JPS6011504Y2 - 時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は時計に関するもので、自起動しない時計のス
タートレバーの構造を簡略化した時計を提供することを
目的とする。

第１図はこの考案の時計の一実施例の分解斜視図である
。

図において、１はケース、２はカバー ３はスタートレ
バー、４は上地板、５は下地板、６は電子回路板、７は
回転子、８は一番カナ、９は二番車、１０は三番車、１
１は四番車、１２は秒針車、１３は伝達車、１４は分針
車、１５は日裏車、１６は時針車、１７は止めねじ、１
８はナツト、１９はコイル、２０はコイル１９と接続さ
れる受刃である。

電子回路板６はたとえば水晶発振器、分周器等を含み、
コイル１９を介して回転子７を回転駆動する。

回転子７の回転は一番カナ８、二番車９、三番車１０、
四番車１１、秒針車１２、伝達車１３、分針車１４、日
裏車１５、時針車１６に伝わるが、自起動しないモータ
の場合には回転子７を直接または間接的一定方向に回転
力を与えて始動する必要がある。

不タートレバ−３はこのためのもので、二番車９をキッ
クするように構成されている。

第２図は第１図の時計の要部外観図、第３図はその横断
面図、第４図は名の縦断面図である。

これらの図から明らかなように、スタートレバー３がカ
バー２の薄肉部に摺動自在に係合し、スタートレバー３
の内側凸部３ａがカバー２の内面凸部２ａの右側に当接
して位置決めされていて、スタートレバー３のアーム３
ｂの先端３ｃが二番車９の凹凸外周部に当接している。

この状態では先端３ｃにより二番車９の回転が妨げられ
ているので、時計は停止状態を維持する。

この状態からスタートレバー３を右方（第３図）へ付勢
すると、スタートレバー３の凸部３ａがカバー２の凸部
２ａを乗りこえて破線（第３図）の位置に移動する。

このとき、スタートレバー３のアーム３ｂがたわみなが
ら移動するので、先端３ｃがクリック動作的に二番車９
を回転駆動してモータを起動する。

以上のように、この考案の時計によれば、スタートレバ
ーをケースとカバーの間に挿入するだけでよいので、ス
タートレバーが極めて簡単な構成となる。

またスタートレバーの操作により回転子を停止させてお
くことができるので時間合せが容易になるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の時計の一実施例の分解斜視図、第２
図はその要部外観図、第３図はその横断面図、第４図は
その縦断面図である。 １・・・・ケース、２・・・・カバー ２ａ１１ ＠
１１６凸部、３°・＠０スタートレバー、３ａパ・・・
凸部、３ｂ・・ ・アーム、３Ｃ・・・・先端、９・・
・・二番車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２安定状態に摺動可能なようにケースおよびカバーによ
   って挾持されたスタートレバーと、前記スタートレバー
   に設けられた弾性変形可能なアームと、前記スタートレ
   バーを一方の方向に摺動したとき前記アームによって一
   方向へ回転駆動され前記スタートレバーを他方の方向に
   摺動したとき前記アームによって停止保持される回転子
   とを備えた時計。