JPS60112626A - 緻密棒状オキシ水酸化鉄の製造方法 - Google Patents
緻密棒状オキシ水酸化鉄の製造方法Info
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- JPS60112626A JPS60112626A JP58217570A JP21757083A JPS60112626A JP S60112626 A JPS60112626 A JP S60112626A JP 58217570 A JP58217570 A JP 58217570A JP 21757083 A JP21757083 A JP 21757083A JP S60112626 A JPS60112626 A JP S60112626A
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- iron oxyhydroxide
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、紡錘形オキシ水酸化鉄(FeOOH)を原料
として製造される、磁気記録媒体用の酸化鉄粉末および
金属鉄粉末の磁気特性を改善する目的で、原料の紡錘形
オキシ水酸化鉄の形状を改善しようとするものである。
として製造される、磁気記録媒体用の酸化鉄粉末および
金属鉄粉末の磁気特性を改善する目的で、原料の紡錘形
オキシ水酸化鉄の形状を改善しようとするものである。
更に詳しくは、本発明は、予め適宜方法により製造され
た、平均長軸長さが0.3μm以下で平均軸比が2以上
の紡錘形オキシ水酸化鉄に対し、特定の加熱処理を施す
ことによって、元の長軸長さおよび軸比等の平均値並び
に粒度分布を変えることなく変形させ、緻密棒状のオキ
シ水酸化鉄を製造することを要旨とする。この特定の加
熱処理とは、オキシ水酸化鉄を含む水性スラリーを、1
atm以上の圧力下、100〜300℃の温度で適当
時間(好ましくは10分〜3時間、より好ましくは20
分〜1時間)加熱することを意味する。
た、平均長軸長さが0.3μm以下で平均軸比が2以上
の紡錘形オキシ水酸化鉄に対し、特定の加熱処理を施す
ことによって、元の長軸長さおよび軸比等の平均値並び
に粒度分布を変えることなく変形させ、緻密棒状のオキ
シ水酸化鉄を製造することを要旨とする。この特定の加
熱処理とは、オキシ水酸化鉄を含む水性スラリーを、1
atm以上の圧力下、100〜300℃の温度で適当
時間(好ましくは10分〜3時間、より好ましくは20
分〜1時間)加熱することを意味する。
本発明方法により製造されたオキシ水酸化鉄は、原料の
粒度分布が狭い場合にはそれがそのまま維持され、しか
も平均長軸長さが0.3μm以下で平均軸比が2以上の
極めて微細で緻密な棒状を呈している。従って、本発明
に係るこの様な緻密棒状オキシ水酸化鉄を常法により脱
水または還元することによって得られるマグネタイト、
マグネタイト等の磁性酸化鉄粉末や磁性金属鉄粉末は、
オキシ水酸化鉄の優れた形状が継承されるため、磁気特
性に優れることはもとより、分散性が極めて良好で磁性
塗料中に高充填できるため、記録用磁性粉末として極め
て優秀な性能を具える。
粒度分布が狭い場合にはそれがそのまま維持され、しか
も平均長軸長さが0.3μm以下で平均軸比が2以上の
極めて微細で緻密な棒状を呈している。従って、本発明
に係るこの様な緻密棒状オキシ水酸化鉄を常法により脱
水または還元することによって得られるマグネタイト、
マグネタイト等の磁性酸化鉄粉末や磁性金属鉄粉末は、
オキシ水酸化鉄の優れた形状が継承されるため、磁気特
性に優れることはもとより、分散性が極めて良好で磁性
塗料中に高充填できるため、記録用磁性粉末として極め
て優秀な性能を具える。
本発明の製造方法はこの意味において著しい効果を奏す
るものである。
るものである。
従来一般に、γ−Fe2’03、FesΩ4などの磁性
酸化鉄粉末や、磁性金属鉄粉末は針状晶ゲーサイト(α
−FeOO1()から製造される。それら磁性粒子の構
造もよ出発物質である針状晶ゲーサイトに大きく依存す
るため、使用する針状晶ゲーサイトの性状が極めて重要
である。針状晶ゲーサイトに関しては多くの検討がなさ
れてきたが、中でも粒度分布の狭い、即ち粒度のそろっ
たしかも微細な針状晶ゲーサイトを得ることが最も困難
とされている。
酸化鉄粉末や、磁性金属鉄粉末は針状晶ゲーサイト(α
−FeOO1()から製造される。それら磁性粒子の構
造もよ出発物質である針状晶ゲーサイトに大きく依存す
るため、使用する針状晶ゲーサイトの性状が極めて重要
である。針状晶ゲーサイトに関しては多くの検討がなさ
れてきたが、中でも粒度分布の狭い、即ち粒度のそろっ
たしかも微細な針状晶ゲーサイトを得ることが最も困難
とされている。
精度をそろえる方法としては例えば、特開昭51−86
795号公報に示されるように、第一鉄の水酸化物の酸
化反応を制限して針状晶α−FeOO)Iに酸化する方
法、特開昭56−22630号公報に示されるように、
針状晶ゲーサイトの種の生成を40℃未満で行い、しか
る後、40〜60℃の加温下で成長反応を行う方法、特
開昭53−56196号公報に示されるように、可溶性
ケイ酸塩の共存下に中和反応を行うことによって、均一
な水酸化物よりなるフロックの均斉化をはかった後、針
状晶ゲーサイトの生成反応を行う方法などが知られてい
る。しかしながら、これらの方法によって合成された針
状晶ゲーサイトの粒度分布は必ずしも満足すべきものと
は言えない。
795号公報に示されるように、第一鉄の水酸化物の酸
化反応を制限して針状晶α−FeOO)Iに酸化する方
法、特開昭56−22630号公報に示されるように、
針状晶ゲーサイトの種の生成を40℃未満で行い、しか
る後、40〜60℃の加温下で成長反応を行う方法、特
開昭53−56196号公報に示されるように、可溶性
ケイ酸塩の共存下に中和反応を行うことによって、均一
な水酸化物よりなるフロックの均斉化をはかった後、針
状晶ゲーサイトの生成反応を行う方法などが知られてい
る。しかしながら、これらの方法によって合成された針
状晶ゲーサイトの粒度分布は必ずしも満足すべきものと
は言えない。
一方、特開昭54−69594号公報に示されるように
、非晶質の水酸化第二鉄の水性懸濁液に、クエン酸、リ
ン化合物、カルボン酸等のいわゆる結晶制御剤と称する
成分と適量のアルカリを混合させ、100〜250”C
で加熱処理することによって針状晶へマタイト(α−F
e2es’)を得る方法も報告されている。この方法に
よって得られた針状晶へマタイトは、記録用磁性材料の
マグヘマイト(γ−F e2’03’)としたとき、脱
水孔がほとんどなく、粒度分布がそろっているため優れ
た磁気特性を示す、しかしながら、今後高密度化に際し
てより細かな微細針状晶粒子が望まれてきた場合、これ
らの従来技術では長軸長さが0.3μm以下の針状晶粒
子を作るのが困難であり、尚がっ、反応系に結晶制御剤
が添加されるため、その磁気特性への影響が心配される
と同時に、得られた粒子は、濾過がしにくいという欠点
をもつ。
、非晶質の水酸化第二鉄の水性懸濁液に、クエン酸、リ
ン化合物、カルボン酸等のいわゆる結晶制御剤と称する
成分と適量のアルカリを混合させ、100〜250”C
で加熱処理することによって針状晶へマタイト(α−F
e2es’)を得る方法も報告されている。この方法に
よって得られた針状晶へマタイトは、記録用磁性材料の
マグヘマイト(γ−F e2’03’)としたとき、脱
水孔がほとんどなく、粒度分布がそろっているため優れ
た磁気特性を示す、しかしながら、今後高密度化に際し
てより細かな微細針状晶粒子が望まれてきた場合、これ
らの従来技術では長軸長さが0.3μm以下の針状晶粒
子を作るのが困難であり、尚がっ、反応系に結晶制御剤
が添加されるため、その磁気特性への影響が心配される
と同時に、得られた粒子は、濾過がしにくいという欠点
をもつ。
更に、粒子中に空孔のないマグネタイトやマグヘマイト
を製造するために、針状晶ゲーサイトを700’C以上
の高温で脱水処理して空孔のない針状晶へマタイトとし
、これを還元、あるいは更に酸化する方法も考えられる
が、このようにして得た針状晶ヘマタイトは針状性が悪
く、従ってこれを原料として得たマグネタイト、マグヘ
マイトあるいは金属鉄粉は、記録用磁性粉として非常に
磁気特性の悪いものとなる。
を製造するために、針状晶ゲーサイトを700’C以上
の高温で脱水処理して空孔のない針状晶へマタイトとし
、これを還元、あるいは更に酸化する方法も考えられる
が、このようにして得た針状晶ヘマタイトは針状性が悪
く、従ってこれを原料として得たマグネタイト、マグヘ
マイトあるいは金属鉄粉は、記録用磁性粉として非常に
磁気特性の悪いものとなる。
本発明者らは上述の状況に鑑み、特に優れた磁気記録媒
体用の磁性酸化鉄粉末、あるいは磁性金属鉄粉末の原料
を得るため、多くの研究を重ねた結果、従来技術で得ら
れる紡錘形のオキシ水酸化鉄を水性スラリーとした後、
10゛O〜300℃で適当時間加熱することによって、
非常に優れた性状を有する針状晶粒子を得ることができ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
体用の磁性酸化鉄粉末、あるいは磁性金属鉄粉末の原料
を得るため、多くの研究を重ねた結果、従来技術で得ら
れる紡錘形のオキシ水酸化鉄を水性スラリーとした後、
10゛O〜300℃で適当時間加熱することによって、
非常に優れた性状を有する針状晶粒子を得ることができ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
このような方法によれば、針状比2:1以上の針状形で
空孔が少なく、記録の高密度化に適した0、05〜0.
3μm程度の長軸長さを持つ、極めて微細で、粒度のそ
ろった針状晶粒子を容易に得ることができる。これを原
料として還元(またはマグネタイトまで還元後、徐々に
酸化)すれば、元の針状晶粒子の優れた針状形を継承し
た磁性金属鉄粒子(または磁性酸化鉄粒子)が得られ、
このものは磁気特性に優れ、分散性が良好であり、磁性
塗料中に高充填できるという、記録用磁性粉として極め
て優秀な性能を具える。
空孔が少なく、記録の高密度化に適した0、05〜0.
3μm程度の長軸長さを持つ、極めて微細で、粒度のそ
ろった針状晶粒子を容易に得ることができる。これを原
料として還元(またはマグネタイトまで還元後、徐々に
酸化)すれば、元の針状晶粒子の優れた針状形を継承し
た磁性金属鉄粒子(または磁性酸化鉄粒子)が得られ、
このものは磁気特性に優れ、分散性が良好であり、磁性
塗料中に高充填できるという、記録用磁性粉として極め
て優秀な性能を具える。
本発明方法において原料となる紡錘形オキシ水酸化鉄は
、例えば、炭酸ナトリウムをアルカリとして含む系で、
水酸化第一鉄を生成させ、それを引続き同じ系内で空気
酸化して得られる紡錘形ゲーサイト(α−FeOOH)
である。
、例えば、炭酸ナトリウムをアルカリとして含む系で、
水酸化第一鉄を生成させ、それを引続き同じ系内で空気
酸化して得られる紡錘形ゲーサイト(α−FeOOH)
である。
この様な紡錘形ゲーサイトは、粒度分布という点では非
常に優れており、平均長軸長さも0.05〜0.3μm
で平均軸比も2以上の極めて微細なものとしても得られ
るが、形状的には、極めて細い針状粒子がネマティック
に束ねられた紡錘形で、その先はホウキ状であり、還元
してマグネタイトとした場合、多数の空気孔が生じ、磁
気特性上好ましくない。この紡錘形ゲーサイトを本発明
の方法により加熱処理すると、得られたオキシ水酸化鉄
は、粒度分布や粒子の寸法の平均値は元と変らず、緻密
な棒状粒子となり、記録用磁性粉の製造原料として適し
たものとなる。
常に優れており、平均長軸長さも0.05〜0.3μm
で平均軸比も2以上の極めて微細なものとしても得られ
るが、形状的には、極めて細い針状粒子がネマティック
に束ねられた紡錘形で、その先はホウキ状であり、還元
してマグネタイトとした場合、多数の空気孔が生じ、磁
気特性上好ましくない。この紡錘形ゲーサイトを本発明
の方法により加熱処理すると、得られたオキシ水酸化鉄
は、粒度分布や粒子の寸法の平均値は元と変らず、緻密
な棒状粒子となり、記録用磁性粉の製造原料として適し
たものとなる。
本発明が先に示した特開昭54−69594号などに記
載の水熱処理と明らかに異なる点は次のところにある。
載の水熱処理と明らかに異なる点は次のところにある。
即ち、本発明では必ずしもキレート剤等の結晶制御剤を
反応系に添加する必要はない。むしろ、それらを添加す
ることは、副反応を起こし、微細粒子の均一性が乱れ、
初期のオキシ水酸化鉄より長かったり太かったりする粒
子が出現してしまうので不都合である。特開昭54−6
9594号公報に示される方法は、非晶質の水酸化第二
鉄と、結晶化制御剤、アルカリの王者を必ず加えること
になっている。これは反応初期に存在する水酸化第二鉄
が非晶質であるため、結晶化制御剤を添加しないと球形
のへマタイトが得られてしまうからである。
反応系に添加する必要はない。むしろ、それらを添加す
ることは、副反応を起こし、微細粒子の均一性が乱れ、
初期のオキシ水酸化鉄より長かったり太かったりする粒
子が出現してしまうので不都合である。特開昭54−6
9594号公報に示される方法は、非晶質の水酸化第二
鉄と、結晶化制御剤、アルカリの王者を必ず加えること
になっている。これは反応初期に存在する水酸化第二鉄
が非晶質であるため、結晶化制御剤を添加しないと球形
のへマタイトが得られてしまうからである。
従ってこの公知方法は本発明における水性スラリーの加
熱処理とは、本質的に異なることが理解されるであろう
。
熱処理とは、本質的に異なることが理解されるであろう
。
本発明において、オキシ水酸化鉄の形状、結晶性の向上
を支配する因子の一つは温度である。結晶性のよいオギ
シ水酸化鉄の水性スラリーを100℃以下で加熱処理し
ても形状、結晶性の向上はほとんど見られない。100
℃以上で加熱処理することによって始めて個々の粒子の
形状の変化が見られ、オキシ水酸化鉄がもとの粒子の粒
子性を保った結晶性のよいものに変る。反応温度の上限
は基本的にはないが、反応装置等の関係から、実現可能
な温度範囲に制約されるため、好適な温度範囲は100
〜300℃程度である。更に言えば、積極的な加圧を伴
わずに密閉容器で加熱反応させる場合(水蒸気圧分が加
圧される)では最も好適な温度範囲は120〜250℃
である。加熱処理に要する時間は、加熱温度にもよるが
大体10分〜3時間、好ましくは20分〜1時間である
。
を支配する因子の一つは温度である。結晶性のよいオギ
シ水酸化鉄の水性スラリーを100℃以下で加熱処理し
ても形状、結晶性の向上はほとんど見られない。100
℃以上で加熱処理することによって始めて個々の粒子の
形状の変化が見られ、オキシ水酸化鉄がもとの粒子の粒
子性を保った結晶性のよいものに変る。反応温度の上限
は基本的にはないが、反応装置等の関係から、実現可能
な温度範囲に制約されるため、好適な温度範囲は100
〜300℃程度である。更に言えば、積極的な加圧を伴
わずに密閉容器で加熱反応させる場合(水蒸気圧分が加
圧される)では最も好適な温度範囲は120〜250℃
である。加熱処理に要する時間は、加熱温度にもよるが
大体10分〜3時間、好ましくは20分〜1時間である
。
本発明で使用するオキシ水酸化鉄は、紡錘形オキシ水酸
化鉄ならばいずれでもよい。しかし、粒度分布と分散性
に優れたものが望ましいのは言うまでもない。その様な
ものとしては、前述の炭酸イオンとアルカリを含む系か
ら得られたゲーサイトの他に、塩化第一鉄をl<4で加
熱加水分解することによって得られる紡錘形アカガナイ
ト等々が含まれ、粒度分布と分散性に優れたオキシ水酸
化鉄が最適とされる。加熱処理する際の水性スラリーの
pHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでもよいが、
ステンレス製密閉容器が使い易いことなどから、何も添
加しないか(pH5〜8)若干のアルカリ化合物を加え
てアルカリ性(pH〉8)にしておくのが望ましい。各
種塩の添加は、1oo〜300’CでFe3+の必要以
−ヒの溶解を促し新たな核生成と結晶成長を生起させな
いものであれば、必要に応じて適宜なし得る。
化鉄ならばいずれでもよい。しかし、粒度分布と分散性
に優れたものが望ましいのは言うまでもない。その様な
ものとしては、前述の炭酸イオンとアルカリを含む系か
ら得られたゲーサイトの他に、塩化第一鉄をl<4で加
熱加水分解することによって得られる紡錘形アカガナイ
ト等々が含まれ、粒度分布と分散性に優れたオキシ水酸
化鉄が最適とされる。加熱処理する際の水性スラリーの
pHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでもよいが、
ステンレス製密閉容器が使い易いことなどから、何も添
加しないか(pH5〜8)若干のアルカリ化合物を加え
てアルカリ性(pH〉8)にしておくのが望ましい。各
種塩の添加は、1oo〜300’CでFe3+の必要以
−ヒの溶解を促し新たな核生成と結晶成長を生起させな
いものであれば、必要に応じて適宜なし得る。
尚、本発明における鉄化合物は、本発明の目的を損なわ
ない範囲であれば、究極の目的物たる磁性粉末の磁気特
性の改善等の目的で、Go、Nj、Mn等の他の元素を
適当掛金んでも差し支えない。
ない範囲であれば、究極の目的物たる磁性粉末の磁気特
性の改善等の目的で、Go、Nj、Mn等の他の元素を
適当掛金んでも差し支えない。
次に、参考例、実施例および比較例により、本発明を説
明する。
明する。
参考例1
10(l容量の気泡塔内で、60Jの水に炭酸ナトリウ
ム5.7 kgを加え溶解する。この液中に、あらかじ
め硫酸第一鉄5kmを熔解した水溶液30ffを加え、
水酸化第一鉄の懸濁液とした。この懸濁液を45℃に昇
温さ廿た後、190j!/ll1inの速度で空気を導
入した。微細で枝がなく、分散性の良好な紡錘形ゲーサ
イトを得た。得られたゲーサイトは、長軸長さ0.12
μm、軸比5の平均粒子形をもつ粒度のそろった、枝の
ない紡錘形ゲーサイトであった。このゲーサイトの電子
顕微鏡写真を第1図に示した。
ム5.7 kgを加え溶解する。この液中に、あらかじ
め硫酸第一鉄5kmを熔解した水溶液30ffを加え、
水酸化第一鉄の懸濁液とした。この懸濁液を45℃に昇
温さ廿た後、190j!/ll1inの速度で空気を導
入した。微細で枝がなく、分散性の良好な紡錘形ゲーサ
イトを得た。得られたゲーサイトは、長軸長さ0.12
μm、軸比5の平均粒子形をもつ粒度のそろった、枝の
ない紡錘形ゲーサイトであった。このゲーサイトの電子
顕微鏡写真を第1図に示した。
実施例1
参考例1で得られた紡錘形ゲーサイ)1.78gを水2
゜ml中に懸濁した。この懸濁液に5%水酸化ナトリウ
ム溶液を加えpHを12.1としたのち、内容量38m
lのステンレス製密閉容器に移し、160℃で120分
間加熱処理した。得られた赤黄色沈殿物を濾過水洗後、
風乾した。得られた粉末を粉末X線回折法により同定し
たところ、ゲーサイトの特徴的な回折線を得た。得られ
たゲーサイトは、長軸長さ0.08μm、軸比3の平均
粒子形をもつ、形状のよい、粒度のそろった棒状のゲー
サイトであった。得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真
を第2図に示した。
゜ml中に懸濁した。この懸濁液に5%水酸化ナトリウ
ム溶液を加えpHを12.1としたのち、内容量38m
lのステンレス製密閉容器に移し、160℃で120分
間加熱処理した。得られた赤黄色沈殿物を濾過水洗後、
風乾した。得られた粉末を粉末X線回折法により同定し
たところ、ゲーサイトの特徴的な回折線を得た。得られ
たゲーサイトは、長軸長さ0.08μm、軸比3の平均
粒子形をもつ、形状のよい、粒度のそろった棒状のゲー
サイトであった。得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真
を第2図に示した。
実施例2
参考例1で得られた紡錘形ゲーサイトを含む懸濁液を濾
過水洗することなく、そのまま、ステンレス製密閉容器
に移し、160℃で120分間加熱処理した。得られた
赤黄色沈殿物を粉末X線回折法により同定したところ、
ゲーサイトの特徴的な回折線を得た。得られたゲーサイ
トは長軸長さ0.08μm1軸比3の平均粒形をもつ、
形状のよい、粒度のそろった棒状のゲーサイトであった
。得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真を第3図に示し
た。
過水洗することなく、そのまま、ステンレス製密閉容器
に移し、160℃で120分間加熱処理した。得られた
赤黄色沈殿物を粉末X線回折法により同定したところ、
ゲーサイトの特徴的な回折線を得た。得られたゲーサイ
トは長軸長さ0.08μm1軸比3の平均粒形をもつ、
形状のよい、粒度のそろった棒状のゲーサイトであった
。得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真を第3図に示し
た。
実施例3
参考例1で得られた紡錘形ゲーサイ)1.78gを水2
0mJ中に懸濁した。この懸濁液に1M酢酸溶液を加え
、pl+を4.2としたのち実施例1と同様の方法で加
熱処理した。
0mJ中に懸濁した。この懸濁液に1M酢酸溶液を加え
、pl+を4.2としたのち実施例1と同様の方法で加
熱処理した。
得られたゲーサイトは、長軸長さ0.9μm1軸比4の
平均粒子形をもつ精度のそろった枝のない棒状のゲーサ
イトであった。得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真を
第4図に示す。得られたゲーサイトの形状は、もとの紡
錘形と、実施例1.2で得られたものの形状との中間的
な棒状を呈している。
平均粒子形をもつ精度のそろった枝のない棒状のゲーサ
イトであった。得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真を
第4図に示す。得られたゲーサイトの形状は、もとの紡
錘形と、実施例1.2で得られたものの形状との中間的
な棒状を呈している。
実施例4
参考例1で得られた紡錘形ゲーサイト1.78gを水2
0゜ml中に懸濁した。9の懸濁液に5%水酸化ナトリ
ウム溶液を加えpHを12.9としたのち、内容量38
m1のステンレス製密閉容器に移し、160℃で1o分
間加熱処理した。
0゜ml中に懸濁した。9の懸濁液に5%水酸化ナトリ
ウム溶液を加えpHを12.9としたのち、内容量38
m1のステンレス製密閉容器に移し、160℃で1o分
間加熱処理した。
得られた赤黄色沈殿物を濾過水洗後、風乾した。粉末X
線回折法により同定したところ、ゲーサイトの特徴的な
回折線を得た。得られたゲーサイトは長軸長さc8μm
、軸比4の平均粒子形をもつ、形状のよい粒度のそろっ
た棒状のゲーサイトであった。得られたゲーサイトの電
子顕微鏡写真を第5図に示す。
線回折法により同定したところ、ゲーサイトの特徴的な
回折線を得た。得られたゲーサイトは長軸長さc8μm
、軸比4の平均粒子形をもつ、形状のよい粒度のそろっ
た棒状のゲーサイトであった。得られたゲーサイトの電
子顕微鏡写真を第5図に示す。
実施例5
実施例4と全く同様の加熱処理実験において、処理時間
を30分とした。得られたゲーサイトは、長軸長さ0.
85μm、軸比3の平均粒子形をもつもので、実施例4
で得られたものより軸比が低いが、形状のよい粒度のそ
ろった棒状のゲーサイトであった。得られたゲーサイト
の電子顕微鏡写真を第6図に示す。
を30分とした。得られたゲーサイトは、長軸長さ0.
85μm、軸比3の平均粒子形をもつもので、実施例4
で得られたものより軸比が低いが、形状のよい粒度のそ
ろった棒状のゲーサイトであった。得られたゲーサイト
の電子顕微鏡写真を第6図に示す。
比較例1
実施例4.5と全く同様の加熱処理実験において、処理
時間を5分とした。得られたゲーサイトは、紡錘形の形
状を未だ保っており、処理が不充分であることが判った
。この時得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真を第7図
に示す。
時間を5分とした。得られたゲーサイトは、紡錘形の形
状を未だ保っており、処理が不充分であることが判った
。この時得られたゲーサイトの電子顕微鏡写真を第7図
に示す。
比較例2
塩化第二鉄溶液(1,12HのFe3十を含む)50m
Jに5%水酸化ナトリウム溶液を加えpH7とした。こ
の懸濁液を75℃に加温しながら濾過し、母液と分離し
た。この沈殿物(非晶質水酸化第二鉄)を100mj!
の熱水で洗浄後、水に分散させ20mA+の懸濁液とし
た。この懸濁液に5%水酸化ナトリウムを添加しpH7
12,0とした後、密閉容器に移し、160℃で2時間
加熱処理した。得られた赤色沈殿物は、粉末X線回折法
により、ヘマタイトと同定された。
Jに5%水酸化ナトリウム溶液を加えpH7とした。こ
の懸濁液を75℃に加温しながら濾過し、母液と分離し
た。この沈殿物(非晶質水酸化第二鉄)を100mj!
の熱水で洗浄後、水に分散させ20mA+の懸濁液とし
た。この懸濁液に5%水酸化ナトリウムを添加しpH7
12,0とした後、密閉容器に移し、160℃で2時間
加熱処理した。得られた赤色沈殿物は、粉末X線回折法
により、ヘマタイトと同定された。
そのヘマタイト粒子は棒状を全く呈さず、球状ないし板
状であって、非晶質水酸化第二鉄の単純な加熱処理では
針状晶化合物が得られないことが判る。得られたヘマタ
イトの電子顕微鏡写真を第8図に示す。
状であって、非晶質水酸化第二鉄の単純な加熱処理では
針状晶化合物が得られないことが判る。得られたヘマタ
イトの電子顕微鏡写真を第8図に示す。
図面は、各種微結晶の電子顕微鏡写真であり、第1図は
、本発明を実施する前の、参考例1で得られた棒状紡錘
形ゲーサイトを示し、第2〜6図は、実施例1〜5で得
られたゲーサイトを、第7図は、比較例1で得られたゲ
ーサイトを、第8図は、比較例2で得られたヘマタイト
を夫々示し、夫々倍率は12万倍である。 代理人 弁理士 高 橋 勝 利
、本発明を実施する前の、参考例1で得られた棒状紡錘
形ゲーサイトを示し、第2〜6図は、実施例1〜5で得
られたゲーサイトを、第7図は、比較例1で得られたゲ
ーサイトを、第8図は、比較例2で得られたヘマタイト
を夫々示し、夫々倍率は12万倍である。 代理人 弁理士 高 橋 勝 利
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、長軸長さが0.3μm以下で軸比が2以上の紡錘形
オキシ水酸化鉄を含む水性スラリーを、latm以上の
圧力下で、100〜300℃の温度で加熱することを特
徴とする、緻密棒状オキシ水酸化鉄の製造方法。 2、紡錘形オキシ水酸化鉄が、炭酸アルカリの存在下に
第一鉄塩から生成した水酸化第一鉄を酸化して得た紡錘
形ゲーサイト(α−FeOOH)である特許請求の範囲
第1項記載の方法。 3、密閉容器中で所定温度に加熱する特許請求の範囲第
1または2項記載の方法。 4.150〜200℃の温度で10分〜3時間加熱する
特許請求の範囲第1.2または3項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58217570A JPS60112626A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 緻密棒状オキシ水酸化鉄の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58217570A JPS60112626A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 緻密棒状オキシ水酸化鉄の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60112626A true JPS60112626A (ja) | 1985-06-19 |
Family
ID=16706335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58217570A Pending JPS60112626A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | 緻密棒状オキシ水酸化鉄の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60112626A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6158215A (ja) * | 1984-08-29 | 1986-03-25 | Hitachi Maxell Ltd | 磁性酸化鉄粉末の製造方法 |
US5650131A (en) * | 1993-11-01 | 1997-07-22 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Process for making goethite |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5328158A (en) * | 1976-08-06 | 1978-03-16 | Zenyaku Kogyo Kk | Preparation of aristolochic ester |
JPS5761634A (en) * | 1980-09-26 | 1982-04-14 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | Production of iron oxide |
-
1983
- 1983-11-18 JP JP58217570A patent/JPS60112626A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5328158A (en) * | 1976-08-06 | 1978-03-16 | Zenyaku Kogyo Kk | Preparation of aristolochic ester |
JPS5761634A (en) * | 1980-09-26 | 1982-04-14 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | Production of iron oxide |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6158215A (ja) * | 1984-08-29 | 1986-03-25 | Hitachi Maxell Ltd | 磁性酸化鉄粉末の製造方法 |
US5650131A (en) * | 1993-11-01 | 1997-07-22 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Process for making goethite |
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