JPS6011173Y2 - 法面保護材

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【考案の詳細な説明】本考案は法面保護材に関するものである。

そして本考案は次のような保護材を提供することを目的
とする。

〈イ〉軽量で、取扱いや施工の容易な法面保護材〈口〉型状が単純で運搬、格納のしやすい法面保護材くハ〉確実に法面の客土の移動を抑えることのできる
法面保護材〈二〉植生の根がらみしやすく土砂を強固に安定させ
ることのできる法面保護材次に実施例について説明する。

〈イ〉網材１は網材であり金網やエキスバンドメタルよりなる帯状
体である。

そして網材１は横筋１１ど縦筋１２によって形成するが
、１枚の平面帯状体ではなく縦筋１２と平行の折曲部１
３を複数個所に設けて、複数の連続山形を形成する。

そして折曲部１３の先端位置は多数本の横筋１１のみで
あり縦筋１２を設けないが、折曲部１３以外には多数本
の縦筋１２も配置して土砂の流出を防止できる程度の間
隔１４を形成する。

また網材１の両端部１６にも縦筋１２を設けず、他の網
材１の端部１６とのかみ合せを可能なように構成する。

なおエキスバンドメタルにおいては横筋、縦筋とは各々
横、縦の方向に曲設、凹設した鋼材を意味する。

〈口〉組立て連続山形を例えば３個所形成した網材１を法面に運び上
げる。

そしてまずひとつの網材１を法面の傾斜を横断する方向
に配置する。

次にその網材１の上側また下側に他の網材１を配置する
が、このときひとつの網材１の折曲部１３に他の網材１
の折曲部１３を挿入して重ね合せる。

その結果、重ね合せ部分に重ね空間１５が形威されるこ
とになる。

（第２図）この重ね空間１５にほぼ垂直にアンカ２を貫
入しこのアンカ２の先端を法面地山に打ち込めば網材１
群は順次法面に定着される。

網材１の端部１６は隣接する網材１の端部１６と、相互
に横筋１１をかみ合せ（第２図）、そのかみ合せ部に下
列または上列の網材１の折曲部１３を重ね合せて同様に
重ね空間を形威しその重ね空間にピンを貫入して地山に
定着する。

〈ハ〉客土、植生以上のような網材１群の組合せにより形成した空隔に土
砂を投入し、植物の種子を撒布して植生を行なう。

本考案は上記したように連続山形の網材よりなる法面保
護材であるため不安定な法面での作業も能率よく行うこ
とができ、確実強固に客土の流出移動を阻止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図二本考案の法面保護材の組立て状態の説明図、第
２図二組立て状態の要部平面図。１：網材、１３：折曲部、１５：重ね空間。

【実用新案登録請求の範囲】横筋と縦筋とよりなる網材を複数の連続山形に折曲げて
形成し、折曲部先端及び網材の端部は横筋のみにより構成したこ
とを特徴とする、法面保護材。