JPS58136346A - 温熱療法剤及びその使用方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ／ この発明は主としてバッグ剤あるいは美容パック剤とし
て使用する新規な温熱治療剤およびその使用方法に関す
る。

従来、温熱治療に使用される方法としては、ベロイドバ
ック、ホットバックと呼ばれるバッタ剤を使用する方法
や、溶融パラフィンを塗布する方法がある。ペロイドバ
ックは、活況と水を混合脅煮沸したものを布に塗布し、
表面が適温になった後、患部に当てるものであるが、塗
布剤が布から剥れるなどして不潔になり易く、また熱伝
導度が比較的太きいため温度管理が離しく、時として患
者が火傷を負うなどの使石上の問題があった。またホッ
トパックは、ケイ酸塩のゲルを綿布の袋に入れたものな
恒温槽あるいは他の加熱器で湯煎などの方法により加熱
した後、タオル数枚を巻き付は患部に当てるものである
が、上述のヘロイドパックと同様温度調整が皇しく、ま
た袋を用いているため息＠にフィツトしＫく（、熱効率
の点で問題があった。また、パラフィンを用いる場合は
、恒温槽で溶融したパラフィンを患部に塗布したり、溶
融パラフィン中に患部を浸したりするものであるが、使
用時におけるパラフィンの粘性が小さいため、適正の厚
みにするには塗布あるいは浸漬を数回くり返す必要があ
り、作業が煩雑であった。

この発明は、上述のパック剤およびパラフィン浴の有す
る欠点を解消し、温度管理および成形が容易で使い易＜
、シかもフィツト性に優れ、使用感の良好な温熱療法剤
およびその好適な使用方法を提供することを目的とする
。

この発明は、上記の目的を達成するためＫ、温熱療法剤
においては、パラフィンと、カオリン、ベントナイト勢
の粘土質微粉末と’に主成分としたことを要旨とし、こ
の温熱療法剤の使用方法としては、温熱療法剤を加熱溶
融した後、患部に適した大きさのプレート状に成形し、
この成形体を適正温度まで冷却した稜患部Ｋｍ定・使用
することな特徴とした。

まず、温熱療法剤について説明する。この発１ｊｌｌＫ
係る温熱療法剤はパラフィンと粘土質微粉末を主成分と
しており、その好適配合比は、パラフィン４０〜７０１
１量％、粘土質微粉末６０〜３０１量％である。パラフ
ィンを上記の組成範囲以下にすると相対的に粘土質Ｉｉ
粉末が多くなるため、温熱療法剤がもちくなり成形しに
くくなると共に、熱伝導度が大きくなり熱さを感じ易く
なるため患部に適用　　゛する際温度を高くすることが
できない。またパラフィンを上記の組成範囲以上にする
と、温熱療法剤を加熱溶融した場合に粘性が小さくなり
すぎ、しかも温度変化による粘度の変化が大ぎ過ぎるた
め、成形、堆扱いが不便となる。パラフィンは融点が一
定しており、また熱伝導度が０．０００５６ａＡ／ｌｓ
　ｓ　ｄθｇｙと非常に小さいため、パラフィンを適正
量とすることにより、適正温度をパラフィン表面の被膜
形成ｔめやすに判断することかできるため、温熱療法剤
の温度管理が容易であり、−シかも温熱療法剤の熱保有
度および・不一温度を高くすることができる。ここで不
感温度とは、人間が熱いと感する温度で、熱伝導度の大
きい金属などはこの不感温度が低い、なお、パラフィン
の融点は４５〜６５ｒであり、パラフィンの組成を変え
ることにより温熱療法剤の融点を治療目的に応じて設定
できる。

粘度質微粉末としては、主としてメルク、カオリン等の
ケイ酸塩を用いる。粘度質微粉末を適正量とすることに
より、パラフィンのみの場合に比べ、粘度の温度依存性
を小さくすることができ、比較的広い温度範囲において
安定した粘度を保つことができる。したがって温熱療法
剤が高温の場合には適度の粘性な与え、温熱療法剤の温
度が低下した場合でも適度の柔軟性、弾力性を保有する
。

また必要に応じて上記の主成分の他に離型剤、分散剤、
柔軟剤などの助剤を添加する。

離型剤は温熱療法剤の温度低下罠より温熱療法剤表面の
硬化皮膜の硬度を増すためのものであり、適正温度にお
いて成形体表面に強い被膜を形成することにより、パッ
ク後温熱療法剤を皮膚から容易に剥がすことができるも
のである。離型剤としては、温度低下によってパラフィ
ンより峻くなるもの例えばステアリン酸等の高級脂肪酸
又はそのエステル化合物などがある。

分散剤は粘度質微粉末の沈降、凝集を防止し分散を均一
にするためのものである。分散剤としては、主として安
定なコロイドｖｉ成する二酸化ケイ素の超微粉末を用い
るか゛、これに限定されるものではなく均一な分散相な
形成するものであればよい。

柔軟剤は温熱療法剤の柔軟性を向上させるものであるが
、主として微結晶パラフィンな用いる。微結晶パラフィ
ン浴インは０．Ｉ〜０ｓ。

の側鎖状あるいは環状で分子量Ｍ　＝　５０（）−７０
０程度のものを用いる。これらの微結晶パラフィンは融
点が高い割には柔軟性があり、温熱療法剤の使用温度４
０〜５０Ｃにおいて温熱療法剤の粘性、弾力性を向上寄
せ、゛患部へのフィツト性を良くする。

助剤の添加量は合計しても全体の１０重量％程度とする
のが好適であるが、使用目的に応じ適宜選択することが
できる。

次に、実施例によりこの発明に係る温熱療法剤をさらに
詳細に説明する。

実施例 パラフィン４０．０重量％、ケイ砂３０．０重量％、カ
オリ７２０重量％、離型剤（バイセン；日本精喰株式会
社製、商品名）３．５重量％、（＋）１１剤（エアロシ
ール；エアロシー　＃　株式会社製、商品４）３．０重
量％、柔軟剤（マイクロクリスタリニワックス；日本精
！東株式会社製、商品名）３．５１ｔ％を混合・溶融す
る。この実施例における温熱療法剤の働程的特性Ｖ　示
ｉｉ　ト、比熱０．２９４ｊ／”Ｃｇ　、　比１に１．
５０ｔ／−１融解熱３Ｅｓ、１ｔｄｌ？、熱伝導度０．
０００５９ｄ１ｇａｓ　８　ｄＬｅｇ　Ｐｃ水では０．
００１４）であり、特徴的なことは熱伝導度が非常に小
さいため、不感温度すなわち人間が熱いと感する温度が
高く、また熱保有度が鳥い、この点を明らかにするため
ｔこの発明に係る温熱療法剤と従来のホットハックの適
用皮膚の湿灰変化なＭ４１脂に示す、ｍ軸が皮膚温度、
横軸が通用してからの時間を示す、破線が従来のポット
バックの場合で、実線がこの発明に係る温熱療法剤の一
合であるが、この発明に係る温熱療法剤の方が高い安定
した温度を保検していることがわかる。

この発明に係る温熱療法剤の利点を列蓼すると次のよう
である。

（１）適正温度になると成形体表面に強い皮膜が形成さ
れるため、従来のパック療法に比べ温度管理および取扱
いが容易である。

（２）ハラフィンな′用いたことＫより、従来のパック
剤に比べ熱保有性が著しく向上し、長時間一定温度な保
持することができると共に１不感温度も高くなるため高
温で適用できることとなり熱効率の良い効果的な治療あ
るいは美答ができる。

（３）パラフィンを用いたことにより、柔軟性−が向上
し従来のパック剤に比較してフィツト性に優れ身体の細
部にも適用でき使用感も良好である。

（４）粘土質微粉末を用いたことにより、比較的広範囲
の温度で安定した粘性と強度を有することとなり、従来
のパラフィン浴に比較して、温熱療法剤の成形が容易で
あり、しかも患者に直接塗布するものでないから、治療
前にあらかじめ必要な形状、枚数のパック剤ｔ−ｇｍ＊
できるため便利である。

（団　組成成分が容易に入手できるものであるため、均
一品質のものｔ大量Ｋ［造することができる。

（−助剤として、ステアリン酸勢の高級脂肪酸又はその
エステル化合物を主体とする離型剤を添加すると、温熱
療法剤の使用時にペタつかず剥れ易いため取扱いが便利
で使用感が良い。

（η　助剤として、微結晶パラフィンを主体とする柔軟
剤を添加すると、温熱療法剤の柔軟性、弾力性がより向
上し、患部にフィツトしやすくなるため熱効率の良い治
療かできる。

（３）助剤として二酸化ケイ素の微粉末を主体とする分
散剤を添加すると、粘度質微粉末の分散が促進され均質
の温熱療法剤’Ｙｆｌることができる。

なお、この発明に係る温熱療法剤の適応症としては、リ
ウマチ、筋肉痛、神経痛、関節炎等の疾患の他に肥満な
どの美容にも広く用いることができる。また、必要に応
じラドン等奮発生するラジウム等の放射性物質微粉末や
他の薬剤を鑑加すれば、これらの薬効も付加することが
でき′る。

次に、この発８ＡＫ係る温熱療法剤の好適な使用方法に
ついて説明する。

まず、常温においては固体である温熱療法剤をヒーター
等で加熱溶融し、溶融後は約８０〜６０Ｃになるまで放
置する１次に、これを適宜な大きさのポリエチレン等の
ジートナ敷いた皿婢に入れ、約１〜２α程度の厚みのプ
レート状に成形する。成形体はしばらくすると粘り強い
ゴム状になり、適正温度（４０〜５０Ｃ）ではにぷい光
沢の強い皮膜が表面に形成され、皮膚に付着しなくなる
。成形体が適正温度罠なったら、これを患部＆Ｃ１定し
、　４・所要時間バックする。使用後は成形体の使用面
を軽く水洗した後この水分を除去するために乾燥させ、
８使用に供する。またあらかじめ成形体を適正温［Ｋセ
ットした恒温槽で保温すれば、いつでも所要数を使用す
ることができ便利である。この使用方法によれば、温熱
療法剤自体な患部に合せて所要枚数のバッグ剤として成
形することができるため、従来のベロイドバックのよう
に１薬剤を布に塗布する煩雑な作業が不必簀でありしか
も清潔である。また、ホットバックのように薬剤を入れ
た袋体の形ＩＩを適用部位別に用意する必要がなく、シ
かもこの発１ｊｌＪＫよれば薬剤の加熱作業も一時に多
量のものな扱うことができ、能率的である。また、パラ
フィン浴な用（・る場合、パック剤をあらかじめ作製す
ることができず、また患部への塗布作業が煩雑なもので
あったが、この発明によれば、所要のパック剤を常時用
意することができ便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る温熱療法剤と従　　来のホッ
トバックの適用皮膚温度の変化を比較したグラフである
。 手続補正瞥（自発） 昭和５７年４月２６日 特許庁長官　島　１）春　樹　　殿 ｌ、事件の表示 ＠相５７年物許願萬１７４０４号 ２、発明の名称 温熱療法剤およびその使用方法 Ｓ＠正′ｌｋ′する考 事件との関係　　特許出願人 住　所　東京都杉並区上荻１−１５−１九三ビル内 名　称　　東京ヘルスφケミファ株式会社４、代場人〒
１０４ 住　所　東京都中央区銀座２丁目１５番１２、特許請求
の範茜 １、　パラフィンと、カオリン、ベントナイト勢の粘土
質微粉末とを主成分としたことな特徴とする温熱療法材
。 ２、助剤として、ステアリン酸等の高級脂肪酸又はその
エステル化合物な主体とするｓ型剤を添加した特許請求
の範囲第１ＪＪ記職の温熱療法剤。 ３、助剤として、微結晶パラフィンを主体とする柔軟剤
を添加した特許請求の範囲第１項または第２項記載の温
熱療法剤。 ４、助剤として二酸化ケイ累の微粉末な主体とする分散
剤を添加した特許請求の範囲第１項、第２項または縞３
項記載の温熱療法剤。 ６、　　ＩＩ熱療法剤、な加熱溶融した後、患部に適し
た大１さのプレート状に成形し、この成形体を適正温度
まで冷却した後患部に固定・使用することを特徴とした
温熱療法剤の使用方法。 ７、温熱療法ＭＩＪＹプレート状に成形した彼、恒温槽
で保温・憬存する特許請求の範囲嬉謙項記載の温熱療法
剤の使用方法。 ８、＠熱療法剤Ｖ、ａｍに固定拳使用した後、固定した
温熱績法剤ｖｆｃ、浄処堆し、再使用可能とする特許請
求の範囲１１１６項または菖７項記載の温熱療法剤の使
用方法。 ２５７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　パラフィンと、・カオリン、ベントナイト等の粘
   土質微粉末とｔ主成分としたことＶ％微とする温熱療法
   材。 ２、助剤として、ステアリン酸等の高級脂肪酸又はその
   エステル化合物を主体とする離型剤を添加した特許請求
   の範囲第１項記載の温熱療法剤。 ３、助剤として、微細晶パラフィンを主体とする柔軟剤
   を添加した特許請求の範囲第１項または第２項記載の温
   熱療法剤、− ４、助剤として二酸化ケイ素の微粉末を主体とする分散
   剤を添加した特許請求の範８第１項または第２項または
   第３項記載の温熱療法剤。 ５、温熱療法剤を加熱溶融した後、患部に適した大きさ
   の□プレート状に成形し、この成形体を適正温度まで冷
   却した後患部に同定・使用することＶ％黴とした温熱療
   法剤の使用方法。 ６、温熱療法剤をプレート伏に成形した後、恒温槽で保
   温・保存する特許請求の範囲第５項記載の温熱療法剤の
   使用方法。 ７、温熱療法剤を患部に同定・使用した後、固定した温
   熱療法剤を洗浄処理し、再使用可能とする特許請求の範
   囲第５項または第６項記載り温熱療法剤の使用方法。