JPS60110918A - 芳香族コポリアミド繊維の製造方法 - Google Patents

芳香族コポリアミド繊維の製造方法

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JPS60110918A
JPS60110918A JP21504583A JP21504583A JPS60110918A JP S60110918 A JPS60110918 A JP S60110918A JP 21504583 A JP21504583 A JP 21504583A JP 21504583 A JP21504583 A JP 21504583A JP S60110918 A JPS60110918 A JP S60110918A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 商業との利用分野 本発明は、高強力高ヤング率でしかも耐摩耗性に優れた
芳香族フポリ7ミド繊維KPAする。
更忙詳しくは、共重合成分としてエーテル結合を含む特
殊な芳香族ジ7ミンを用いた芳香族コポリアミドから構
成され、かつ特定の微細構造をもつ、高強力高ヤング率
でしかも耐摩耗性処優れた芳香族コポリ7ミド繊維忙関
する。
従来技術 ポリパラフェニレンテレフタルアミド(PPTA)K代
表されるパラフェニレン基な主情中に組込んだ芳香族ポ
リアミド(pPTh系ポリマー)が、冒強力高ヤング率
の繊維になり易いことは、従来公知であり(例えば、特
公昭47−2489号公報参照)、既にタイヤコード、
プラスチック補強材としての実用化が試みられている。
このPPTA系ポリマー以外にも、主としてパラ骨格又
は平行軸結台の硬い環を含むポリアミド。
ポリアミドヒドラジド、剛直な直線性の良い複素環を含
む芳香族ポリアミド、ポリオキサジアゾールからも高強
力高ヤング率の成形物が得られることも公知である(例
えば、Black W rPreslon J、 ; 
” Hlgh −modulus wbollyaro
matic fibers″、 Marcel Dek
ker 、 Inc。
参照)。
これらのポリマーおよびPPTAXポリマー(以下1両
者を併せて「剛直平行軸結合ポリアミド・ポリへテロ環
類」とよぶ)は、溶融成形が困難であり、主として溶液
成形が行わわる。
剛直平行軸結合ポリアミド・ペテー環類は、その剛直性
ゆえに高強力高ヤング率を冶する成形品となり易いが、
反面、安2iな溶液になり難い。溶液から成形する場合
、一般的に高濃度溶液とする方が生産性が高く、また強
度も高くなる。
しかしながら、例えばPPTA系ポリマーは(IiI酸
に代表される一部の鉱酸類に高濃度(約20鴫)K溶解
するのみであるが、硫酸等を使用することは、重合溶媒
と成形溶媒とが異ることになり工程が複雑化するばかり
でなく、作業環境の悪化、装置の腐蝕、廃液の処理など
の点において著1−り不利となる。
一方、有機溶媒類においては、非プロトン性極性溶媒(
N−メチル−2−ビルリドン、’N。
N′ジメチルアセトアミド等)に可溶化無機へ〇ゲン塩
(塩化リチウム、塩化カルシウム等)を加えたときに、
数(重量)%から10(重量)チ程度まで溶解可能であ
るのみであり、成形品の性能は硫酸高濃度溶液から成形
した場合よりも劣る。
したがって、PPTA系ポリマーの成形においても、成
形の容易さと成形物の性11@の両面から、次の2つの
方法が実用的であると考えられるのみである。
(3) 高濃度の硫酸溶液を使用して、高強力高ヤング
率の性能の良い成形物を得る。□この場合、重合と成形
の溶媒の相違9作業環境の悪化、装置の腐蝕、廃液処理
等の問題が生じる。
(B) 低濃度の有機溶媒溶液を使用して、やや成能の
劣った成形物を得る。−この場合、作業上の容易さでは
、上記((転)よりも優れるが、通常の条件では、強力
の低い成形物しか得られない。
PPTA系以外の剛直平行軸結合ポリアミド・ポリヘテ
ロ環類も上述した(Al (Blの事情を有する。
そして、用直平行軸結合ポリアミド・ポリへテロ環類は
分子ので凝集力が強いため、−に生成した欠陥構造を熱
処理や延伸等で改善することは非常に困難である。この
ことは溶液から固体に変換する過程(即ち凝固)で生じ
るm造が決定的な強度支配因子であることを意味する。
また、剛直平行軸結合ポリアミド・ボリーテp環類は、
高眞度VCおいて光学的異方性溶液となる場合が多く、
この現象は凝固過程での構造の緻密化と高配向化を助け
るので、好都合であるが、張厚が23 o kg / 
vdをに3えるような成形物を与える溶液機端と誹固条
件との組合せは非常に限定される。現在のところ、10
0チの硫酸に80℃以上で濃度20(重:l!t)飴ま
で溶解したPPTA系の光学的異方性溶液をO,S〜1
1程度の空気層中に押出し、該層を通過後、水系凝固浴
で流下緊張紡糸する方法(%開昭47−39458号)
が実用性のあるもののように思われる。しかし、上記(
A)の範ちゅうに自まれるこの方法は硫酸を使用するこ
となどがあって、将来共に工業的に最も有利な方法かど
うか疑わしい。一方、上記(B)の範ちゅうに含まれる
方法は、溶液が低濃度であり、低配向性の成形物を作り
易く、低い強度を与え易い。そして一度そのような構造
を作ると高強度化のための構造変換(例えば高温延伸)
を容易に行い難くなる。
以上のような理由傾より、剛直平行軸結合ポリアミド・
ポリへテロ環類のものから高強力高モジュラスの成形物
を製造するには樗々の困峻が伴う。
一方、柔かい高分子鎖を高倍率に延伸(超延伸)して高
強度の成形物を得る方法が知られている(例えば、C1
eak at、 al、 、 Polymer Eng
Set、 14(10) 682−686 (1974
)参照)。
柔軟な高分子鎖は、溶融又は溶液状態ではエンド戸ピー
的にランダムコイルの形態をとり、結晶化過和では折り
たたまれた分子鎖からなる結晶結成をとり易い。折りた
たまれた結晶の構成は必然的に非晶部に貫通する分子鎖
の数な少くするため、荷重を支える効率が低下し、した
がって強度が低下する。
成形物におけるこの折り−たたみ分子鎖を減少させ、極
度に伸長した分子鎖からなる結晶構造を有する成形物を
製造する試みもなされている。
例えば、高温下で徐々に延伸してきわめて高い倍率の延
伸を行う、いわゆる超延伸により、強度の改善された繊
維が得られている。そして、この方法が適用される柔軟
な高分子の例としては、ポリエチレン、ポリプルピレン
、ポリオキシエチレン等が挙げられる。これらの高分子
は安価であり、延伸原理も簡単であるが、生産速度は著
るしく遅く、極限に近い延伸を行うときの操作制御が難
しい。また、これらの柔軟な高分子は融点が低いために
耐熱性の上でも問題がある。
近年、本質的に剛直な高分子成分にやや剛直性に近い半
柔軟性高分子成分を組込んだある種の芳香族コポリアミ
ドの繊維を超延伸して、高強力高ヤング率でかつ耐熱性
のすぐれた繊維な製造する方法が提案されている(特開
昭51−76386号、特開昭51−136916号、
米国特許4,075,172号)。この方法は、すでに
述べたような諸問題がなく、工業的にきわめて有利に高
強力高ヤング率の繊維を製造することが可能であるが、
従来提案された方法により製造された上記繊維には、耐
摩耗性が劣るという欠点が存することが判った。
発明の目的 本発明の目的は、上述の如き製造上の問題がなく、高強
力高ヤング率でかつ耐摩耗性のすぐれた耐熱性芳香族コ
ポリアミド繊維を提供することKある。
発明の構成 本発明者らは、上述の芳香族コポリアミド繊維の優れた
強力、ヤング率、耐熱性等のすぐれた性質を損うことな
く耐摩耗性を改善すべく研究の結果、その微細構造とく
に結晶化度、結晶サイズ及び結晶配向度を制御すること
により、耐摩耗性の良好な繊維とすることに成功したも
のである。
すなわち、本発明は、ポリマー繰返し単位の80モルチ
以上が、下記繰返し単位(1)および(n)からなる芳
香族コポリアミドで構成され、0 0 (ただし、上記(1)および(It)にお(・て、芳香
族残基の水素原子の一部または全部が)−pグン原子お
よび/または、パ低級アルキルで置換されていてもよい
。) 結晶度が50〜70%,結晶サイズが18〜40久であ
り、かつ結晶配向度が90チ以上であることを特徴とす
る、高強力高ヤング率でしかも耐摩耗性にすぐれた芳香
族コポリアミド繊維である。
本発明の芳香族コポリアミド繊維を構成する共重合体に
おいて、剛直な骨格となる部分,は、0 0 であり、やや剛直に近い半柔軟性の骨格となる部分は、 で表わされる3、41−ジアミノジフェニル残基で6す
、これらはランダムに、或いは、上記繰返し単位(1)
および〔■〕が各々2〜15個ブロック状に共重合して
、共重合体を形成している。
この重合体における、上記繰返し単位〔1〕と〔厘〕と
の共重合割合は、(1) / (1)のモル比率にして
1 / a〜3/!が適当である。
共重合体の重合度は、極限粘度九して1.5〜7、o+
Wに2.0〜5.0の範囲が好ましい。
該共重合体は、必要に応じて、その性質を損わない範囲
内で少量の他の共重合成分を共重合したり他の重合体を
添加してもよく、また、公知の着色剤、改質剤等の添加
剤を含んでもよい。
この芳香族コポリ7ミドは、上端中に非対称な構造を有
する3、4′−ジアミノジフェニルエーテル残基を導入
したことにより、非ブpトン性極性溶媒への溶解7Ai
可能になり、水系凝vi浴にて凝固せしめた後圧、高倍
率の高温延伸力;可能になるという利点を有する。しか
も、上記非対称性構造により懸念される繊維構造の乱h
Aま意外に少く、ホモポリマーであるPPTAよりもむ
しろ高い強度を示す。
また、結晶構造は、 3 、4’−ジアミノジフェニル
エーテル残基の導入により、結晶サイズが一般に小さく
なり、微結晶が数多く集合した形態であると想像される
。このような結晶サイズが小さくなることは、結晶相と
非晶相の2極(IZ分離を阻止するので、連続的周期的
外力に対する耐摩耗性が改善されるのである。
しかし、上に述べた数々の利点も、繊維の微細構造によ
って左右され、単に、ポリマーとして上述の芳香族フポ
リアミドを用(・ること圧よって得られるものではない
本発明者らの研究忙よりば、上述の芳香族フポリアミド
からなる繊維にあっては、結晶化度。
結晶サイズ及び結晶配向度が特に重要であり、これらが
全て特定の範囲内Ktpる場合に限り、高強度高ヤング
率でかつ耐摩耗性のすぐれた繊維となることが判明した
まず、結晶化度は、50〜10チの範囲内にあることが
必要であり、60〜67チの範囲内が好適である。
従来より、高強度高ヤング率の繊維を得るためI/cは
、きわめて結晶性の高い構造を作ることが常法とされて
おり、上述の芳香族コポリアミド繊維の場合にも、結晶
化度をできるだけ高くする配慮がなされてきた。
ところが、上述の芳香族コーポリ7ミドのよう釦、分子
構造が本質的に剛直であって、その中゛にやや柔軟な成
分(3,4’−ジアミノジフェニルエーテル残基)が組
込まれている場合は、第1虻分子配向の増加が重要であ
り、結晶化度のみを優先的VC増加させるのは好ましい
ことではなく、事実、結晶化度が70%を越えると繊維
の耐摩耗性が低下する傾向が見られる。この意味から、
本発明では、結晶化度の上限を70%に抑え、これ以下
の結晶化度にしなければならないO 一方、結晶化度が50φ未満では、得られた繊維の強度
が著しく低下し、高強力繊維となり難い。
次に、結晶サイズは18〜40xの範囲内にあることが
必要であり、20〜60xの範囲内が好適である。結晶
サイズが18え未満ではあまりに微結晶で結晶構造全体
の秩序性−:低−「して強力が低下する。一方、結晶サ
イズが40Xを越えると結晶領域が肥大化し、結晶相と
非晶相の2@化分離が進み、いわゆる海島構造となる。
このような構造になると微結晶網目構造が少くなって1
F11#!耗性が悪化する。
また、結晶配向度は90チ以上であることが必要であれ
、好ましくは91〜94%に配向させるべきである。結
晶配向度がgOチ未満で&主、強度が低下するため不適
当である。−力、95−以上の結晶配向度を得るのは事
実上困難であり、かなり高配向の延伸が必要と考えられ
る。
物性値の測定方法 上述の結晶化度、結晶サイズおよび結晶配向度はいずれ
もX線回折によって測定されるが、以下にこれらの物性
値の測定(算出)方法を説明する。
(1) 結晶サイズ(D) 理学′FIL機社のX線発生装置、広角回折計1および
針数回路コニットを使用する。試料は約2.21/cI
Lの幅密度となるように4.5α長のホルダーに装着し
、回折計のスキャン軸に対し″C延伸方向(機械方向)
を垂1σにする。
Cu−にα線(λ=t、54ts X )を使用してX
線広角回折を行う。そのとき本発明の繊維の大部分は赤
道方向 2θ=16〜25° の!!@I内に実質上一
つ又は二つの重りだ主要ピークを有する。
実質上一つの主要ピークとは、二つのピークが重ってい
るとは認められない最大の強度を有するピーク、または
二つのピークが重っていると認められても、二つのピー
ク間の谷の深さく二つのピークの一頂点を結ぶ線分と谷
底との距離)が二つのピークの最大の高さの1/’10
に満たない場合の重ったピーク全体、または谷の高さが
二つのピークの最大の高さのl/xoic#たない場合
の二つのピークのうち高い方のピークを指す。
二つの重った主要ピークとは、二つのピーク間の谷の高
さが二つのピークの最大の高さの1/10以上でかつ谷
の深さが二つのピークの最大の高さの1/10以上の場
合のピークを指す。
結晶サイズ(D)は、λ単位で次式により計算される。
上式において0.94は5cherrer定数と呼ばれ
るもの、Bはラジアン単位で表わされた測定ピークの半
価幅、bは装置のプp−ドニング定#!L(ラジアン単
位)であり、上記装置の場合0.0017 radであ
る。
BをX線回折チャートからめる忙は次の手順による。赤
道上に二つの重った主要ピー 1りが存在する場合は、
それぞれのピークがガウス曲線の形をしていると仮定し
て、各ピークを分離する。次に、子午方向の回折曲線か
らめられるピークのない所の高さを点綴した曲線をベー
スラインとして採用し、ピーク頂点とベースラインの中
点よりベースラインに平行に直線を引き、測定ピークと
の交点の幅(半価幅)をラジアン単位でめ、これをBと
する。
本発明の繊維の大部分は、実質上一つの主要ピークが観
測され、比較的容易VcHの値がめられる。
なお、詳細な測定条件は次の通りである。
電圧 50 KV 電流 80mA タイムコンスタント 1秒 掃引速度 2@/分 チャートスピード 2art/分 試料の照射直径 2.8關φ 11)配向度(f) 上述の結hサイズ測定と同一のXIv11発生装置、広
角回折計およびLl数回路ユニットを使用するが、新た
に方位角方向に測定が出来る械緘回転試料台を取りつけ
る。サンフルの試料密度も同様である。赤道上で最大の
ピークを有する2θ値を保ったまま方位角方向に回転し
て配向回折ピークを得る。ベースラインな見出すことは
容易であり、このベースラインに頂点からトした垂線の
中点からベースラインに平行な直線を引きピークの肩と
の交点をめる。この交点の作る純分の長さく半価幅)を
H(度)とすると、結晶配向度(flは次式でめられる
面 結晶化度 装置は上述のものと同様である。試料な垂直面内に回転
しながら赤道方向に回折計を掃引して、ランダムに繊維
が配向した場合の線回折曲線をとる。次に子午方向の回
折チャートを重ねて非晶部分に寄与する反射をめる。
子午方向の結晶部に起因するピークを除けば、非晶部分
の反射によるベースラインが得られる。さらに空気によ
る散乱をめる。
10’<2θ<40° の範囲の下記C+ T + A
をめて結晶化度Xを計算する。
C=(総回折ライン)と(非晶部分の反jとによるベー
スライン)が囲む面積 T=(総回折ライン)と(高さ零のi圃)が囲む面積 A=(空気散乱ライン)と(高さ答のρp)が囲む面積 X =X 100(%) (T−A) なお、詳細な測定条件は次の通りである。
電圧 40 KV 電流 30 +nA タイムコンスタント 2秒 掃引スピード 2°/分 チャートスピード 1σ/分 試料面上の照射直径 3.8wφ 繊維の製造法 次に、本発明で判定した諸物性を有する芳香族コポリ7
ミド繊維の製造法について説明する。
上記繰返し単位CD及び(It)を有する芳香族コポリ
アミドは、それ自体公知の重合方法によって#、造する
ことができ、例えば米国特許第4.075,172号に
記載の溶液重合法により製造される この芳香族コポリ7ミドは、 N、N’−ジメチルアセ
トアミド、N−メチル−2−ビaリドン等の非プμトン
性極性溶媒に可溶であり、特に上記溶媒中圧周期律表第
1族又は第■族の金属のハロゲン化物からなる可溶化無
機ハロゲン塩(例えば塩化リチウム、塩化カルシウム等
)を含有するもの忙良好な溶解性を示し、好適な紡糸溶
液となし得る。
紡糸溶液としては、一般に、重合体濃度が4〜20(重
量)チ、金属ハロゲン化物の濃度が0.2〜10(重i
)%のものが好ましい。
また、紡糸は、水又は極性溶媒の水溶液あるいはこれら
に金属・・ロゲン化物を含む凝固浴な用い、紡糸口金か
ら押出した溶液を−たん空気層中に押出したのち、直ち
に上記凝固浴中に導入して繊維状に凝固させる方法を採
用するのが好ましい。(好適な紡糸溶液の調整法9g糸
条件等については、米国特許j@ 4,075,172
号に詳しく記載されている。) 紡糸された芳香族コポリアミド繊維(未延伸繊維)は、
次いで、延伸に供せられるが、本発明で特定し、た微細
構造を形成させるためには、結晶化に先立ち分子配向が
効果的に増加するような延伸法が採用されるべきである
。具体的には、未延伸繊維なまi’4o6℃以下の比較
的低温で2,0〜6.0陪に延伸し、次いで4θo℃を
越える高温で残余の延伸を行って、全延伸倍率を8〜ノ
5倍、好ましくは10〜14倍にするような、多段延伸
を採用することが必要である。
このような多段延伸のうちでも、未延伸繊維をまず10
0℃以下の温度で(例えば30〜100℃の温水浴中で
)1.1〜2.0倍延伸し、次いで100℃を越え40
0℃を越えない温度で1.5〜3.0倍に延伸し、さら
に400℃を越え550℃を越えない温度で360〜5
.0倍に延伸し、全延伸倍率を10〜14倍とするよう
な逐次延伸方法が好適である。
これに対し、例えば上記米国特許の実施例のように未延
伸繊維を500℃付近の高温領域で一気に10〜14倍
程度の高倍率に延伸を行うと、高温のため結晶化が速か
に起り、繊維の結晶化度が70チン越えるようになるた
ぬ、高度は大といが耐廉耗性の劣った繊維となる。
なお、上述の多段延伸を行うに隙し、100℃以下の延
伸を温水中で行い、以後の延伸を熱板及び/又は過熱水
蒸気浴を用いて行うのが好ましい。
本発明の繊維にあつ℃は、延伸工程における諸条件によ
って微細構造が大きく変化するため、上述の多段延伸を
採用し、かつその際最終繊維の結晶化度、結晶サイズ、
結晶配向夏がすべて本発明で特定した範囲内に入るよう
延伸条件を適宜調整することが必要である。
発明の効果 上述した如き微細構造を有する本発明の芳香族コポリ7
ミド繊維は、高い強力とヤング率を有するばかりでなく
、耐摩耗性がきわめて太きいという利点がある。
すなわち、該繊維は、通常、20g/d@ 以上の引張
り強度と、500 fJ / da 以上のヤング率を
有する。しかも、耐摩耗性は従来公知の同種繊維に比べ
飛H的に向上し、後述の測定法による耐摩耗性にして2
00回を起える優れた値を示す。
さらに、本発明の芳香族コポリ7ミド繊維は、PPTA
繊維のような製造上の問題がなく、また、PPT^絨維
に線維て高い強力となし得る。そして、PPTA繊維に
劣らない良好な耐熱性を有する。
したがって、本発明の芳香族ツボリアミド繊維は、タイ
ヤコード、そ−の他のゴム製品や樹脂の補強材、ベルト
、ロープ、耐熱性フィルター等の分野において有効に使
用される。
実施例 次忙、本発明の実施例および比較例を詳述する。
例中に示した極限粘度、耐摩耗性は次のようにして測定
された値である。
(−1極限粘度 溶媒を洗い落した後の含水ポリマーを100℃真空下で
3時間乾燥した後97.5 %濃硫酸に0.597dl
の濃度で溶解した溶液にて、常法により測定する。
(b) 耐摩耗性 1500デニ一ル糸条な2本とって、夫々10cm当り
4回の上撚りと下撚りを入れて撚糸コードとする。この
撚糸フードを2本お互に直角方向にこすり合せる。この
時に各撚糸コード如かかる張力は0.2 l / di
である。2本の撚糸コードを繰り返しこすり合せて一方
が断糸するまでの反復回数を測定する。
実施例1 下記の酸成分(1種類)およびアミン成分(2種類) を、N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略称
する)中で重合し、極限粘度3.2の芳香族コポリアミ
ドを得た。反応により生成した塩酸は水酸化カルシウム
で中和し、上記芳香族コポリアミドの濃度が6(重り1
%となる如く紡糸溶液(ドープ)を調整した。
この紡糸溶液を1000個の紡糸孔を有する勢糸口金を
通して空気層中へ押出しく紡糸における吐出量は最終延
伸糸が150 od/となるようrc ya 4*、直
ちに30(重f4k ) % N sx p水浴液中に
導入して凝固させ、水洗した後、50℃の温水浴中にて
1.3倍に延伸し、120℃の1御う−−ヒで1.02
倍に緊張しつつ乾燥した。
次に、この乾燥糸を表1−1に示す条件にて熱板上で1
段延伸又は2段延伸ン行った。
そわぞれ得られた延伸の物性を測定したと(−ろ、表1
−2の結果が得ろiまた。
なお、これらの笑験のうち実験Nn6は、NMP水溶液
中にて凝固させ水洗した後、温水中での延伸を行わずに
、そのま一定長で乾燥し、引続き500℃の熱板上で一
段延伸したものであり、実験肖4(実施例)K対応する
比較例である。
表1−1 延伸条件と延伸糸のデニール〔注〕実験陽3
〜5が本発明の実施例であり、他は比較例である。
実験NQ1〜2および陰4け熱板延伸は】段のみ。
褒1−2 延伸糸の物性 〔注〕実験陽3〜5が本発明の実施例である。
実験トに11は結晶化度、結晶サイズ、結晶配向度のす
べてが本発明で特定した範囲外にあるもの、夾験階2は
結晶サイズ、結晶配向度が本発明で特定した範囲外にあ
るもので、ともに強度が低く耐摩耗性も不良である。
実験トh6は結晶化度がコへ大のもので、強度は良好で
あるが耐摩耗性に劣るものである。
実施例2 実施例1と同様K1種類の成分と2種類のアミン成分を
使用するが、重合に際しアミン成分の混合比率を下記の
範囲内でm 2−1に示す如く変化させた。(ただし、
下記A+B=50部となる如く酸成分と全7ミンb’v
、分のバランスをとった。) 上記成分を実施例1と同様KNMP中で重合し、得られ
たポリマーを紡糸した。これらのポリマーは夫々化学組
成が異るので表2−1に示す方法で延伸した。
実験Nn7〜8のポリマーはN M P 如不溶である
ため、99チ濃硫酸に溶解して紡糸溶液(ポリマー濃度
20重1%)を作成し、水中に紡糸し℃凝固させた。こ
の2例は高倍率延伸が不可能であるので、5uO℃の熱
板上で夫々1.05〜1.1θ倍に1段延伸した。
実@Nn9〜13では、延伸を3段階に分けて行った。
すなわち、まず50℃の温水中で、1.3倍に延伸した
後、定長乾燥し、次いで360℃に設定した第1の熱板
上で2,0倍に延伸し、残余の延伸は500℃に設定し
た第2の熱板上で破断延伸倍率の80−の延伸倍率で延
伸し、延伸糸を得た。
かくして得られた各延伸糸の物性を測定したところ、表
2−2に示す結果が得られた。
〔注〕実験陽7およびN113はホモポリマーの比較例
、実験−8および1m12はアミン成分の一方の共重合
比率が−太きすぎる比較例である。
実験隘7および阻8は、強度伸度ともに良好であるが、
結晶サイズが過大であるため、耐摩耗性が悪(、タイヤ
フードとして使用したときのチューブ疲労が悪化する。
実験隘12およびm13は結晶化度がやや低目であり、
結晶サイズが過大のため、強度が低く、かつ耐摩耗性も
不良である。
上述の実嘲例1および実施例2に示した実験結果から、
本発明で特定したポリマー組成で、かつ繊維の結晶化度
、結晶サイズおよび結晶配向度が特定の範囲内にあるも
ののみが、強伸度特性和すぐれており、しかも耐摩耗性
にすぐれていることが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ポリマー繰返し単位の80モルチ以上が、下記縁返
    し単位〔夏〕および〔鳳〕からなる芳香族コポリ7ミド
    で構成され、 結晶化度が50〜70チ、結晶サイズが18〜40!で
    あり、かつ結晶配向度が90%以上であることを特徴と
    する芳香族コポリ7ミ ド繊維。 2)芳香族コポリアミドが、上記繰返し単位(1)と(
    i)とのモル比率が1/3〜3/1の共重合体である特
    許請求の範囲第1項記載の芳香族コポリアミド線維。 3)芳香族コポリ7ミドが、上記繰返し単位(1)とC
    n)とがランダムに共重合している共重合体である特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の芳香yi;v !
    J 7 ミド繊維。 4)芳香族コポリ7ミドが、上記繰返し単位(1)と(
    n)とが各々2〜15個ブロック状に共重合している共
    重合体である特許請求の範囲 囲第1項または第2項記載の芳香族ボリアミド繊維。
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