JPS6011842Y2 - ピツキング式棚積用リフト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、多段積層棚列間を走行して人手により棚に
対する物品の出し入れを行なうピッキング式棚積用リフ
トの改良に関するものである。

従来、この種のピッキング式棚積用リフトとしては、左
右両側の多段積層棚列間を走行する下部フレームの後部
中央に縦フレームを固定し、その縦フレームに沿って昇
降移動される昇降フレームには、側部に出入口およびこ
れを開閉する側部層を有する運転室とその前方に配置さ
れたピッキング用テーブルとを固定し、かつ前記下部フ
レームには、昇降フレームよりも前方または後方に偏位
した位置において走行用駆動装置および巻上機を設置し
た型式のものが知られている。

しかるに、この型式のピッキング式棚積用リフトの場合
は、運転室の側部に出入口およびこれを開閉する側部層
が設けられているので、ピッキング式棚積用リフトが左
右の多段積層棚列の間にあるときは運転室への乗降がで
きず、そのためピッキング式棚積用リフトを−たん多段
積層棚列間から出したのぢ乗降しなければならないので
、運転制御回数が増えると共にロスタイムが生じ、また
昇降フレームよりも前方または後方に偏位した位置にお
いて走行用駆動装置および巻上機を下部フレームに設置
しているので、下部フレームの長さが長くなってピッキ
ング式棚積用リフトが大型化するという欠点があった。

この考案は前述の欠点を排除したピッキング式棚積用リ
フトを提供することを目的とするものである。

次にこの考案を図示の例によって詳細に説明する。

図面はこの考案の実施例を示すものであって、多段積層
棚列１２の間のリフト通路の下部に平行に延長する左右
１対の下部レール１３が配置され、その下部レール１３
は床１４に対し取付金具１５を介して固定され、棚積用
リフトの下部フレーム２の前部および後部には、下部レ
ール１３の上面を転動する走行用車輪１および下部レー
ル１３の側面に対向する下部ガイドローラ１６が取付け
られ、かつ下部フレーム２の後部にはその巾方向の一方
に偏位して配置された垂直な縦フレーム３の下端部が一
体に固定され、さらにその縦フレ−ム３の左右両側面に
は垂直なガイドレール１７が固定されている。

また縦フレーム３の上端部に固定された保持部材１８の
前部および後部には、上部レール１９の左右両側面に対
向する上部ガイドローラ２０が取付けられている。

前記下部フレーム２の後側の上方に配置される水平な台
盤２１の前部に、仕上り部２２を介して水平なピッキン
グ用テーブル６が連設され、棚に対し品物を出し入れす
る場合は、その品物が−たんピッキング用テーブル６の
上に置かれる。

また前記台盤２１の後部には縦フレーム３の一部を収容
する横断面溝形の垂直なガイド枠２３の下端部が一体に
固定されると共に、そのガイド枠２３の上部および下部
には前記ガイドレール１７の左右方向側面および前後両
側面に対向するガイドローラ２４が取付けられて昇降フ
レーム４が構成されている。

昇降フレーム４の後部には前記ガイド枠２３の前面に配
置された運転室５が固定され、その運転室５と前記立上
り部２２との間には、ピッキング作業を行なうための作
業空間１１が設けられ、かつ運転室５の前部には作業空
間１１に通じる前部出入口２５が設けられ、さらに運転
室５の後部には、下部フレーム２の巾方向の他方すなわ
ち縦フレーム３と反対側に偏位した位置において後部出
入ロアが設けられ、その後部出入ロアには後部扉８が取
付けられている。

運転室５内には縦フレーム３側に偏位して操作盤２６が
設けられ、前記下部フレーム２の前部には駆動部２７が
設けられ、この駆動部には走行用駆動装置９および巻上
機１０等の駆動装置が設置され、その巻上機１０から繰
出されたワイヤロープ２８は、下部フレーム２に取付け
られた下部滑車２９および縦フレーム３の上端部に取付
けられた上部滑車３０に順次巻掛けられたのち、前記ガ
イド枠２３に連結されている。

この考案を実施する場合、ピッキング用テーブル６の下
方において下部フレーム２に走行用駆動装置９または巻
上機１０の何れか一方のみを設置し、他方を前記テーブ
ル６の下方以外の位置で下部フレーム２に取付けてもよ
い。

この考案によれば、縦フレーム３が下部フレーム２の巾
方向の一方に偏位して設けられると共に、運転室５の後
部には下部フレーム２の巾方向の他方に偏位した位置に
おいて後部出入ロアが設けられているので、棚積用リフ
トが左右の多段積層棚列１２の間にある場合でも、作業
者が後部出入ロアから乗降することができ、そのため乗
降のための煩雑な運転制御が不要になると共に、ロスタ
イムもなくなり、かつ駆動装置をピッキング用テーブル
６の下方の空間を利用して下部フレーム２に設置したの
で、下部フレーム２の長さを短かくしてピッキング式棚
積用リフトを小型化することができ、さらにピッキング
用テーブル６の下方に駆動装置を設置することにより前
記テーブル６の高さが高くなっても、運転室５と前記テ
ーブル６との間には低い床レベルの作業空間１１がある
ので、最下段の棚に対しても支障なく物品の出し入れを
行なうことができる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであって、第１図は
多段積層棚列間に配置されたピッキング式棚積用リフト
の横断平面図、第２図はそのピッキング式棚積用リフト
の側面図、第３図はその正面図、第４図はガイド部を示
す横断平面図、第５図は昇降フレームを若干上昇移動し
た状態を示す側面図である。 図において、１は走行用車輪、２は下部フレーム、３は
縦フレーム、４は昇降フレーム、５は運転室、６はピッ
キング用テーブル、７は後部出入口、８は後部扉、９は
走行用駆動装置、１０は巻上機、１１は物品出入用作業
空間、１２は多段積層棚列、１３は下部レール、１７は
ガイドレール、１９は上部レール、２０は上部ガイドロ
ーラ、２１は台盤、２４はガイドローラ、２５は前部出
入口、２６は操作盤である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行用車輪１を有する下部フレーム２に垂直な縦フレー
   ム３が固定され、かつその縦フレーム３に沿って昇降移
   動される昇降フレーム４には、縦フレーム３の前部にお
   いて運転室５が固定されると共にその運転室５の前方に
   おいてピッキング用テーブル６が設けられているピッキ
   ング式棚積用リフトにおいて、縦フレーム３が下部フレ
   ーム２の巾方向の一方に偏位して設けられ、かつ運転室
   ５の後部には、下部フレームの巾方向の他方に偏位した
   位置において後部出入ロアが設けられ、さらに下部フレ
   ーム２には前記テーブル６の下方において駆動装置が設
   けられ、前記運転室５とテーブル６との間に作業空間１
   １が設けられていることを特徴とするピッキング式棚積
   用リフト。