JP5313206B2 - スクリュ圧縮機 - Google Patents
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Description
(スクリュ圧縮機の構成)
図1に示すように、スクリュ圧縮機1は、スクリュ本体部2とモータ部30(モータ)とを具備してなる電動機直結構造のスクリュ圧縮機である。
スクリュ本体部2は、雌雄一対のスクリュロータ4と、スクリュロータ4の雄ロータ4aと同軸で雄ロータ4aに対して一体構造にされたスクリュ軸3と、スクリュロータ4およびスクリュ軸3を収容するスクリュケーシング12と、を有する。スクリュ軸3は、軸受14および軸受15で両持ち支持されている。
モータ部30(モータ)は、ロータ軸11を回転させるための駆動源であって、モータ軸7の外周に固定された回転子5と、回転子5の外側に配置された固定子6と、回転子5および固定子6を収容するモータケーシング13と、を有する。モータ軸7は、スクリュ軸3と同軸でスクリュ軸3に対して一体構造にされるとともにスクリュロータ4側で片持ち支持されている。具体的には、スクリュロータ4側の軸受14(および軸受15)でモータ軸7は片持ち支持されている。
モータケーシング13の下部には、スクリュロータ4側とは反対側において、モータ軸7の軸方向に沿った棒状部材19が突設されている。この棒状部材19には、複数の環状の錘8が緩挿されている。本実施形態では錘8の数を3つとしているが、3つに限られることはなく、1つであってもよい。
本実施形態のスクリュ圧縮機1によると、モータケーシング13の振動に対して、棒状部材19と錘8とが衝突することで振動エネルギーが消散し、その結果、モータケーシング13の振動は低減する。
なお、最もモータケーシング13寄りの錘8とモータケーシング13との間の隙間にスペーサを設けて、錘8同士を軸方向に近接あるいは密接させることで、錘8同士の間に摺動摩擦が生じ易くしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係るスクリュ圧縮機101を説明する。第1実施形態のスクリュ圧縮機1と、本実施形態のスクリュ圧縮機101との主な相違点は、図2に示すように、本実施形態のスクリュ圧縮機101が、コイル状のバネ21を具備してなる点である。
バネ21は、最もモータケーシング13寄りであって台板16に結合されていない錘8と、モータケーシング13との間に設けられている。そして、バネ21は、最もモータケーシング13から離れて台板16に結合された錘8aと、モータケーシング13との間に位置して、台板16に結合されていない2つの錘8を、台板16に結合された錘8aに向かってそれぞれ付勢している。このバネ21により、錘8同士が密接し、台板16に結合されていない2つの錘8の各々は、台板16に結合された錘8aとモータケーシング13との間において、傾くことなく安定的に保持される。
最もモータケーシング13寄りの錘8とモータケーシング13との間に隙間があれば、台板16に結合されていない2つの錘8の各々は傾いてしまい、その結果、モータケーシング13の振動時に、棒状部材19に対して安定して衝突しなくなるだけでなく、錘8同士の相対変位による摺動摩擦も生じにくくなる。そこで、本実施形態のスクリュ圧縮機101では、台板16に結合されていない2つの錘8をバネ21で台板16に結合された錘8aに向かって付勢している。これにより、台板16に結合されていない2つの錘8の各々は、台板16に結合された錘8aとモータケーシング13との間において、傾くことなく安定的に保持される。その結果、モータケーシング13の振動時において、台板16に結合されていない2つの錘8の各々は、棒状部材19に対してふらつくことなく安定して衝突する。また、バネ21の付勢力によって錘8同士が密接するので、台板16に結合された錘8aと台板16に結合されていない錘8との間に生じた相対変位によって、錘8同士の間に摺動摩擦が効率的に生じる。これにより、振動減衰効果を安定的に得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るスクリュ圧縮機201を説明する。第1実施形態のスクリュ圧縮機1と、本実施形態のスクリュ圧縮機201との主な相違点は、図3に示すように、台板16に結合された錘8a,8b同士の間に、台板16に結合されていない錘8が配置されている点である。
本実施形態においても、錘8の数は3つであり、そのうち、最もモータケーシング13から離れている錘8aと、最もモータケーシング13寄りの錘8bとが、錘1個分よりも若干大きな間隔をあけて、それぞれ台板16に結合されており、その間に、台板16に結合されていない錘8が配置されている。このように、台板16に結合された錘8a,8b同士の間に、台板16に結合されていない錘8を配置することで、錘8同士が近接するとともに、台板16に結合されていない錘8は、台板16に結合された錘8a,8b同士の間において、傾くことなく安定的に保持される。
最もモータケーシング13寄りの錘8bとモータケーシング13との間に隙間があり、最もモータケーシング13寄りの錘8bが台板16に結合されていなければ、台板16に結合されていない2つの錘8の各々は傾いてしまい、その結果、モータケーシング13の振動時に、棒状部材19に対して安定して衝突しなくなるだけでなく、錘8同士の相対変位による摺動摩擦も生じにくくなる。そこで、本実施形態のスクリュ圧縮機201では、最もモータケーシング13から離れている錘8aと、最もモータケーシング13寄りの錘8bとを台板16にそれぞれ結合し、台板16に結合された錘8a,8b同士の間に、台板16に結合されていない錘8を配置している。これにより、台板16に結合されていない錘8は、台板16に結合された錘8a,8b同士の間において、傾くことなく安定的に保持される。その結果、モータケーシング13の振動時において、台板16に結合されていない錘8は、棒状部材19に対してふらつくことなく安定して衝突する。また、台板16に結合されていない錘8が隣接する錘8a,8bと軸方向に衝突することにより摺動摩擦が効率的に生じる。これにより、振動減衰効果を安定的に得ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
2 スクリュ本体部
3 スクリュ軸
4 スクリュロータ
5 回転子
6 固定子
7 モータ軸
8,8a,8b 錘
9 ボルト
10 エンド部材
11 ロータ軸
12 スクリュケーシング
13 モータケーシング
14,15 軸受
16 台板
17 マウント(防振体)
19 棒状部材
20 防振ゴム(弾性体)
21 バネ
30 モータ部
Claims (4)
- スクリュロータと、
前記スクリュロータの雄ロータと同軸で当該雄ロータに対して一体構造にされたスクリュ軸と、
前記スクリュロータおよび前記スクリュ軸を収容するスクリュケーシングと、
前記スクリュ軸と同軸で当該スクリュ軸に対して一体構造にされるとともにスクリュロータ側で片持ち支持されたモータ軸と、
モータケーシングを備えて当該モータケーシングの内部で前記モータ軸を回転させるモータと、
防振体を介して前記スクリュケーシングおよび前記モータケーシングが載置された台板と、
前記モータ軸の軸方向に沿って前記モータケーシングに突設された棒状部材と、
前記棒状部材に緩挿された複数の錘と、
を有し、
前記複数の錘の少なくとも一つが前記台板に結合されているとともに、前記複数の錘の少なくとも一つが前記台板に結合されていないことを特徴とするスクリュ圧縮機。 - 最も前記モータケーシング寄りの錘は、前記台板に結合されておらず、
最も前記モータケーシング寄りの錘と前記モータケーシングとの間に設けられ、前記台板に結合されていない錘を前記台板に結合された錘に向かって付勢するバネを更に有することを特徴とする請求項1に記載のスクリュ圧縮機。 - 前記複数の錘は3つ以上であって、少なくとも2つの錘が前記台板に結合されているとともに、前記台板に結合された錘同士の間に前記台板に結合されていない錘が少なくとも1つ配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスクリュ圧縮機。
- 前記台板に結合された錘と前記台板との間に弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスクリュ圧縮機。
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