JPS6010902Y2 - コンバインにおけるエンジンの防護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来のコンバインにおけるエンジンカバーは外側板だけ
が開閉自在となっていたので、エンジンの整備点検する
時はこの開閉部から内方に手を差し入れて行っていたが
、整備点検対象個所がエンジンカバーの奥の方にあるの
でその作業が困難であると）もにエンジンは過熱してい
るのできわめて危険であった。

そこでエンジンカバーをその略中央部で分割して外側部
を開閉可能になしたところ上記欠点は解消したが、エン
ジンカバーの略半分が開放可能となっているのでエアク
リーナ又は燃料タンクの支持及びラジェターに給水する
作業が困難になった。

本考案はエンジンカバー略半分を開閉可能となしてもエ
アクリーナ又は燃料タンクを強固に支持することができ
ると共にラジェターへの給水を容器を防護杆に載せるこ
とにより容易に行い得るコンバインにおけるエンジンの
防護装置を提供せんとするものであって、機台上にエン
ジン及び脱穀装置等を搭載したコンバインにおいて、前
記エンジン及びラジェター等を収納したエンジンカバー
を略中央で分割してその外側部を開閉可能に構威し、前
記機台上のエンジンより脱穀装置側に支持フレームを設
け、この支持フレームに、前記エンジンカバー上に突出
すると共にエアクリーナ、燃料タンク等を装着するＵ字
状の防護杆を突設したことを特徴とするものである。

以下図面に示す実施例について説明すると、１は走行装
置２を有する機台３の１側寄りに設けた脱穀装置であっ
て、その前方には刈取装置４と殻稈搬送体５が装着して
あり、後部にはカッター６が取付けである。

また、機台３の他側には前方から順に操作盤７、座席８
、穀粒タンク９及びエンジン１０が配設してあり、穀粒
タンク９の取出口と対応する脱穀装置１の機壁には袋掛
杆１１・・・・・・を有する支持フレーム１２が取付け
てあり、前記エンジン１０のエンジンカバー１３は第３
〜５図に示す如く横巾の中央部近傍で２つ割となし、こ
の分割部の後部は蝶番１４．１４により連結し、前部は
クランプ１５．１５により係脱自在となっている。

そして、前記支持フレーム１２はエンジン１０の後部と
対応する部位まで延長してあり、その後端は機台３上に
立設した支柱１６により支持されており、この支持フレ
ーム１２の延長部には、前記エンジンカバー上を経て先
端がエンジン１０の外側端となっているエアダクト１７
の防塵フィルター１８上に臨むＵ字状の防護杆１９が取
付金２０，２０を介して装着しである。

また、前記防護杆１９上には燃料タンク２１とエアクリ
ーナ２２とが取付けてあり、エンジンカバー１３の内側
の固定部１３ａは下部を機台３に取付は上部は防護杆１
９の連杆１９ａに螺着し、ラジェター２３のキャップ２
３ａと対向する部位は四角形状（又は半円状でもよい）
に切欠しである。

前述の装置において、エンジンカバー１３の外側の開閉
部１３ｂを第４図に示すように開くとエンジン１０の前
部にある燃料フィルター２４及びセルモーターの電装部
品と、後部にあるエアクリーナの吸気口及び給油パイプ
（図示せず）とが露出するのでそれらの整備点検を容易
に行うことができる。

その際作業者は上半身又は片手等を前記防護杆１９にか
けることができるので安全であると）もに作業が更にら
くになる。

また、給油する時は罐を両手で持ち、身体をＵ字状の防
護杆１９に凭れかけながら行うことができる。

更にラジェターに給水する場合はバケツ等を防護杆１９
に載せた状態で注入することができる。

更にまた、防護杆１９を装着する支持フレームは別個に
設けても良いが、前記実施例のように袋掛杆の支持フレ
ーム１２を延長して構威すると支持フレーム１２を単に
長く形成するだけですむので、加工費及び組立費等を著
しく節減することができると共に一体構成であるから強
固になすことができる。

なお図面中２５はエンジンカバー１３の開閉部１３ｂの
吸気口に張設した金網、２６は該金網２５の前面を覆う
と共に前方のみが開口した吸入カバー板である。

本考案は前述のように機台上にエンジン及び脱穀装置等
を搭載したコンバインにおいて、前記エンジン及びラジ
ェター等を収納したエンジンカバーを略中央で分割して
その外側部を開閉可能に構威し、前記機台上のエンジン
より脱穀装置側に支持フレームを設け、この支持フレー
ムに、前記エンジンカバー上に突出すると共にエアクリ
ーナ、燃料タンク等を装着するＵ字状の防護杆を突設し
たので、エンジンの各部の整備点検をやり易くすべくエ
ンジンカバーを２分割してその外側約半分を開閉するよ
うにしても整備点検作業中、作業者の身体はＵ字状の防
護杆で支えられるので安全であり、かつ片手を防護杆に
載せることにより最も奥側にあるファンベルトの張力調
整その他の操作を容易に行うことができる。

しかも防護杆はＵ字状をなしているのできわめて強固で
あり、エアクリーナ、燃料タンク等を安定した状態に支
持することができ、ラジェターに給水する時は容器を防
護杆に載せてきわめて容易にかつこぼすことなく確実に
注水することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
コンバインの側面図、第２図は平面図、第３図及び第４
図は要部の平面図、第５図は同上背面図である。 １２・・・・・・支持フレーム、１３・・・・・・エン
ジンカバー、１９・・・・・・防護杆、２１・・・・・
・燃料タンク、２２・・・・・・エアクリーナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台上にエンジン及び脱穀装置等を搭載したコンバイン
   において、エンジン及びラジェター等を収納したエンジ
   ンカバーを略中央で分割してその外側部を開閉可能に構
   威し、前記機台上のエンジンより脱穀装置側に支持フレ
   ームを設け、この支持フレームに、前記エンジンカバー
   上に突出すると共にエアクリーナ、燃料タンク等を装着
   するＵ字状の防護杆を突設したことを特徴とするコンバ
   インにおけるエンジンの防護装置。