JPS60117441A - テ−プの張力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ この発明は、テープリールから送り出されるテープの張
力を制御するための、またはテープリールに巻取られる
テープの張力を制御するための装置に関する。

［従来技術］ この種のテープ張力制御装置は、たとえば磁気テープを
使用して映像信号の記録再生を行なうピデオテーブレコ
、−ダに採用されている。第１図は、ビデオテープレコ
ーダ（ＶＴＲ）の走行系を示す図である。

図において、供給リール１から送り出された磁気テープ
２は、支軸３を介して回動自在に設けられているテンシ
ョンアーム４の先端に取付けられているテンションボス
ト５に摺接し、その後、映像信号の記録または再生を行
なう磁気ヘッド６゜７を有し一定速度で回転する回転シ
リンダ８上を通過し、キャプスタン９とピンチローラ１
０との間に挟持される。キャプスタン９は、磁気テープ
を一定速度で走行させるために、低速にて一定回転を行
なう。テンションアーム４には、一端にバッド１１を取
付けているバッド支持部１２の他端が取付けられている
。バッド１１は、供給リール１を支持してこの供給リー
ル１とともに回転するテープリール支持部１３に接触し
ている。また、図示されるように、テンションアーム４
は、ばね１４によって、常に矢印Ａに示す方向に回動す
るように付勢されている。したがって、バッド１１は、
テープリール支持部１３に対して、常に圧接しているこ
とになる。

従来、この種のＶＴＲにおいては、磁気テープの張力制
御が以下のようになされていた。すなわち、テンション
ボスト５に摺接している磁気テープ２に加わる張力が増
加した場合、テンションアーム４は矢印Ｂに示す方向に
回動する。これによって、テンションポスト５上を通過
する磁気テープの張力は減少する。さらに、テンション
アーム４が矢印Ｂに示す方向に回動すると、テープリー
ル支持部１３に対するバッド１１の圧接力、すなわちバ
ッド１１とテープリール支持部１３との間の摩擦力も減
少することになるので、供給リール１から送り出される
テープの張力が減少する。こうして、テンションボスト
５上を通る磁気テープ２の張力を一定に保つことによっ
て、磁気テープ２と回転シリンダ８上の磁気ヘッド６．
７との間で最適な接触を得るようにする。

しかしながら実際上、磁気テープ２の張力は、供給リー
ル１に巻かれているテープの直径に依存する。第２図は
、テープの張力と、テープリールに巻かれたテープの直
径との関係を示す図であり、縦軸はテープの張力（Ｔ）
で、横軸はテープの巻径（Ｒ）である。そして、ａ、で
示す曲線は、第１図に示した張力制御装置を使用した場
合のテープの張力である。また、横軸（Ｒ）と平行に延
びる直線ａ２は、望ましいテープの張力である。図示さ
れるように、第１図に示す張力制御袋ばを使用した場合
、テープリールに巻かれたテープの巻径が最小のときに
テープの張力は最大であり、巻径が大きくなるに従って
テープの張力は減少してゆく。こうして、テープの巻径
が最大のときの張力とテープの巻径が最小のときの張力
との間には、八Ｔの張力差が生ずる。

ＶＴＲの小型、軽量、長時間化が要望され、それに伴い
磁気テープの薄肉化が要望される今日、この張力差は種
々の問題点を生じさせる。すなわち、この張力差のため
に、■磁気ヘッドと磁気テープとの間に最適な接触が得
られない、■磁気テープの磁性層が損傷される、■磁気
ヘッドの摩耗５− が促進される、等の問題点が生ずる。

このような問題点を解消するものとして、第３図に示さ
れる装置があった。第３図は、従来のテープの張力制御
装置の他の例を示す図である。この例においても、供給
リール１から送り出されたテープ２は、支軸３を介して
回動自在に設けられたテンションアーム４に立設されて
いるテンションポスト５上を通過している。また、テン
ションアーム４は、ばね１４によって常に一方方向に回
動するように付勢されている。そして、第１図に示した
テープ張力ＩＩＩＩｌａ装蒙と異なる点は、テンション
アーム４の下方に配置されこのテンションアーム４の位
置を検出するポジションセンサ１５と、テープリール１
の下方に配置されこのテープリール１の回転を制御する
リールモータ１６とを備えたことである。

図示される装置の場合、ポジションセンサ１５から出力
される信号によって、テンションアーム４すなわちテン
ションボスト５の位置を検出する。

そして、テンションボスト５の位置が一定となる６− ように、すなわち磁気テープ２に加わる張力が一定とな
るように、リールモータ１６のバックトルクを制御する
。

この張力制御１１ｔｉｆｆを使用した場合のテープの張
力は、第２図において８２と一致する。つまり、テープ
リールに巻かれたテープの直径の変化にかかわらずテー
プの張力は常に一定であり、磁気ヘッドと磁気テープと
の間に最適な接触が得られる。

このように第３図に示す例では、テープの張力制御に間
して良好な結果を示す。しかしながら、リールモータ１
６が新たに付加されることになるので、ＶＴＲの小型、
軽量、省電力化の達成を妨げるという問題点が出てくる
。

［発明の概要］ それゆえに、この発明の主たる目的は、テープリールに
巻かれたテープの直径の変化にかかわらずテープの張力
を一定に保つことができ、また、装置全体の小型、軽量
、省電力化をも達成することのできるテープの張力制御
！！！ｉ置を提供することである。

この発明は、テンションアームと、このテンションアー
ムの位置を検出するポジションセンサと、印加される電
圧に応じてその長さが伸縮する電歪素子と、電歪素子に
印加する電圧を制御する電圧印加装置とを、備えたテー
プの張力制御＠置である。そして、電歪素子の先端には
パッドが取付けられており、このパッドはテープリール
とともに回転するテープリール支持部に接触している。

したがって、電歪素子の伸縮に応じてテープリール支持
部に対するパッドの圧接力が増減する。

［発明の実施例］ 第４図は、この発明に従ったテープの張力制御＠＠の一
実施例を側面から見た図である。図中、第１図ないし第
３図において使用された番号と薗−の番号は同一または
相当部分を示している。示される装置は、先の従来例と
同様に、ＶＴＲの磁気テープの張力を制御するためのも
のである。

図において、供給リール１から送り出された磁気テープ
２はテンションアーム４上に立設されたテンションポス
ト５上を通過している。テンションアーム４は、支軸３
を介して回動自在に設けられ、さらにばね１４によって
常に一方方向に回動するように付勢されている。また、
テンションアーム４の下方には、テンションアーム４の
位置を検出するポジションセンサ１５が配置される。ポ
ジションセンサ１５としてはたとえば電気式のものが用
いられるが、これは磁気式のものであってもよくあるい
は光学式のものであってもよい。さらに、テープリール
１を支持してこのテープリール１とともに回転するテー
プリール支持部の回転を制御するものとして、電歪素子
１７と電圧中加装［１８とが設けられる。電歪素子１７
は、印加される電圧に応じてその長さが伸縮するもので
あり、その先端部にはパッド１１を取付けている。

このパッド１１は、図示されるように、テープリール支
持部１３に接触するようにされる。電圧中加装＠１８は
、テンションアーム４の位置を検出するポジションセン
サ１５からの出力信号に応じて、電歪素子１７に印加す
る電圧を制御するものである。

一〇− 次に、上述構成の張力制御装置の動作について説明する
。

磁気テープ２の張力が増減すると、テンションポスト５
に対するテープの接触圧が変化する。したがって、テン
ションアーム４は回動し、それとともにテンションボス
ト５の位置も変化する。この変化はポジションセンサ１
５によって検知され、その出力信号が電圧印加装置１８
にフィードバックされる。電圧印加装置１８では、検知
したテンションボストの位置に応じて電歪素子１７に印
加する電圧を制御する。したがって、電歪素子１７は、
テンションボストの位置の変化に応じてその長さが伸縮
し、それによってテープリール支持部１３に対するパッ
ド１１の圧接力を増減させる。

こうして、最終的には、テンションボスト５の位置を一
定に保つ。このことは、磁気テープの張力を一定に保つ
ということを意味する。

なお、以上の説明では、テープの張力制御装置がＶＴＲ
に利用される場合を示したが、磁気テープを使用するそ
の他の磁気記録再生装置にも利用１０− され得ることは言うまでもない。また、張力制御の行な
われるテープとしては磁気テープに限られない。すなわ
ち、この発明は、いかなるテープであってもその張力ｆ
ｆ１ＩＩｔｎを行なう必要のある装置等に利用可能であ
る。

また、上述された実施例では、テープリールから送り出
されたテープの張力を制御するための張力制御装置を意
図して説明したが、テープリールに巻取られるテープの
張力をｉ！ｉＩ１ｗする場合にも同様に適用される。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、テンションアームの
位置を検出するポジションセンサからの出力信号に応じ
て電歪素子に印加する電圧を制御し、この電歪素子の伸
縮によってテープリールの回転を制御する構成であるの
で、テープリールに巻かれたテープの巻径の変化にかか
わらずテープの張力を一定に保つことができる。また、
テープリールの回転を制御するための構成として電歪素
子と電圧印加装置とを採用するものであるので、従来の
リールモータに比し、装置全体の小型化、軽量化、省電
力化等の点において有利なものであるといえる。

特に、好ましい実施例で説明したように、この発明に従
ったテープの張力制御装置がＶ　Ｔ　Ｒの磁気テープの
張力を制御するのに使用された場合、磁気テープと磁気
ヘッドとの間に最適な接触を実現することができる。ま
た、磁気テープの損傷および磁気ヘッドの摩耗を抑制し
、さらにＶＴＲの小型化、軽量化、省電力化の達成を可
能にするという効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ビデオテープレコーダ（ＶＴＲ＞の走行系を
示す図である。第２図は、テープの張力と、テープリー
ルに巻かれたテープの巻径との関係を示す図であり、縦
軸はテープの張力（Ｔ）で、横軸はテープの巻径（Ｒ）
である。第３図は、従来のテープの張力制御装置の他の
例を示す図である。第４図は、この発明に従ったテープ
の張力制御装置の一実施例を側面から見た図である。 図において、１はテープリール、２は磁気テープ、４は
テンションアーム、１１はパッド、１３はテープリール
支持部、１５はポジションセンサ、１７は電歪素子、１
８は電圧印加装置を示す。 代　理　人　大　宿　増　雄 １３−

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）　テープリールから送り出されるまたはテープリ
   ールに巻取られるテープの張力を制御するための装置で
   あって、・ 前記テープと接し該テープから与えれる接触圧の変化に
   応じて回動するテンションアームと、前記テンションア
   ームの位置を検出するポジションセンサと、 印加される電圧に応じてその長さが伸縮する電歪素子と
   、 前記ポジションセンサからの出力信号に応じ前記電歪素
   子に印加する電圧を制御する電圧印加装置と、を備え、 前記電歪素子の先端にはパッドが取付けられ、該パッド
   は、前記テープリールを支持して該テープリールととも
   に回転するテープリール支持部に接触しており、したが
   って、前記電歪素子の伸縮に応じて前記テープリール支
   持部に対する前記パッドの圧接力が増減する、テープの
   張力制御ｌｌ装置。
2. （２）　前記ポジションセンサは電気式である、特許請
   求の範囲第１項記載のテープの張力制御装置。
3. （３）　前記ポジションセンサは磁気式である、特許請
   求の範囲第１項記載のテープの張力制御装置。
4. （４）　前記ポジションセンサは光学式である、特許請
   求の範囲第１項記載のテープの張力制御装置。