JPS60106818A - 新規なスチレン系共重合樹脂の製造方法 - Google Patents

新規なスチレン系共重合樹脂の製造方法

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JPS60106818A
JPS60106818A JP21331283A JP21331283A JPS60106818A JP S60106818 A JPS60106818 A JP S60106818A JP 21331283 A JP21331283 A JP 21331283A JP 21331283 A JP21331283 A JP 21331283A JP S60106818 A JPS60106818 A JP S60106818A
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毅 森田
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義清 三浦
Takehisa Mizuno
水野 武久
Atsushi Hosoda
篤 細田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はXJi現にし7°(有用なるスチレン系共重合
樹脂およびその製i1i方法に関し、さらに詳細には、
ゴム質重合体の存在下に、スチレンお、Lびメタクリル
酸を必須とする単量体を共重合さUてグラフト化せしめ
ることから成る、とくに耐熱性および表面光沢に優れた
耐衝撃性スチレン・メタクリル酸共11λ合樹脂ならび
にその製造方法に関する。
一般に、ポリスチレン樹1+11はその透明性、寸法安
定性および成形加」−性などに(q・れでいる処から、
成形材料として広く利用さζいるが、各種の熱可塑性樹
脂の中でも、耐熱性に欠けること、加えて耐薬品性にも
劣ることなどが、このポリスチレン樹脂の欠点とし指摘
されている。
そこで、かかる欠点を改良すべく、スチレン・無水マレ
イン酸、Jl:重合4&J)Itr (以下、SMA樹
脂ともいう。)、スチレン・アクリロニ1−リル共重合
樹脂(以下、へS樹脂ともいう。)などが提供されては
いるけれども、前者は少量の無水マレイン酸をランダム
に共重合せしめて成形材料に通した樹脂となすためには
、両車量体の交互共重合性が高い処から、特別な装置お
よび技術を要するし、しかも懸濁重合法などといった、
水質媒体を用いるよ・)な重合法は採用できないなどの
製造技術上の制約もあり、他方、後者は耐熱性が不十分
である上に、樹脂が着色され易いなどの欠点を有するも
のである。こうした従来型樹脂の諸欠点を解消し、併せ
て耐熱性と耐油性との両特性を兼ね備えた透明樹脂とし
て、本出願人はスチレン・メタクリル酸共重合樹脂(以
下、SMAA樹脂ともい・う。)を提供すべく、かかる
SMA八樹へをベースとする樹脂組成物について先に特
許出願を行っている(特開昭58−96641号公報)
特に、この特許出願に係るSMA八樹へInはその耐熱
性が前記ポリスチレン樹脂に比して20〜30℃も高く
、しかも透明性が優れる処から、耐熱性成形月料として
商品価値が高く評価されているものではあるが、反面に
おいて、耐衝撃性の劣ることが欠点として挙げられ、適
用分野もそれだけ制約される。
つまり、このSMAA樹脂にあって、その本来の諸特性
が保持されたまま、さらに耐衝撃性がイ]与され得るな
らば、耐熱性と耐衝撃性との双方が要求される分野、す
なわちインストルメン!・パネル、ヒーターダクトおよ
びテールランプ・ハウジングなどの自動車関連部品;エ
アコンディシリナーダクト、ブレーカ−カバー、TVキ
ャビネット、ヘアーカーラ−よ?よびアイ1コン把手な
どの家電関連部品;VTRテープ用カセソ11、オーデ
ィオテープ用カセント、フロッピーディスク川う′−ス
およびOA機器ハウジングなどのOA関連部品;カメラ
、映)゛成用ハウジングおよびスライドマガジンなどの
光学関連部品;電子レンジ用食器などの食器容器部品;
ならびに建設用断熱材、こたつ用断熱材およびコンテ・
J・−頻用1tli 隔月などの各種断熱材の如き各種
分野へと一層の用途拡大に一つながることは明らかであ
る。
ところが、こう1−だ各種の用途に適した特性を有する
耐衝撃性スチレン・メタクリル酸共重合樹脂は、目下の
処、開発されるに〒っCいないというのが実状である。
しかるに、本発明者らは以」−に記述さた如き各種の従
来型樹脂の3−1欠点を改善すべく鋭意検討を重ねた結
果、ゴム*重合体の存在下に、スチレンおよびメタクリ
ル酸を必須とするビニルm r;+体をグラフ]・ノ(
重合せしめて得られる、あるいは該グラフト共重合体と
SMAA樹脂と溶融混線せしめて得られる特定の組成を
もった共重合樹脂またはその組成物が、本来的に備えて
いる耐熱f!Lを保持したまま、さらに衝撃強度が飛f
il的に向上することを見出して、本発明を完成さ一層
るに到った。
すなわち、本発明はゴム質重合体と、スチレンと、メタ
クリル酸と、さらに必要に応じて、該スチレンと共重合
可能なビニル単量体とからなる混合物を共重合ゼしめて
得られる成形可能な熱可塑性のスチレン系共重合樹脂、
ならびに該共重合樹〃けの製造方法を提供するものであ
って、その特徴とする処は、ゴム質重合体の3〜70重
量部と、スチレンおよびメタクリル酸のml、さらに必
要ならば他のビニル単量体との総量97〜30重量部と
の割合で−そのうちビニル単量体の内訳が、97〜7o
FRM%のスチレンと3〜30重景%部上タクリル酸と
であるが、さらに必要により該スチレンの1〜20重量
%を他のビニル単量体で置換されていてもよい一重合さ
せることによりグラフト化せしめ、次いでがくして得ら
れたグラフト共重合体を分NIシ、洗浄し、親水せしめ
、しかるのち乾燥せしめることにより目的とするスチレ
ン系共重合樹脂を製造する方法、ならびにか(して得ら
れる、とくに耐熱性と耐衝撃性とを兼ね備えたスチレン
系共重合樹脂にある。
ここで、耐1E撃性の向上化に関して特に重要なことは
、前記ゴム質重合体がスチレンおよびメタクリル酸を必
須とするビニル単量体でグラフト化されていることであ
る。
この事実を明らかにするために、たとえば[−リューレ
・ノクス^−151〔大11本インキ化学工業lI聯製
のSMAA4耐月■〕と各種のジエン系イム質重合体と
の溶融混練を試みたタルでは、凡そ耐待1撃性の向−1
−は認められなかった。すなわち、ポリブタジェン(■
3R)、スチレン・ブタジェンゴム(SBR)よりよび
アクリロニトリル・フ゛タジエン、ゴA(NBR)など
を添加してみても、いたずらに耐熱性の低下などの欠J
jAをイ゛1′うのみで、耐ti撃性の向上番よ微々ノ
こ名ものであることは、ご9旧ンを30重量%添加した
場合Gこしよ、アイゾツト衝撃強度(ASTM D−2
56、)・ノチ付、厚み1/4インチ)は僅かに3 k
Tr−cm / cmであって、実用性に乏しし1もの
であることからも知れる。さらに、各種の耐衝撃性樹脂
、たとえばハ・イインパクト・ポリスチレン樹脂(II
IPS樹脂)、アクリ1」ニトリル−ブタジェン系ゴム
−スチレン共重合樹脂(八113樹脂)またはメククリ
ル酸メチル−ブタジェン系ゴム−スチレン共重合樹脂(
MBS樹脂)とSM^^樹脂との溶融混練によった場合
でも、成形品には層状剥離の現象が認められたし、しか
も機械的強度の優れたものは到底得られなかったことか
らも知れる。
而して、本発明の樹脂はゴム質重合体、スチレンおよび
メタクリル酸を必須の原料とし、とくにゴム質重合体の
3〜70重臣部と、スチレンおよびメタクリル酸の混合
物の97〜30重量部との割合で用いて得られるグラフ
ト共重合体であり、そのうち、これらスチレンとメタク
リル酸なるビニル単量体(必須のビニル単量体)はそれ
ぞれ、97〜70重量%のスチレンと3〜30重量%の
メタクリル酸との割合で用いられるのがよく、さらに必
要ならば、該スチレンの1〜20重量%なる範囲を、該
スチレンと共重合可能な他のビニル単量体で置換しても
よく、そして前記ゴム質重合体がこれらのビニル単量体
でグラフト化されており、とくにそのグラフト率、つま
りゴム質重合体にグラフト化されている単量体の百分率
が3〜300%であることを特徴とするものである。
ここで、グラフト率とは次式により算出されたものであ
る。
但し、溶媒としてはトルエン/メタノール−9/1([
量比)なる混合物を用いた。
前記したゴム質重合体として代表的なものを例示すれば
、BR,SBR,NBRおよびエチレン・プロピレン・
ポリエンゴム(EPDM)などであり、これらの使用量
としては、全グラフト共重合成分を100重量部とした
場合に、3〜70重量部、好ましくは3〜50重量部な
る範囲内が適当である。3重量部未満では耐衝撃性の向
上が事実上、認められなく、逆に70重量部を超えると
、極めて成形力(困難となるなど、成形加工性に11点
が現れる。
また、ビニル中I体中のメタクリル酸の使用量としては
3〜30重量96なる範囲内が適当である。3重量%未
満では耐熱性0月11月−が期しく!f !If <、
逆に30重量%を超えると、溶融粘度がA <なっ゛C
成形が困ケ11となるなど、成形加工性に難点が現れる
さらに、ヒニル’lN1L体中のスチレンの使用量とし
ては97〜70重皇%なる範囲内が)内当であるが、そ
のうち、このスチレンの1〜20 tlj Ju1%を
他の共重合可能なビニル単量体で置き換えてもeI、い
グラフト共重合体のグラフト率はi!i4衝撃性に関し
ての重要な因子であるので、本発明におけるグラフト率
としては3〜30()%、好ましく 4.1: 3〜1
50%なる範囲が適当である。
かかる共重合i+J lii ノ、t”じニル単m体と
して代表的なものを挙例すれば、α−メチルスチレン、
t−ブチルスチレン、ハ11ケン置換スーy−レン、ビ
ニルトルエン、(メタ)アクリI′Jニトリル、α−り
l:I l:lアクリロニトリル、(メタ)アクリル酸
エステルなどである。
次いで、本発明方法により目的樹脂を調製するに当って
は、一般に、−1南1iI!411樹脂を得るためのグ
ラフト市合法として知られている方法、つまり +1+ ゴム質重合体をビニル単量体に溶解させ、開始
剤の存在下または不存在下に、60〜150℃で重合せ
しめる、いわゆる塊状重合法、 (2)上記+11なる方法で、粘度を低下させて攪拌ま
たは液状重合物の移送を容易ならしめる目的で溶媒を用
い、希釈された状態で行うという、いわゆる溶液重合法
、(3) 上記(1)なる方法に従って部分的に重合を
進めたのち、水中で懸濁状態にして重合を完結ゼしめる
という、いわゆる塊状−懸濁重合法、および (4) ゴム質重合体としてラテックス状ゴムを用い、
開始剤として過酸化物を用いて乳化状態で、40〜10
0℃でグラフト重合を行うという、いわゆる乳化重合法
などの方法が適用できるものの耐衝撃性が高く、優れた
品質の樹脂を得るためには、とくに」1掲されたり4)
なる乳化重合法のうちでも特別の方法を用いる必要があ
る。
つまり、本発明の目的樹脂を製造する方法としては、(
1)なる塊状重合法にしても、(2)なる溶液重合法に
しても量産タイプであって、規模が大きく、したがって
設備費が高くなるし、またゴム含有率が高くなると攪拌
ないしは移送も困難となる処から、規制を受け易いもの
であり、また(3)なる塊状−懸濁重合法にしても、ゴ
ム濃度(ゴム分)が上昇するにつれて粘度も増大して懸
濁工程までの分散粒子の凝銀などのトラブルにつながり
易(なる処から、通常、このゴム含有率は8〜10重量
%が限度であり、したがって物性および外観の向上を期
すべくもなく、無給ながら高耐衝撃性を期待することさ
えff1ill L くなるものであり、さらに(4)
にあって幇゛、メタクリル酸によりラテックスの肥大化
ないしは破壊がもたらされる処から、重合時に系が不安
定なものとなり、屡塊伏化に至ることがあるが、これは
ラテックス中の界面活性剤(乳化剤)が失活するためで
あり、かかる酸基含有fpp体が使用される乳化系では
、しばしば見受けられる現象である。
しかるに、本発明ffらはこうした従来技術における困
難さを克服するために?)δ意研究した結果、乳化重合
法において、このメタクリルrY(の添加方法が乳化系
の安定性、および得られる」(重合相111の物性に著
しく影響を及ぼすことを見出して、本発明方法に到達し
たものであるが、本発明方法は使用す?)メタクリル酸
の一部を、重合の進行に伴って連続添加せしめるごとに
、にって、重合中におけるラテックスの凝集を抑制し、
加えて、物性面においては共重合組成の均一化が図られ
る処から、一括添加法に比して、衝撃強度の優れたもの
が得られるというものである。
こうした特定の乳化重合法に従えば、ゴム含有率も70
重量%という高領域に及ぶ共重合樹脂の製法さえ可能で
あるために、他の重合法に比して、衝撃強度が飛Wm的
に向上し、しかも表面光沢も優れる樹脂を得ることがで
きる。さらにまた、本発明方法のような特定された乳化
重合法に従って製造される耐衝撃性樹脂を既製のSMA
A樹脂と混練するときは、耐衝撃性、耐熱性および流動
性などの調節も容易であるために、用途に応じた各種製
品の製造設計ができるというメリットも付随して出てく
る。
以上の説明でも既に明らかなように、本発明の共重合樹
脂は前掲された如きf+、1〜(4)なる方法に従って
も無給、製造され得るが、特に品質の優れた樹脂を得る
ためには、−ヒ述した如き特定の乳化重合法が適してお
り、こうした本発明方法のような特定された方法に従う
ことによって耐1h撃性、耐熱性および表面光沢に極め
て優れた成形品を与える共重合樹脂が得られ、弱電、精
密機器ならびに自動車工業分野で、従来のエンジニアリ
ング・プラスチックスに匹敵する高級成形材料としても
堤供することができる。
次いで、本発明方法とも言うべき乳化重合法について詳
述するが、以下の説明では、ゴム質重合体ラテックスを
用いてスチレンとメタクリル酸とをグラフト乳化重合せ
しめて得られるものを共重合樹脂(A)と呼称し、他方
、かかる樹脂(A)に溶融混綽させて衝撃強度を適度に
調節するために用いられるスチレン−メタクリル酸共重
合樹脂を共Kn合樹Jolt(13)と呼称することに
する。
まず、この共重合樹1+17(A)はゴム質重合体ラテ
ックス(固形分換算値)の3〜71) T4!曙部と、
スチレンおよびメタクリル酸のjli Iit化が97
〜了り(前者)対3〜30(後fr)なるビニルr11
−量体混合物の総酸97〜30重量部との割合で用いて
、これらの各原料を混合さセた処へ、乳化剤および開始
剤の存在ドに、40〜100℃の温度で3〜12時間に
ト〔って攪拌しつつグラフト乳化重合せしめたのち、塩
化カルシウム、塩化゛7グネシウム、塩化すトリウムも
しくは硫酸すトリウムの如き各種無機塩類および/また
は塩酸、硫酸もり、<は酢酸の如き各種酸性物質を添加
して凝固沈殿さU、次いで濾過し7、洗浄(水洗)を行
ったのち、乾燥せしめることによって得られるものであ
る。ここにおいて使用される開始剤、連鎖移動剤または
酸化防1に剤などは特に制御’Pされなく、公知+n川
のものがそのまま適用できることは勿論でJ】る。ただ
し7、界面活性剤(乳化剤)種類は乳化系の安χi5 
+’lにとっ゛?゛屯要なものであり、このさいに用い
るものとしては各種シルソエート型およびスルボネート
型陰イオン活1T1.刑が適しているが、乳化重合で通
常使用されているiT1+級脂肪酸の金属塩類の使用は
、重合中に乳化破壊を起すことになるので、好ましくな
い。
また、ここで用いられるゴム質重合体ラテックスとして
代表的なものにはポリプタジェンラテックス、SBRラ
テックス、NBRラテックスおよびEPDMラデソクス
などがあるが、とくに最終生成物の物性の面がらすれば
、かがるゴムラテックスとしてはゲル含有率(ゲル分)
の^いものを使用するのが好ましい。
ビニル単量体中のメタクリル酸の使用量は、最終生成物
の耐熱性に大きく影響を及ぼす処がら極めて重要な因子
であるが、3重量%未満ではその効果が十分に発現され
得なく、逆に30重量%を超えると、乳化系が不安定に
なってラテックスの破壊による粗大粒子を生じ易くなる
さらに、この共重合樹脂(A)を得るにさいしての、メ
タクリル酸の添加方法としては、まず反応開始時に全メ
タクリル酸量の1〜70重量%、好ましくは1〜50重
量%を仕込んで、残りの量、つまり全メタクリル酌量の
99〜30重量%、好ましくは99〜50重量%を重合
の進行に伴って、つまり重合の進行の度合に合せて、重
合率が90%に至るまでの間に連続添加セしめるという
特別の方法が推奨される。このさい、初期に仕込まれる
メタクリル酸の量が1重量%未満であると、重合の初期
にスチレンの単独重合体が生成し易くなるために物性が
低下することになるし、逆に70重量%を超えると、乳
化系が不安定になるので好ましくない。
加えて、こうした特定の方法においては、メタクリル酸
の添加時期が重合率90%までの間に設定されるのが好
ましく、それ以]−に及ぶときは、もはや実質士、メタ
クリル酸が生成共重合樹脂中に取り込まれ得なくなる。
このようにして得られるグラフト共重合樹脂(八)は、
粉末状ないしはペレット状の形で供給され、成形用材料
となる。
他方、前記しまた11車合樹脂(旧は、たとえば前掲さ
れた特開昭58−9 G 641ルJ公報に記載されて
いるように、スチレンとメタクリル酸とを重合開始剤の
存在下または不存在下に加熱1口合さ・Uて1!7られ
るものである。
次いで、かくして管!7られるそれぞれ樹JIF1.(
A)と樹脂(B)両相III?はイ1意の割合で混合で
きるが、好ましくは(A)/ CB> =2 (1〜7
0/80〜30(電量比)なる範囲内である。
この場合、最終生成物中のゴム含有率(ゴム分)として
は3〜70tl’t、1%なる範囲、とくに好ましくは
20〜40重量%なる範囲が適当である。
ゴム含有率が:(II? rit%未満では、耐衝撃性
が低くなるために実用的価値がなくなるし、逆に70重
量%を超えると、流動性および加工性が悪化するように
なるので好ましくない。
そして、これら(A)、(B)両相脂の混練は二本ロー
ル、バンバリーミキザーおよび押出機などの公知慣用の
装置を用いた公知方法が、すべて適用できる。
さらに必要に応じて、これらの(A)、(B)両41f
I脂の混線にさいしては、可塑剤、滑剤、安定剤、着色
剤、紫外線吸収剤、yV燃剤または発泡剤などの公知慣
用の各種添加剤を併用してもよいことは勿論である。
以上のようにして得られる本発明のスチレン系耐熱耐衝
撃性樹脂は、通常の成形機により射出成形、押出成形ま
たはプレス成形などが容易に行うことができる。
次に、本発明を参考例、実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に断りの
ない躍り、すべて重量基準であるものとする。
参考例1 (SMAA樹脂の調製例) 51の攪拌装置イリきオートクレーブに200部の芸留
水−を仕込み、さらに懸濁安定剤としての部分けん化ポ
リビニルアルコール1部およびドデシルベンゼンスルホ
ン酸すトリウム0.005部を加えて熔解させ、次いで
85部のスチレン、15部のメタクリル酸、0.2部の
ペルオキシヘキサヒト1′:1テレフタル酸ジ第三級ブ
ヂルおよび0.1部の過安息香酸第二級シーJルを順次
(1込んで、回転数40 Orpmで攪拌しプSがら9
0“Cにソr−?I!して10時間に亘って6濁重合さ
・μ、さらに120°Lシで3時間反応を続行・υしめ
た。
かくして(11られた粒状のSMΔA樹脂を洗浄し、脱
水さ二11 乾叉’+44 Lめ〕こ。
実施例1 参考例1と同様の反応器内に次のような物質を仕込んだ
ボリフ゛タジ1ニンラテソクス 52部(固)1モr、
/%分−□ 57.4%)ス チ し・ ン′ 6 (
) “ メ り り リ ル 酌 3 〃 過何1凸(カ リ 鵞ソ 、/% ’ 、 (1,3〃
第二級Iデシルメルカプタン o、1〃ドデシル・・ン
Ilンスルボンtt(すトリウム 2〃蒸 留 水 2
00〃 この反応器内に窒7.F−ガスを導入し、攪11’下に
70℃まで昇温し、同温10Xに13; l−7に時点
から7部のメタクリル酸を3時間に119′C沖わ′?
、添加し、さらに同温度で2時間乳化重合さ・Uて反I
Ii>を完結・lしめた。
かくして得られ]こラデソクスの固形分に対して5%と
なるように調整された塩化カルシウムの1 (1%水溶
液を加えて攪拌下に90〜110℃なる範囲で凝固させ
、次いで濾過し、水洗し、脱水せしめたのち、乾燥せし
めて粉末状のグラフト共重合樹脂を得た。
次いで、この共重合樹脂に「イルガノックス 1076
](西ドイツ国チバ・力′イギー社製の酸化防止剤)を
0.2部加え、シリンダ一温度230℃の押出機でペレ
ット化・已しめた。
しかるのち、このペレットを用いて射出成形・ヒしめ、
その成形品についての物性を測定した。それらの結果は
まとめて第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様の操作を繰り返して樹脂の物性を測定し
たが、それらの結果はまとめて第1表に示す。
ポリブタジエンラテソクス(前出) 52部ス チ し
 ン 50 〃 メタクリル酸 * 1o〃 メタクリル酸メチル Io〃 過硫酸カリウム o、3〃 第三級ドデシルメルカプタン 0.1#ドデシルベンゼ
ンスルボン酸ナトリウム 2〃蒸 留 水 200部 * 但し、メククリル酸は10部のうち、3部を仕込ん
で残り7部を連続添加せしめるようにした。
実施例3 参考例1と同様の反応器に、次の物質を仕込んで、ス 
チ し ン 82部 メタクリル酸 10〃 ポリブタジエンゴム 8〃 第三級ドデシルメルカプタン 0.08 〃60℃で十
分熔h1!さ・Iてから、窒素ガスで反応器内を置換し
、次いで器内温度を110℃に保って、攪拌しながら4
時間塊状重合させたのち、反応液を70℃に冷却し、ベ
ルオキシヘキカヒ1′11テし・フタル酸ジ第三級ブチ
ル0.2部および過安息香酸第三級ブチル0.05部を
添加して熔解せしめた。
次いで、この重合系に 部分けん化ポリビニルアルコール 0.5部ドデシルヘ
ンゼンスルホン酸すl−リウム O,OO5”蒸 留 
水 100〃 から調製された水溶液を攪拌−トに添加して先の塊状重
合物を懸濁せしめたのら、110℃に昇温しで8時間懸
濁重合させ、さらに12 (1’Cで3時間反応−IL
+、めた。
以後は、かくして得られた共重合樹脂ビーズについて実
施例1と同様にして洗浄し、脱水さ・l、乾燥−1しめ
、次いでペレット化させ、射出成形u・シめたのち、物
性の評価を行った。
実施例4 この例はグラフト共重合樹脂とSMAA樹脂とのブレン
ドを示すものであるが、ポリブタジエンラテソクスおよ
びスチレンの量をそれぞれ87部および40部に変更し
た以外は、実施例1と同様にしてグラフト共重合樹脂を
得た。
次いで、このグラフト共重合樹脂の60部と、参考例1
で得られたSMAA樹脂の40部と、「イルガノックス
1076Jの0.2部とを混合し、シリンダ一温度23
0℃の押出機でペレット化せしめた。
しかるのち、このペレットを用いて射出成形せしめ、そ
の成形品についての物性を測定した処を、第2表にまと
めて示す。
実施例5 実施例4で得られたグラフト共重合樹脂を40部とし、
SMAA樹脂を60部とした以外は、実施例4と品様に
してペレット化させ、射出成形せしめ、物性の評価を行
った。
それらの結果はまとめて第2表に示す。
実施例6 グラフト共ri合161脂およびS 、M ’A A樹
脂の使用量をそitぞれ20部および)(()部に変更
した以外は、実施例4と同様にしてバレン1化さ・U、
−射出成形セしめ、物性を測定した処は、まとめ′ζ第
2表に示す。
比較例1 グラフト」い11合411I IllのイいJ、に、参
考例1で得られたSM^^樹脂を用いるように変更1.
、 !、−以外は、実施例1と同様にしてペレッ1、化
さ、1!−1射出成形・uしめ、物性のtiV fil
fiを行った。
それらの結果4+ 7+’ 、’、めで?1日表に示す
比較例2 参考例1でIllられノこSMΔA樹脂の70部、[ア
サフレックス810.1 (ハjl、化成工業01)製
のSB’R]30部、および1イルガノツクス I O
’/ li 、、lの0.2部を混合し、シリンダ一温
度2;目ビ(:の1lll 111機でペレソI化−1
しめた。
次い=Cこのペレットを用いて射出成形を行い、その成
形品についrc ’141j’l’lをδ(り定した結
果は第2表にまとめて示すが、とくにこのもののア・イ
ゾソト衝撃強度L;!: 3. Okg−cm/cmで
あった。
以−1二の各実施例13よび比較例で得られた各樹脂に
ついての物性は第1表と第2表とに分LJて示す。
−「 続 補 正 書(自 発) 昭和58年12月2Q 日 特許庁長官若杉和夫殿 ■、小事件麦示 昭和5 (I持重間第第213312号2、発明の名称 新規なスチレン系耐熱11i4適撃111樹脂およびそ
の製3111力°ンJ( 3、補正をする一打 事件との関係 特許出願人 〒174 東京都仮橋区坂下三丁目35番58号(21
18)人[1本インキ化学工業株式会d代表宵 川 利
 茂 邦 4、代理人 〒1++3 i1r京都中央区11木橋三丁目7番20
υ大11本インキ化学工業株式会刺内 6、補正の内容 (1)第+3r+:x7行[1の記載を次のように訂正
する。
「ことは勿論である。ただし、界面活性剤(乳化剤)の
種類は」 (2)第22頁の第1表を次のように訂正する。
手続補正書 7・ 昭和59年12月7q日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和58年特許間第213312号 2、発明の名称 新規なスチレン系耐熱耐衝撃性樹脂およびその製造方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 〒174 東京都仮橋区坂下三丁目35番58号(28
8)大日本インキ化学工業株式会社代表者 用 村 茂
 邦 4、代理人 〒103 東京都中央区日本橋三丁目7番20号大E1
本インキ化学工業株式会社内 5、補正命令の日(リ 、゛ ・1.;;−一÷−一 自 発 補正の内容 (1) 明細書の第20頁10〜11行目にかけての記
載を次のように訂正する。
「次いで、このグラフト共重合樹脂の20部と、参考例
1で得られたSMAA樹脂の80部と、「イルガノック
スj (2) 明細書の第21頁3行目の記載「20部および
80部」を、 r60部および40部」に訂正する。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■、ゴム質19合体の3〜70重量部と、スチレンおよ
    びメタクリル酸の総1i、 97〜30重量部との割合
    で共重合せしめて741られる成形jrJ能な熱可ff
    !個樹脂であって、しかも上記したスチレン4−ンよび
    メタクリル酸からなる単量体の割合が97〜7 fl 
    Tit I’i1%のスチレンと3〜30重量%のメタ
    クリル酸であっ′ζ、かつスチレンおよびメタクリル酸
    の一部が十記ゴム譬i11合体にグラフト化されている
    ことを特徴とする、とくに1lj(ij%セ1と耐衝撃
    性とを兼ね備えた新規なスチレン系共10合樹脂。 2、前記した中口体スチレンが、該スチレンの1〜20
    重量−6なる範囲内で、該スチレンと共重合可能な他の
    ビニル単量体で置き換えられていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載された1則111.3、前記
    したイムIIX重合体にグラフト化されている前記tl
    ’L l’fi体スチレンおよびメタクリル酸の百分率
    (グラフト率)が3〜300%であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項または第21Jtに記載された樹
    脂。 4、ゴム質重合体とスチレンとメタクリル酸とからなる
    、さらに必要ならば該スチレンと共重合可能な伯のビニ
    ル小量体とからなる混合物を重合さセてグラフト化せし
    め、次いで樹脂分を分離し、該樹脂分を洗浄し、脱水さ
    せ、しかるのち乾燥せしめることを特徴とする、とくに
    耐熱性と耐衝撃性とを兼ね備えた成形可能なスチレン系
    共重合樹脂の製造方法。 5、ゴムg!を重合体の3〜?Of1部と、スチレンお
    よびメタクリル酸の総掛、さらに必要ならば該スチレン
    と共重合可能なビニル単量体との総N97〜30重量部
    との割合で乳化重合させてグラフト化せしめ、次いで凝
    固剤を加えて樹脂分を分離し、該樹脂分を洗浄し、脱水
    させ、しかるのち乾燥せしめることを特徴とする特許請
    求の範囲第4項に記載された製法。 6、ゴム質重合体の3〜70重量部と、97〜70重量
    %のスチレンおよび3〜30重量%のメタクリル酸から
    なるmJt体の総量、さらに必要ならば該スチレンの1
    〜20重量%の範囲内で該スチレンと共重合可能なビニ
    ル単量体をも含めた単量体の総量97〜30重量部との
    割合で乳化重合させてグラフト化せしめ、次いで凝固剤
    を加えて樹脂分を分離し、該樹脂分を洗浄し、脱水させ
    、しかるのち乾燥せしめることを特徴とする特許請求の
    範囲第4項または第5項に記載された製法。 7.前記乳化重合が、該重合反応の開始時においてメタ
    クリル酸の1〜701′lf、1%を使用して行われ、
    次いで重合率が90%に至るまでに残り99〜30重M
    %を重合の進行に伴って添加して行われ、しかるのち該
    重合反応を完結させるようにして行われることを特徴と
    する特許請求の範囲第4項、第5項)1ソたは第6項の
    いずれか一つに記載された製法。
JP21331283A 1983-11-15 1983-11-15 新規なスチレン系共重合樹脂の製造方法 Granted JPS60106818A (ja)

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EP84113848A EP0142174B1 (en) 1983-11-15 1984-11-15 Heat-resistant high impact styrene resin, process for production thereof, and resin composition comprising said styrene resin
DE8484113848T DE3481310D1 (de) 1983-11-15 1984-11-15 Waermebestaendiges schlagfestes styrolharz, dessen herstellungsverfahren und dieses styrolharz enthaltende zusammensetzung.
US06/774,872 US4631307A (en) 1983-11-15 1985-09-12 Heat-resistant high impact styrene resin, process for production thereof, and resin composition comprising said styrene resin

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4656212A (en) * 1985-01-16 1987-04-07 Dainippon Ink & Chemicals, Inc. Thermoplastic resin composition

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