JPS601021B2 - 温熱療法剤及びその使用方法 - Google Patents

温熱療法剤及びその使用方法

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JPS601021B2
JPS601021B2 JP1740482A JP1740482A JPS601021B2 JP S601021 B2 JPS601021 B2 JP S601021B2 JP 1740482 A JP1740482 A JP 1740482A JP 1740482 A JP1740482 A JP 1740482A JP S601021 B2 JPS601021 B2 JP S601021B2
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JP
Japan
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thermotherapy
paraffin
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temperature
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JP1740482A
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JPS58136346A (ja
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秀彦 村山
実 上原
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TOKYO HERUSU KEMIFUA KK
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TOKYO HERUSU KEMIFUA KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は主としてパップ剤あるいは美容パック剤とし
て使用する新規な温熱治療剤およびその使用方法に関す
る。
従来、脇熱治療に使用される方法としては、ベロィドパ
ック、ホットパックと呼ばれるパック剤を使用する方法
や、溶融パラフィンを塗布する方法がある。
べロィドパックは、粘泥と水を混合・煮沸したものを布
に塗布し、表面が適温になった後、患部に当てるもので
あるが、塗布剤が布から剥れるなどして不潔になり易く
、また熱伝導度が比較的大きいため温度管理が難しく、
時として患者が火傷を負うなどの使用上の問題があった
。またホットパックは、ケイ酸塩のゲルを綿布の袋に入
れたものを陣温槽あるいは他の加熱器で湯煎などの方法
により加熱した後、タオル数枚を巻き付け患部に当てる
ものであるが、上述のへロィドパツクと同様温度調整が
難しく、また袋を用いているため患部にフィットしlこ
くく、熱効率の点で問題があった。また、パラフィンを
用いる場合は、恒温槽で溶融したパラフィンを患部に塗
布したり、溶融パラフィン中に患部を浸したりするもの
であるが、使用時におけるパラフィンの粘性が小さいた
め、適正の厚みにするには塗布あるし、は浸積を数回く
り返す必要があり、作業が煩雑であった。この発明は、
上述のパック剤およびバラフィン浴の有する欠点を解消
し、温度管理および成形が容易で使い易く「しかもフィ
ット性に鰻れ、使用感の良好な温熱療法剤およびその好
適な使用方法を提供することを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するために、温熱療法剤
においては、パラフィンと、カオリン、ペントナィト等
の粘土質微粉末とを主成分としたことを要旨とし、この
温熱療法剤の使用方法としては、温熱療法剤を加熱溶融
した後、患部に適した大きさのプレート状に成形し、こ
の成形体を適正温度まで冷却した後患部に固定・使用す
ることを特徴とした。
まず、温熱療法剤について説明する。
この発明に係る温熱療法剤はパラフィンと粘土質微粉末
を主成分としており、その好適配合比は、パラフィン4
0〜7の重量%、粘土質微粉末60〜3の重量%である
。パラフィンを上記の組成範囲以下にすると相対的に砧
±質微粉末が多くなるため、温熱療法剤がもろくなり成
形し‘こく〈なると共に、熱伝導度が大きくなり熱さを
感じ易くなるため患部に適用する際温度を高くすること
ができない。またパラフィンを上記の組成範囲以上にす
ると、温熱療法剤を加熱溶融した場合に粘性が小さくな
りすぎ、しかも温度変化による粘度の変化が大き過ぎる
ため、成形、取扱いが不便となる。パラフィンは融点が
一定しており、また熱伝導度が0.0005&al/肌
sdeg夕と非常に小さいため、パラフィンを適正量と
することにより、適正温度をパラフィン表面の被膜形成
をめやすに判断することができるため、温熱療法剤の温
度管理が容易であり、しかも温熱療法剤の熱保有度およ
び不感温度を高くすることができる。ここで不感温度と
は、人間が熱いと感ずる温度で、熱伝導度の大きい金属
などはこの不惑温度が低い。なお、パラフィンの融点は
45〜6500であり「 パラフィンの組成を変えるこ
とにより温熱療法剤の融点を治療目的に応じて設定でき
る。粘土質微粉末としては、主としてタルク、カオリン
等のケイ酸塩を用いる。
粘土質微粉末を適正量とすることにより、パラフィンの
みの場合に比べ、粘度の温度依存性を小さくすることが
でき、比較的広い温度範囲において安定した粘度を保つ
ことができる。したがって温熱療法剤が高温の場合には
適度の粘性を与え、温熱療法剤の温度が低下した場合で
も適度の柔軟性、弾力性を保有する。また必要に応じて
上記の主成分の他に雛型剤、分散剤、柔軟剤などの助剤
を添加する。
離型剤は溢熱療法剤の温度低下により溢熱療法剤表面の
硬化皮膜の硬度を増すためのものであり「適正温度にお
いて成形体表面に強い被膜を形成することにより、パッ
ク後温熱療法剤を皮膚から容易に剥がすことができるも
のである。雛型剤としては、温度低下によってパラフィ
ンより硬くなるもの例えばステアリン酸等の高級脂肪酸
又はそのェステル化合物などがある。分散剤は粘土質微
粉末の沈降、凝集を防止し分散を均一にするためのもの
である。
分散剤としては、主として安定なコロイドを形成する二
酸化ケイ素の超微粉末を用いるが、これに限定されるも
のではなく均一な分散相を形成するものであればよい。
柔軟剤は溢熱療法剤の柔軟性を向上させるものであるが
、主として微結晶パラフィンを用いる。
微結晶パラフィンとしてはC晦〜C5oの側鎖状あるい
は環状で分子量M=500〜70の程度のものを用いる
。これらの微結晶パラフィンは融点が高い割には柔軟性
があり、温熱療法剤の使用温度40〜50午Cにおいて
温熱療法剤の粘性、弾力性を向上させ、患部へのフィッ
ト性を良くする。助剤の添加量は合計しても全体のIQ
重量%程度とするのが好適であるが、使用目的に応じ適
宜選択することができる。
次に、実施例によりこの発明に係る温熱療法剤をさらに
詳細に説明する。
実施例 パラフィン40.の重量%、ケイ砂30.0重量%、カ
オリン20重量%、離型剤(バィセン:日本製蝋株式会
社製、商品名)3.5重量%、分散剤(ェアロジール:
ェアロジール株式会社製、商品名)3.0重量%、柔軟
剤(マイクロクリスタリニワツクス:日本製蝋株式会社
製、商品名)3.5重量%を混合・溶融する。
この実施例における櫨熱療法剤の物理的特性を示すと、
比熱0.294caぴCg、比重1.5雌′地、融解熱
35.1cal′夕,熱伝導度0.00059cal/
肌Sdeg夕(水では0.0014)であり、特徴的な
ことは熱伝導度が非常に小さいため、不惑温度すなわち
人間が熱いと感ずる温度が高く、また熱保有度が高い。
この点を明らかにするため、この発明に係る温熱療法剤
と従来のホットパックの適用皮膚の温度変化を第1図に
示す。縦軸が皮膚温度、機軸が適用してからの時間を示
す。破線が従来のホットパックの場合で、実線がこの発
明に係る温熱療法剤の場合であるが、この発明に係る温
Z熱療法剤の方が高い安定した温度を保持していること
がわかる。この発明に係る温熱療法剤の利点を列挙する
と次のようである。
【1} 適正温度になると成形体表面に強い皮膜が形Z
成されるため、従来のパック療法に比べ温度管理および
取扱いが容易である。
【2} パラフィンを用いたことにより、従来のパック
剤に比べ熱保有性が著しく向上し、長時間一定温度を保
持することができると共に、不感温2度も高くなるため
高温で適用できることとなり熱効率の良い効果的な治療
あるいは美容ができる。
{3} パラフィンを用いたことにより、柔軟性が向上
し従来のパック剤に比較してフィット性に優2れ身体の
細部にも適用でき使用感も良好である。
■ 粘士質微粉末を用いたことにより、比較的広範囲の
温度で安定した粘性と強度を有することとなり、従来の
パラフィン格に比較して、温熱療法剤の成形が容易であ
り、しかも患者に直接塗布するものでないから、治療前
にあらかじめ必要な形状、枚数のパック剤を調整できる
ため便利である。
■ 組成成分が容易に入手できるものであるため、均一
品質のものを大量に製造することができる。
{6)敦剤として、ステアリン酸等の高級脂肪酸又はそ
のェステル化合物を主体とする雛型剤を添加すると、温
熱療法剤の使用時にべ夕つかず剥れ易いため取扱いが便
利で使用感が良い。
【7} 助剤として、微結晶パラフィンを主体とする柔
軟剤を添加すると、塩熱療法剤の柔軟性、弾力性がより
向上し、患部にフィットしやすくなるため熱効率の良い
治療ができる。
■ 助剤として二酸化ケイ素の微粉末を主体とする分散
剤を添加すると、粘土質微粉末の分散が促進され均質の
温熱療法剤を得ることができる。
なお、この発明に係る溢熱療法剤の適応症としては、リ
ウマチ、筋肉痛、神経痛、関節炎等の疾患の他に肥満な
どの美容にも広く用いることができる。
また、必要に応じラドン等を発生するラジウム等の放射
性物質微粉末や他の薬剤を添加すれば、これらの薬効も
付加することができる。次に、この発明に係る温熱療法
剤の好適な使用方法について説明する。まず、常温にお
いては固体である糧熱療法剤をヒーター等で加熱溶融し
、溶融後は約80〜6000になるまで放置する。
次に、これを適宜な大きさのポリエチレン等のシートを
敷いた皿等に入れ、約1〜2肌程度の厚みのプレート状
に成形する。成形体はいまらくすると粘り強いゴム状に
なり、適正温度(40〜50qo)ではにふくい光沢の
強い皮膜が表面に形成され、皮膚に付着しなくなる。成
形体が適正温度になったら、これを患部に固定し、所要
時間パックする。使用後は成形体の使用面を軽く水洗し
た後この水分を除去するために乾燥させ、再使用に供す
る。またあらかじめ成形体を適正温度にセットした垣温
槽で保温すれば、いつでも所要数を使用することができ
便利である。この使用方法によれば、温熱療法剤自体を
患部に合せて所要枚数のパック剤として成形することが
できるため、従来のべロィドパツクのように、薬剤を布
に塗布する煩雑な作業が不必要でありしかも清潔である
。また、ホットパックのように薬剤を入れた袋体の形態
を適用部位別に用意する必要がなく、しかもこの発明に
よれば薬剤の加熱作業も一時に多量のものを扱うことが
でき、能率的である。また、パラフィン俗を用いる場合
、パック剤をあらかじめ作製することができず「 また
患部への塗布作業が煩雑なものであったが、この発明に
よれば、所要のパック剤を常時用意することができ便利
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る温熱療法剤と従来のホットパ
ックの適用皮膚温度の変化を比較したグラフである。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パラフインと、カオリン、ペントナイト等の粘土質
    微粉末とを主成分としたことを特徴とする温熱療法材。 2 助剤として、ステアリン酸等の高級脂肪酸又はその
    エステル化合物を主体とする離型剤を添加した特許請求
    の範囲第1項記載の温熱療法剤。3 助剤として、微結
    晶パラフインを主体とする柔軟剤を添加した特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の温熱療法剤。 4 助剤として二酸化ケイ素の微粉末を主体とする分散
    剤を添加した特許請求の範囲第1項、第2項または第3
    項記載の温熱療法剤。 5 添加剤として放射性物質微粉末を添加した特許請求
    の範囲第1項、第2項、第3項または第4項記載の温熱
    療法剤。 6 温熱療法剤を加熱溶融した後、患部に適した大きさ
    のプレート状に成形し、この成形体を適正温度まで冷却
    した後患部に固定・使用することを特徴とした温熱療法
    剤の使用方法。 7 温熱療法剤をプレート状に成形した後、恒温槽で保
    温・保存する特許請求の範囲第6項記載の温熱療法剤の
    使用方法。 8 温熱療法剤を患部に固定・使用した後、固定した温
    熱療法剤を洗浄処理し、再使用可能とする特許請求の範
    囲第6項または第7項記載の温熱療法剤の使用方法。
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JPS6165815A (ja) * 1984-09-08 1986-04-04 Hideaki Uragami 手足温浴用加熱溶融浴剤
JPS61142055U (ja) * 1985-02-25 1986-09-02
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