JPS6010229Y2

JPS6010229Y2 - 装輪式車両の緊急制動装置

Info

Publication number: JPS6010229Y2
Application number: JP17238479U
Authority: JP
Inventors: 達実小原
Original assignee: 株式会社小松製作所
Priority date: 1979-12-14
Filing date: 1979-12-14
Publication date: 1985-04-08
Also published as: JPS5689757U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は装輪式車両の緊急制動装置に関するものである
。

従来、装輪式建設機械車両には一般走行時前輪ブレーキ
を解除する、つまり足プレーキペタルを踏んでも前輪ブ
レーキは制動されず後輪ブレーキだけ制動する機構を備
えた車両がある。

この機構は、手動の０Ｎ−ＯＦＦスイッチを有し滑り易
い降板路での安全な走行と前輪ブレーキの寿命確保には
有効な機構である。

しかし、その反面緊急制動を必要とした時、つまり車両
の故障等による緊急制動ではなく不意の障害物（人、車
両等）が目前に現われた時に足プレーキペタルをフルス
トローク踏んでも後輪フレーキのみしか制動できず前輪
ブレーキは制動しないので車両を緊急停止できず非常に
危険である。

そこで、緊急制動レバを設けて緊急制動時には前輪ブレ
ーキをも制動するようにしたものが提案されているが、
このように緊急時に緊急制動レバを操作するのは非常に
熟練を要し応々にして操作忘れによって前述の不具合を
発生してしまうことが多い。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的はブレーキ操作部材のストロークに応じて前輪ブレー
キを制動したり、制動できないようにした装輪式車両の
緊急制動装置を提供することである。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

ニアリザーバ１の出口側は第１．第２．第３．第４回路
２□、２゜？２３？２４に並列に接続され、第１
回路２１は前輪ブレーキＦＢの作動チャンバ３に接続さ
れかつ第１リレーバルブ４が設けである。

第２回路２□には足プレーキペタル５で制御すれるブレ
ーキコントロール弁６が設けられ、その出力側は第１．
第２．第３パイロット管路７□、７２．７３に接続して
あり、第１．第２パイロット管路７１，７□は前記第１
リレーバルブ４の受圧部４ａに接続され、第３パイロツ
ト管路７３は第２リレーバルブ８の受圧部８ａに接続し
であると共に、第１パイロツト管路７１には前輪ブレー
キ切換弁９が、第２パイロツト管路７２には第１電磁開
閉弁１０がそれぞれ設けである。

第３回路２３は第２リレーバルブ８を経て後輪ブレーキ
ＲＢの作動チャンバ１１に接続してありかつバイパス管
路１２を経て前記作動チャンバ３に接続してあり、その
バイパス管路１２には第３リレーバルブ１３が設けであ
る。

前記第４回路２．は手動ブレーキ杆１４で制御されるブ
レーキコントロール弁１５を経て前記第３リレーバルブ
１３の圧力室１３ａに接続しである。

１６は前記バイパス管路１２に設けた第２電磁開閉弁で
あり、該電磁開閉弁１６と前記第１電磁開閉弁１０のソ
レノイド１６ａ、１０ａは電源１７にブレーキコントロ
ール弁６．１５がフルストロークの９０％まで操作され
るとＯＮとなるスイッチ１８を介して接続しである。

次に作動を説明する。

（一般走行時）前輪ブレーキ切換弁９を閉位置（イ）とし、足プレーキ
ペタル５を踏み込んでゆきブレーキコントロール弁６を
ストロークさせてゆくと、ニアリザーバ１内の圧縮空気
は第３パイロツト管路７３より第２リレーバルブ８の圧
力室８ａにのみ流入して連通位置に）としてダブルチェ
ック弁１９を押し開いて後輪ブレーキＲＢの作動チャン
バ１１に流入して後輪ブレーキＲＢを制動する。

この時、足プレーキペタル５のストロークは９０％以内
であるからスイッチ１８はＯＦＦとなり第１電磁開閉弁
１０はＯＦＦ位置口となっているから第２パイロツト管
路７２には圧縮空気が流れず第１リレーバルブ４はＯＦ
Ｆ位置八とへっているから前輪ブレーキＦＢの作動チャ
ンバ３には圧縮空気が供給されず制動されない。

なお、手動ブレーキ杆１４を操作してブレーキコントロ
ール弁１５をストロークさせた場合には第３リレーバル
ブ１３が連通位置ホとなって圧縮空気は第３回路２３を
通って、バイパス管路１２よりダブルチェック弁１９を
押し開いて後輪ブレーキＲＢの作動チャンバ１１に流入
し制動するが、手動ブレーキ杆１４のストロークが９０
％以内であるからスイッチ１８はＯＦＦとなり第２電磁
切換弁１６はＯＦＦ位置へであるから前輪ブレーキＦＢ
の作動チャンバ３には供給されず制動しない。

（緊急制動時）足プレーキペタル５を９０％以上ストロークさせてスイ
ッチ１８をＯＮとする。

これにより第１電磁開閉弁１０はＯＮ位置トとなり第２
パイロツト管路７゜より第１リレーバルブ４の受圧部４
ａに圧縮空気が供給されてＯＮＮ位置上なるので、第１
回路２□よりダブルチェック弁２０を押し開いて前輪ブ
レーキＦＢの作動チャンバ３にも圧縮空気が供給されて
制動される。

なお、手動ブレーキ杆１４を９０％以上ストロークさせ
るとスイッチ１８がＯＮとなって第２電磁開閉弁１６が
ＯＮ位置りとなり、第３回路２３を流通する圧縮空気が
第３リレーバルブ１３．バイパス管路１２．第２電磁開
閉弁１６を経てダブルチェック弁２０を押し開いて作動
チャンバ３に流入し前輪ブレーキＦＢが制動する。

（前後輪ブレーキ制動時）前輪ブレーキ切換弁９を開位置ヌとすると第１パイロツ
ト管路７１内を流通する第１リレーバルブ４の受圧部４
ａに供給されるので、足ブレーキペタル５を踏み込めば
前輪ブレーキＦＢと後輪ブレーキＲＢとが制動する。

本考案は以上の様になり、ブレーキ操作部材を所定以上
ストロークすると前輪ブレーキＦＢと後輪ブレーキＲＢ
とが制動し、所定以上ストロークしないと後輪ブレーキ
ＦＢのみが制動する。

したがって、滑り易い降板路での安全走行と前輪ブレー
キＦＢの寿命を向上できると共に、緊急時に車両を確実
に制動できて安全である。

また、作動チャンバ３，１１にエアを供給制御する第１
．第２リレーバルブ４，８は受圧部４ａ。

８ａ内のパイロット圧力で切換えられ、その受圧部４ａ
、８ａにはブレーキコントロール弁６によってパイロッ
ト圧が供給されるので、ブレーキコントロール弁６は少
量のパイロット圧を流通制御するだけであり、小型・コ
ンパクトになって操作力が小さくなるのでブレーキ操作
部材の操作力も小さくなる。

また、前輪ブレーキ切換弁９を開位置ヌとすれば第１リ
レーバルブ４がＯＮＮ位置上なり、ブレーキ操作部材の
ストロークに関係なく前輪ブレーキＦＢと後輪ブレーキ
ＲＢとを同時に作動できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す線図的構成説明図である。１はニアリザーバ、３．１１は作動チャンバ、５．１４
はブレーキ操作部材、６，１５はブレーキコントロール
弁、４は０Ｎ−ＯＦＦバルブ、ＦＢは前輪ブレーキ、Ｒ
Ｂは後輪ブレーキ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ニアリザーバ１の出口側を第１・第２・第３回路２１，
２□、２３．に並列に接続し、第１回路２□を前輪ブレ
ーキＦＢの作動チャンバ３に接続しかつ第１回路２□を
遮断するＯＦＦＦＦ位置像持され、受圧部４ａのパイロ
ット圧力で第１回路２□を連通ずるＯＮＮ位置上なる第
１リレーバルブ４を設けると共に、前記第２回路２□に
はブレーキ操作部材で制御されるブレーキコントロール
弁６を設け、その出力側を第１・第２・第３パイロット
管路７□、７□、７３に接続し、第１・第２パイロット
管路７□、７゜は前記第１リレーバルブ４の受圧部４ａ
に接続され、第３パイロツト管路７３は第２リレーバル
ブ８の受圧部８ａに接続しであると共に、第１パイロツ
ト管路７１には閉位置イと開位置ヌに切換えられる前輪
ブレーキ切換弁９を、第２パイロツト管路７□にはその
管路を連通ずるＯＮＮ位置上遮断するＯＦＦ位置口に切
換えられる弁をそれぞれ設け、前記第３回路２３は前記
第２リレーバルブ８を経て後輪ブレーキＲＢの作動チャ
ンバ１１に接続すると共に、前記第２リレーバルブ８を
常時遮断位置に保持されかつ受圧部８ａ内のパイロット
圧力で連通位置二に切換る構造とし、前記弁を常時ＯＦ
Ｆ位置口に保持され、かつブレーキ操作部材６が所定ス
トローク以上操作されるとＯＮ位置口に切換る構造とし
たことを特徴とする装輪式車両の緊急制動装置。