JPS6012007B2 - パン類の製造方法 - Google Patents

パン類の製造方法

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JPS6012007B2
JPS6012007B2 JP8665381A JP8665381A JPS6012007B2 JP S6012007 B2 JPS6012007 B2 JP S6012007B2 JP 8665381 A JP8665381 A JP 8665381A JP 8665381 A JP8665381 A JP 8665381A JP S6012007 B2 JPS6012007 B2 JP S6012007B2
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JP
Japan
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bread
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product
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JP8665381A
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JPS57202238A (en
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定夫 青木
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TOCHIGIKEN MISO KOGYO KYODOKUMIAI
TOCHIGIKEN NANBU MISO KOGYO KYODOKUMIAI
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TOCHIGIKEN MISO KOGYO KYODOKUMIAI
TOCHIGIKEN NANBU MISO KOGYO KYODOKUMIAI
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパン類の製造方法に係る。
更に詳しくは、本発明は植物蛋白質および/または炭水
化物の発酵生成物と塩とを含む添加剤を使用することを
特徴とするパン類の製造方法に関する。味噌は日本独特
の調味料として古くから知られており、現在でも日本人
の食生活において欠くことのできないものとなっている
しかしながら、食生活の多様化に伴なつて消費者の味覚
における要求も多様化し、そのための改良、開発が種々
なされており、最近では低塩化製法による甘味噌なども
市場に出廻っている。
食生活の簡略化、西欧化に伴って味噌に対する需要も減
少もしくは少なくとも伸びび1悩み状態にある。そこで
、この種の製品の新たな用途を開発し、その需要の増大
をはかることが、当業界においては重要な課題となって
きている。本発明者はこのような状況に鑑みてこの種の
製品の新たな用途を開発すべべく鋭意研究した結果、植
物蛋白質および/または炭水化物を少量の塩の存在下で
発酵させて得られる製品が、他の食品、特にパン類の添
加物として優れた効果を発揮することを見出し、本発明
を完成するに至った。
即ち、本発明の目的はパン類の新規添加物を提供するこ
とにある。本発明の更に別の目的はパン類の風味を改良
し、かつ老化を防止することである。
本発明の新規食品添加物は、植物性蛋白質および/また
は炭水化物の発酵生成物と少量の塩とを含む。
このものは、食料品、特にパン類の添加物として有用で
あり、パンに本発明の添加物特有の風味を与え、かつパ
ンの老化を防止することが可能となる。
更に、近年大きな社会問題となっている、だぶついた米
の新たな用途をもも提供し、かつ米粉入りパン製造の別
の解決策を提供するものである。
本発明の新規食品添加物は、まず適当な公知の手段によ
り変性させた植物性蛋白質および/または炭水化物に麹
菌を接種し、その後塩と酵母培養液を添加し発酵、熟成
し、必要に応じて乾燥処理することにより得ることがで
きる。本発明の添加物は半固体もしくは乾燥処理した場
合には粉末状であり、各種用途に応じて適宜選択される
本発明で使用する植物蛋白質および/または炭水化物源
としては豆類、例えば大豆、米;麦、例えば大麦、裸麦
;コーン;甘しよ;馬鈴しよなどを例示することができ
る。
これらのものの変性方法としては蒸す、煮るなど従来公
知のいかなる方法を使用することもできる。使用する麹
および酵母としては従来公知のものを使用する。
また、麹菌の代り‘こ麹菌抽出物(麹菌酵素)を代用す
ることも当然可能である。酵母の使用量は仕込み原料1
夕当たり酵母数が2×1ぴとなるような量であり、従来
法よりもかなり多い。これは以下に述べるアルコール発
酵を促進する意味から重要である。塩としては食卓塩、
特級精製塩、精製塩、上質塩などいずれを使用すること
もできる。
塩の使用量は約5%以下である。この限定は臨界的な意
味を持つものではない。即ち、塩濃度が高いと、パン類
の添加剤としての使用量が制限されることになるが、添
加剤の使用量を少なくすることにより塩濃度を高くする
ことは当然可能である。主発酵の温度は比較的低温で3
0〜35ooであり、また主発酵時間は比較的長く少な
くとも15日である。この後、所定の風味等を得るため
に更に低温(例えば5〜20CO)で後熟を行う。この
点に関し、従釆のいわゆる甘味噌は塩分5〜7%で、本
発明の添加物と類似するが、甘味噌の場合かなり高温(
50〜〜55qo)で短期間で熟成を完了させるもので
、本発明の添加物とは発酵、熟成温度並びに期間をを異
にし製造方法が異なる。
更に、甘味噌の製造において、アルコール発酵は望まし
くないものであるが、本発明においては熟成の初期にお
いてアルコール発酵を促進させることが望ましい。かく
して得られる本発明の新規食品添加物は半固体状であり
、出発原料を種々選択し、また組合せることにより、様
々な風味を有する製品を得ることができる。
本発明の添加物は食料品、特にパン類の添加物として使
用した場合、パンの風味を改良することができ、あっ老
化防止において極めて顕著な効果を発揮する。
更に、出発原料として米を使用する場合には、最近だぶ
つき気味の米の新たな用途を提供することになり、その
意味で本発明は社会的に価値あるものということができ
よう。その他に、本発明に従えば味噌の新たな利用分野
を開発し、もってその需要の拡大をはかることが可能と
なる。本発明の添加物をパン類に使用する場合、特に制
限はないがパン類原料粉に対して好ましくは20%(添
加物の乾燥重量基準で)までの量で使用する。
半固体の場合には水に溶解した状態で、また粉末の場合
はそのまま原料粉に添加混合し、以下常法に従って製パ
ンする。前記範囲を越えて本発明の添加物を使用した場
合には塩分が増す、添加剤の特徴が強く出すぎるなどの
欠点があるので、前述のように特に制限はないものの、
上記範囲で使用することが望ましい。
かくして、本発明の添加物を配合して得られるパン類は
、優れた風味を有し、著しく改良された老化防止性を有
する。
以下実施例に従って、更に具体的に本発明を説明する。
実施例 1〜3原料として蒸した大豆と米麹とを第1表
のような量で配合し、更に第1表に示した量の食塩と種
水とを添加して均一に混合した。
この混合物を仕込む際に該混合物1夕当たり酵母数が2
×1ぴとなるように倍養酵母を添加し、35qoにて1
日、33℃にて40日発酵、熟成させ、次いで更に20
qoにて20日間、5℃にて10日間の後蒸を行った。
後熟の後、得られた生成物をチョッパ‐にて磨砕し、半
間体状物とし、またこれを更に凍結乾燥することにより
乾燥粉末化して、得られた夫々半固体状もしくは粉末生
成物を以下のパン類製造例において使用した。得られた
生成物の分析結果を第2表に示す。第1表 表2−1 熟成d了^のり品の 直 表2−2 熟成完了後の製品の有機酸組成表2−3 半
固体を粉末化した際の成分変化(乾物換算)2−4
を 化した際の有機酸組成変化(乾物換算)2
−5 勅、d‘のU品の実施例 4 実施例1〜3で得た本発明の添加物を各種パン類に添加
し、常法に従って製パンした。
(i) カタヤキパン(イタリアのグリシーニタイプ)
実施例1〜3の添加物を種々の量で添加して製パンした
いずれの場合も優れた風味と老化防止効果を示したが、
カタャキパンの場合には強力粉に対して3(乾物)%な
る量で添加したものが最適であることがわかった。かく
し味、あと味の面で優れており、中でも特に実施例1の
ものが良好であった。(ii) カステラおよびロール
カステラ…と同様に前記3種の添加物を種々の量で原料
粉に添加し、カステラ、ロールカステラを製造した。
いずれも良好な風味を有し、かつ老化防止効果も良好で
あったが、実施例1で得た半固体のものが特に優れてい
た。(iii) パンおよびまんじゆう ここでは原料粉に対し、実施例1〜3で得た半固体のも
のを40%添加した。
得られた製品はいずれも芳香、こくがあり、あと味が良
く、老化防止効果も良好であった。特に実施例1の添加
物が優れていることがわかったので、これを使用して食
パン、コッペパンについて更に検討を行った。原料の配
合比を第3表に示す。第3表 原料配合割合(重量比) 上記表に従って原料の配合を行い、以下常法に従って製
パンして、以下のような結果を得た。
本発明の添加物を使用した製造例1〜5の製品は対照(
従来品)と比較して淡黄色となるが、発酵において大差
なかった。また、本発明の添加物を配合したものは、従
来品と比較して幾分競炉時間を短縮した方が焼きあがり
の状態は良好であった。噂好テストでは、無作為に選ん
だ20名のパネル員に試食させた結果、パネル員全員が
従来品と比較して本発明の試験品が『風味良く旨味あり
』と解答した。
パンの硬さ‘ま、本試験品の方が従釆品よりも軟く、か
つ実施例1の添加剤の量が多い程軟〈、ふんわりと焼き
あがることがわかった。
2週間、袷庫(5℃)することによる保存テストでは、
従来品が老化して硬くなるのに対し、本試験品は依然と
して軟かかつた。
このことは本発明の添加剤が優れた老化防止作用を有す
ることを示している。前記製造例の中で、実施例1の添
加剤を小麦粉10庇都1こ対して6部前後添加したもの
が風味の点で最も濠れてし、た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 植物性蛋白質および/または炭水化物に麹菌または
    麹菌抽出物を接種し、その後塩、酵母培養液を添加し発
    酵、熟成して得られた食品添加剤を、パン類の原料に添
    加し、常法に従って製パンすることとを特徴とする。 、パン類の製造方法。2 添加剤が半固体または粉末状
    であることを特徴とする、特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 3 添加剤を、パン類主原料に対し、乾物重量基準で2
    0%までの量で添加することを特徴とする、特許請求の
    範囲第1または2項記載の方法。 4 植物性蛋白質および炭水化物が、豆類、米、麦類、
    コーン、甘しよ、馬鈴しよおよびこれらの混合物からな
    る群から選ばれたものであることを特徴とする、特許請
    求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の方法。 5 添加剤の塩濃度が約11%以下である、特許請求の
    範囲第1〜4項のいずれか1項に記載の方法。
JP8665381A 1981-06-05 1981-06-05 パン類の製造方法 Expired JPS6012007B2 (ja)

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JPS57202238A JPS57202238A (en) 1982-12-11
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KR100957186B1 (ko) * 2008-09-04 2010-05-11 청원전통식품 영농조합법인 발효액종을 이용한 쌀빵의 제조방법

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