JPS6011520B2 - スピ−カ振動板 - Google Patents
スピ−カ振動板Info
- Publication number
- JPS6011520B2 JPS6011520B2 JP7828277A JP7828277A JPS6011520B2 JP S6011520 B2 JPS6011520 B2 JP S6011520B2 JP 7828277 A JP7828277 A JP 7828277A JP 7828277 A JP7828277 A JP 7828277A JP S6011520 B2 JPS6011520 B2 JP S6011520B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- reinforced plastic
- fiber
- hollow spheres
- plastic layers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、スピーカ振動板に関し、特に炭素繊維を用い
たプラスチック板からなる振動板に関する。
たプラスチック板からなる振動板に関する。
従来、炭素繊維の高弾性度を活用して、炭素繊維間と合
成樹脂とを加熱加圧成形して繊維強化プラスチックとし
てスピーカ振動板を得ることは知られている。
成樹脂とを加熱加圧成形して繊維強化プラスチックとし
てスピーカ振動板を得ることは知られている。
しかし乍ら、かかる繊維強化プラスチックの密度は炭素
繊維の高密度の故に1以上となり、従釆の紙製振動板の
密度が0.2〜0.8であるのに比してかなり大となる
。
繊維の高密度の故に1以上となり、従釆の紙製振動板の
密度が0.2〜0.8であるのに比してかなり大となる
。
よって、紙製振動板と同一重量の炭素繊維強化プラスチ
ック製振動板を得ようとすれば、その厚さを薄くせざる
を得ず、振動板の曲げ剛性が(厚さ)3 ×ヤング率に
比例する故、炭素繊維強化プラスチック製振動板は高踏
性率を有する反面、曲げ剛性は紙製振動板のそれと大差
ない結果となる。そこで、炭素繊維強化プラスチックの
かさ密度を増加せしめるために、直径10〜300w肌
のガラスマイクロ/ゞノレーン、シラス/Vレーン、カ
ーボンバルーン、シリカバルー.ン等の微小中空球体を
該プラスチックに分散することが本出願人により提案さ
れている。
ック製振動板を得ようとすれば、その厚さを薄くせざる
を得ず、振動板の曲げ剛性が(厚さ)3 ×ヤング率に
比例する故、炭素繊維強化プラスチック製振動板は高踏
性率を有する反面、曲げ剛性は紙製振動板のそれと大差
ない結果となる。そこで、炭素繊維強化プラスチックの
かさ密度を増加せしめるために、直径10〜300w肌
のガラスマイクロ/ゞノレーン、シラス/Vレーン、カ
ーボンバルーン、シリカバルー.ン等の微小中空球体を
該プラスチックに分散することが本出願人により提案さ
れている。
かかる微小中空球体を含有する炭素繊維強化プラスチッ
クによりスピーカ振動板を形成すれば、高弾性率を有し
て低密度のスピーカ振動板が得られるのである。しかし
乍ら、かかる微小中空球体を含有する炭素繊維強化プラ
スチックは、スピーカ振動板に望まれる高損失特性とい
う点においては、必ずしも充分であるとは言えないので
ある。
クによりスピーカ振動板を形成すれば、高弾性率を有し
て低密度のスピーカ振動板が得られるのである。しかし
乍ら、かかる微小中空球体を含有する炭素繊維強化プラ
スチックは、スピーカ振動板に望まれる高損失特性とい
う点においては、必ずしも充分であるとは言えないので
ある。
よって、本発明の目的は、高弾性にして低密度かつ高損
失のスピーカ振動板を提供することである。
失のスピーカ振動板を提供することである。
以下、本発明の実施例を添付図面によって説明する。
第1図は、本発明による振動板の加熱加圧成形前の一部
断面を示しており、1及び2は、微小中空球体aが炭素
繊維b及びこれを結合する熱硬化性若しくは熱可塑性樹
脂cの中に分散した炭素繊維強化プラスチック層を示し
ている。
断面を示しており、1及び2は、微小中空球体aが炭素
繊維b及びこれを結合する熱硬化性若しくは熱可塑性樹
脂cの中に分散した炭素繊維強化プラスチック層を示し
ている。
このプラスチック層1,2は例えば炭素繊維の不織布に
微小中空球体を含む熱硬化性樹脂を含捜させて得ること
ができる。3は炭素繊維強化プラスチック層1及び2間
に挟まれた粘弾性層である。
微小中空球体を含む熱硬化性樹脂を含捜させて得ること
ができる。3は炭素繊維強化プラスチック層1及び2間
に挟まれた粘弾性層である。
この粘弾性層3はアクリル系、シリコン系等の粘着剤か
らなる。又、粘弾性層3にも微小中空球体a′を分散せ
しめるのが望ましい。微小中空球体a,a′は同一のも
のでも良いが、場合により相異することも考えられる。
4,5は、例えばポリエチレンテレフタレート等の厚さ
2rm程度の熱可塑性樹脂からなる阻止膜であり、加熱
加圧成形の際に、プラスチック層1,2及び粘弾性層3
間の成分移行を阻止するためのものである。
らなる。又、粘弾性層3にも微小中空球体a′を分散せ
しめるのが望ましい。微小中空球体a,a′は同一のも
のでも良いが、場合により相異することも考えられる。
4,5は、例えばポリエチレンテレフタレート等の厚さ
2rm程度の熱可塑性樹脂からなる阻止膜であり、加熱
加圧成形の際に、プラスチック層1,2及び粘弾性層3
間の成分移行を阻止するためのものである。
第2図は、第1図に示した断面を有する板状材料を加熱
加圧成形して得られた振動板の一部断面を示している。
加圧成形して得られた振動板の一部断面を示している。
こうして得られる振動板においては、加熱加圧成形時の
粘弾性層の伸びによる内部損失に加えて各層間のズリに
よる内部損失が生ずる故、全体として大きな内部損失が
得られるのである。ここで、阻止膜4,5の材料として
は、成形時*の温度によっては熔融しない合成樹脂であ
り、望ましくは、成形温度により軟化するような特性の
熱可塑性樹脂である。
粘弾性層の伸びによる内部損失に加えて各層間のズリに
よる内部損失が生ずる故、全体として大きな内部損失が
得られるのである。ここで、阻止膜4,5の材料として
は、成形時*の温度によっては熔融しない合成樹脂であ
り、望ましくは、成形温度により軟化するような特性の
熱可塑性樹脂である。
すなわち、阻止膜4a,4bを構成する合成樹脂の溶融
点はプラスチック層1,2を形成する熱硬化性若しくは
熱可塑性樹脂の硬化点若しくは溶融点より高く、加熱加
圧成形時の温度を両者の闇に設定することが必要となる
。また、阻止膜4,5とプラスチック層1,2との間の
接着度を増すために、結合材を介挿するかあるいは阻止
膜表面を活性化させることも出来る。
点はプラスチック層1,2を形成する熱硬化性若しくは
熱可塑性樹脂の硬化点若しくは溶融点より高く、加熱加
圧成形時の温度を両者の闇に設定することが必要となる
。また、阻止膜4,5とプラスチック層1,2との間の
接着度を増すために、結合材を介挿するかあるいは阻止
膜表面を活性化させることも出来る。
かかる阻止膜4,5の存在により、加熱加圧成形時の層
間の成分移行が阻止されて所望の特性の振動板が得られ
るのである。
間の成分移行が阻止されて所望の特性の振動板が得られ
るのである。
表1に、得られる振動板の諸物性の阻止膜の有無による
相異を示す。
相異を示す。
この場合の成形条件は、180qo、50k9/地の3
分間加熱加圧である。この表から、阻止膜の存在により
諸物性が大いに改善されることが明らかである。表 1 測定は振動リード法にょる。
分間加熱加圧である。この表から、阻止膜の存在により
諸物性が大いに改善されることが明らかである。表 1 測定は振動リード法にょる。
周波数は1000Hz上記したことから明らかに、本発
明によるスピーカ振動板は、高弾性率を有し、低密度に
して高損失特性を有する上、微小中空球体の混合比率、
プラスチック層と粘弾性層との厚さの割合、加熱加圧成
形の条件を変えることにより、得られる振動板の特性を
広範にコントロールすることができる。さらに、粘弾性
層の厚みを部分的に変えることにより分割振動の生ずる
部分に集中的に損失を負担させることもできる。
明によるスピーカ振動板は、高弾性率を有し、低密度に
して高損失特性を有する上、微小中空球体の混合比率、
プラスチック層と粘弾性層との厚さの割合、加熱加圧成
形の条件を変えることにより、得られる振動板の特性を
広範にコントロールすることができる。さらに、粘弾性
層の厚みを部分的に変えることにより分割振動の生ずる
部分に集中的に損失を負担させることもできる。
さらに、本発明による振動板を用いれば、成形後にダン
プ剤を塗布する工程を必要とせず作業性が向上する。
プ剤を塗布する工程を必要とせず作業性が向上する。
また、プラスチック層を3層以上とすることも可能であ
り、その場合、粘弾性層も各層間に間挿せしめるのであ
る。
り、その場合、粘弾性層も各層間に間挿せしめるのであ
る。
また、本発明による振動板の成分移行阻止膜は空気遮断
の役割を果す故、得られる振動板は非通気性となって好
ましいのである。
の役割を果す故、得られる振動板は非通気性となって好
ましいのである。
図面の簡単な説明 −
第1図は、炭素繊維と合成樹脂と微小中空球体とからな
る層と、これに介挿された砧弾性層とを有する板状部材
の一部断面図、第2図は、第1図の都材を加熱加圧成形
して得たスピーカ振動板の一部断面図である。
る層と、これに介挿された砧弾性層とを有する板状部材
の一部断面図、第2図は、第1図の都材を加熱加圧成形
して得たスピーカ振動板の一部断面図である。
オー函
グ2図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭素繊維と熱硬化性若しくは熱可塑性樹脂と前記炭
素繊維若しくは樹脂中に分散した微小中空球体とからな
る複数の繊維強化プラスチツク層と、前記繊維強化プラ
スチツク層の間に挟まれた少なくとも1つの粘弾性層と
、前記繊維強化プラスチツク層と粘弾性層に挟まれて前
記樹脂の硬化点若しくは軟化点より高い溶融点を有する
合成樹脂からなる成分移行阻止膜とからなり、加熱加圧
成形されてなることを特徴とする振動板。 2 前記粘弾性層中に微小中空球体が分散していること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の振動板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7828277A JPS6011520B2 (ja) | 1977-06-30 | 1977-06-30 | スピ−カ振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7828277A JPS6011520B2 (ja) | 1977-06-30 | 1977-06-30 | スピ−カ振動板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5412824A JPS5412824A (en) | 1979-01-30 |
JPS6011520B2 true JPS6011520B2 (ja) | 1985-03-26 |
Family
ID=13657598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7828277A Expired JPS6011520B2 (ja) | 1977-06-30 | 1977-06-30 | スピ−カ振動板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6011520B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS495061A (ja) * | 1972-04-28 | 1974-01-17 | ||
JPS495347A (ja) * | 1972-05-02 | 1974-01-18 | ||
JPS59180462A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-13 | Mitsutoyo Mfg Co Ltd | 静電容量型エンコ−ダ |
-
1977
- 1977-06-30 JP JP7828277A patent/JPS6011520B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5412824A (en) | 1979-01-30 |
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