JPS5922548Y2 - 目覚時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は目覚時計に関するものである。

目覚時計の目安車は一般にアゲバネにより時針車に弾接
してあり、目安設定時刻が到来したとき目安車の突起が
時針車の透孔に嵌合し、目安車または時針車が軸方向に
移動する。

このために目安針または時針が時計文字板上で軸方向に
上下移動する。

すなわちこの構造では軸方向への移動スペースを必要と
していたため、文字板と前面ガラスとの空間の薄型化が
遠戚できながった。

本考案は上記したような針の軸方向への移動動作をなく
し、文字板と前面ガラスとの空間スペースを最小限とし
、時計の薄型化を遠戚した目覚時計を提供することを目
的とする。

本考案の特徴は、目安車を目安パイプと目安歯車との２
部品で構威し、この目安パイプは支持板に回転可能かつ
軸方向に移動不能に支持され、この目安歯車は目安パイ
プに回転力を伝え、目安歯車は目安パイプにその軸方向
に摺動可能に接合しており、さらにこの目安歯車はアゲ
バネのバネ力によって時針車に弾接しているものである
。

したがって目安設定時刻には、目安歯車のみがアゲバネ
によって時針車の方へ移行し、目安パイプの移動がない
ようにしたものである。

以下図面に基づいて本考案の一実施例を詳細に説明する
。

第１図において、時針車１と一体成形しである時針パイ
プ２は分針パイプの外側に嵌合し、この時針パイプの外
側に位置しである目安歯車３の上面に左右対称的に突起
３ａが突設しである。

目安歯車はアゲバネ５の押上刃によりこの突起を時針車
１の下面に弾接させ、この時針車に設けである透孔１ａ
に嵌合可能である。

目安歯車３の中心部には時針パイプ２に嵌合する筒状部
４が設けてあり、この筒状部の外周には、この目安歯車
と別部材の目安バイブロの一端内壁が嵌合している。

このように目安歯車３と目安バイブロとの２部材によっ
て目安車が構成しである。

目安バイブロの外壁の凹部は下地板７の突部が嵌合し、
この下地板に対し回転可能かつ軸方向に移動可能に支持
しである。

目安パイプの他端部は時針パイプ２の外側に嵌合してお
り、目安針（図示せず。

）を取り付けるための針取り付は部６ｂが形威しである
。

つぎに目安車３と目安バイブロと嵌合状態について、第
２，３図を参照して説明すると、目安歯車の筒状部４は
その内周面は円筒状であるがその外周面を複数個所（実
施例では４個所）切削して平坦面４ａを有するほぼ角筒
状に形威しである。

また他方、目安バイブロの一端は第４，５図に示すよう
に、その内壁面は目安歯車３の筒状部４の角筒状の外周
面に一致するように平坦面６ａを有している。

したがって目安歯車３の筒状部４に目安バイブロの一端
が嵌合状態にある時、目安歯車３の回転は目安バイブロ
に伝達されるが、目安歯車の軸方向の移動は、その筒状
部が目安パイプ内壁面を軸方向摺動し、目安バイブロは
軸方向に移動しない。

したがって目安歯車３を回せば目安バイブロはこれに伴
って回転することができ、目安針を目安設定時刻に一致
させることができる。

時針車１への回転伝達機構は通常の時計輪列であって、
駆動源としてのモータのロータ８の回転は２番車９、カ
ナ９ａから秒針車１０、カナ１０ ａへ伝達され、さら
に伝達車１１．カナ１１ ａから分針車へ伝達される。

時針車１は間歇回転するので、伝達車１１のカナ１１
ａの回転は、連続回転を間歇回転に変換して減速するた
めの欠歯歯車１３ ａを有する第１中間車１３および第
２中間車１４を経てカナ１４ ａから時針車１へ伝達さ
れる。

目安歯車３は目安回し軸１５のカナ１５ ａと噛み合っ
ており、目安設定がなされる。

つぎに本考案の作動について説明する。

第１図は目安時刻に至らない間の状態で、突起３ａは時
針車１の下面に弾接している。

目安設定時刻が到来すると、アゲバネ５で押し上げられ
ている目安歯車３は突起３ａが時針車１の透孔１ａと対
向し、アゲバネのバネ力で突起は透孔内に没入し目安歯
車３は押し上げられて目覚し音が発せられる。

すなわち目安歯車３は目安バイブロの内壁を摺動して軸
方向に移動する。

この時目安バイブロは下地板７により軸方向に移動不能
に支持されているので、目安歯車３のみが第１図鎖線位
置に移動することになる。

目安時刻通過後は目安歯車３は突起３ａの傾斜面により
バネ力に抗して押し下げられ、再び時針車１の下面に目
安歯車３の突起３ａが弾接する状態となる。

また目安時刻は目安回し軸１５を回転することによって
、カナ１５ ａ、目安歯車３、筒状部４の外周面を介し
て目安バイブロを連動回転させ、目安時刻を設定する。

上述したように、目安作動では目安歯車のみが機械体内
で軸方向に上下への摺動移動が行われ、目安針を取り付
けた目安バイブロは上下への移動は行わない。

つまり目安バイブロは目安設定のときのみ回転方向に回
すことかで゛きる。

以上のように本考案の目覚時計によれば、目安針の軸方
向への移動を排除したので、見苦しさが無くなるととも
に、時計文字板と前面ガラスとの間隙は秒針、分針、時
針および目安針の各針がおさめられる最小の間隙だけで
済むので、時計の薄型化が遠戚でき、目安パイプを除く
目安歯車を摺動させるだけのアゲバネのバネ力で゛よい
ので゛、アゲバネを従来より弱いバネとすることができ
、時針車に与える負荷を小さくできる。

さらに時針歯車との目安歯車との間には何んら別の車が
介在することなく、直接相互に弾接しているので、時計
機械体ρ厚さが増加することなく、薄型化に好適である
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例であって、第１図は要部の展開
断面図、第２図は目安歯車の拡大底面図、第３図は第２
図ＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図、第４図は目安パイプの拡大
底面図、第５図は第４図■−Ｖ線断面図である。 １・・・・・・時針車、３・・・・・・目安歯車、５・
・・・・・アゲバネ、６・・・・・・目安パイプ、７・
・・・・・下地板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 目安パイプと、この目安パイプに回転力を伝達可能にか
   つこの目安パイプに対し軸方向に移動可能に組込まれて
   いる目安歯車との２部材で構成された目安車と、 上記目安歯車がアゲバネのバネ力によって弾接している
   時針車と、 上記目安歯車と、上記時針車との一方に突設された突起
   と、その他方に穿設され目安設定時刻に上記突起が進入
   可能な凹部と、 上記目安パイプを回転可能にかつ軸方向に移動不能に支
   持している支持板と、 を備えた目覚時計。