JPH0515380B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

(イ) 発明の目的 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は人体の障害部位に接触及び接着するこ
とによつて人体の健康障害となる循環不良等によ
つて起る体調の変化や、内臓等の異常の改善を行
うと共に、そこで副次的に生じることがある皮膚
障害を防止し、また使用時における障害部位の東
洋医学上のツボ学的適応範囲を的確に捕捉し得
る、安価にして衛生的なセラミツク健康シート及
びその製造方法に関する。 ＜従来の技術＞ 過激な運動、ストレス等によつて起る肩こり、
筋肉痛、腰痛、関節痛等や、内科的要因によつて
起る痛みや異常な障害等を取り除くことにより、
肉体的苦痛をなくし、健康体質に調整することが
望まれている。そこで従来、前記健康障害から回
復させるための医学的処置は勿論、その外、健康
器具等の健康産業が盛である。その一分野に物理
療法として、磁気や、半導体の性質を利用した器
具による健康法や、消炎剤等を使用した貼薬等が
ある。 それ等は、夫々の効果を有するものの、基本的
には東洋医学上のツボ学的療法を物理的に解決し
たものであり、又、化学的薬効を以つて消炎剤と
してそれを応用したものである。磁気、半導体物
質等は何れも一定の形状をしたものであり、人体
障害部位への接触は、接着シートで固定使用され
る。勿論、磁気、半導体質ゲルマニウムはその効
果において、半導体物質が有効性に秀れてはいる
が、何れにしても、使用の際の接着シート自体の
特性による皮膚障害はその難を逃れることが出来
ない。又、化学薬品による消炎効果をもたらす貼
薬は、人体障害部位の根本的解決にはならず、一
時的なものである。 ＜発明が解決しようとする問題点＞ 本発明は物理療法の範囲にあり、医療効果は勿
論、半導体質けい酸ゲルマニウムのセラミツクを
粉体とし、両極イオン性を有するけい酸酸化第二
鉄をセラミツク粉体を加えることにより、人体障
害原因の除去と共に人体接触箇所の皮膚障害の防
止及び雑菌繁殖の防止の効果を備えると共に、シ
リコンゴム溶液に分散させた夫々のセラミツクス
が板上に均一的に配合されることで、広範囲に亘
つて障害部位の接触を可能とすることが出来る。
従来、物理療法に使用される磁気等は、一定の形
状をした接触面積が狭い粒子のため物療専門家以
外の一般人にとつては、東洋医学ツボに的確に貼
着するという処置を誤ることもあり得るので、皮
膚障害と共にそれ等使用上の欠点を同時に解決し
ようとするものである。 (ロ) 発明の構成 本件発明は、上述の目的を達成するため、以下
に述べるような各構成要件を具備している。 (1) 金属ゲルマニウム、シラス、カオリナイトを
混合・焼成したものを粉砕して得られた、けい
酸ゲルマニウムのセラミツク粉体及び酸化第二
鉄、シラス、カオリナイトを混合・焼成したも
のを粉砕してなる、けい酸酸化鉄のセラミツク
粉体を、シリコンゴムシートの平面に分散・定
着させ、けい酸ゲルマニウムのもつ人体障害部
位の改善効果と、けい酸酸化鉄のもつ除菌効
果、皮膚障害の防止効果を備えるようにしたこ
とを特徴とするセラミツク健康シート。 (2) シリコンゴム溶液100重量％に対し、金属ゲ
ルマニウム、シラス、カオリナイトを混合・焼
成したものを粉砕してなる、けい酸ゲルマニウ
ムのセラミツク粉体12〜15重量％及び酸化第二
鉄、シラス、カオリナイトを混合・焼成したも
のを粉砕して得られたけい酸酸化鉄のセラミツ
ク粉体３〜４重量％を投入・撹拌し、その混合
液を繊維質布地を敷詰めた型枠の中に均一的に
注入して脱気させた後、温度を加えて硬化さ
せ、所要の形状に整形する工程より成る非接着
用セラミツク健康シートの製法。 (3) シリコンゴム溶液100重量％に対し、酸化第
二鉄、シラス、カオリナイトを混合・焼成し粉
砕して得られた、けい酸酸化鉄のセラミツク粉
体３〜４重量％を投入・撹拌し、その混合液を
繊維質布地を敷詰めた型枠内に注入、均一化さ
せ、温度を加えて硬化させた後、このけい酸酸
化鉄含有のシリコンゴム板片面に接着用シリコ
ンゴム溶液100重量％に対し、金属ゲルマニウ
ム、シラス、カオリナイトを混合・焼成したも
のを粉砕してなる。けい酸ゲルマニウムのセラ
ミツク粉体12〜15重量％と、前記けい酸化鉄の
セラミツク粉体３重量％を投入・撹拌してな
る、その混合液を均一に塗布し、温度を加えて
ゲル化した後、所要の形状に整形する工程より
なる接着用セラミツク健康シートの製法。 ＜作用＞ セラミツク健康シート 本件発明におけるセラミツク健康シートは、
人体への接触において接着用と非接着用があ
る。何れも、半導体質けい酸ゲルマニウムとけ
い酸酸化鉄を人体障害部位改善の基本素材とし
て利用し、又、シリコンゴム溶液においては、
硬化用とゲル化用の夫々の利点を工夫し利用し
たものである。 けい酸ゲルマニウムのセラミツクは、特開公
昭61−217173号出願における製法上の基本技術
を利用しているが、製品化に至る工程におい
て、原材料の混合比、成型、焼成温度に多少の
違いは生ずる。 原材料として、ゲルマニウム金属、火山灰
（シラス）の比率はゲルマニウム100重量％に対
し、シラス40重量％比の配合比であつても良
い。又、焼成温度も焼成技術の不足によつて生
ずる形くずれや、成型品同志の融着があつても
差し支えない。勿論、成型の形態は自由であ
る。これは、何れシリコンゴム溶液との混合の
際、けい酸ゲルマニウムの一定の形態を必要と
するものでなく、出来るだけ粉砕、粉末化する
ことが、シリコンゴム溶液中のけい酸ゲルマニ
ウムの分散を効率的かつ均等化することが出来
る故である。 又、けい酸酸化鉄のセラミツクは、酸素の自
然供給性を有し、大腸菌等の細菌を死滅させる
作用があることの外に、酸化第二鉄がもつ酸化
還元のイオン反応を有する点から、けい酸ゲル
マニウムが人体への物理的効果の妨害をしない
結果を、各実験例にて確認することが出来た。 上記、ゴム溶液中に混入し、安定した状態と
する最高混合比は、30重量％前後である。それ
以上に混合比を上げると出来上つたシートのゴ
ムに亀裂が生じ易くなつて商品価値を失うおそ
れがある。また、必ずしも15重量％でなければ
差し支えがあるわけではないが、最低、10重量
％以上でないと効能が弱くなる。 けい酸酸化鉄のセラミツク粉体も上記ゴム溶
液中に３〜４重量％混入されるから、各セラミ
ツクスの総和が30重量％以内でなければ、前記
欠陥が発生し易い。 なお、けい酸ゲルマニウムのセラミツク粉体
の混合量は、30重量％でも15重量％でも効能
に、それ程の差が生じないので原価的に非常に
高価になるゲルマニウム系材料の混合率を15重
量％内外とし、経済的効果をも得るようにした
ものである。 セラミツク健康シートの使用形態 セラミツク健康シートを、人体障害部位を対
象に使用するに当つて、非接着用と接着用の二
種類がある。 (1) 非接着用は、人体接触部位において、シー
ト自体が人体皮膚に接着するのではなく、ま
た、接触させる人体部位によつてその操作が
異る。たとえば手部、足部においては網タイ
ツ様の伸縮性のものによつて、セラミツク健
康シートを固定させる。後頭部は枕にセツト
し、肩部、胸部、腹部、背部は肌着等によつ
て健康シートを押さえる。その他の部位にお
いては、接着テープを使用することもあり得
る。 非接着用セラミツク健康シートの形態とし
ては、厚みにおいては柔軟性を必要とするた
め12ｍ／ｍ前後とし、幅50ｍ／ｍ、長さ100
ｍ／ｍより幅100ｍ／ｍ、長さ200ｍ／ｍに至
る広さにて使用することが、健康シートのズ
レを考えるとき有効な範囲をとることが出来
る。 (2) 接着用は、人体障害部位が毛髪が生えてい
る箇所以外の箇所に、接着テープを使用せ
ず、セラミツク健康シート自体が人体に接着
するようにしたものである。 接着用セラミツク健康シートの形態として
は、厚みは非接着用と同程度の寸法とし、健
康障害対象のツボ学的操作を必要とすると
き、15ｍ／ｍ正方形を使用し、ツボの設定箇
所の比較的近接している場合は、幅30ｍ／
ｍ、長さ50ｍ／ｍとして使用する。腰部は広
範囲に亘る病状を呈するため、幅100ｍ／ｍ、
長さ200ｍ／ｍ程度に整形して使用する。勿
論形態は自由である。 接着用セラミツク健康シートの接着特性
は、脂肪分、水分、塵等に阻害されるため、
人体接着部位は清潔にして使用し、不使用時
には、前記シートをプラスチツク板、フイル
ム等に接着させて保存することが必要であ
る。 接着性は、使用時の人体脂肪分、汗等によ
つて永続性はないが、使用延べ平均日数14日
前後の使用は可能であり、シートが接着不可
能になつた場合は表面を水で洗い、非接着用
として使用すれば良い。 非接着用も、汚染された場合、水洗等によ
つて表面体を洗滌し使用すれば、半永久的に
効果は持続する。 なお、上記の場合、セラミツク粉末は、シリコ
ンゴム溶液と共に、シート一面に分散固定される
ため、シートが人体に貼着される際、必ずしもセ
ラミツク粉末自体が直接、人体に接触するとは限
らないが、所要の効果は充分に発揮できることを
確めてある。 ＜実施例＞ 本発明における原材料として、けい酸ゲルマニ
ウムのセラミツク粉体、けい酸酸化鉄のセラミツ
ク粉体とシリコンゴム溶液の非接着用、接着用の
二種類を用意した。 (1) けい酸ゲルマニウムのセラミツクは、原材料
として純度99.9％のゲルマニウム金属、けい酸
成分75％の火山灰（シラス）、カオリナイトを
45：22：33の比率（重量比）に混合し、混練、
成型、乾燥後焼成温度1.035℃に設定した。 上記の焼成温度は、上限を1.050℃とし、下
限を1.030℃とすることができる。 (2) けい酸酸化鉄のセラミツクは、原材料とし
て、純度98.6％の酸化第二鉄、けい酸成分75％
の火山灰（シラス）、カオリナイトを40：25：
35の比率（重量比）に混合し、混練、成型、乾
燥後、焼成温度1.040℃に設定した。なお、原
材料における酸化第二鉄の成分は99.6％の市販
品を使用し、火山灰（シラス）は鹿児島県吉田
町産を使用、カオリナイトは市販の白土を使用
しても良い。 それぞれの焼成セラミツクを個別に粉砕し、
粒度100メチシユ以上の粉体とした。このけい
酸ゲルマニウム及びけい酸酸化鉄のセラミツク
の粉体の粒度は、100メツシユ以上が好ましい。 (3) シリコンゴム溶液は市販の商品中、硬化用、
ゲル化用二種類を用意した。 (4) 製造工程 そこで、本件発明のセラミツク健康シート
は、非接着用と接着用のシリコンゴム溶液の利
用によつて、次の工程で作られる。 (a) 非接着用セラミツク健康シート (i) 先づ、型枠寸法、幅120ｍ／ｍ、長さ220
ｍ／ｍ、深さ10ｍ／ｍのプラスチツク容器
３個の底面に、プラスチツク容器内径の寸
法に裁断されたニツト布地３を敷詰めた。 (ii) 硬化用シリコンゴム溶液100ml（約100
ｇ）に対し、けい酸ゲルマニウム粉体15重
量％、即ち15ｇと、けい酸酸化鉄粉体３重
量％、３ｇを混入し、撹拌・混合して先の
型枠の中に平均的に流し込み、液中の気泡
分の放出のため凡そ３時間放置した。液中
に空気泡が存在することによつて型枠底部
に空気泡残留し、粗悪面の出来上りとるた
め自然脱気する必要上３時間を必要とし
た。 真空操作を行うことによつて脱気時間は
約10分程度に短縮することが可能となる。 (iii) 脱気後、120℃にて加熱し、１時間後に
硬化させたセラミツク１含有シリコンゴム
を型枠から外すと、シリコンゴム２中の布
地３は、上下のシリコンゴム２の接合役と
して働き、シリコンゴムの剥離現象を防ぐ
と共に弾性を有するセラミツク健康シート
ができ上る。（第１図参照のこと） (b) 接着用セラミツク健康シート (i) 硬化用シリコンゴム溶液60ml（約60ｇ）
に対し、けい酸酸化鉄セラミツクの粉体４
重量％、即ち2.4ｇを混入し、撹拌・混合
して、先に記した方法と同様、３組の型枠
に混合液を平均的に流し込み、液中の空気
を脱気し、120℃にて加熱・硬化させ、型
枠より取り外しセラミツク含有シリコンゴ
ムシートを得た。 (ii) 次に、ゲル化用シリコンゴム溶液50ml
（約50ｇ）に対し、20重量％、即ち10ｇの
けい酸ゲルマニウム粉体と、３重量％、即
ち1.5ｇのけい酸酸化鉄粉体を混入、撹
拌・混合して得た液状物を硬化用シリコン
ゴムシート２の片面に均一に塗布した。 (iii) あと、120℃に加熱、15分後ゲル状硬化
させ、セラミツク健康シートに接着効果を
支える。ゲル化したシリコンゴム４は、人
体貼付箇所に接着シートなしで密着し、取
り外した際に人体の皮膚への残留がない。
（第２図参照のこと） (ハ) 発明の効果 (1) セラミツク健康シートにおけるけい酸ゲルマ
ニウムの表面配合量は、１cm²当り0.02ｇ平均で
ある。 本件発明におけるセラミツク健康シートは、
ゲルマニウム金属の粉体を使用しても可能であ
るが、シートの平面的活用を計るためには、シ
ートの全面に配置しなければならない。 ゲルマニウム金属の比重は5.5であり、けい
酸ゲルマニウムの比重1.2に比較するとき、配
合量は５倍近い重量を必要とする。 単体の原価の比較は、ゲルマニウム金属自体
が30倍以上も高価なものになる。従つて、本件
発明の健康シートによれば、その効用に比べて
極めて経済的な価格により同シートを社会に提
供することが可能である。 (2) 又、ゲルマニウム金属自体によるシリコンゴ
ムシートの使用では、人体障害部位の改善は可
能であるが皮膚への悪影響は避けられない。同
様に、けい酸ゲルマニウムのセラミツクのみに
よるシリコンゴムシートの使用も、皮膚への悪
影響は避けられない。しかし、本件発明健康シ
ートの使用によれば上述の不都合を解消するこ
とができる。 (3) 本発明によるセラミツク健康シートが健康障
害に対し如何なる効能を示したかを、各種の実
験例によつて次に示す。 実験例（その１） 肩こり症状を訴える10名を対象に、接着用セラ
ミツク健康シートを次の寸法（単位はｍ／ｍ）に
整形し、次の部位に貼付し、効果を試した。

【表】 実験例（その２） 鼻炎等によつて鼻詰りの症状を訴える６名を対
象に、本件健康シートを下記の寸法に整形し、次
の部位に貼付、効果を試した。

【表】 実験例（その３） 咽喉痛と、ツバの飲み込みが悪く、喉に停滞し
ている感じの症状を訴える４名を対象に次の寸法
に、整形した接着用セラミツク健康シートを次の
各部位に貼付し、効果を試した。

【表】 実験例（その４） 過度な運動によつて背部の筋肉の痛みを訴える
３名を対象に、次の寸法に整形した非接着用セラ
ミツク健康シートを、次の部位に対象者の肌着の
下に押し当て、効果を試した。

【表】 実験例（その５） 食欲不振及び胃のもたれを感じた者５名を対象
に、次の寸法に整形した接着用セラミツク健康シ
ートを、次の部位に貼付し効果を試した。

【表】 実験例（その６） 肝臓ガン末期症状の痛みを訴える患者１名を対
象に、次の寸法に整形した非接着用セラミツク健
康シートを次の部位に押し当てて効果を試した。

【表】 押し当てた効果
死に至る間肝臓ガン特有の痛みを訴えなか
つた。
実験例（その７） 左胸部下端、乳房の下方で腹部と接点部位に走
る痛みを訴える者１名を対象に、次の寸法に整形
した非接着用セラミツク健康シートを次の部位に
押し当て、効果を試した。

【表】 実験例（その８） 便秘症を訴える者３名を対象に、次の寸法に整
形した非接着用セラミツク健康シートを次の部位
に押し当てて効果を試した。

【表】 実験例（その９） 55才以上の老化した性欲減退を訴える男性８名
を対象に、次の寸法に整形した非接着用セラミツ
ク健康シートを次の部位に押し当ててその効果を
試した。

【表】 実験例（その10） 腰痛を訴える者５名を対象に、次の寸法にて整
形した非接着用セラミツク健康シートを次の部位
に押し当ててその効果を試した。

【表】 実験例（その11） 膝関節痛を訴える者６名を対象に、次の寸法に
て整形した非接着用セラミツク健康シートを次の
部位に網タイツにて押し当てて、その効果を試し
た。

【表】 実験例（その12） 長距離歩行によつて、ふくらはぎ部位に痛みと
疲れを感じた者２名を対象に、次の寸法にて整形
した非接着用セラミツク健康シートを、次の部位
に網タイツにて押し当ててその効果を試した。

【表】 押し当てた効果
10時間後有効であつた者 2名
実験例（その13） 足首を中心に上部に痛みを感じた者２名を対象
に、次の寸法にて整形した非接着用セラミツク健
康シートを次の部位に網タイツにて押し当ててそ
の効果を試した。

【表】 押し当てた効果
24時間後有効であつた者 1名
48時間後 仝 上 1名
実験例（その14） 肘に痛みを訴える３名を対象に、次の寸法にて
整形した非接着用セラミツク健康シートを、次の
部位に網タイツにて押し当てて、その効果を試し
た。

【表】 実験例（その15） 手の甲が痛みと共にしびれを感じている者１名
を対象に、次の寸法にて整形した非接着用セラミ
ツク健康シートを次の部位に網タイツにて押し当
ててその効果を試した。

【表】 押し当てた効果
3時間後 手のしびれがなくなつた
24時間後 痛みがなくなつた
実験例（その16） 動悸を訴える２名を対象に、次の寸法にて整形
した接着用セラミツク健康シートを次の部位に貼
付し、その効果を試した。

【表】 実験例（その17） 下歯の痛みを訴える者３名、上歯の痛みを訴え
る者２名を対象に、次の寸法にて整形した接着用
セラミツク健康シートを次の部位に貼付し、その
効果を試した。

【表】

【表】 実験例（その18） 目の疲れによるかすみ目、充血、鼻詰りを訴え
る３名を対象に、第３図を参照して次の形状、処
置によつてその効果を試した。 形 状 外形 直径25ｍ／ｍ 長さ40ｍ／ｍ 内径 直径８ｍ／ｍ 長さ40ｍ／ｍ 上記の円筒型（木、セラミツク金属、プラスチ
ツク、ゴム等で形成する。）５の外周に、非接着
用セラミツク健康シート２を張り付け、これを眼
部に押しあて左右に回転させ、又鼻梁部に対し上
下に回転押し当てた。又、顔部を不定期的に回転
押し当てた。 回転押し当てた後 20分後 顔面の血行状態が良くなり、鼻詰りが柔
らぎ、目の疲れが無くなつた者 ３名 30分後 目の充血がおさまり、澄んだ状態になつ
た者 ３名 その後不定期的に顔面上を回転押しあてながら
顔の表情を観察した。 ７日後、顔の皮膚が滑らかな感じとなり、血行
の良い顔色となつた。美容上の効果をも観察する
ことが出来た。 実験例 比較テスト 本発明における比較対象製品はない。そこで比
較試験として、シリコンゴム溶液100ml中に混合、
分散および固定させる対象として、次の物質を用
いて混合比を定め、それぞれ試作されたシート
が、人体に対して、人体障害部位の改善、シート
を人体に接触させたときに生じる対象部位の皮膚
障害の有無を確かめた。 (A) けい酸ゲルマニウム粉体15重量％のみを混合
して成形したシリコンゴムシート。 (B) ゲルマニウム金属粉体15重量％のみを混合し
て成形したシリコンゴムシート。 (C) けい酸ゲルマニウム粉体15重量％、けい酸酸
化鉄粉体３重量３％を混合して成形したシリコ
ンゴムシート。 (D) けい酸ゲルマニウム粉体５重量％、けい酸酸
化鉄粉体３重量％を混合して成形したシリコン
ゴムシート。 (E) ゲルマニウム金属粉体50重量％、けい酸酸化
鉄粉体３重量％を混合して成形したシリコンゴ
ムシート。 上記配合比によつて作成した健康シートを、腰
痛を訴える５名に対し適用し、その効果を試し
た。使用したシートの寸法は、巾150ｍ／ｍ、長
さ200ｍ／ｍとした。 使用後 24時間以内に効果が認められた対象シート
(A)、(C)、(E) 48時間後、やや効果が認められた対象シート
(B)、(D) 72時間後、接触部位に窪みを訴えた対象シート
(A)、(B) この結果からみて、(A)、(C)および(E)において
は、人体障害部位改善に対しては殆んど差異なく
改善を示した。すなわち(B)、(E)におけるゲルマニ
ウム金属の混合率が、人体障害部位に及ぼす効果
に差異を生む。また、(A)、(E)ともに効果が認めら
れるので敢て不経済な(E)を採用するまでもない。 人体皮膚への影響は、けい酸酸化鉄粉体配合の
(C)、(D)および(E)には全くなかつた。これによつ
て、けい酸酸化鉄配合の効果が実証された。 以上の如く、セラミツク健康シートは、粒状の
磁気、ゲルマニウム金属粒、セラミツク健康器具
等の一粒、一粒、接着シートで、ツボ学的位置に
正確に貼付する必要はなく、人体の皮膚への副作
用を与えることがない。 このことは、けい酸酸化鉄が人体皮膚に及ぼす
痒み等の副作用を防ぐ効果と、けい酸ゲルマニウ
ムのセラミツクが人体障害部位の改善に短時間に
て効果を奏すること相俟つて、貼付箇所を広く取
れる安易さと、改善効果の半永久的持続性に加
え、安価な健康シートとして充分活用出来ると云
つた作用、効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明非接着用健康シートの一実施
例の断面図、第２図は、同じく接着用健康シート
の断面図、第３図は円筒型に巻き付けた健康シー
トの断面図を示す。 １……けい酸ゲルマニウム及びけい酸酸化鉄セ
ラミツクス粉末、２……非接着用シリコンゴムシ
ート、３……繊維質布地、４……接着用シリコン
ゴムシート、５……木製ローラ、６……木製ロー
ラと非接着用シリコンゴムシートとの接合部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 金属ゲルマニウム、シラス、カナリナイトを
   混合・焼成したものを粉砕して得られたけい酸ゲ
   ルマニウムのセラミツク粉体及び酸化第二鉄、シ
   ラス、カオリナイトを混合・焼成したものを粉砕
   してなるけい酸酸化鉄のセラミツク粉体を、シリ
   コンゴムシートの平面内に分散・定着させ、けい
   酸ゲルマニウムの持つ人体障害部位の改善効果
   と、けい酸酸化鉄の持つ除（殺）菌効果、皮膚障
   害の防止効果を備えるようにしたことを特徴とす
   るセラミツク健康シート。 ２ シリコンゴム溶液100重量％に対し、金属ゲ
   ルマニウム、シラス、カオリナイトを混合・焼成
   したものを粉砕してなるけい酸ゲルマニウムのセ
   ラミツク粉体12〜15重量％及び酸化第二鉄、シラ
   ス、カオリナイトを混合・焼成したものを粉砕し
   て得られたけい酸酸化鉄のセラミツク粉体３〜４
   重量％を投入・撹拌し、その混合液を繊維質布地
   を敷詰めた型枠の中に均一に注入して脱気させた
   後、温度を加えて硬化させ、所要の形状に整形す
   る工程より成る非接着用セラミツク健康シートの
   製法。 ３ シリコンゴム溶液100重量％に対し、酸化第
   二鉄、シラス、カオリナイトを混合・焼成し、こ
   れを粉砕して得られたけい酸酸化鉄のセラミツク
   粉体３〜４重量％を投入・撹拌し、その混合液を
   繊維質布地を敷詰めた型枠内に注入、均一化さ
   せ、温度を加えて硬化させた後、このけい酸酸化
   鉄セラミツク含有のシリコンゴムシートの片面
   に、接着用シリコンゴム溶液100重量％に対し、
   金属ゲルマニウム、シラス、カオリナイトを混
   合・焼成したものを粉砕して成るけい酸ゲルマニ
   ウムのセラミツク粉体12〜15重量％と、前記酸化
   鉄セラミツク粉体３重量％を投入・撹拌して成
   る、その混合液を均一に塗布し、温度を加えてゲ
   ル化した後、所要の形状に整形する工程より成る
   接着用セラミツク健康シートの製法。