JP2001123950A - リニア圧縮機 - Google Patents
リニア圧縮機Info
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- JP2001123950A JP2001123950A JP30363199A JP30363199A JP2001123950A JP 2001123950 A JP2001123950 A JP 2001123950A JP 30363199 A JP30363199 A JP 30363199A JP 30363199 A JP30363199 A JP 30363199A JP 2001123950 A JP2001123950 A JP 2001123950A
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- chamber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 リニア圧縮機の可動部材の弾性支持構造にお
いてバネ手段に板バネを用いると、ピストンの直線往復
運動方向への変形量が大きくとれないためにピストンの
ストロークを十分に確保することができず、その結果、
圧縮室の径が大きくなり、圧縮機の小型化が困難とな
る。 【解決手段】 圧縮シリンダー３と、この圧縮シリンダ
ー３内に設置され圧縮室４を形成する圧縮ピストン５
と、圧縮ピストン５を往復駆動させるリニアモータ６と
を備え、圧縮室４の反対側にガススプリング室９を形成
し、ガススプリング室９に開口部を有するガス供給弁１
０を設けたものである。
いてバネ手段に板バネを用いると、ピストンの直線往復
運動方向への変形量が大きくとれないためにピストンの
ストロークを十分に確保することができず、その結果、
圧縮室の径が大きくなり、圧縮機の小型化が困難とな
る。 【解決手段】 圧縮シリンダー３と、この圧縮シリンダ
ー３内に設置され圧縮室４を形成する圧縮ピストン５
と、圧縮ピストン５を往復駆動させるリニアモータ６と
を備え、圧縮室４の反対側にガススプリング室９を形成
し、ガススプリング室９に開口部を有するガス供給弁１
０を設けたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍・空調用等に用
いられる、リニア圧縮機のバネ手段に関するものであ
る。
いられる、リニア圧縮機のバネ手段に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来例として、空調用のリニア圧縮機の
バネ構造としては特開平４−３４７４６０号公報が開示
されている。そのバネ構成を用いた圧縮機１０１を図３
に示す。圧縮機機構部（リニアモータ１０９、ピストン
１０４、シリンダー１０３、バネ手段１１０）は円筒状
ケーシング１０２に保持されている。シリンダー１０３
の内筒１０３ａ内にピストン１０４が挿入され、ピスト
ン１０４と内筒１０３ａ内で形成される空間を圧縮室１
０５としている。
バネ構造としては特開平４−３４７４６０号公報が開示
されている。そのバネ構成を用いた圧縮機１０１を図３
に示す。圧縮機機構部（リニアモータ１０９、ピストン
１０４、シリンダー１０３、バネ手段１１０）は円筒状
ケーシング１０２に保持されている。シリンダー１０３
の内筒１０３ａ内にピストン１０４が挿入され、ピスト
ン１０４と内筒１０３ａ内で形成される空間を圧縮室１
０５としている。
【０００３】ピストン１０４はそのピストン１０４を往
復駆動する駆動源としてのリニアモータ１０９に駆動連
結されている。可動コイル１０７を持つリニアモータ１
０９は円筒部材１０６を有し、その外周に永久磁石１０
８を設けている。
復駆動する駆動源としてのリニアモータ１０９に駆動連
結されている。可動コイル１０７を持つリニアモータ１
０９は円筒部材１０６を有し、その外周に永久磁石１０
８を設けている。
【０００４】圧縮室１０５の反対側であるピストン１０
４の後端部にはピストン１０４をシリンダー１０３内に
対して弾性支持するためのバネ手段１１０が配設され、
ピストン１０４中心部には中心穴１１１の底面から軸方
向に向かって延びる連結シャフト１１２が設けられ、こ
の連結シャフト１１２に複数の板バネ１１３が設置され
ている。
４の後端部にはピストン１０４をシリンダー１０３内に
対して弾性支持するためのバネ手段１１０が配設され、
ピストン１０４中心部には中心穴１１１の底面から軸方
向に向かって延びる連結シャフト１１２が設けられ、こ
の連結シャフト１１２に複数の板バネ１１３が設置され
ている。
【０００５】ピストン１０４等の質量やバネ手段１１０
などで決まる固有振動数に対応した運転周波数の交流電
流をリニアモータ１０９に通電し、固有振動数でピスト
ン１０４を往復動することにより、圧縮室１０５内のガ
スを圧縮する。
などで決まる固有振動数に対応した運転周波数の交流電
流をリニアモータ１０９に通電し、固有振動数でピスト
ン１０４を往復動することにより、圧縮室１０５内のガ
スを圧縮する。
【０００６】圧縮機においては板バネ１１３及び圧縮室
１０５のガス圧によるバネ成分とピストン１０４及び板
バネ１１３等の可動部分の質量とで決まる固有振動数を
リニアモータ１０９運転周波数に一致させることによ
り、共振を利用して同じ加振力でもピストン１０４の振
幅は最大となり、リニアモータ１０９の効率を増大させ
ることが可能となる。
１０５のガス圧によるバネ成分とピストン１０４及び板
バネ１１３等の可動部分の質量とで決まる固有振動数を
リニアモータ１０９運転周波数に一致させることによ
り、共振を利用して同じ加振力でもピストン１０４の振
幅は最大となり、リニアモータ１０９の効率を増大させ
ることが可能となる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような板バネを用いたバネ手段では、変形部の長さを十
分とれず、ピストンの直線往復運動方向への許容変形量
も大きくとれない。結果、ピストンのストロークを十分
に確保することができず、必要な冷媒循環量を得るに
は、圧縮室１０５の径を大きくすることが必要、また
は、バネ形状の大径化が必要となり、圧縮機の小型化が
困難であった。
ような板バネを用いたバネ手段では、変形部の長さを十
分とれず、ピストンの直線往復運動方向への許容変形量
も大きくとれない。結果、ピストンのストロークを十分
に確保することができず、必要な冷媒循環量を得るに
は、圧縮室１０５の径を大きくすることが必要、また
は、バネ形状の大径化が必要となり、圧縮機の小型化が
困難であった。
【０００８】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、コンパクトな構成で、大きなバネ定数と変
形量を有する、信頼性の高いバネ手段の構成を提供する
ことを目的とする。
ものであり、コンパクトな構成で、大きなバネ定数と変
形量を有する、信頼性の高いバネ手段の構成を提供する
ことを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダー内
に設置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮ピス
トンを往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮室の
反対側にガススプリング室を形成し、ガススプリング室
に開口部を有するガス供給弁を設けたものである。
に本発明は、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダー内
に設置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮ピス
トンを往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮室の
反対側にガススプリング室を形成し、ガススプリング室
に開口部を有するガス供給弁を設けたものである。
【００１０】上記の構成により、コンパクトな構成で、
大きなバネ定数と変形量を有するガススプリング室によ
るバネ手段を形成することができ、小型で、高性能なリ
ニア圧縮機を実現することができる。さらに、運転条件
によりガススプリング室内で必要とされるガス量が変化
した場合にも、ガス供給弁の働きにより、常に良好な状
態で、リニア圧縮機を運転できるものである。
大きなバネ定数と変形量を有するガススプリング室によ
るバネ手段を形成することができ、小型で、高性能なリ
ニア圧縮機を実現することができる。さらに、運転条件
によりガススプリング室内で必要とされるガス量が変化
した場合にも、ガス供給弁の働きにより、常に良好な状
態で、リニア圧縮機を運転できるものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明は、圧縮シリンダーと、こ
の圧縮シリンダー内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピ
ストンと、圧縮ピストンを往復駆動させるリニアモータ
とを備え、圧縮ピストンに背設したスプリングピストン
と、このスプリングピストンを収納するスプリングシリ
ンダにより、ガススプリング室を形成し、ガススプリン
グ室に開口部を有するガス供給弁を設けたものである。
の圧縮シリンダー内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピ
ストンと、圧縮ピストンを往復駆動させるリニアモータ
とを備え、圧縮ピストンに背設したスプリングピストン
と、このスプリングピストンを収納するスプリングシリ
ンダにより、ガススプリング室を形成し、ガススプリン
グ室に開口部を有するガス供給弁を設けたものである。
【００１２】上記の構成により、簡単でコンパクトな構
成で、大きなバネ定数と変形量を有するガススプリング
室によるバネ手段を形成でき、小型で、高性能なリニア
圧縮機を実現することができる。
成で、大きなバネ定数と変形量を有するガススプリング
室によるバネ手段を形成でき、小型で、高性能なリニア
圧縮機を実現することができる。
【００１３】さらに、本発明は、圧縮ピストンを中空形
状とし、この圧縮ピストンの内側をスプリングシリンダ
とし、このスプリングシリンダに対して相対往復運動す
るスプリングピストンにより、ガススプリング室を形成
したものである。
状とし、この圧縮ピストンの内側をスプリングシリンダ
とし、このスプリングシリンダに対して相対往復運動す
るスプリングピストンにより、ガススプリング室を形成
したものである。
【００１４】これにより、さらにコンパクトな構成のガ
ススプリング室を形成でき、しかも可動部分の質量を低
減できるため、より高性能化を実現できるものである。
ススプリング室を形成でき、しかも可動部分の質量を低
減できるため、より高性能化を実現できるものである。
【００１５】また、本発明は、密閉ケーシング内に収納
された、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダー内に設
置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮ピストン
を往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮室の反対
側にガススプリング室を形成し、密閉ケーシング内とガ
ススプリング室内の圧力差を利用して、密閉ケーシング
内のガスをガススプリング室に供給するガス供給弁を設
けたものである。
された、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダー内に設
置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮ピストン
を往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮室の反対
側にガススプリング室を形成し、密閉ケーシング内とガ
ススプリング室内の圧力差を利用して、密閉ケーシング
内のガスをガススプリング室に供給するガス供給弁を設
けたものである。
【００１６】これにより、運転条件によりガススプリン
グ室内で必要とされるガス量が変化した場合にも、密閉
ケーシング内のガスを自動的に供給し、損失の少ない良
好な状態で、リニア圧縮機を運転できるものである。
グ室内で必要とされるガス量が変化した場合にも、密閉
ケーシング内のガスを自動的に供給し、損失の少ない良
好な状態で、リニア圧縮機を運転できるものである。
【００１７】以下、本発明の実施の形態について、図１
〜図２を用いて説明する。
〜図２を用いて説明する。
【００１８】（実施の形態１）本発明の第１の技術手段
を用いた一実施の形態として、図１にリニア圧縮機の縦
断面図を示す。
を用いた一実施の形態として、図１にリニア圧縮機の縦
断面図を示す。
【００１９】図１において、密閉ケーシング１内に、フ
レーム２に固定された圧縮シリンダー３と、この圧縮シ
リンダー３内に設置され圧縮室４を形成する圧縮ピスト
ン５と、その圧縮ピストン５を往復駆動させるリニアモ
ータ６が収納されている。また、圧縮ピストン５に背設
されたスプリングピストン７と、フレーム２に固定され
スプリングピストン７を収納するスプリングシリンダ８
により、ガススプリング室９を形成している。
レーム２に固定された圧縮シリンダー３と、この圧縮シ
リンダー３内に設置され圧縮室４を形成する圧縮ピスト
ン５と、その圧縮ピストン５を往復駆動させるリニアモ
ータ６が収納されている。また、圧縮ピストン５に背設
されたスプリングピストン７と、フレーム２に固定され
スプリングピストン７を収納するスプリングシリンダ８
により、ガススプリング室９を形成している。
【００２０】さらに、このガススプリング室９には、密
閉ケーシング１内とガススプリング室９内の圧力差を利
用して、密閉ケーシング１内のガスをガススプリング室
９に供給するガス供給弁１０を設けている。
閉ケーシング１内とガススプリング室９内の圧力差を利
用して、密閉ケーシング１内のガスをガススプリング室
９に供給するガス供給弁１０を設けている。
【００２１】また、これらの圧縮機機構部は振動を外側
の密閉ケーシング１に伝えないように複数のダンピング
バネ１１によって弾性支持されている。
の密閉ケーシング１に伝えないように複数のダンピング
バネ１１によって弾性支持されている。
【００２２】また、リニアモータ６はコイル１２を有す
る固定子１３と、永久磁石１４を有する可動子１５から
構成されており、この可動子１５は圧縮ピストン４およ
びスプリングピストン８に固定ボルト１６により、連結
されている。
る固定子１３と、永久磁石１４を有する可動子１５から
構成されており、この可動子１５は圧縮ピストン４およ
びスプリングピストン８に固定ボルト１６により、連結
されている。
【００２３】また、１７は吸入管、１８は吐出管、１９
は吸入弁、２０は吐出弁である。
は吸入弁、２０は吐出弁である。
【００２４】なお、図１に示した本実施の形態では、圧
縮ピストン５とスプリングピストン７の径を同一にして
いるが、これらの径を変更することにより、使用状況に
合ったバネ定数とストロークが設定できるものである。
縮ピストン５とスプリングピストン７の径を同一にして
いるが、これらの径を変更することにより、使用状況に
合ったバネ定数とストロークが設定できるものである。
【００２５】以上のように構成されたリニア圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
いて、以下その動作を説明する。
【００２６】圧縮ピストン５およびスプリングピストン
７等の質量や、バネ手段として作用するガススプリング
室９の圧力などで決まる固有振動数に対応した運転周波
数の交流電流をリニアモータ６に通電し、固有振動数で
圧縮ピストン５およびスプリングピストン７が往復運動
することにより、吸入管１７，吸入弁１９を介して、圧
縮室４に導かれたガスを圧縮し、吐出弁２０、吐出管１
７を介して、密閉ケーシング１の外に吐出することによ
り、圧縮機として機能するものである。
７等の質量や、バネ手段として作用するガススプリング
室９の圧力などで決まる固有振動数に対応した運転周波
数の交流電流をリニアモータ６に通電し、固有振動数で
圧縮ピストン５およびスプリングピストン７が往復運動
することにより、吸入管１７，吸入弁１９を介して、圧
縮室４に導かれたガスを圧縮し、吐出弁２０、吐出管１
７を介して、密閉ケーシング１の外に吐出することによ
り、圧縮機として機能するものである。
【００２７】この時、ガススプリング室９内のガスが、
圧縮−膨張を繰り返し、バネ手段としての役割を果たす
ため、従来の板バネのような金属疲労などの心配がなく
信頼性の高いコンパクトなバネ手段を提供できるもので
ある。
圧縮−膨張を繰り返し、バネ手段としての役割を果たす
ため、従来の板バネのような金属疲労などの心配がなく
信頼性の高いコンパクトなバネ手段を提供できるもので
ある。
【００２８】また、ガススプリング室９内の圧力が、密
閉ケーシング１内の圧力よりも低くなると、ガス供給弁
１０が開いて、自動的にガスを補給するものであり、そ
のため、始動時にガススプリング室９内に入っているガ
スの量に関係なく、素早く、運転状況に応じたバネ手段
としての役割を果たせるものである。
閉ケーシング１内の圧力よりも低くなると、ガス供給弁
１０が開いて、自動的にガスを補給するものであり、そ
のため、始動時にガススプリング室９内に入っているガ
スの量に関係なく、素早く、運転状況に応じたバネ手段
としての役割を果たせるものである。
【００２９】さらに、ガススプリング室９の圧力を、周
囲の圧力（この場合は、密閉ケーシング１内の圧力）よ
りも低い圧力まで、膨張させるような使い方をすると、
膨張させるためのエネルギーが必要となり、そのため圧
縮機の消費電力が増加し、効率低下の原因となるが、本
発明の実施の形態では、このような状況をも回避できる
ものである。
囲の圧力（この場合は、密閉ケーシング１内の圧力）よ
りも低い圧力まで、膨張させるような使い方をすると、
膨張させるためのエネルギーが必要となり、そのため圧
縮機の消費電力が増加し、効率低下の原因となるが、本
発明の実施の形態では、このような状況をも回避できる
ものである。
【００３０】以上のように、本実施の形態のリニア圧縮
機は、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダー内に設置
され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮ピストンを
往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮室の反対側
にガススプリング室を形成し、ガススプリング室に開口
部を有するガス供給弁を設けたため、簡単な構成で、大
きなバネ定数と変形量を有するガススプリング室による
バネ手段を形成することができ、小型で、高性能なリニ
ア圧縮機を実現することができる。さらに、運転条件に
よりガススプリング室内で必要とされるガス量が変化し
た場合にも、ガス供給弁の働きによりが、常に良好な状
態で、リニア圧縮機を運転できるものである。
機は、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダー内に設置
され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮ピストンを
往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮室の反対側
にガススプリング室を形成し、ガススプリング室に開口
部を有するガス供給弁を設けたため、簡単な構成で、大
きなバネ定数と変形量を有するガススプリング室による
バネ手段を形成することができ、小型で、高性能なリニ
ア圧縮機を実現することができる。さらに、運転条件に
よりガススプリング室内で必要とされるガス量が変化し
た場合にも、ガス供給弁の働きによりが、常に良好な状
態で、リニア圧縮機を運転できるものである。
【００３１】（実施の形態２）図２は本発明の他の実施
の形態によるリニア圧縮機の縦断面図である。
の形態によるリニア圧縮機の縦断面図である。
【００３２】図２において、密閉ケーシング２１内に、
フレーム２２に固定された圧縮シリンダー２３と、この
圧縮シリンダー２３内に設置され圧縮室２４を形成する
圧縮ピストン２５と、圧縮ピストン２５を往復駆動させ
るリニアモータ２６が収納されている。また、圧縮ピス
トン２５は中空形状に加工されており、その内側に形成
されたスプリングシリンダ２７と、連接棒２８を介して
フレーム２２に固定され、圧縮ピストン２５の往復運動
により、スプリングシリンダ２７に対して相対往復運動
するスプリングピストン２９により、ガススプリング室
３０が形成されている。
フレーム２２に固定された圧縮シリンダー２３と、この
圧縮シリンダー２３内に設置され圧縮室２４を形成する
圧縮ピストン２５と、圧縮ピストン２５を往復駆動させ
るリニアモータ２６が収納されている。また、圧縮ピス
トン２５は中空形状に加工されており、その内側に形成
されたスプリングシリンダ２７と、連接棒２８を介して
フレーム２２に固定され、圧縮ピストン２５の往復運動
により、スプリングシリンダ２７に対して相対往復運動
するスプリングピストン２９により、ガススプリング室
３０が形成されている。
【００３３】さらに、スプリングピストン２９の頂部に
設けたガス供給弁３１により、密閉ケーシング１内とガ
ススプリング室３０内の圧力差を利用して、密閉ケーシ
ング１内のガスをガススプリング室３０に供給できる構
成としている。
設けたガス供給弁３１により、密閉ケーシング１内とガ
ススプリング室３０内の圧力差を利用して、密閉ケーシ
ング１内のガスをガススプリング室３０に供給できる構
成としている。
【００３４】また、これらの圧縮機機構部は振動を外側
の密閉ケーシング２１に伝えないように複数のダンピン
グバネ３２によって弾性支持されている。
の密閉ケーシング２１に伝えないように複数のダンピン
グバネ３２によって弾性支持されている。
【００３５】また、リニアモータ２６はコイル３３を有
する固定子３４と、永久磁石３５を有する可動子３６か
ら構成されており、この可動子３６は圧縮ピストン２５
に固定ボルト３７により、連結されている。
する固定子３４と、永久磁石３５を有する可動子３６か
ら構成されており、この可動子３６は圧縮ピストン２５
に固定ボルト３７により、連結されている。
【００３６】また、３８は吸入管、３９は吐出管、４０
は吸入弁、４１は吐出弁である。
は吸入弁、４１は吐出弁である。
【００３７】以上のように構成されたリニア圧縮機につ
いて、以下その動作を説明する。
いて、以下その動作を説明する。
【００３８】圧縮ピストン２５等の質量や、バネ手段と
して作用するガススプリング室３０の圧力などで決まる
固有振動数に対応した運転周波数の交流電流をリニアモ
ータ２６に通電し、固有振動数で圧縮ピストン２５が往
復運動することにより、吸入管３８，吸入弁４０を介し
て、圧縮室２４に導かれたガスを圧縮し、吐出弁４１、
吐出管３９を介して、密閉ケーシング２１の外に吐出す
ることにより、圧縮機として機能するものである。
して作用するガススプリング室３０の圧力などで決まる
固有振動数に対応した運転周波数の交流電流をリニアモ
ータ２６に通電し、固有振動数で圧縮ピストン２５が往
復運動することにより、吸入管３８，吸入弁４０を介し
て、圧縮室２４に導かれたガスを圧縮し、吐出弁４１、
吐出管３９を介して、密閉ケーシング２１の外に吐出す
ることにより、圧縮機として機能するものである。
【００３９】この時、ガススプリング室３０内のガス
は、スプリングシリンダ２７とスプリングピストン２９
の相対往復運動により、圧縮−膨張を繰り返し、バネ手
段としての役割を果たすが、ガススプリング室３０内の
圧力が、密閉ケーシング２１内の圧力よりも低くなる
と、ガス供給弁３１が開いて、自動的にガスを補給する
ものである。
は、スプリングシリンダ２７とスプリングピストン２９
の相対往復運動により、圧縮−膨張を繰り返し、バネ手
段としての役割を果たすが、ガススプリング室３０内の
圧力が、密閉ケーシング２１内の圧力よりも低くなる
と、ガス供給弁３１が開いて、自動的にガスを補給する
ものである。
【００４０】そのため、始動時にガススプリング室３０
内に入っているガスの量に関係なく、素早く、運転状況
に応じたバネ手段としての役割を果たせるものである。
内に入っているガスの量に関係なく、素早く、運転状況
に応じたバネ手段としての役割を果たせるものである。
【００４１】さらに、ガススプリング室３０の圧力を、
周囲の圧力（この場合は、密閉ケーシング１内の圧力）
よりも低い圧力まで、膨張させるような使い方をする
と、膨張させるためのエネルギーが必要となり、そのた
め圧縮機の消費電力が増加し、効率低下の原因となる
が、本発明の実施例では、このような状況をも回避でき
るものである。
周囲の圧力（この場合は、密閉ケーシング１内の圧力）
よりも低い圧力まで、膨張させるような使い方をする
と、膨張させるためのエネルギーが必要となり、そのた
め圧縮機の消費電力が増加し、効率低下の原因となる
が、本発明の実施例では、このような状況をも回避でき
るものである。
【００４２】さらに、圧縮ピストン２５を中空形状と
し、この圧縮ピストン２５の内側にスプリングシリンダ
２７を形成したため、非常にコンパクトな構成で、ガス
スプリング室３０を形成でき、しかも可動部である圧縮
ピストン２５等の質量を低減できるため、より高効率な
リニア圧縮機を提供できるものである。
し、この圧縮ピストン２５の内側にスプリングシリンダ
２７を形成したため、非常にコンパクトな構成で、ガス
スプリング室３０を形成でき、しかも可動部である圧縮
ピストン２５等の質量を低減できるため、より高効率な
リニア圧縮機を提供できるものである。
【００４３】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
１記載の発明は、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダ
ー内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮
ピストンを往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮
室の反対側にガススプリング室を形成したため、従来の
板バネ等に比べて非常にコンパクトで、金属疲労などの
心配がなく信頼性の高いバネ手段を提供できるものであ
る。
１記載の発明は、圧縮シリンダーと、この圧縮シリンダ
ー内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、圧縮
ピストンを往復駆動させるリニアモータとを備え、圧縮
室の反対側にガススプリング室を形成したため、従来の
板バネ等に比べて非常にコンパクトで、金属疲労などの
心配がなく信頼性の高いバネ手段を提供できるものであ
る。
【００４４】また、請求項２記載の発明は、圧縮シリン
ダーと、この圧縮シリンダー内に設置され圧縮室を形成
する圧縮ピストンと、圧縮ピストンを往復駆動させるリ
ニアモータとを備え、圧縮室の反対側にガススプリング
室を形成し、ガススプリング室に開口部を有するガス供
給弁を設けたため、始動時にガススプリング室内に入っ
ているガスの量に関係なく、運転状況に応じたガスを供
給でき、素早くバネ手段としての役割を果たせるもので
ある。
ダーと、この圧縮シリンダー内に設置され圧縮室を形成
する圧縮ピストンと、圧縮ピストンを往復駆動させるリ
ニアモータとを備え、圧縮室の反対側にガススプリング
室を形成し、ガススプリング室に開口部を有するガス供
給弁を設けたため、始動時にガススプリング室内に入っ
ているガスの量に関係なく、運転状況に応じたガスを供
給でき、素早くバネ手段としての役割を果たせるもので
ある。
【００４５】また、請求項３記載の発明は、圧縮ピスト
ンに背設したスプリングピストンと、このスプリングピ
ストンを収納するスプリングシリンダにより、ガススプ
リング室を形成したため、簡単な構成で、設計自由度の
高い、コンパクトなガススプリング室を形成できるもの
である。
ンに背設したスプリングピストンと、このスプリングピ
ストンを収納するスプリングシリンダにより、ガススプ
リング室を形成したため、簡単な構成で、設計自由度の
高い、コンパクトなガススプリング室を形成できるもの
である。
【００４６】また、請求項４記載の発明は、圧縮ピスト
ンを中空形状とし、この圧縮ピストンの内側をスプリン
グシリンダとし、このスプリングシリンダに対して相対
往復運動するスプリングピストンにより、ガススプリン
グ室を形成したため、非常にコンパクトな構成で、ガス
スプリング室を形成でき、しかも可動部である圧縮ピス
トン等の質量を低減できるため、より高効率なリニア圧
縮機を提供できるものである。
ンを中空形状とし、この圧縮ピストンの内側をスプリン
グシリンダとし、このスプリングシリンダに対して相対
往復運動するスプリングピストンにより、ガススプリン
グ室を形成したため、非常にコンパクトな構成で、ガス
スプリング室を形成でき、しかも可動部である圧縮ピス
トン等の質量を低減できるため、より高効率なリニア圧
縮機を提供できるものである。
【００４７】また、請求項５記載のリニア圧縮機は、密
閉ケーシング内に収納された、圧縮シリンダーと、この
圧縮シリンダー内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピス
トンと、圧縮ピストンを往復駆動させるリニアモータと
を備え、圧縮室の反対側にガススプリング室を形成し、
密閉ケーシング内とガススプリング室内の圧力差を利用
して、密閉ケーシング内のガスをガススプリング室に供
給するガス供給弁を設けたため、始動時にガススプリン
グ室内に入っているガスの量に関係なく、素早く、運転
状況に応じたバネとしての役割を果たせるとともに、ガ
ススプリング室の圧力を、周囲の圧力（この場合は、密
閉ケーシング内の圧力）よりも低い圧力まで、膨張させ
るような使い方をすると、膨張させるためのエネルギー
が必要となり、そのため圧縮機の消費電力が増加し、効
率低下の原因となるような状況をも回避できるものであ
る。
閉ケーシング内に収納された、圧縮シリンダーと、この
圧縮シリンダー内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピス
トンと、圧縮ピストンを往復駆動させるリニアモータと
を備え、圧縮室の反対側にガススプリング室を形成し、
密閉ケーシング内とガススプリング室内の圧力差を利用
して、密閉ケーシング内のガスをガススプリング室に供
給するガス供給弁を設けたため、始動時にガススプリン
グ室内に入っているガスの量に関係なく、素早く、運転
状況に応じたバネとしての役割を果たせるとともに、ガ
ススプリング室の圧力を、周囲の圧力（この場合は、密
閉ケーシング内の圧力）よりも低い圧力まで、膨張させ
るような使い方をすると、膨張させるためのエネルギー
が必要となり、そのため圧縮機の消費電力が増加し、効
率低下の原因となるような状況をも回避できるものであ
る。
【図１】本発明の実施の形態１を示すリニア圧縮機の縦
断面図
断面図
【図２】本発明の実施の形態２を示すリニア圧縮機の縦
断面図
断面図
【図３】従来例のリニア圧縮機を示す縦断面図
１，２１ 密閉ケーシング ３，２３ 圧縮シリンダー ４，２４ 圧縮室 ５，２５ 圧縮ピストン ６，２６ リニアモータ ７，２９ スプリングピストン ８，２７ スプリングシリンダ ９，３０ ガススプリング室 １０，３１ ガス供給弁
フロントページの続き (72)発明者 新宅 秀信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3H076 AA02 BB21 BB31 BB38 BB41 BB43 CC01 CC04 CC26 CC28 CC31 CC39 CC41 CC99 5H607 BB11 CC01 CC05 FF07 JJ05 JJ08 5H641 BB06 GG02 HH03 JA20
Claims (5)
- 【請求項１】 圧縮シリンダーと、前記圧縮シリンダー
内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、前記圧
縮ピストンを往復駆動させるリニアモータとを備え、前
記圧縮室の反対側にガススプリング室を形成したことを
特徴とするリニア圧縮機。 - 【請求項２】 圧縮シリンダーと、前記圧縮シリンダー
内に設置され圧縮室を形成する圧縮ピストンと、前記圧
縮ピストンを往復駆動させるリニアモータとを備え、前
記圧縮室の反対側にガススプリング室を形成し、前記ガ
ススプリング室に開口部を有するガス供給弁を設けたこ
とを特徴とするリニア圧縮機。 - 【請求項３】 圧縮ピストンに背設したスプリングピス
トンと、前記スプリングピストンを収納するスプリング
シリンダにより、ガススプリング室を形成したことを特
徴とする請求項１または２記載のリニア圧縮機。 - 【請求項４】 圧縮ピストンを中空形状とし、前記圧縮
ピストンの内側をスプリングシリンダとし、前記スプリ
ングシリンダに対して相対往復運動するスプリングピス
トンにより、ガススプリング室を形成したことを特徴と
する請求項１または２記載のリニア圧縮機。 - 【請求項５】 密閉ケーシング内に収納された圧縮シリ
ンダーと、前記圧縮シリンダー内に設置され圧縮室を形
成する圧縮ピストンと、前記圧縮ピストンを往復駆動さ
せるリニアモータとを備え、前記圧縮室の反対側にガス
スプリング室を形成し、前記密閉ケーシング内と前記ガ
ススプリング室内の圧力差を利用して、前記密閉ケーシ
ング内のガスを前記ガススプリング室に供給するガス供
給弁を設けたことを特徴とするリニア圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30363199A JP2001123950A (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | リニア圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30363199A JP2001123950A (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | リニア圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001123950A true JP2001123950A (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=17923322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30363199A Withdrawn JP2001123950A (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | リニア圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001123950A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100469457B1 (ko) * | 2002-01-14 | 2005-02-02 | 엘지전자 주식회사 | 왕복동식 압축기 |
| JP2005194995A (ja) * | 2003-12-29 | 2005-07-21 | Lg Electronics Inc | 往復動式圧縮機 |
| KR100944738B1 (ko) | 2002-08-28 | 2010-03-03 | 산코루 가부시키가이샤 | 리니어 압축기 |
| WO2016163446A1 (ja) * | 2015-04-10 | 2016-10-13 | 日本電産コパル株式会社 | リニア振動モータ |
| CN116733714A (zh) * | 2023-08-08 | 2023-09-12 | 瑞纳智能设备股份有限公司 | 压缩机动力组件及线性压缩机 |
-
1999
- 1999-10-26 JP JP30363199A patent/JP2001123950A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100469457B1 (ko) * | 2002-01-14 | 2005-02-02 | 엘지전자 주식회사 | 왕복동식 압축기 |
| KR100944738B1 (ko) | 2002-08-28 | 2010-03-03 | 산코루 가부시키가이샤 | 리니어 압축기 |
| JP2005194995A (ja) * | 2003-12-29 | 2005-07-21 | Lg Electronics Inc | 往復動式圧縮機 |
| WO2016163446A1 (ja) * | 2015-04-10 | 2016-10-13 | 日本電産コパル株式会社 | リニア振動モータ |
| JP2016198733A (ja) * | 2015-04-10 | 2016-12-01 | 日本電産コパル株式会社 | リニア振動モータ |
| CN116733714A (zh) * | 2023-08-08 | 2023-09-12 | 瑞纳智能设备股份有限公司 | 压缩机动力组件及线性压缩机 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060913 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070625 |