JPS6012183B2 - バリ取り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は外周壁に山部と谷部とが交互に連続し突起部
が形成されたたとえば鋳造品からなる被加工物の円周方
向に生じたバリを除去するバリ取り装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

第１図に示すように外周壁に山都と谷部とが交互に連続
し突起部ａが形成された鋳造による被加工物ｂの長手方
向の中途部の型接合面には円周方向にバリｃが発生する
。

従来は、このバリｃを除去するには被加工物が多品種か
つ少量製品であるある場合が多く、外蓬および山部、谷
部の寸法にバラツキがあるため、ハンドグラインダ、サ
ンダベルド、タガネ、ヤスリその他のハッリ工具等によ
る手作業が主として行なわれていた。このため仕上がり
状態がばらつき、品質が低下するだけでなく生産性も低
く納期管理が困難であるという欠点があった。〔発明の
目的） この発明は被加工物の軸方向の寸法、直径または被加工
物の外周壁に連続して形成された山部、谷部の寸法が多
少大きくまたは小さい場合においても、能率的にバリを
除去するバリ取り装置を提供しようとするものである。

〔発明の概要〕この発明においては、このバリ取り装置
の架台上に被加工物を回転自在にかつ、上下方向に調節
自在に支持するためのクランプ装置を設ける一方、この
クランプ装贋の側方にはこクランプ装置に支持された被
加工物と対向してバリ取り工具としての円板状の砥石を
架台上に設けられたＸＹテーブルと、このＸＹテーブル
上に設けられた回転テーブルと、さらにこの回転テーブ
ル上において摺動自在に支持された直線テーブルと、こ
の直線テーブルを被加工物に対して常に一定の押圧力で
押圧する手段とからなる加工ヘッドで支持し、加工する
ことにより被加工物に生じたバリを能率的に除去するよ
うにしたものである。

〔発明の実施例） 以下、この発明の−実施例を添付図面を参照して説明す
る。

図中１は架台で、この架台１上には被加工物２をクラン
プするクランプ袋鷹３とこのクランプ装置３に支持され
た被加工物２に生じたバリｃを除去するためのバリ取り
工具として砥石４を備えた加工ヘッド５とが設けられて
いる。架台１の上面にはベース６がねじ止めされ、この
ベース６上には複数のスリーブ７・・・……・・…・が
立設されている。スリーブ７……………にはねじ好８・
・・・・・・…・・・・・が螺装されており、このねじ
杵８・・・……・・…・に固定されたナット９…・……
・・・・・をハンドル１０・・…・…・・・…により回
転すると、上記ねじ村８・・・・・・・・・・・・…は
スリーブ７・・・・・・・・・・・・・・・内に進退す
るようになっている。上記ねじ村８……・・…・・・・
の上端にはプレート１１が取付けられてし、て、ねじ村
８・・・・・・・・・・・・・・・が回転すると、上記
プレート１１が上下方向に移動可能に取付けられている
。このプレート１１の上面には回転テーブル１２が変速
可能なモータ１３により駆動されるようになっている。
すなわち、モ−夕１３のモータ軸１４は上記プレート１
１を貫通して回転テーブル１２にキー１５を介して固定
されている。回転テーブル１２上に被加工物２が複数ね
じ杵１６……・・・…・・・ナット１７・・・…・・・
・・…・および締め板１８とでクランプされるようにな
っている。つぎに、加工ヘッド５はつぎのように構成さ
れている。

架台１‘こはプレート１９が設けられていて、このプレ
ート１９には×Ｙテ−ブル２０が設けられている。この
ＸＹテーブル２０の上面には回転テーブル２１が回転自
在に支持されるとともに締め金具２２により所望の角度
に緊綿されるようになっている。上記回転テーブル２１
の上面には直線テーブル２３が情動自在に設けられてい
る。この直線テーブル２３は、下台２３ａと上台２３ｂ
とからなっていて、下台２３ａの砥石４側の側端部には
滑車２４ａが回転自在に支持され、一方、上台２３ｂの
砥石４とは反対側の端部には、滑車２４ｂが回転自在に
支持されて、これら滑車２４ａ，２４ｂにはワイヤ２５
が張設され、このワイヤの一端に重錘２６を吊り下げ、
他端は上記滑車２４ａ，２４ｂの中間に設けたワイヤ押
え金具２７により固定し、直線テーブル２３に定荷重の
押圧力を付与するようになっている。上記直線テーブル
２３の上部には取付け金具２８，２８を介してモータ２
９が固定これ、このモ−夕２９の先端には砥石４が回転
自在に取付けられてし・る。つぎに、上誼のように構成
されたバリ取り装置を用いてバリ取り作業を行なうには
、クランプ装置３に被加工物２を取付ける。

これには被加工物２のバリｃまでの高さ日と加工ヘッド
５におけるバリ取り工具の砥石４の取付け高さとが等し
くなるようにクランプ装置３のねじ杵８・・・・・・・
・…・・・・を回転する。ついで、被加工物２をクラン
プ装置３の回転テーブル１２上に戦遣したのち、締め板
１８を介してねじ村１６およびナット１７により固定す
る。つぎに、砥石４の被加工物２に対する取付角度Ｑを
被加工物の形状により決定する。すなわち、加工ヘッド
５の回転テーブル２１を上記取付角度Ｑにセットしたの
ち、締め金具２２により回転テーブル２１とＸＹテーブ
ル２０１こ緊締する。つぎに直線テ−プル２３を図示し
ないシリンダにより、砥石４が被加工物２から離間する
Ｘ方向に移動させる。また、このとき、直線テーフル２
３は重錘２６によりＹ方向に対して押圧されている。こ
のようにしたのち、図示しないスタート釦を押すと、被
加工物２は矢印に示すようにＺ方向に低速で回転する。
被加工物２が回転すると同時に、砥石４が回転し「直線
テーブル２３を移動させるための前記の図示しないシリ
ンダが源位置に復帰し、砥石４と被加工物２とが接触す
る。このとき「回転テーブル２軍の回転により「被加工
物２の研削圧力が童錘２６による押圧力よりも大きくな
ると、直線テーブル２３が×方向に押し戻され、砥石４
は被加工物２のＡ点を通過し急速にＢ点に移動する。こ
のようにして、順次加工して全周にわたりバリ取り作業
が完了すると、前記のシリンダが作動して直線テーブル
２３をＹ方向に押し戻すと同時に被加工物２の回転が停
止し、第５図に示すように、被加工物２の突起部２ａの
実線で示す片側のみがバリ取りされる。破線で示す未加
工部分をバリ取りするには被加工物２を反対方向すなわ
ち反時計方向に回転させ、かつ砥石４を未加工部の方向
に角度Ｑだけ煩斜ごせ同じように操作すればよい。〔発
明の効果〕 以上、説明したように、この発明においては、被加工物
をクランプ装置に回転自在にかつ、取付け高さを調節自
在に取付ける一方において、バリ取り工具をＸＹテーブ
ル上において被加工物に任意の角度に取付け自在とする
とともに被加工物に対して常に一定の塩圧力で押圧する
ようにしたもので、被加工物の外周壁に形成された突起
部に沿って連続して自動的に倣い方式によりバリ取り加
工を行なうことができる。

したがって、多種少量生産の鋳造品で、寸法にバラツキ
がある場合でも精密にバリ取り加工することができ、手
作業に比較してバリ取り加工の品質および加工時間が一
定するという効果が一定するという効果がある。また、
装置の構造が簡単で安価に提供することができるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は被加工物を示す斜視図、第２図は被加工物の外
周壁にバリの発生状態を示す斜視図、第３図はこの発明
の一実施例を示す平面図、第４図は同じくこの側面図、
第５図は同じくこのバリ取り工程を示す平面図である。 １……架台、２ａ…・・・突起部、２……被加工物、３
…・・・クランプ装置、４・・・・・・砥石（バリ取り
工具）、２０・・・・・・ＸＹテーブル、２１・・・・
・・回転テーフル、２３・・・・・・直線テーフル。第
１図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外周壁に山部と谷部とが交互に連続し突起部が形成
   された被加工物の円周方向に発生したバリを取るバリ取
   り装置において、架台と、この架台上に設けられた上記
   被加工物を回転自在にかつ、上下方向に調節自在に支持
   するクランプ装置と、上記架台上に設けられたＸＹテー
   ブルと、このＸＹテーブル上に回転自在に支持された回
   転テーブルと、この回転テーブル上において上記被加工
   物の突起部に沿って進退自在に設けられるとともに回転
   自在のバリ取り工具を備えた直線テーブルと、この直線
   テーブルを被加工物に対して常に一定の押圧力で押圧す
   る手段とからなる加工ヘツドとから構成されたことを特
   徴とするバリ取り装置。