長Ｗに合せて例え
ば方形に切断し、そして、この方形に切断した絶縁物を
エポキシ樹脂の塗布面が外側になるようＵ字型に折り曲
げてスロット絶縁物１１を形成するとともにこのスロッ
ト絶縁物１１を鉄心２のスロット３内に挿入した後、図
示しない加熱した例えば断面がスロット形状の棒状ヒー
タを該スロット３内に挿入する。

そして、該棒状ヒータを少なくともスロット絶縁物１１
の内側面部分に押し付け、加熱して前記エポキシ樹脂を
熱硬化させてスロット３の内壁面に接着する。

これにより、スロット絶縁物１１はスロット３内に接着
固定され、スロット絶縁物１１とスロット３の内壁面と
の間は密着することになる。

従って、鉄心の積厚にバラツキがあったとしても鉄心外
に出るカフ相当部分の長さにバラツキを生じるにとどま
り、これは品質上、何ら支障がない。

また、スロット３とスロット絶縁物１１の間は密着して
いるので、巻線をスロットに納める際にスロット３とス
ロット絶縁物１１の間に入ることが無くなり、品質が安
定する。

なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定する
ことなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して
実施し得ることは勿論であり、例えば本実施例では熱硬
化性のエポキシ樹脂を接着材として用いたが、熱硬化性
であれば他の接着材でも利用することが出来る。

［発明の効果］ 以上、詳述したように本発明は回転電機の巻線を挿入す
る鉄心のスロット部周面のスロット絶縁物として、フィ
ルム状の絶縁物を用いスロット部軸方向′長より長い寸
法を有してスロット部形状に合わせた形状に形成し、外
周面に熱硬化性の接着材を塗布して構成してこれをスロ
ット部内に装着し、前記接着材によりスロット部周面に
固着するようにしたので、スロット絶縁物の長さと鉄心
の積厚との関係が従来と異なり、自由度が高くなり、更
にスロット絶縁物の前記スロット部よりはみ出す部分の
寸法を適宜な値にすれば鉄心積厚の異なる他機種の回転
電機にもそのまま利用出来るようになる他、スロット絶
縁物をスロットに接着固定するので、スロット絶縁物と
スロットとの間に隙間が生ぜず、且つ軸方向に移動する
ことも無いので、巻線を納める際にスロット絶縁物とス
ロットとの間に巻線が入り込むことが無く、従って、絶
縁不良も起こさず、巻線納めも容易になるなど、作業性
が良く、しかも、汎用性の高い、高信頼性を有する回転
電機のスロット絶縁物を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスロット絶縁物を示す斜視図、第２図は
鉄心に第１図のスロット絶縁物を挿入した状態を示す部
分斜視図、第３図は従来の鉄心とスロット絶縁物との寸
法関係を示す図、第４図は本発明の１実施例を示す図で
ある。 １．１１・・・スロット絶縁物、２・・・鉄心、３・・
・スロット。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 １１２図 ４ 第３図 Ｙｑ （ｄ） ム 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転電機の巻線を挿入する鉄心のスロット部周面
   のスロット絶縁物として、片面に熱硬化性の接着材を塗
   布したフィルム状の絶縁物を該接着材塗布面を外面にし
   てスロット部周面を覆い且つスロット部軸方向長より長
   い寸法を有してスロット部形状に合わせた形状に形成し
   てなり、前記接着材によりスロット部周面に固着するこ
   とを特徴とする回転電機のスロット絶縁物。
2. （２）接着材としてエポキシ樹脂を用いることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の回転電機のスロット絶
   縁物。