JPS599222B2

JPS599222B2 - 薬剤散布装置

Info

Publication number: JPS599222B2
Application number: JP11761076A
Authority: JP
Inventors: 和夫井町; 国弘原田
Original assignee: Fuji Robin KK
Current assignee: Makita Numazu Corp
Priority date: 1976-09-30
Filing date: 1976-09-30
Publication date: 1984-03-01
Also published as: JPS5344370A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、粉状あるいは粒状の薬剤を空気流。

に載せて散布する、農薬散布などに使用する薬剤散布装
置に関するものである。この種の薬剤散布装置は、タン
クと遠心ポンプとを別々に装備し、遠心ポンプより導管
を介してタンク内に空気を導入し、タンク内の薬剤を撹
拌。

すると共に、タンク内よりポンプ吐出口に向けて薬剤気
送用の導管を別設していた。このため、空気導入経路が
長くなるため、動圧低下によつて撹拌効果が充分に得ら
れないだけでなく、薬剤導出部内での薬剤の詰り現象な
どが起り、連続作業の障害となつている。そこで、気送
用導管の実質長を短くして、薬剤の詰りをさけるため、
タンク底部に設けた薬剤導出部を直接、遠心ポンプのケ
ーシング内に臨ませ、ポンプの空気路に沿つて気送用導
管を配設したものも考えられたｂ（、空気導入用導管は
、遠心ポンプのケーシングの外を通してタンク内に導か
れる構造であつたから、所要の動圧ｂ（得難く、やはり
気送力が不充分であつた。

この発明は上記事情にもとづいてなされたもので、タン
ク内に与える動圧ｂ（充分でしかも気送に際して薬剤導
出部に詰りを生じさせるおそれのない薬剤散布装置を提
供しようとするものである。

以下、この発明を図示の実施例にもとづいて具体的に説
明する。図において、符号１は、正面のみを開放しかつ
背面および側周面を形成した単体の遠心ポンプケーシン
グで、背面中央を貫通したポンプ、駆動軸２には、上記
ケーシング１内に位置して羽根車３ｂゞ装着されている
。

上記羽根車３は、ボス部３ａより遠心方向に延びるジス
ク３ｂにベーン３ｃを一体に形成したもので、ジスク３
ｂの背面には、エンジン冷却用の送風ベーン３ｄが設け
られている。上記ケーシング１の背部にはエンジン４が
装着されていて、ケーシング１の背部に形成した送風口
３ｅよりエンジン４側に冷却風を送出するようになつて
いる。上記ケーシング１の正面には、中央に空気導入用
のスリット５ａを穿つたケーシング（プレート５ｂ（ボ
ルト留めによつて装着できるようになつている。

また、上記ケーシング１の頂部には、カップ状に膨出し
た受座部１ａｂ（形成してあり、該受座部１ａは、ケー
シング１の空気通路ｌｂに連通開口されている。そして
、上記受座部１ａの背面には、内側に嵌合溝６を形成し
た膨出部１ｃｂ卜形成されている。また、上記受座部１
ａの正面は開放されていて、こ＼には、上記嵌合溝６と
対向する嵌合溝７を備えた受座部片８ｂ｛ボルト留めに
よつて、正面から装着されるようになつている。上記ケ
ーシング１の上方には薬剤用タンク９ｂ｛あり、該タン
ク９の底部には上記嵌合溝６および７に嵌入される膨出
部９ａｂ｛形成されていて、タンク９の底部をケーシン
グ１の受座部１ａに着座し、受座部片８を装着すること
で、ケーシング１上にタンク９を支持固定するようにな
つている。このため、上記タンク９は、受座部１ａおよ
び受座部片８に着座するための筒形着座部９ｂを一体的
に備えており、該着座部９ｂの下端に前記膨出部９ａを
形成している。上記着座部９ｂの下端は開放されていて
、こ＼にはケーシング１内に臨んでタンク９の薬剤導出
部を構成する椀形のハウジング１０ｂ｛ボルト留めにて
装着されている。該ハウジング１０は、上部ｂ｛開放さ
れた有底円筒状の薬剤気送室１０ａを中央に備え、正面
にホースジョイント１０ｅを一体に形成しており、同時
に、上記薬剤気送室１０ａを囲むようにして、Ｃ字形の
空気導入室１０ｂを一体に形成している。該空気導入室
１０ｂはこれを囲むＵ字形断面の壁１０ｃによつて区画
され、下面に開放された空気導入孔１０ｄを有し、上面
に弧伏の空気導入口１１、を開口した構造になつている
。上記ハウジング１０は、パツキング１２，１２および
弁座板１３を介して上記タンク９の着座部９ｂに装着さ
れる。この弁座板１３は、前記空気導入口１１、に対応
する多数の空気導入開口１４、・・・・・・を有し、か
つ該開口１４、・・・・・・に並んで、薬剤気送室１０
ａに連通する扇形の薬剤気送口１５，１５を開口してい
る。そして、上記ホースジョイント１０ｅには薬剤気送
用ホース１６ｂ』装着してあり、該ホース１６は、ケー
シング１内の空気通路に沿つて吐出口１７に向け延出さ
れている。上記吐出口１７はケーシング１と同じく正面
を開放したＵ字形断面をなしており、これには、硬質の
ダクト１８ｂ｛嵌合され、ケーシングプレート５を装着
した時、ダクト１８の接合部を挟持固定するようになつ
ている。上記ハウジング１０には弁軸１９が貫通軸支し
てあり、該弁軸１９には、前記弁座板１３の上側に重ね
られる弁板２０が装着してある。

該弁板２０は、前記空気導入開口１４・・・・・・およ
び薬剤気送口１５，１５に対応して、これを開閉制御、
あるいは開度調節するための二枚の扇形部２αＡｌ２Ｏ
ａを具備している。また、上記弁軸１９の下端には、操
作アーム２１ｂ｛取付けてあり、該アーム２１にはコン
トロールワイヤ２２のインナーワイヤ２２ａｂ｛連結さ
れている。また、上記コントロールワイヤ２２は、受座
部１ａと受座部片８との接合部分において上記ケーシン
グ１に穿つた孔２３を介して外部に導出されており、上
記孔２３の個処において、アウターチユーブ２２ｂの端
を固定している。なお、図中、符号２４は、受座部１ａ
の背後に位置してボルト留めにより装着される燃料タン
クであり、丁度、エンジン４の上方に位置される。

また、符号２５は、Ｌ字形に屈曲された背負用フレーム
で、薬剤タンク９、ケーシング１の正面中央よりケーシ
ング１中央下方に向けて延びていて、上記ケーシング１
の底部に設けた左右方向に延びるフレーム２６と交叉し
、その交叉点で互いに連着されている。このフレーム２
６の左右端には、背負バンドの下端に連着される金具２
７／）｛取付けてある。また、上記フレーム２５と、受
座部片８との間には、連結具２８／）′Ｓ装着され、こ
れによつて、タンク９、ケーシング１、エンジン４、燃
料タンク２４など／）｛、フレーム２６に堅固に支持さ
れるのである。

また、図中、符号２９は前記コントロールワイヤ２２の
制御レバー、３０はスロツトルレバ一である。このよう
な構成では、エンジン４の駆動で、羽根車３が回転され
ると、スリツト５ａを介して空気ｂ≦ポンプ内に導入さ
れ、空気通路を介して吐出口１７へ、さらにダクト１８
へと噴出される。

この状態で、制御レバー２９を操作してコントロールワ
イヤ２２を操作し、インナーワイヤ２２ａでアーム２１
を回動すると、弁板２０ｂ≦動作し、空気導入開口１４
，１４および薬剤気送口１５，１５を開放して行く。こ
れによつて、ポンプ内の空気通路からは直接、空気導入
室１０ｂ（これは上記通路に臨んで大きく開放されてい
る）を通してタンク９の底部に空気／）≦導入され、薬
剤を空気流で撹拌する。この空気の動圧でタンク９内の
薬剤は、気送口１５，１５を介して気送室１０ａに気送
され、さらに、ホース１６を介して、吐出口１７へと送
出され、ポンプの空気通路を通る空気流と共にダクト１
８へ、さらに、噴射ノズルへと送出されるのである。こ
の場合、空気導入孔１０ｄおよび空気導入口１１は、直
接、ケーシング１内の空気通路に臨んでいるため、相当
大きな動圧でも容易に薬剤タンク９内に導くことｂ卜で
き、所望の気送力を確保できる。

しかも、上記空気導入口１１、（空気導入１開口１４・
・・・・・）は薬剤気送口１５，１５に並んでいるので
、空気の撹拌力は強く気送口１５，１５にも影響するた
め、薬剤ｂ≦上記気送口でブリツジするなどの不都合を
生じないから、薬剤導出部での薬剤の詰りｔ）｛回避で
き、円滑に長時間の散布ができる。なお、弁体２０を弁
座板１３に密接するために、上記弁軸１９にスプリング
を装備し、弁軸１９に下向きの弾持力を与えるようにし
てもよい。

また、上記弁軸１９を上方に突出させ、こ＼に傘を装着
して、タンク９内底部に空気撹拌室を形成してもよいこ
と勿論である。また、この実施例では、突堤１０ｃを設
けて、突気導入口１１、とポンプの空気通路との間に空
気導入室１０ｂのような区画を形造つたｂイ、このよう
な区画を設けなくてもよいこと勿論である。

また、薬剤気送室１０ａの周囲に空気導入室１０ｂを形
成した／）べ、その配置は逆になつてもよいこと勿論で
ある。この発明は以上詳述したように、タンクの薬剤導
出部を遠心ポンプのケーシング内に臨ませ、上記薬剤導
出部よりケーシング内を通して遠心ポンプの吐出口に向
けて延びる吐出管を具備すると共に、上記薬剤導出部に
設けたタンク底部の薬剤流出口に並んでタンク内に向け
開口する空気導入部を上記薬剤導出部近傍において、上
記ケーシング内に臨んで設けたので、上記空気導入部よ
り直接、ポンプ内の空気流／）｛タンク底部にもたらさ
れるから、所要の動圧ｔ）≦容易に得られ、薬剤の充分
な撹拌と、気送力とｂ′５達成できる。

しかも、上記空気導入部ｂ卜薬剤導出部近傍にあるため
、撹拌力／）｛上記薬剤導出部に及び、薬剤のブリツジ
形成を防止できるから、上記薬剤導出部での詰りを生じ
ない。このため、長時間、連続して薬剤散布を行えると
いう効果ｂくえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す縦断側面図、第２図
は縦断正面図、第３図は第１図のＡ−Ａ線に沿う矢視図
、第４図は薬液導出用ハウジングの分解斜視図である。１・・・・・・ポンプケーシング、１ａ・・・・・・受
座部、１ｂ・・・・・・空気通路、１ｃ・・・・・・膨
出部、２・・・・・・１駆動軸、３・・・・・・羽根車
、３ａ・・・・・・ボス部、３ｂ・・・・・・ジスク、
３ｃ・・・・・・ベーン、３ｄ・・・・・・送風ベーン
、３ｅ・・・・・・送風口、４・・・・・・エンジン、
５・・・・・・ケーシングプレート、５ａ・・・・・・
スリツト、６・・・・・・嵌合溝、７・・・・・・嵌合
溝、８・・・・・・受座部片、９・・・・・・薬剤用タ
ンク、９ａ・・・・・・膨出部、９ｂ・・・・・・筒形
着座部、１０・・・・・・ハウジング、１０ａ・・・・
・薬剤気送室、１０ｂ・・・・・・空気導入室、１０ｃ
・・・・・壁、１０ｄ・・・・・・空気導入孔、１０ｅ
・・・・・・ホースジョイント、１１・・・・・・空気
導入口、１２・・・・・・パツキング、１３・・・・・
・弁座板、１４・・・・・・開口、１５・・・・・・気
送口、１６・・・・・・ホース、１７・・一・・吐出口
、１８・・・・・・ダクト、１９・・・・・・弁軸、２
０・・・弁板、２０ａ・・・・・・扇形部、２１・・・
・・・アーム、２２・・・コントロールワイヤ、２２ａ
・・・・・・インナーワイヤ、２２ｂ・・・・・・アウ
タチユーブ、２３・・・・・・孔、２４・・・燃料タン
ク、２５・・・・・・フレーム、２６・・・・・・フレ
ーーム、２７・・・・・・金具、２９・・・・・・制御
レバー、３０・・・・・・スロツトルレバ一。

Claims

【特許請求の範囲】

１粉状あるいは粒状の薬剤を充填したタンクから、遠
心ポンプの空気によつて、薬剤を気送し、散布するもの
において、上記タンクの薬剤導出部を上記遠心ポンプの
ケーシング内に臨ませ、上記薬剤導出部よりケーシング
内を通して遠心ポンプの吐出口に向けて延びる吐出管を
具備すると共に、上記薬剤導出部に設けたタンク底部の
薬剤流出口に並んでタンク内に向け開口する空気導入部
を上記薬剤導出部近傍において、上記ケーシング内に臨
んで設けたことを特徴とする薬剤散布装置。