JP2000297749A - 振動式圧縮機 - Google Patents

振動式圧縮機

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JP2000297749A
JP2000297749A JP11107928A JP10792899A JP2000297749A JP 2000297749 A JP2000297749 A JP 2000297749A JP 11107928 A JP11107928 A JP 11107928A JP 10792899 A JP10792899 A JP 10792899A JP 2000297749 A JP2000297749 A JP 2000297749A
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Japan
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piston
weight
vibration
compressor
closed casing
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JP11107928A
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English (en)
Inventor
Ko Inagaki
耕 稲垣
Ichiro Morita
一郎 森田
Masanori Kobayashi
正則 小林
Makoto Katayama
誠 片山
Akira Hayashi
陽 林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、冷蔵庫、エアーコンディショナー
等に使用される振動式圧縮機の振動低減に関する。 【解決手段】 圧縮機本体2を囲むように構成され、重
心が圧縮機本体2の重心またはピストン5の往復軸と略
一致するウエイト21と、一端が密閉ケーシング1ある
いは固定要素12に取り付けられ他端がウエイト21に
取り付けられ、ピストン5軸方向に弾性変形可能なバネ
22とから構成したので、圧縮機本体2の加振力と動吸
振器からの作用力の作用点を一致させ、確実に振動を低
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、エアーコ
ンディショナー等に使用される振動式圧縮機の振動低減
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の振動式圧縮機としては、特開平9
−166072号公報に記載されているものがある。ま
た、動吸振器を用いた圧縮機としては特開平2−998
9号公報に記載されているものがある。以下図面を参照
しながら上記従来の振動式圧縮機について説明する。
【0003】図5は従来の振動式圧縮機の断面図であ
る。図5において、1は密閉ケーシング、2は本体であ
る。3はモーター、4はシリンダ、5はピストンであ
る。モーター3は、固定子3aと可動子3bとから構成
されており、可動子3bはピストン5に固定されてい
る。10はシリンダ4とピストン5から構成される圧縮
室である。本体2はモーター3の可動子3b,ピストン
5などから構成される可動要素11と、シリンダ4,モ
ーター3の固定子3a,ブロック6などから構成される
固定要素12とから構成されており、サスペンションス
プリング13により、ピストン5往復方向に直交する方
向で密閉ケーシング1内に弾性支持されている。14は
弾性要素であり、一端は可動要素11に固定され、他端
が固定要素12に固定されている。15はマスであり、
16は一端が密閉ケーシング1に取付けられ他端がウェ
イト15に取付けられ、かつピストン軸方向に弾性変形
可能なバネである。また、ウェイト15の重量とバネ1
6のバネ定数は共振周波数が圧縮機の運転周波数とほぼ
一致するように選択されている。
【0004】次に振動式圧縮機の機構について説明す
る。インバータ回路18(図示せず)を用いて発生させ
た正弦波状の交流電源をピストンに固定された可動子3
bのコイルに通電することにより、固定子3aによる磁
界を横切るように推力が発生し、可動子3aはピストン
5の軸方向に移動する。そして可動要素11が変位する
と弾性要素14は変形し、弾性要素14に蓄えられた弾
性力により可動要素11は逆方向に押され、ピストン5
は軸方向の往復運動を行う。
【0005】インバータ回路で発生させる交流電源の周
波数は、主に可動要素11の質量や弾性要素14のバネ
定数などから定まる共振周波数で与えることで、弾性要
素14のバネ力を可動要素11の往復動に有効に用いる
ことができる。
【0006】冷却システム(図示せず)からの冷媒ガス
は、シリンダヘッド7内に配設された吸入弁(図示せ
ず)を介してシリンダヘッド7の低圧室7aに導かれ、
シリンダ4内の圧縮室10に至る。圧縮室10に至った
冷媒ガスは、上述したピストン5の往復運動により圧縮
される。圧縮された冷媒ガスは、シリンダヘッド7内に
配設された吐出弁(図示せず)を介して一旦シリンダヘ
ッド7内の高圧室7bに吐出された後、システムに吐出
される。
【0007】また、この振動式圧縮機は可動要素11が
往復動することにより圧縮を行うが、この時圧縮機本体
2がピストン5往復方向に振動する。この振動がサスペ
ンションスプリング13を介して密閉ケーシング1やウ
ェイト15に伝達し、ウェイト15とバネ16からなる
共振系が励起され、ウェイト15がピストン5往復方向
に振動する。この時、サスペンションスプリング13か
ら密閉ケーシング1に伝わる加振力と、ウェイト16の
振動による作用力がほぼ釣り合うため、密閉ケーシング
1の振動を低減することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、圧縮機本体2の重心と動吸振器のウェイト
15の重心が離れていると圧縮機本体2で発生する加振
力と動吸振器からの作用力の作用点の違いにより、振動
低減効果が低下するばかりではなく作用点の間にモーメ
ントが発生し、新たな振動を発生させる可能性があっ
た。
【0009】本発明は、従来の課題を解決するもので、
ウェイトの重心位置を圧縮機本体の重心と一致させるこ
とで、圧縮機本体の加振力と動吸振器からの作用力の作
用点を一致させ確実に振動を低減することで、低振動の
圧縮機を提供することを目的とする。
【0010】また、複数のバネを用いる場合には、ウェ
イト15へのバネ16の取り付け位置によっては、それ
ぞれのバネにかかる荷重に違いから変形量に差が生じ、
その結果ウェイト15の振動方向がピストン往復方向か
らずれてしまうことで、動吸振器の振動低減効果が低下
する可能性がある。さらには、ウェイト15が回転など
のピストン往復方向以外のモードで振動することで、動
吸振器が振動低減に必要な作用力を発生することができ
ず、振動低減効果が低下する可能性があった。
【0011】本発明の他の目的は、ウェイトを確実にピ
ストン往復方向に振動させることで、動吸振器の振動低
減効果を発揮せしめ、低振動の圧縮機を提供することを
目的とする。
【0012】また、動吸振器のウェイト15が密閉ケー
シング1底部に貯溜したオイルに接触すると、粘性摩擦
によりウェイト15の振動が阻害され、動吸振器の振動
低減効果が低下し、振動が増大する可能性があった。
【0013】本発明の他の目的は、密閉ケーシング底部
にオイルを貯溜していても、確実に動吸振器を作動さ
せ、低振動の圧縮機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の振動式圧縮機は密閉ケーシングと、密閉ケーシ
ング内に収納されたシリンダと、シリンダに軸方向に往
復自在に挿入されるピストンと、固定子及び可動子とか
ら構成されたモーターと、可動子とピストンなどにより
構成された可動要素と、シリンダや固定子などにより構
成された固定要素と、一部が可動要素に固定され一部が
固定要素に固定された弾性要素と、固定要素と可動要素
とから構成される圧縮機本体と、圧縮機本体を囲むよう
に構成され、重心が圧縮機本体の重心またはピストンの
往復軸と略一致するウエイトと、一端が密閉ケーシング
あるいは固定要素に取り付けられ他端がウエイトに取り
付けられ、かつピストン軸方向に弾性変形可能なバネと
から構成したものである。
【0015】これにより、圧縮機本体の加振力と動吸振
器からの作用力の作用点を一致させ、確実に振動を低減
することができる。
【0016】さらに、バネの取り付け位置を頂点とする
多角形の重心がポンプの重心またはピストン往復軸と略
一致させたものである。
【0017】これにより、ウェイトを確実にピストン往
復方向に振動させることで、動吸振器の振動低減効果を
発揮せしめ、振動を低減することができる。
【0018】また、ウェイトが密閉ケーシング底部のオ
イルより上方に位置するものである。
【0019】これにより、密閉ケーシング底部にオイル
を貯溜していても、確実に動吸振器を作動させ、振動を
低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング内に収納さ
れたシリンダと、前記シリンダに軸方向に往復自在に挿
入されるピストンと、固定子及び可動子とから構成され
たモーターと、前記可動子と前記ピストンなどにより構
成された可動要素と、前記シリンダや前記固定子などに
より構成された固定要素と、一部が前記可動要素に固定
され一部が前記固定要素に固定された弾性要素と、前記
固定要素と前記可動要素とから構成される圧縮機本体
と、前記圧縮機本体を囲むように構成され、重心が前記
圧縮機本体の重心または前記ピストンの往復軸と略一致
するウエイトと、一端が前記密閉ケーシングあるいは前
記固定要素に取り付けられ他端が前記ウエイトに取り付
けられ、前記ピストン軸方向に弾性変形可能なバネとを
備えたものであり、圧縮機本体の加振力と動吸振器から
の作用力の作用点を一致させ、確実に振動を低減すると
いう作用を有する。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明において、バネの取り付け位置を頂点とする多角形
の重心がポンプの重心またはピストン往復軸と略一致す
るように構成したものであり、ウェイトを確実にピスト
ン往復方向に振動させることで、動吸振器の振動低減効
果を発揮せしめ、振動を低減するという作用を有する。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の
発明にさらにウェイトが密閉ケーシング底部のオイルよ
り上方に位置するように構成したものであり、密閉ケー
シング底部にオイルを貯溜していても、確実に動吸振器
を作動させ、振動を低減するという作用を有する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、図1か
ら図4を用いて説明する。尚、従来と同一構成について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0024】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る振動式圧縮機の断面図である。
【0025】図1において、20は密閉ケーシング1の
内壁面の少なくとも2箇所以上に設けたステイであり、
20aと20b、及び20cと20dはそれぞれピスト
ン軸方向に対向している。21はピストン軸に関して外
径側で圧縮機本体2の周りを囲むように配置されたウェ
イトであり、22は一端をステイ20に他端をウェイト
21のステイ20に対向する位置に取り付けたバネであ
る。対向するステイ20aと20bの間隔はウェイト2
1が中央に位置するときに、バネ22aと22bが共に
自然長より短く、圧縮された状態にある。このため、ウ
ェイト21はバネ22aと22bのバネ力により挟持さ
れる。また、バネ21はウェイト21の移動に伴い、ピ
ストン軸方向に弾性変形可能である。さらに、ウェイト
21の重量とバネ22のバネ定数の総和は共振周波数が
圧縮機の運転周波数と一致するように選択されている。
【0026】以上のように構成された振動式圧縮機にお
いて、以下その動作を説明する。
【0027】可動要素11は固定要素12に対して往復
動し圧縮を行うが、この際圧縮機本体2の固定要素12
は可動要素11の往復動の反作用などにより、ピストン
5往復方向に振動する。本体2は、本体2の重心及びピ
ストン5往復軸を含む水平面に取り付けたサスペンショ
ンスプリング13により、密閉ケーシング1内に弾性的
に懸架されている。本体2の振動はサスペンションスプ
リング13を介して密閉ケーシング1に加振力として伝
達する。
【0028】密閉ケーシング1に伝達された加振力によ
り、ウェイト21とバネ22からなる共振系が励起さ
れ、ウェイト21がピストン5往復方向に振動する。こ
の時、サスペンションスプリング13から密閉ケーシン
グ1に伝わる加振力と、ウェイト21の振動による作用
力の大きさがほぼ等しくなるとともに、本体2の加振力
の作用点である本体2の重心と動吸振器からの作用力の
作用点であるウェイト21の重心がほぼ一致しているの
で、本体2からの加振力は動吸振器からの作用力により
打ち消される。しかも、動吸振器からの作用力と本体2
からの加振力の作用点のずれに起因するモーメントが発
生することが無いので、密閉ケーシング1の振動を低減
することが出来る。
【0029】しかも、このように圧縮機本体2を囲むよ
うなウェイト21と複数の共振バネ22を組み合わせて
動吸振器を構成することで、十分な振動低減効果が得ら
れる重量を備えた動吸振器の取り付けを行っても、圧縮
機の外形寸法、特にピストン軸方向の長さはほとんど大
きくならない。
【0030】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
密閉ケーシング1と、密閉ケーシング1内に収納された
シリンダ4と、シリンダ4に軸方向に往復自在に挿入さ
れるピストン5と、固定子3a及び可動子3bとから構
成されたモーター3と、可動子3bとピストン5などに
より構成された可動要素11と、シリンダ4や固定子3
aなどにより構成された固定要素12と、一部が可動要
素11に固定され一部が固定要素11に固定された弾性
要素14と、固定要素12と可動要素11とから構成さ
れる圧縮機本体2と、圧縮機本体2を囲むように構成さ
れ、重心が圧縮機本体2の重心またはピストン5の往復
軸と略一致するウエイト21と、一端が密閉ケーシング
1あるいは固定要素12に他端がウエイト21に取り付
けられ、ピストン5軸方向に弾性変形可能なバネ22と
から構成したので、圧縮機本体の加振力と動吸振器から
の作用力の作用点を一致させ、確実に振動を低減するこ
とができ、低振動の圧縮機を提供することができる。
【0031】なお、本実施例ではピストン5は水平方向
に往復するとしたが、これを垂直方向とした場合でも、
ウェイト21を垂直方向に往復させることで同様の振動
低減効果が得られることは言うまでもない。
【0032】また、本実施例ではウェイト21とバネ2
2を密閉ケーシング内壁面に取り付けたが、これ以外の
外壁面への取り付けでも同様の効果を得ることが出来
る。
【0033】また、本実施例ではバネの一端を密閉ケー
シング1に取り付けたが、これを固定要素に取り付けた
場合、ウェイトは可動要素と逆方向かつ同一周波数で振
動し、可動要素の振動により固定要素に加わる加振力を
打ち消す作用力を与え、固定要素の振動を低減する。こ
の結果密閉ケーシングの振動も低減する効果が得られる
とともに、圧縮機本体の振動低減により圧縮機本体と密
閉ケーシングの間の配管等の変形を小さくできるので折
れ等の問題を防止することができる。
【0034】また、本実施例では動吸振器にコイルバネ
を用いたが、ピストン軸方向に弾性変形可能であれば、
板バネ等他の形態のバネを用いても良い。
【0035】(実施例2)図2は本発明の実施例2によ
る振動式圧縮機の断面図である。図3は図2のA−A面
での断面図である。
【0036】図2、図3において、25a、25b、2
5cはウェイト上3箇所に取り付けられた同じバネ定数
のバネであり、これらの取り付け位置はほぼ正三角形を
なしている。また、ウェイト21および圧縮機本体2の
重心は、バネの取付位置が構成する三角形の重心25g
に位置している。
【0037】以上のように構成された振動式圧縮機にお
いて、以下その動作を説明する。
【0038】圧縮機の圧縮に伴って本体2が振動し、密
閉ケーシング1や、ウェイト21とバネ25から構成さ
れる動吸振器に振動が伝わる。圧縮機本体2で加振力が
発生する位置は本体2の重心であり、この位置はバネ2
5a、25b、25cの取り付け位置を頂点とする多角
形の重心25gと一致している。従って、それぞれのバ
ネ25a、25b、25cには同じ大きさの力が加わる
ことから変形量も同じになる。従って、ウェイト21は
確実にピストン往復方向に振動することから、確実に振
動を吸収することができる。
【0039】また、3点以上の頂点を持つ多角形を構成
することから、例えば、バネ25を2箇所にのみ取り付
ける場合のように取り付け位置を結ぶ線を軸とした回転
モードでウェイトが振動し、ピストン往復方向の振動が
小さくなることで振動低減効果が低下することはない。
【0040】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
バネ25の取り付け位置を頂点とする多角形の重心がポ
ンプ2の重心またはピストン往復軸と略一致するように
構成されるので、ウェイト21を確実にピストン往復方
向に振動させることで、確実に振動を低減することがで
きる。
【0041】なお、本実施例ではバネ25のバネ定数が
等しいとしたが、バネ定数が異なるバネを用いる場合に
は、バネ定数に比例して本体2の重心からの距離を離す
ことで同様の効果を得ることができる。
【0042】また、バネの取り付け位置が構成する多角
形は正多角形に近い形にしたほうが一時的に作用力の方
向がずれた場合にも、ウェイト21をピストン往復方向
に安定して振動させることができることから、より確実
に振動を低減することができる。
【0043】(実施例3)図4は本発明の第3の実施例
による断面図である。
【0044】図4において、27は密閉ケーシング1底
部に貯溜されたオイルであり、ウェイト28はオイルよ
り上方位置しており、バネ29a、29b、29c、2
9dなどにより4ヶ所で挟持されている。
【0045】従って、圧縮機運転中にウェイト28が振
動する際に、ウェイト28がオイル27に接触し、ウェ
イト28の振動が粘性摩擦により阻害されることがなく
なるので、ウェイト28が確実に振動し、圧縮機本体2
からの加振力を打ち消す作用力を発生するので、振動を
確実に低減することができる。
【0046】以上のように本実施例の振動式圧縮機は、
ウェイト28が密閉ケーシング1底部のオイル27より
上方に位置するようにしたものであり、密閉ケーシング
1底部にオイル27を貯溜していても、確実にウェイト
28とバネ29a、29b、29c、29dから構成さ
れる動吸振器を作動させ、振動を低減するという作用を
有する。
【0047】
【発明の効果】以上の説明したように請求項1記載の発
明は、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に収納され
たシリンダと、シリンダに軸方向に往復自在に挿入され
るピストンと、固定子及び可動子とから構成されたモー
ターと、可動子とピストンなどにより構成された可動要
素と、シリンダ4や固定子などにより構成された固定要
素と、一部が可動要素に固定され一部が固定要素に固定
された弾性要素と、固定要素と可動要素とから構成され
る圧縮機本体と、圧縮機本体を囲むように構成され、重
心が圧縮機本体の重心またはピストンの往復軸と略一致
するウエイトと、一端が密閉ケーシングあるいは固定要
素に取り付けられ他端がウエイトに取り付けられ、かつ
ピストン軸方向に弾性変形可能なバネとから構成したの
で、圧縮機本体の加振力と動吸振器からの作用力の作用
点を一致させ、確実に振動を低減することができ、低振
動の圧縮機を提供することができる。
【0048】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
記載の発明におけるバネの取り付け位置を頂点とする多
角形の重心が本体の重心またはピストン往復軸と略一致
するように構成されるので、ウェイトを確実にピストン
往復方向に振動させることで、確実に振動を低減するこ
とができる。
【0049】また、請求項3記載の発明は、請求項1に
記載の発明におけるウェイトが密閉ケーシング底部のオ
イルより上方に位置するようにしたものであり、密閉ケ
ーシング底部にオイルを貯溜していても、確実に動吸振
器を作動させ、振動を低減するという作用を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による振動式圧縮機の断面図
【図2】本発明の実施例2による振動式圧縮機の断面図
【図3】図2のA−A面における断面図
【図4】本発明の実施例3による振動式圧縮機の断面図
【図5】従来の振動式圧縮機の断面図
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 2 圧縮機本体 3 モーター 3a可動子 3b固定子 4 シリンダ 5 ピストン 10 圧縮室 11 可動要素 12 固定要素 14 弾性要素 21 ウェイト 22 バネ 25 バネ 27 オイル 28 ウェイト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正則 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 片山 誠 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 林 陽 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 BB01 CC06 CC27 CC39

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケーシングと、前記密閉ケーシング
    内に収納されたシリンダと、前記シリンダに軸方向に往
    復自在に挿入されるピストンと、固定子及び可動子とか
    ら構成されたモーターと、前記可動子と前記ピストンな
    どにより構成された可動要素と、前記シリンダや前記固
    定子などにより構成された固定要素と、一部が前記可動
    要素に固定され一部が前記固定要素に固定された弾性要
    素と、前記固定要素と前記可動要素とから構成される圧
    縮機本体と、前記圧縮機本体を囲むように構成され、重
    心が前記圧縮機本体の重心または前記ピストンの往復軸
    と略一致するウエイトと、一端が前記密閉ケーシングあ
    るいは前記固定要素に取り付けられ他端が前記ウエイト
    に取り付けられ、前記ピストン軸方向に弾性変形可能な
    バネとからなる振動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 バネの取り付け位置を頂点とする多角形
    の重心がポンプの重心またはピストン往復軸と略一致す
    ることを特徴とする請求項1記載の振動式圧縮機。
  3. 【請求項3】 ウェイトが密閉ケーシング底部のオイル
    より上方に位置することを特徴とした請求項1記載の振
    動式圧縮機。
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