JPS60108574A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は冷蔵庫等に搭載される蕃閉型電動圧縮機の改良
構造に関する。

（ロ）従来技術 一般にこの種の密閉型電動圧縮機は、第１図乃、至第３
図に示すような構成とされている。以下説明すると、（
１）は密閉ケース（２）内に圧縮要素（３）と電動要素
（４）とをボルト（５）により連結して構成される圧縮
機本体（６）をコイルバネ（７）で弾性的に支持してな
る密閉型電動圧縮機である。前記圧縮要素（３）は、回
転軸（８）の軸受部（９）を有する枠体αＱと、−この
枠体の上部に装着されたシリンダα１）と、このシリン
ダ内を往復摺動するピストン＠と、このピストンと前記
回転軸（８）を連結するコンロッド（至）とから構成さ
れる。また、電動要素（４）は、枠体◇１の下部にボル
ト（５）により装着されたステータ０４）と、前記回転
軸（８）に圧入されてステータα局内を回転するロータ
Ｑ６）とから構成される。◇Ｑはステータ０４）の内周
面とロータ（至）の外周面の間に形成されたエアーギャ
ップである。α力は枠体萌に形成された軸受部（９）の
中心Ｏとボルト孔（１０ｂ）の中心ａを結ぶ直線ｅ上の
位置に、該枠体から水平方向に突出して一体形成された
突出部である。

このように構成された密閉型電動圧縮機において、枠体
０１の下部に一体形成された突出部０ηは、Ｂ：、縮機
の輸送時等に、密閉ケース（２）の内部で圧縮機本体（
６）が大きな横揺れを起こした場合に、密閉ケース（２
）の内壁に衝突し、該枠体以外の圧縮要素（３）の構成
部品及び電動要素（４）のステータαくが密閉ケース（
２）の内壁に衝突して破損するのを防ぐ作用をしている
。

しかしながら、上に記したようなものにおいて、軸受部
（０）の中心０とボルト孔（１０ｂ）の中心ａを結ぶ直
線ｌ上に突出部αηを一体形成している枠体００は、ボ
ルト（５）によってステータ０４）と連結されていると
いうこと及び突出部αηが前記直線ｌ上に形成されてい
るという理由から以下に説明するような問題があった。

圧縮機本体（６）の横揺れにより密閉ケース（２）の内
壁に衝突した枠体αＱの突出ｓａ力は第２図及び第３図
中に示すＸ方向に衝撃力Ｆを受ける。この衝撃力Ｆは枠
体００の中心Ｏに向って伝えられるが、その途中にボル
ト（５）があるため力は直にこのボルト（５）に影響す
る。一方、ステータα侶ま前記枠体萌のＸ方向の力の影
響により、ボルト（５）を軸にしてＹ方向にズレる。こ
のＹ方向のズレは、枠体αＱとステータαくとの結合力
が弱い程大きくなることは言うまでもなく、最近、冷蔵
庫等に搭載される小型の圧縮機に見られる２本だけのボ
ルト（５）で枠体（ｉｎとステータα力を連結した構造
のものはその結合力が従来のポル）　（５）　４本のも
のより弱いため前述１゜たＹ方向のズレは、エアーギャ
ップに大きな影響を与え、ズレの度合いによってはエア
ーギャップが不良となり電動機の始動不良を招いていた
。

（ハ）発明の目的 本発明は斯る点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、枠体に水平方向の突出部を設け、圧縮
機の輸送時等、圧縮機本体が横揺れした場合に、前記突
出部を意図的に密閉ケース内壁に衝突せしめることによ
り、枠体以外の圧縮要素の構成部品及び電動要素のステ
ータを保護する構造の圧縮機において、前記突出部の密
閉ケース内壁への衝突によりステータと枠体との接触面
のうち、ボルト付近の接触面に影響する衝撃力な緩和し
てステータと枠体とのズレを低減し、エアーギヤノブを
良好に維持し、以って電動機の始動不良を防止すること
である。

に）発明の構成 斯る本発明の構成は、密閉ケース内に、圧縮要素の枠体
と電動要素のステータとをボルトにより結合しており、
かつ、該両要素を回転軸で連結して構成されている圧縮
機本体を、バネ装置で弾性的に支持してなる密閉型電動
圧縮機において、前記枠体に形成された軸受部の軸心を
中心とし、かつ、この中心とボルト孔の中心とを結ぶ直
線を基準として水平方向に少なくとも５偏った位置に、
該枠体から水平方向に突出する突出部を形成したもので
あり、この突出部の密閉ケース内壁への衝突によりステ
ータと枠体との接触面のうち、ボルト付近の接触面に影
響する衝撃力を従来のものに比べて減少せしめることに
より、ステータと枠体とのズレを低減したものである。

（ホ）実施例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

αｉは圧縮要素（イ）の枠体であり、この枠体には、回
転軸（イ）の軸受部（イ）と、ボルト孔（１０′ｂ）を
穿設している取付脚（１０ｃ）と、該枠体から水平方向
に突出している突出部αｈとが一体形成されている。０
４）はその周端部にボルト挿入孔（１４’ａ　）を形成
したステータであり、このステータはボルト挿入孔（１
４’ａ）の下側から挿入されて前記取付脚（１０’ｃ　
）のボルト孔（１０′ｂ）に螺合する。ボルト（５′）
によって前記枠体０６に締付固定されている。

而して、枠体００に一体形成されている突出部ｏｈは、
第４図に示すように、軸受部（９′）の軸心を中心Ｏと
し、かつ、この中心Ｏとボルト孔（１０’ｂ　）の中心
ａとを結ぶ直線ｌを基準として水平方向に約１０偏った
位置に形成されている。

このように構成された密閉型電動圧縮機において、枠体
α６の突出部０６が形成される位置、即ち、軸受部（イ
）の中心０とボルト孔（１０ｂ）の中心ａとを結ぶ直線
ｌを基準として、この直線ｌからの偏りが、枠体品とス
テータ０ルとの接触面（１０’ａ　）に及ぼす影響につ
いて以下に説明する。

まず、圧縮機本体（ｄ）の横揺れにより密閉ケース（ｉ
）の内壁に衝突した枠体α６の突出部Ｏｈは第５図中に
示すＸ方向に衝撃力Ｆな受ける。ここで、突出部０４は
、軸受部（９′）の中心Ｏとボルト孔（１，０’ｂ　）
の中心ａとを結ぶ直線ｌを基準として水平方向に約１０
°偏った位置に形成されている。このため、前記衝撃力
Ｆは直線ｌ上に置き換えるとＦ（２）１０の大きさとな
って軸受部（９′）の中心Ｏに向って作用することにな
る。即ち、突出部６名の位置を直線ｌから偏らせれば偏
らせる程、直線ｌ上においてポル）・孔（１０′ｂ）の
ボルト（ｔ）にかかる力を低減させることができ、ステ
ータ必と枠体品との接触面（１０’ａ　）のうち、ボル
ト（５′）付近の接触面に影響する衝撃力を緩和するこ
とが可能となる。

尚、突出部ａ６の位置は、直線ｌからの偏りが太きけれ
ば大きい程上記効果がより期待できることは上述した通
りであるが、その偏り角度θが最低限５°友〕れば通常
の衝撃力に対しては斯る効果を発揮できるということが
実験によっても立証された。

（へ）発明の効果 以上のように本発明は、密閉ケース内に、圧縮要素の枠
体と電動要素のステータとをボルトにより結合しており
、かつ、該両要素を回転軸で連結して構成されている圧
縮機本体を、バネ装置で弾性的に支持してなる密閉型電
動圧縮機において、前記枠体の、この枠体に形成された
軸受部の軸心な中心とし、かつ、この中心とボルト孔の
中心とを結ぶ直線を基準として水平方向に少なくとも５
゜偏った位置に、該枠体から水平方向に突出する突出部
を形成したものであるから、密閉ケースとの衝突により
突出部が受ける衝撃力のうち、ボルト孔を含む直線ｌ上
に作用する力は前Ｍ己偏りの分だけ減少される。これに
より、ステータと枠体との接触面のうち、その要所であ
るボルト付近の接触面に作用する力を低減することがで
き、ステータと枠体とのズレを従来に比べて減少させ、
ニア−ギャップを良好に維持し、電動機の始動不要を防
止なし得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は従来例を示し、第１図は密閉型電動
圧縮機の一部切欠断面図、第２図は圧縮機本体の要部縦
断面図、第３図は枠体の要部平面図、第４図及び第５図
は本発明の一実施例を示し、第４図は圧縮機本体の要部
縦断面図、第５図は枠体の要部平面図である。 （２）・・・密閉ケース、　（５）・・・ボルト、　（
６）・・・圧縮機本体、　（イ）・・・軸受部、　０１
・・・枠体、　（１０’ｂ　）・・・ボルト孔、　（ｌ
ｈ・・・突出部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）密閉ケース内に、圧縮要素の枠体と電動要素のス
   テータとをボルトにより結合しており、かつ、該両要素
   を回転軸で連結して構成されている圧縮機本体を、バネ
   装置で弾性的に支持してなる密閉型電動圧縮機において
   、前記枠体に形成された軸受部の軸心な中心とし、かつ
   、この中心とボルト孔の中心とを結ぶ直線を基準として
   水平方向に少なくとも５°偏った位置に、該枠体から水
   平方向に突出する突出部を形成したことを特徴とする密
   閉型電動圧縮機。