JPS599404B2 - 包装々置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は包装々置に関し、更に詳しくは搬送機とエレベ
ーター及び受台とを連動した包装々置に係る。

従来、この種の包装々置はその包装する製品の大きさに
応じて、その都度各機構の部品を交換しなければならな
かつた。

その為に各製品に適合する部品を常時備えておく必要が
あるうえ更に、規格外れの製品を包装するには新らたに
特別の部品を作る必要があり、経済的にも労力的にも無
駄が有るのみならず何にも増して装置自体に融通性がな
い等の欠点が在つた。しかして本発明は叙上の従来事情
に鑑み、包装する製品の幅が大きいものから小さいもの
まで無段的に供給及び胴巻きでき、尚且つその調節操作
が一つの操作体で行なえる装置を提供し、規格外れの製
品による特別な部品の製作、あるいは製品の大小による
部品交換等の従来不具合を解消して作業性を向上させる
ことを目的とする。

以下、本発明の一実施例を図面により説明すれば、第１
図は包装々置を示し、該包装々置は装置本体１の一側部
中程に設けた搬送機２と、その終端部に併設したエレベ
ーター３及び該エレベーター３上方に架設した胴巻包装
部４と、胴巻包装部４右方に連設した移送路５と、更に
は前記搬送機２とエレベーター３及び胴巻包装部４を連
係調節自在と成す連係機構６とから成り、Ｔは商品を箱
詰めした箱製品８を包装する包装紙、９は搬装機２によ
り搬送されて来る箱製品８の前面に当接して該箱製品８
をエレベーター３上の所定位置に停止させるストッパー
である。

搬送機２は箱製品８をホッパー等（図示せず）から装置
中央部に設けたエレベーター３の後述する載置台１０ａ
、１０ｂ上に搬送するもので、その構成は装置本体１に
固定してその上面を箱製品８の搬送面１１と成した搬送
枠２’と、箱製品８の後面８ｂに当接して該箱製品８を
前方に送り出すプッシャー１２及びその案内杆１３と、
プッシャーの駆動機構とから成る。

プッシャーの駆動機構は前記搬送枠１１の後部に回転自
在に架設した軸１４と、該軸１４に軸着したスプロケツ
ト１５，１６から成り、スプロケツト１５には案内板１
７をガイドとするチエーン１８を掛巻し、スプロケツト
１６にはカム軸１９に軸着したスプロケツト２０に渡リ
チエーン２１を掛巻する。

又、前記カム軸１９の駆動は装置下部に設けた原動機２
２からスプロケツト２３とチエーン２４及びカム軸１９
に軸着せるスプロケツト２５を介して行なわれる。

プツシヤ一１２はプツシヤー本体１２′を前記チエーン
１８に回転自在に軸着し、プツシヤー本体１２′前部に
所定の荷重が加わるまでは起立状を保持する搬送爪２６
を倒伏自在に取り付け、後部には前記案内杆１３上を回
転動する車２７を設ける。

案内杆１３は前記案内板１７と一体的に設け、その前部
に長孔２８を開穿せる補助杆２９を摺動自在にピン３０
で係止すると共に該補助杆２９の前部を後述する可動テ
ーブル３１上に起設した支杆３２の中程から左右に突設
せる腕杆３３に固着して水平動自在と成す。連係機構６
は操作体３４と可動テーブル３１及び各スプロケツト３
５，３６，３７とその夫々の軸着せる各回動軸３５ｓ，
３６ｓ，３７ｓ等から成り、操作体３４を装置本体１の
適宜位置に回動自在に設け、その回動軸３５ｓにスプロ
ケツト３５を軸着する。

又、操作体３４の回動軸３５ｓ上方には胴巻包装部４の
可動受台イを水平動させる回動軸３６ｓを、装置本体１
に水平状に取り付けて回動自在と成し、その前部に左螺
子を螺設して配置し、操作体３４下方には可動テーブル
３１を水平動させる回動軸３７ｓを装置本体１に水平状
に取り付けて回動自在と成し、その中間部適宜位置に左
螺子を螺設して配置すると共に、前記回動軸３６ｓ，３
７ｓ（Ｇは操作体３４の回動軸３５ｓに設けたスプロケ
ツト３５と一平面を構成する位置に夫々スプロケツト３
６，３７を軸着し、それらに渡つてチエーン３８を掛巻
せしめる。

（第５図）可動テーブル３１は回動軸３７ｓの回動によ
り水平動し、前述せる案内杆１３の補助杆２９を水平動
させると同時に、エレベーター３の作動杆Ｂを水平動さ
せるもので、前記回動軸３７ｓに摺動自在に設け、その
後端には雌螺子を螺設せる螺合片３９を固着し、上部テ
ーブル面３１ａには支杆３２及び作動杆Ｂの案内枠４０
等を起設すると共に、前部中央には作動杆Ｂの案内孔４
１を開穿して成る。

エレベーター３は作動杆Ａ，Ｂとその夫々の上部に互い
に独立させて設けた載置台１０ａ，１０ｂ等から成り、
作動杆Ａは装置本体１に固着した案内枠４２に摺動自在
に挿入して垂直状と成し、その下部を前記カム軸１９に
設けたカム４３により揺動する従動節４４と連結杆４５
で連結して上下動自在と成らしめると共に、中間部適宜
位置には水平に長溝４６を刻設した連動枠４７を固着す
る。

作動杆Ｂは、可動テーブル３１に設けた案内枠４０，４
８及び案内孔４１に摺動自在に挿入して垂直状と成すと
共に、その中間部適宜位置に前記連動杆４７に設けた長
溝４６に摺動自在に係合する係合片４９を固着する。

又、作動杆Ａ，Ｂの上部に設けた載置台１０ａ，１０ｂ
の載置面１０ａ′，１０ｂ′と前記搬送面１１とが同一
面となるように、エレベーター３の下限位置を設定する
と共に、両載置台１０ａ，１０ｂの外縁が常に箱製品８
の後面８ｂ１前面８ａよりも内側に来るように両作動杆
Ａ，Ｂの間隔を設定する。

胴巻包装部４は、可動受台イと固定受台口及び可動受台
イの後方に位置して両受台イ，口間を水平状に往復動す
る底折板５０等から成り、可動受台イは装置本体１上部
に水平状に対向させて固定した支持杆５１に摺動体５２
を摺動自在に係合し、該摺動体５２に可動杆５３を固着
架設せしめ、その後面５３ｂに螺合片５４を固着し、前
記回動軸３６ｓを螺合挿入すると共に、前部に支持台５
５を揺動自在に設ける。

固定受台口は前記支持杆５１に固定杆５３′を固着架設
し、その可動受台イ側に支持台５５′を可動受台イの支
持台５５と対向させて揺動自在に設けると共に、支持台
５５′前面には所定の荷重がかかるまでは起立状を保持
する支持爪５６を倒伏自在に設置して成る。

移送路５は支持台５５，５５′上右方に連続して配設し
て成り、胴巻包装された箱製品８がプツシヤ一５７，５
７′で移送される。

従つて、搬送機２に箱製品８を供給して装置を起動する
と、箱製品８はプツシヤ−１２により搬送面１１上を前
方に搬送されてエレベータ−３上に達し、箱製品８の前
面８ａがストツパ−９に当接して載置台１０ａ，１０ｂ
上に停止する。

箱製品８の前面８ａがストツパ−９に当接すると同時に
、プツシヤ−１２の車２７が適宜位置に調節した補助杆
２９の先端から外れて前記プツシヤー１２が後転し、そ
の搬送作用を終える。箱製品８が載置台１０ａ，１０ｂ
上に停止するとカム機構の働きによつて、両作動杆Ａ，
Ｂが一体的に上昇し、箱製品８の上面で包装紙７を押し
上げながら胴巻包装部４の両支持台５５，５５′間を上
昇する。

この時支持台５５，５５′は箱製品８の側面に包装紙７
を押圧接させ、箱製品８の底面が支持台５５，５５′の
上面５５ａに達した所で内方に傾斜し、該上面５５ａに
箱製品８を載承する。箱製品８が支持台５５，５５′に
載承されるとエレベータ−３が降下すると共に、底折板
５０が往動し、包装紙７を箱製品８の底面に沿接し、更
にプツシヤ−５７，５７′が往動して箱製品８を移送路
５に移送する。箱製品８はその後プツシヤ−５７，５７
′によつて移送路５を移送されながら各折込片によつて
耳折りされて積上エレベータ−５８に達し、積上エレベ
ータ−５８で上方に送られながら上耳を最後に折り込ま
れて箱製品８の包装を完了する。

次に、上記箱製品８に変えて該箱製品８より小さい箱製
品８′の包装を行なう場合、まず装置を起動する前に操
作体３４を時計回りに回して各機構の調節を行なう、つ
まり操作体３４を時計回りに回すと可動テーブル３１が
第１図に於て水平に右行し、その可動テーブル３１と一
体動する搬送機２の補助杆２９及びエレベータ−３の作
動杆Ｂが水平に右行すると共に、胴巻包装部４の可動受
台イが水平に右行する。そこで両受台イ，ロの支持台５
５，５５′間の間隔が箱製品８の幅よりわずか広くなる
位置に操作体３４を回して調節する。支持台５５，５５
′間の間隔を上記幅に蜘節す林ことにより載置台１０ｂ
の外縁は箱製品８′の後面８ｂ′より内側に位置し、補
助杆２９は箱製品８′の前面８ａ′がストツパ−９に当
接した時に、プツシヤ−１２の車２７が補助杆２９の前
端から外れる位置に調節される。換言すれば支持台５５
と作動杆Ｂ及び補助杆２９は同一方向に同じ長さだけ水
平移動する。操作体３４を回して搬送機２、エレベータ
−３、胴巻包装部４の各機構を連係調節し終え、装置を
起動させると、前記箱製品８の場合と同様にプツシヤ−
１２が箱製品８′を載置台１０ａ，１０ｂ上に搬送し、
箱製品８′の前面８ａ′がストツパ−９に当接したとこ
ろでプツシヤ−１２の車２７が補助杆２９から外れてそ
の搬送動作を終了し、箱製品８′より小さな所定の幅に
調節されたエレベーター３が上昇して、やはり可動受台
イを右行させて幅調節した支持台５５，５５′間に箱製
品８を送り込み胴巻包装を行う。

依つて本発明は製品を略水平に搬送する搬送機と、該搬
送機の終端に併設して製品を上方に送るエレベーターと
、その上方に位置して包装紙を製品に胴巻きし、該製品
の両端より包装紙の開口端部を四角筒状に突出させた形
態にする胴巻包装部と、それに連続する製品の移送路と
により構成された包装々置において、前記搬送機には搬
送距離を調節自在と成したプツシヤーを設け、エレベー
ターは上下動する作動杆Ａと上下動及び水平動する作動
杆Ｂとから成り、その夫々の上部に載置台を互いに独立
させて設けて、搬送機の搬送面と載置面とを同一面と成
し、製品の前面が当接するストツパーをエレベーターの
載置台前方に設け、胴巻き包装部には前記ストツパー上
方に設けた固定受台と該固定受台に対向して水平動する
可動受台を設けると共に、上記搬送機のプツシヤーとエ
レべ一ターの作動杆Ｂ及び胴巻き包装部の可動受台とを
夫々同一方向且つ同一長さに連係調節自在ならしめたの
で、操作体を時剖方向あるいは反時計方向に回すだけで
、プツシヤーの搬送動作終了位置と載置台幅及び両受台
の間隔が無段状調節自在にでき、包装する箱製品の大き
さが変わつても部品交換なしに包装が行なえて融通性の
ある包装々置を提供できると共に、部品交換に用する労
力と時間等の無，駄が省けて其の経済的・実用的効果大
である。

依つて、所期の目的を達成出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装々置の一部を切欠して示す正面図、第２図
はプツシヤー部の部分拡大平面図、第３図は搬送機から
エレベーターへ箱製品を受け渡す状態を示す一部切欠部
分拡大図、第４図は胴巻き包装部を一部切欠して示す拡
大正面図、第５図は連係機構を示す左側面図。 尚、図中２は搬送機、３はエレベーター、４は胴巻包装
部、５は移送路、１０ａ，１０ｂは載置台、１２はプツ
シヤ一、Ａ，Ｂは作動杆、イは可動受台、口は固定受台
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 製品を略水平に搬送する搬送機と、該搬送機の終端
   に併設して製品を上方に送るエレベーターと、その上方
   に位置して包装紙を製品に胴巻きし、該製品の両端より
   包装紙の開口端部を四角筒状に突出させた形態にする胴
   巻包装部と、それに連続する製品の移送路とにより構成
   された包装々置において、前記搬送機には搬送距離を調
   節自在と成したプッシャーを設け、エレベーターは上下
   動する作動杆Ａと上下動及び水平動する作動杆Ｂとから
   成り、その夫々の上部に載置台を互いに独立させて設け
   て、搬送機の搬送面と載置面とを同一面と成し、製品の
   前面が当接するストッパーをエレベーターの載置台前方
   に設け、胴巻包装部には前記ストッパー上方に設けた固
   定受台と該固定受台に対向して水平動する可動受台を設
   けると共に、上記搬送機のプッシャーとエレベーターの
   作動杆Ｂ及び胴巻包装部の可動受台とを夫々同一方向且
   つ同一長さに連係調節自在ならしめたことを特徴とする
   包装々置。