JPS6011427A - 血栓溶解性蛋白の疾患局所親和性向上方法 - Google Patents

血栓溶解性蛋白の疾患局所親和性向上方法

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JPS6011427A
JPS6011427A JP58118809A JP11880983A JPS6011427A JP S6011427 A JPS6011427 A JP S6011427A JP 58118809 A JP58118809 A JP 58118809A JP 11880983 A JP11880983 A JP 11880983A JP S6011427 A JPS6011427 A JP S6011427A
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thrombolytic
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basic amino
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Masanori Sugiura
正典 杉浦
Nobuo Kondo
近藤 伸夫
Tsutomu Fukaya
深谷 力
Kazumasa Yokoyama
和正 横山
Shoichi Miyake
三宅 正一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は血栓溶解性蛋白の疾患局所親和性向上方法に関
するものであり、より詳細には血栓溶解性蛋白に高分子
多糖類および塩基性アミノ酸またはそのアルキルエステ
ルを化学的に結合させることを特徴とする血栓溶解性蛋
白の疾患局所親和性向上方法である。
ウロキナーゼなどの血栓溶解剤は、血栓溶解剤としての
みならず抗癌剤とも併用されるが、その疾患局所への親
和性を向上させることによって、少量の投与でより優れ
た薬りJを発揮させることができる。また、ウロキナー
ゼ等の血栓溶解性蛋白は生体内投与後、血中より速やか
に消失し、その半減期は数分である。さらに投与された
ウロキナーゼ等の血栓熔解性蛋白は血中のインヒビター
の作用をうりるので、ある程度以上を投与しなければ効
果の発現が乏しい。そのため、現在では大量投与が一般
化しつつある。また、ウロキナーゼ等の血栓熔解性蛋白
は熱安定性に欠りるきらいがある。
従って、本発明の第一の目的は、血栓溶解性蛋白の疾患
部位(血栓部位、癌発生部位)への親和性を向上させる
方法を提供することである。本発明の第二の目的は血栓
溶解性蛋白の熱に対する安定性および血中における安定
性を向上させる方法を提供することである。本発明の第
三の目的は安定な血栓熔解性蛋白およびその製造方法を
提供することである。本発明のその他の目的は以下の記
述から明らかとなろう。
面して、本発明者らは、種々研究を重ねてきたところ、
血栓溶解性蛋白を、好ましくは高分子多糖類を介して、
塩基性アミノ酸またはその1ルキルエステルと化学的に
結合させるごとによって血栓溶解性蛋白の血中における
安定性、熱に対する安定性が高まり、また疾患部位−・
の親和性が高まることを見いだして本発明を完成せしめ
た。
本発明で用いられる血栓溶解性蛋白としては、たとえば
ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、組織プラスミノ−
ケン(メラノーマ細胞由来のもの、人腎細胞由来のもの
等)などがあげられ、これらは高度精製、特に医療用と
して精製されたものであれば、その由来などには制限さ
れず、たとえばウロキナーゼとしてはヒト尿、組織腎臓
培養、遺伝子組み換えなどの由来のものがあげられる。
その分子量は、例えばウロキナーゼにあっては一般に2
5,000〜60,000の範囲のものが好ましい。
本発明で用いられる塩基性アミノ酸としては、アルギニ
ン、リジン、ヒスチジンなどがあげられ、好適にはアル
ギニン、リジンが用いられる。また塩基性アミノ酸アル
キルエステルにおけるアルキルとしては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプルピル、ブチル、イソブチル、な
どの炭素数1〜4のものがあげられ、特に好ましくはメ
チルがあげられる。
高分子多糖類としては、デキストラン、コンドロイチン
硫酸、デンプンなどが例示され、好適にはデキストラン
が使用される。
本発明で用いられるデキストランもその由来を特に制限
されるものではなく、好ましくは高度精製されたもの、
特に医療用のものが用いられる。その好ましい分子量は
一般に1 、000〜200万である。
本発明の方法は、たとえば次のようにして実施される。
即ち、塩基性アミノ酸(たとえば、アルギニン、リジン
、これらの“1ルキルエステル)と高分子多糖類(たと
えば、デキストラン)とを反応させ、さらに血栓溶解性
蛋白を反応させる。
塩基性アミノ酸またはそのアルキルエステルとの反応に
おいては、高分子多糖類の水酸基をあらかじめ酸化して
アルデヒド基に活性化させておくことが好ましく、その
際の酸化剤としては、通常過ヨウ素酸ナトリウムが使用
される。本反応は通常室温にておこなわれ、溶媒として
は、通常、水性溶媒〔好ましくは、リン酸緩i蚤i液(
特に、0.IHリン酸ナトリウム)〕が用いられ、また
ρ11ば4〜8、好ましくは5〜7程度であり、反応時
間は2〜10時間、好ましくは4〜6時間である。さら
に高分子多糖類と塩基性アミノ酸またはそのアルキルエ
ステルとの添加割合は高分子多糖類約1()mgに対し
て、塩基性アミノ酸またはそのアルキルエステル) 0
.1〜50 tt mol 、特に1〜309 mol
となるような割合である。本反応においては、還元剤と
して、たとえば水素化シアノポウ素すトリウムが使用さ
れる。
かくシ゛ζ得られた反応生成物を血栓熔解性蛋白と反応
させる。この反応においては、還元剤として、たとえば
水素化シアノホウ素すトリウムが使用される。溶媒とし
ては、通常、リン酸緩衝液(通常、pH5〜9、好まし
くはpH(i〜8程度)が使用され、反応温度は一般に
0〜20℃、好ましくは1〜10℃程度であり 、反応
時間は5〜40時間、好ましくはlO〜25時間程度で
ある。血栓熔解性蛋白(たとえば、ウロキナーゼ)の添
加量は通常高分子多糖類1mg当り100111〜10
0,0001υである。当該反応の後、未反応のアルデ
ヒド基を水酸基に還元する。その際の還元剤としては、
たとえば水素化ホウ素ナトリウムがもちいられる。
この反応の一例を模式的に示せば次の通りである。
(式中、−NIl=AAは塩基性アミノ酸またはそのア
ルキルエステル残基を示す。) ここに塩基性アミノ酸またはそのアルキルエステル残基
とは当該アミノ酸中のアミノ基の水素原子が−111と
れることによって形成された基を意味する。なお、本発
明の方法による結合物は上記模式の如きものに限定され
ず、例えば複数のアミノ基を有する塩基性アミノ酸また
はそのアルキルエステルを用いた場合には、高分子多糖
類と結合しなかったアミン基に1(1(栓溶解性蛋白が
結合したものであってもよく、要するに上記三成分が化
学的に結合したものであればよい。
本発明における三成分の結合割合は、好ましくは高分子
釜tl、IJ類、例えばデキストラン1mgに対して塩
基性アミノ酸またはそのアルキルエステル、例えばアル
ギニン(又はそのアルキルエステル)が0.1〜3μm
o1 %好ましくは0.5〜2.5μmol、血栓熔解
性蛋白、例えばウロキナーゼが100〜100.000
1tl 、好ましくは5,000ILI〜t6o、oo
o+uに相当する割合である。
本発明によっ゛ζ生成した結合物は水性溶媒(例、水、
生理的塩類水溶液)に易溶性であり、また人フィブリン
標準平板法(B、 B、 A、、 24.278゜19
76年)による力価測定が血栓熔解性蛋白(たとえば、
ウロキナーゼの場合)1mgあたり5,000〜80.
0001tl程度である。血栓熔解性蛋白(例、ウロキ
ナーゼ)と高分子多KM IN、たとえばデキストラン
の結合比は血栓溶解性蛋白中のアミノ基の40〜70%
が修飾されていることが好ましい。なお、アミノ基の定
量はアルギニンまたはそのアルキルエステルの場合はI
l、 Fields (Biochem、 J、 + 
124、58L 1971年)の方法に従って、また、
リジンまたはそのアルキルエステルの場合は結合物を6
N塩酸中、110℃、24時間加水分解後、アミノ酸分
析することによっ“ζ測定したものである。また、結合
比は血栓溶解性蛋白と未反応高分子多糖類をD[八E(
ジエチルアミノエヂル)−トヨバール650M(東洋ソ
ーダ製)にて除いた後測定したものである。
実験例1 本発明の方法による結合物の熱安定性をウロキナーゼを
例として調べた。ウロキナーゼの最も安定な9H8,0
において60℃の加熱をおこなうと、第1図に示すよう
にウロキナーゼ約2時間の加熱で完全に活性を失ったが
(実施例■にて生成した結合物は8時間の加熱後におい
ても約90%の活性を保っていた。
実験例2 人の新鮮なプラズマをもちいて、血中の血栓熔解性蛋白
インヒビターに対する安定性を調べた。
試験方法は次の通りである。すなわち、フィブリン平板
による線溶活性にて、1mlあたり1ooiuおよび2
00■υとなるよう希釈したウロキナーゼあるいは実施
例1にて得られた結合物に、その4倍量のプラズマを加
え、37℃にて1時間インギュヘーション後、フィブリ
ン平板法にて残存活性を測定した。その結果は第2図に
示す通りである。即ち、10010 / mlの場合ウ
ロキナーゼはすべての活性を消失してしまうのに対して
実施例1の結合物は10〜13%、2001LI/ml
の場合、ウロキナーゼが約10%の残存活性しか示さな
いのに対して実施例1の結合物は20%程度の残存活性
を保持している。
実験例3 実施例1の結合物とウロキナーゼ自体との血栓熔解能の
比較をウサギを用いてin vivoにて行った。12
5Iを用い、クロラミンT法(Biochem。
J、、 89.1.14.1963年)により、フィブ
リノーゲン(ウサギ血液より精製した。)をラベルした
125■−フィブリノーゲンをウサギの血液とまぜたの
ちチャンドラ−の装置を用い、I 251−血栓を作成
した。125■−血栓を、第3図に示すようにウサギの
大腿動脈と大腿静脈とに入れたカテーテルを結び循環さ
せる際に、結合部位に注射筒をゴム栓にてつないだもの
の中にいれる(125I−血栓は釣針につるしである。
)。
そして、ウサギの体重を正61〔に測定し、3にgあた
り線溶活性にて10511のウロキナーゼあるいは、こ
のウロキナーゼの蛋白量に等しい実施例1の結合物を血
液循環開始1時間後に静脈側の三方コックより投与し、
投与後10.20.30.45.60.90.120.
150.180分に動脈側より採血し、血中の放射活性
をr−シンチレーションカウンターに“C測定し、血栓
の溶解率をめた。その結果は第4図に示した。この結果
から本発明方法によって血栓の溶解率が2倍以上向上す
ることが理解できよう。
実施例1 デキストランT−10、T−40,1”−70、T−5
00またばT −2000(ファルマシア社製)のいず
れか1gを秤量し20m lの蒸溜水に溶解する。これ
を30℃の水浴につけた後、過ヨウ素酸ナトリウム1.
078gを固体のまま加える。30℃にて30分間反応
させたのちIN水酸化す1〜リウムにて中和し、蒸溜水
に対し充分透析、凍結乾燥し、酸化デキストラン(活性
化デキストラン)を得た。
アルギニン、リジンまたはこれらのメチルエステル13
.IJ molを0.2mlのO,1M1ノン酸す1・
り富ンム(pl+6.1 )にン容かした後、同級ff
j ?夜(1,8mlに9.3mgの酸化デキストラン
および13μmolの水素化シアノホウ素ナトリウム(
6Bの試薬を1mlの0.1Mリン酸ナトリウム(pH
6,1)にとがしたもの〕を加え、室温にて4〜6時間
反応させる。この間、前記アミノ酸またはこれらのエス
テルがデキストランに結合したことをシリカゲルの薄層
クロマトグラフィーにて確認する。反応後、5℃にて冷
却し、■緩衝液に熔かし、ウロキナーゼ0.1μmol
(1〜2n+1) 、続いて26μmolの水素化シア
ノホウ素ナトリウムを加え、5℃にて5〜24時間反応
させる。反応後、36μmolの水素化ホウ素ナトリウ
ムH)mgを0.1Mのリン酸ナトリウム(pH7,0
)に溶かしたもの)を加え5℃にて6時間反応させ、ア
ルデヒド基を完全に還元する。還元後、0.1Mリン酸
ナトリウム(pH7,0> にて充分透析後、ミリポア
フィルタ−による除菌濾過を行い力価を測定して凍結乾
燥し、ウロキナーゼ結合物を得る。この結合物は前述し
たウロキナーゼ・デキストラン・前記アミノ酸またはそ
れらのメチルエステル結合物の特性を有していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法による血栓溶解性蛋白の熱安定性向
上性を示す線図、第2図は本発明による血栓溶解性蛋白
の人血中のインヒビターに対する安定性を示す線図、第
3図は血栓溶解能試験(invivo )のためのウサ
ギを使用した動脈−静脈シャントの模式図、第4図は第
3図の実験系で行った血栓溶解能試験の結果を示した線
図である。 1:実施例1の結合物(アルギニンメチルエステル、デ
キストランT−40を使用) 2:実施例1の結合物(アルギニン、デキストランT−
40を使用) 3:ウロキナーゼ自体 4:大腿動脈 5:大腿静脈 6:カテーテル 7:三方コック 8:ゴムのチューブ g、+251−血栓lO:釣針 
11:注射筒 特許出願人 株式会社株式会社ミドリ十字第1図 1 ヵロ島時間(hr、) 第2図 2 手続補正書印釦 1.事件の表示 昭和58年特許願第118809号 2、発明の名称 血栓溶解性蛋白の局所親和性向上方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 氏名(名称) 株式会社 ミドリ十字 4、代理人 ■541 住 所 大阪市東区平野町4丁目53の3ニユ一ライフ
平野町406号 電話(06)227−1156 6、補正により増加する発明の数 7、補正の対象 願書の「発明の名称」の欄 明細書の「発明の名称」の欄 fl) 願書の発明の名称の?房を別紙の通りにする。 (2) 明細書の発明の名称の欄を次の通りにする。 「血栓溶解性蛋白の疾患局所親和性向」三方法」(3)
明細書第4頁、第9行[プラスミノーゲ刈の次に「アク
チヘーター」を加入する。 (4)同書第7真 [ に訂正する。 (5)同書第9頁、第6行r80,0OOJをr140
,000 Jに訂正する。 (6)同書第12頁、第1行「動脈側」の次に「の三法
コック」を加入する。 (7) 同書−第13頁、第10行「ラム1o■」を「
ラム(10■」に訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■血栓溶解性蛋白に塩基性アミノ酸またはそのアルキル
    エステルを化学的に結合させることを特徴とする血栓溶
    解性蛋白の疾患局所親和性向上方法。 ■血栓熔解性蛋白と塩基性アミノ酸またはそのアルキル
    エステルとの結合が、高分子多糖類を介しておこなわれ
    る特許請求の範囲第0項記載の方法。 ■高分子多糖類がデキストランである特許請求の範囲第
    0項記載の方法。 ■デキストランの分子量が1,000〜200万である
    特許請求の範囲第0項記載の方法。 ■塩基性アミノ酸がアルギニン、リジンである特許請求
    の範囲第■乃至0項のいずれかに記載の方法。 ■高分子多糖[1mgに対して塩基性アミノ酸またはそ
    のアルキルエステルを0.1〜3μmol・血栓溶解性
    蛋白を10010〜ioo、ooo tuに相当する割
    合で結合させることを特徴とする特許請求の範囲第0項
    記載の方法。 ■高分子多糖類に塩基性アミノ酸またはそのアルキルエ
    ステルを結合させた後、血栓熔解性蛋白を結合させるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第0項記載の方法。 °■血栓溶解性蛋白がウロキナーゼである特許請求の範
    囲第0〜0項のいずれかに記載の方法。
JP58118809A 1983-06-29 1983-06-29 血栓溶解性蛋白の疾患局所親和性向上方法 Granted JPS6011427A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01238536A (ja) * 1987-11-17 1989-09-22 Scripps Clinic Res Found 動脈の血栓症的閉塞または塞栓症を阻止するための医薬組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01238536A (ja) * 1987-11-17 1989-09-22 Scripps Clinic Res Found 動脈の血栓症的閉塞または塞栓症を阻止するための医薬組成物

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