JPS5995208A - 除草剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は下記式（１）のエチジムロン（一般名）と下記
式（２）の化合物とを有効成分とし、エチジムロンと式
（２）の化合物の重量比がに０．１〜１０の割合で含有
することを特徴とする除草剤組成物に関する。

１ ＦＦ 表わす 前記式（１）のエチジムロンは光合成阻害型の除草剤で
、主として根から吸収されて葉部での光合成を阻害して
雑草木を枯死させる。しかしなから、エチジムロンは寸
分な防除効果をあげるのに散布後ろか元以上の期間を要
して遅効的であり、また、かん木の防除に１０アール当
り５００〜１０００ｇの施用を必要とし、ササ、ススキ
等のイイ・科雑草の防除には効果か不安定である等の欠
点を有する。

前記式（２）の化合物のナトリウム塩（一般名テトラピ
オン、以下ＴＦＰと略す）は生育抑制型の除草剤で、茎
葉や根から吸収きれて徐々に生育を停止させて雑草木を
衰滅枯死させる。しかしながら、ＴＦＰは十分な防除効
果をあげるのに散布後半年以上を要して極めて遅効的で
あり、また、ササ、ススキ等のイネ科雑草の防除に１０
アール当り５００〜１０００ｇの施用を必要とし、しか
も秋〜冬期（１０月〜翌年２月頃）散布でないと十分な
防除効果を期待できず、かん木にはほとんど効果がない
等の欠点を有する。

従ってエチジムロン又はＴＦＰの単独施用で林地や非農
耕地等の雑草木を総合的に防除するには多量の施用を必
要とし、造林木に対する薬害発生や裸地化による土壌浸
食なとの問題を引き起こすこともありうる。

ＴＦＰを含有する除草剤組成物としては、ＴＦＰと２，
２−ジクロロプロピオン酸（ＤＰＡ　）との混合剤やＴ
ＦＰと２−メチル−４−クロロ−フェノキシ酢酸（ＭＣ
Ｐ　）との混合剤などが知られている。前者はクズ専用
防除剤としての性格か強く、後者はクズ及びかん木の生
育抑制型除草剤であるかかん木の中には抵抗性を示すも
のも多く、両混合剤とも汎用性に乏しｔ／′＝ｏまた、
両混合剤とも主として茎葉から吸収されて効果を発現す
るため、葉が十分に展開した６〜７月頃か散布適期とな
るがこの時期に散布しても散布当年の防除効果は十分で
なく、筺だ、この時期には雑草木が人の肩又はそれ以上
の高ざに繁茂しているので散布作業か困難になる等の欠
点も有する。

本発明者らは、上記した欠点のない除草剤を提供するこ
とを目的として長年研究を重ねてきた結果、前記式（１
）のエチンムロンと前記式（２）の化合物とを有効成分
とし、エチジムロンと式（２）の化合物の重置比か１０
゜１〜１０の割合で含有する除草剤組成物か、各々単独
に施用した場合には得られなかった効果を発現し、極め
て顕著な相乗及び協力防除効果を示し、造林木に薬害を
与えることなく十分な防除効果をあげることかでき、し
かも各々単独又はＴＦＰを含有する従来の混合剤が遅効
的であるのに反して速効的になること等を発見し本発明
を完成させるに至った。

本発明の除草剤組成物の特性を以下にあげる。

１）エチジムロン又は前記式（２）の化合物を各々単独
で使用する場合に比べて各少量ずつの混合物で十分な防
除効果が得られる。

２）防除対象雑草木の種類か非常に多い。

６）各薬剤を前記の割合で混合することにより防除効果
が速効性になり、散布後１か月で十分な防除効果か得ら
れる。

が゛ ４）残効性かｔく、ススキ、ササ、かん木等の雑草木の
翌年の萌芽を抑制する。

５）スギ、ヒノキなどの造林木に対する薬害かない。

６）有効成分量としては各々を単独で使用する場合に比
べて少量散布であるため、自然環境への悪影響がほとん
どない。

なお、式（２）の化合物と類似した化学構造を持つトリ
クロロ酢酸や２，２−ジクロロプロピオン酸等とエチジ
ムロンとの混合剤では、上記のような相乗効果は見出さ
れない。

本発明の除草剤組成物は、主として根から吸収されてエ
チジムロンの光合成阻害作用と式（２）の化合物の生育
抑制作用とか同時に進行し、しかもエチジムロンに耐性
を示すササ、ススキ等のイネ科雑草及び式（２）の化合
物に耐性を示すかん木にも上記の２つの作用か同時に進
行し、造林木に無害でササ、ススキ、かん木等の同時防
除ないし抑制に優れた相乗効果を示す。また、エチジム
ロン又は式（２）の化合物の各単独あるいはＴＦＰ含有
の従来の混合剤では遅効的なため春〜夏散布での当年の
防除効果を期待できなかったか、本発明の除草剤組成物
はいずれも遅効的な２薬剤の混合物であるにもかかわら
ず著しく速効的になり、夏散布でも当年に十分な防除効
果をあげることかできる。

また、本発明の除草剤組成物は造林地の雑草木全般をほ
ぼ均等に防除ないし抑制するので、イネ科のササ、スス
キ等からかん木へ、又は逆にかん木からササ、ススキ等
への急激な植生変化をもたらさない。また、小型で桟板
性の雑草。

たとえばスゲ類等のカヤツリグサ利雑草や広葉雑草には
比較的効果が弱く、処理当年の後半にはそれらの小型雑
草が再生し優占化するので裸地化するようなことはない
。もちろん、これらの小型雑草は草丈か低いので造林木
を被圧することはなく、林業上何ら問題はなく、表層土
壌の流口による土壌浸食の防止や土壌肥沃度の維持等の
観点からは林地に存在すべき下草である。

本発明の除草剤組成物、エチジムロンと式（２）の化合
物の混合比は、重量比で１０，１〜１０゜好ましくは１
０．５〜５である。エチジムロンと式（２）の化合物の
混合比が該範囲以下では十分な防除効果か得られず、一
方、該範囲以上になると造林木への薬害や裸地化をまね
き、１ρずれの場合も本発明の目的を達成することがで
きなくなる。

本発明の除草剤組成物において、エチジムロンの有効施
用Ｍは１０アール当り１００〜５００ｇ。

式（２）の化合物は１０アール当り２００〜６００　ｇ
であり、各々単独で施用する場合に比して少量ですむの
で経済性の面からも好ましい。

本発明の除草剤組成物の散布時期は１年中いつでも良い
か、雑草木の出芽直前〜伸長初期（６〜６月頃）Ｋ￥ｉ
布すると特に防除効果が大きくなる。このことは、初春
（３〜４月）の農閑期に施用することを可能ならしめ、
散布労務費か安くなり、しかもこの時期は雑草の背丈が
低いので散布作業能率も上るなどの利点をもたらす。

本発明の除草剤組成物は、有効成分たるエチジムロンと
式（２）の化合物の混合物を有機溶媒等の液状担体又は
鉱物性粉末等の固体担体と混合し、通常の農薬の製剤、
たとえば水和剤、乳化剤、粉剤、粒剤等の形態に製剤し
て使用することができる。製剤化に際して、分散性、乳
化性、展着性や浸透性等を付与するために界面活性剤を
添加することもできる。担体や界面活性剤等としては、
通常の農薬製剤に使用するものはいずれも使用すること
ができる。

本発明の除草剤組成物は林地での適用のみに限定される
ものではなく、鉄道軌道敷地、工場敷地、道路、駐車場
や空地等の非農耕地の雑草防除にも適用できる。

次に本発明の除草剤組成物について例をあげて説明する
が、本発明はこれらのみに限定きれるものではない。例
中、部は重量部を示す。

実施例１．水和剤 エチジムロン２０部、ＴＦＰ　３０部、タルク４５部、
アルキルアリールスルホン酸塩２部。

界面活性剤「ツルポールａｏｏＪ（東邦化学製）６部を
粉砕混合して水和剤とする。

実施例２０粒　剤 エチジムロン２部Ｉ　ＴＦＰ　４ｓ＋リグニンスルホン
酸ナトナトリウム１ポリエチレングリコール１部、タル
ク１５部、ベントナイト１５部。

炭酸カルシウム６２部を粉砕混合し、水を加えてよく混
練した後、造粒、乾燥して粒剤（呼び径３．７ｍｍ）と
する。

試験例１．造林地での雑草木防除試験 実施例２と同様な方法で粒剤を調製し、試験に供した。

試験方法 有機物層の厚さが約６０ｍ又は約１ｃｍの土壌に植伺け
ろ年目のヒノキ及びスギか混植されている１区２０ｍ２
（４ｍＸ５ｍ　）の試験区を設け、手まきによる全面均
一散布、同一処理の６回繰返しで防除効果及び薬害の比
較試験を行った。

主な植生は後記の第１表及び第２表に示したものであっ
た。

８月又は１１月の各月の中旬に薬剤を散布し、前者は当
年の１０月中旬に、後者は翌年の６月上旬に調査した。

防除効果及び造林木に対する薬害は次の基準により調査
した。

（ａ）　防除効果の評価 Ｏ防除率８０％（正常生育） １　　防除率　　２０％以下 ２　防除率８２１〜４０％ ろ　　防除率　　ｌＪ１〜６０％ ４　　防除率　　６１〜８０％ ５４防除率　　８１〜ｉｏｏ％（完全枯死）※　草高、
樹高の抑制状態、落葉状態、投影面積や占有率等を総合
的にみて判定する。

（ｂ）薬害の評価 −全く害徴なく、健全。

±　明白な害徴はないか、健全に比しやや劣っているも
の。

十゛葉先の変色（又はクロロシス）かわずかにみられる
もの。

廿　葉の一部の変色、縦来又はわずかな生育阻害かみら
れるもの。

紺３葉の大部分の変色、縦来、小枝の変色又は著しい生
育阻害がみられるもの。

×　地上部枯死。

試験結果を第１表及び第２表に示す。

試験例２．雑木林地での雑草木防除試験かん木、クズ、
ススキ、ササ類が繁茂している１区２００ｍ２（１０ｍ
Ｘ２０ｍ）の試験区を設け、試験例１と同様な方法で防
除効果の比較試験を行つ／こ。主な植生は後記の第６表
に示したものであった。

５月１日に薬剤を散布し、当年の１０月１２日と翌年の
６月２０日に調査した。防除効果は試験例１と同様な基
準で調査した。

試験結果を第ろ表に示す。

３９−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １８　　式（１） で表わされるエチジムロンと、 式（２） Ｈ−０−Ｃ−ＣＯＯＸ　　（２）　　式中、ＸはＨ又は
   Ｎａ１ ＦＦ　　　　　　　　　を表わす で表わされる化合物とを有効成分とし、エチジムロンと
   式（２）の化合物の重量比が１：０１〜１Ｇの割合で含
   有することを特徴とする除草剤組成物。