JP2834177B2 - 回転型圧縮機の振動減衰装置 - Google Patents

回転型圧縮機の振動減衰装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる回転型圧縮機
の振動減衰装置に関する。
従来の技術 近年、冷凍冷蔵装置等に用いられる圧縮機は、省エネ
ルギー、省スペースの見地より往復型から回転型へと移
行し、前記回転型圧縮機の振動減衰装置として、梁式動
吸振器が用いられている。従来の技術としては、例え
ば、特公昭58−5486号公報に示されているように、回転
式密閉型電動圧縮機の振動減衰構造がある。
以下、図面を参照しながら上述した従来の回転型圧縮
機の振動減衰構造の一例について説明する。
第3図は従来の回転型圧縮機の部分断面である。図に
おいて、1は回転型圧縮機、2は密閉ケースである。3
はモータのステータで、前記密閉ケース2に焼バメ固定
されている。4はモータのロータで、クランクシャフト
5と焼バメにて連結固定されている。6はピストンで、
前記クランクシャフト5の偏心部に回転自在に固定され
ている。7はシリンダで、両端に下軸受8,上軸受9が配
設されており、外周部を密閉ケース2に溶接固定してい
る。10は吐出カバーで、前記上軸受9に圧入固定されて
いる。11は動吸振器で、慣性体12及びこの慣性体12を端
部13aに設けたシャフト状の連結部13とにより構成され
ており、前記密閉ケース2の壁面と垂直に、連結部13の
他の端部13bは抵抗溶接にて固定されている。又、前記
動吸振器11は回転型圧縮機1を支持固定していることに
よる回転型圧縮機1そのものの支持系の固有振動と、動
吸振器11の1次の固有振動との連成により生じる最大減
衰周波数が、前記回転型圧縮機1の回転周波数とほぼ一
致するように、慣性体12の重量、形状及び連結部13の長
さ、断面の直径を調整している。
以上のように構成された回転型圧縮機の振動減衰装置
について、以下その動作を説明する。
シリンダ7内にて冷媒を圧縮する際、クランクシャフ
トの一回転中にシリンダ7の圧力が大きく変動すること
により、クランクシャフト5の回転に角速度の変動を生
じ、その反作用としてシリンダ7等に力を受ける。その
ために、クランクシャフト5の軸心を中心とする回転方
向の振動を生じ、密閉ケース2が大きく振動する。とこ
ろが、回転型圧縮機1の回転周波数に最大減衰周波数が
ほぼ一致するように固有振動数を調整して密閉ケース2
に設置された動吸振器11の慣性体12が密閉ケース2の振
動と逆位相で振動することにより、動吸振器11は密閉ケ
ース2への設置箇所において、動吸振器11の連結部13を
介して反作用トルクを密閉ケース2に供給し、振動を減
衰するものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、動吸振器11の固
有振動のピーク(Q値)が鋭いため、回転型圧縮機1そ
のものの支持系の固有振動との連成により生じる最大減
衰周波数のピーク(Q値)も鋭くなる。したがって、最
大減衰周波数と回転型圧縮機1の回転周波数が一致した
場合、減衰効果は極めて大きいが、回転型圧縮機1の運
転条件の変化による回転周波数の変化や、動吸振器11の
製造時のバラツキ等による固有振動の変化のため回転型
圧縮機1そのものの支持系の固有振動との連成により生
じる最大減衰周波数が変化する等により、最大減衰周波
数と回転型圧縮機1の回転周波数との周波数差が大きく
なった場合に振動減衰効果が不充分になってしまう。
さらに、連結部13の端部13bは連結部13の変形によ
る、応力が集中するため振動による疲労や、衝撃により
破断することがある。本発明は上記課題に鑑み、回転型
圧縮機の回転周波数の変動や、製造時のバラツキ等によ
る振動減衰効果の低下を防止し、かつ振動による疲労や
衝撃による動吸振器の破壊を防止するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の回転型圧縮機の振
動減衰装置は、円筒状の突出部を有し、圧縮要素部ある
いは、圧縮要素部と電動機部とを固定収縮した密閉ケー
スに取りつけ固定した固定具と、この固定具の突出部を
一端に挿入固着した密閉コイル状の連結部と、この連結
部の他端に挿入固着する円筒状の突出部を有する慣性体
とを備えたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、回転型圧縮機の運転
時に発生する振動を、回転型圧縮機本体に固定した動吸
振器が回転型圧縮機の振動と逆位相にて振動することで
回転型圧縮機に対して反作用トルクを供給することによ
り減衰させ、かつ密閉ケースと慣性体との連結部を密着
コイル状とすることにより、密閉ケースと固定される連
結部の端部の、振動や衝撃で生じる変形による応力を軽
減するとともに、連結部の両端部を固定具及び慣性体に
設けられた円筒部に挿入固着することにより、簡便に動
吸振器を形成することができる。
実 施 例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。尚、説明の重複をさけるために、従来と同一
部分については同一符号を付して説明を省略する。
第1図及び第2図は本発明の回転型圧縮機の振動減衰
装置の一実施例を示すものである。
図において14は動吸振器で、慣性体15、密着した金属
材料からなる密着コイル状の連結部16及び固定具17で構
成されている。15aは慣性体15に設けられた円筒状の突
起部で、17aは固定具17に設けられた円筒状の突出部で
ある。固定具17は密閉ケース2に溶接固定されている。
連結部16は固定具17の突出部17aを圧入挿入することに
より固定具17に固着され、密閉ケース2に取りつけられ
ており、連結部16の中心軸16cは回転軸18と直交してい
る。慣性体15は突出部15aを連結部16に圧入挿入するこ
とにより連結部16に固着されている。16aは連結部16の
固定具17との固定端である。
また、動吸振器14は回転型圧縮機の支持系の固有振動
と動吸振器14の固有振動との連成により生じる最大減衰
周波数が圧縮機1の回転周波数とほぼ一致するように、
連結部16の形状や慣性体15の重量、形状を調整してあ
る。
以上のように構成された回転型圧縮機の振動減衰装置
について、以下その動作を説明する。
シリンダ7内にて冷媒を圧縮する際、クランクシャフ
ト6aの一回転中にシリンダ7内の圧力が大きく変動する
ことにより、クランクシャフト6aの回転に角速度の変動
を生じ、その反作用としてシリンダ7等に力を受ける。
そのために、クランクシャフト6aの軸心を中心とする回
転方向の振動を生じ、密閉ケース2が大きく振動する。
その際、密閉ケース2に設置した動吸振器14の固有振動
と回転型圧縮機1そのものの支持系の固有振動の連成に
より生じる最大減衰周波数を、回転型圧縮機1の回転周
波数にほぼ一致するように調整しているため、動吸振器
14の慣性体14が密閉ケース2の振動と逆位相で振動す
る。そのため、動吸振器14の連結部16並びに密閉ケース
2に固定された固定具17を介して反作用トルクを密閉ケ
ース2に供給し、密閉ケース2の振動を減衰する。
さらに、連結部16を密着コイル状とすることにより、
同一素材、同一線径の梁に比べて同一変位に対する固定
端16dでの応力は小さく、振動による疲労や衝撃による
応力を軽減することができ、固定端16dの振動や衝撃に
よる破断を防止し、動吸振器14の信頼性を向上すること
ができる。
しかも、連結部16を密着したコイル状とすることによ
り、連結部16は振動の1サイクルにおいて曲げ方向の変
形量が大きくなると巻線間にすき間が生じ、曲げ剛性が
小さくなるため、1サイクル間に曲げ剛性の変化を生
じ、動吸振器14の固有振動のピーク巾が広くなり(Q値
が大きくなる)、いわゆるダンピング効果を生じる。そ
のため動吸振器14の固有振動と回転型圧縮機1の支持系
の固有振動の連成により生じる最大減衰周波数のピーク
巾が広くなり、巾広い周波数帯域にて振動低減効果が得
られる。
また、慣性体15に突出部15a、固定具17に突出部17aを
設けることにより、連結部16を簡便に慣性体15及び固定
具17に固着することができ、そのため簡便に動吸振器14
を形成することができる。
なお、密閉ケース2のかわりに、圧縮要素部に同様に
して慣性体、連結部16、固定具17を固定することにより
同様の効果が得られる。
発明の効果 以上のように本発明は、円筒状の突出部を有し、圧縮
要素部あるいは、圧縮要素部と電動機部とを固定収納し
た密閉ケースに取りつけ固定した固定具と、この固定具
の突出部を一端に挿入固着した密閉コイル状の連結部
と、この連結部の他端に挿入固着する円筒状の突出部を
有する慣性体とを備えることにより、動吸振構成を形成
し、回転型圧縮機の運転時に発生する振動を減衰させ、
かつダンピング効果により広い周波数帯域にて振動低減
効果が得られるため、回転型圧縮機の運転条件の変化に
よる回転周波数の変化があっても充分な振動低減効果が
得られる他、振動や衝撃による動吸振器の破壊を防止す
ることができ、また連結部の両端部を固定具及び慣性体
に設けられた円筒部に挿入固着することにより、簡便に
動吸振器を形成することができ、回転型圧縮機の安定し
た振動低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回転型圧縮機の振動減
衰装置の断面図、第2図は同振動減衰装置を取りつけた
回転型圧縮機の断面図、第3図は従来の振動減衰装置を
取りつけた回転型圧縮機の断面図である。 2……密閉ケース、14……動吸振器、15……慣性体、16
……連結部、17……固定具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04B 39/00 F04C 29/00 F16F 15/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の突出部を有し、圧縮要素部あるい
    は、圧縮要素部と電動機部とを固定収納した密閉ケース
    に取りつけ固定した固定具と、この固定具の突出部を一
    端に挿入固着した密着コイル状の連結部と、この連結部
    の他端に挿入固着する円筒状の突起部を有する慣性体と
    を備えた回転型圧縮機の振動減衰装置。
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