JPS599042Y2 - 内燃機関用カム軸 - Google Patents

内燃機関用カム軸

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Publication number
JPS599042Y2
JPS599042Y2 JP6026879U JP6026879U JPS599042Y2 JP S599042 Y2 JPS599042 Y2 JP S599042Y2 JP 6026879 U JP6026879 U JP 6026879U JP 6026879 U JP6026879 U JP 6026879U JP S599042 Y2 JPS599042 Y2 JP S599042Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
camshaft
internal combustion
reinforcing material
tube
Prior art date
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Expired
Application number
JP6026879U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55161003U (ja
Inventor
享 吉村
文夫 実沢
Original Assignee
日産自動車株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 日産自動車株式会社 filed Critical 日産自動車株式会社
Priority to JP6026879U priority Critical patent/JPS599042Y2/ja
Publication of JPS55161003U publication Critical patent/JPS55161003U/ja
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Publication of JPS599042Y2 publication Critical patent/JPS599042Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は内燃機関用のカム軸に関する。
これまでの内燃機関用カム軸としては、主にむくの鋼材
からカム部、ジャーナル部等を削或し、必要に応じて適
宜潤滑油通路を設けたものがよく知られている(例えば
実開昭51−58206号公報参照)。
このような従来のカム軸は全体が主として鋼製であるた
めに重量が比較的大きいという欠点があるが、また、こ
の種のカム軸では別製のカム歯車(カムスプロケットを
含む、以下同じ)がこのカム軸に圧入、ボルト止め等に
より組み付けられるようになっているため、工程数、精
度等の面でいわゆるコストの嵩むものでもあった。
従来のカム軸が持つこのような欠点に着目し、この考案
は金属製のカムチューブに補強材を充填内設するととも
に、この補強材を用いてカム歯車を一体的に戊型するこ
とにより軽量安価で耐久性に富み、しかもカム騒音を低
減した内燃機関用カム軸を提供することを目的とする。
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて説明する
第1図はこの考案の第1実施例を示す一部断面図である
この第1図に全体が示されるカム軸1は、薄肉の金属管
から或型したカムチューブ2と、カムチューブ2に充填
内設された補強材3、及び補強材3によって一体的に或
型されるカム歯車4、以上3つの要素で一体的に構或さ
れている。
これらのうち力ムチューブ2は主として薄肉の鋼管製で
、バルジ加工によりカム部5、ジャーナル部6、油溝7
を有するジャーナル部6′がそれぞれ必要数或型されて
いる。
このカム軸1は直列4気筒機関用なので、カム部5は8
個所、ジャーナル部6及び6′は都合5個所、各々設け
られている。
また、カムチューブ2の一端には軸方向に対して概ね直
角に拡がるフランジ部8が形或されている。
このフランジ部8には、第2図に示すように、その半径
方向に突起部10 (第1図参照)が数個形威されてい
る。
この突起部10の替りに第3図に示すような穴10′を
設けてもよい。
また、フランジ部8の付け根附近には小孔9が数個所設
けられている。
以上のように或形、加工されたカムチューブ2は必要部
分に浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化等の処理が施され
た後、熱処理により酸化した表皮を除去し、カムプロフ
ィールを整えて仕上げられる。
このカムチューブ2には、次にその内部の空洞にプラス
チックの補強材3が充填される。
このときフランジ部8の周囲にはカム歯車用の射出戊形
型が用意され、カムチューブ2の補強と同時にカム歯車
4が或型される。
このカム歯車4の戒型にあたっては、カムチューブ2の
前記フランジ8付け根附近の周囲がプラスチックにより
覆われて、この部分に設けられた小孔9を介して内部の
補強材3であるプラスチックと連続するようになってい
る。
尚、カム歯車4の部分は繊維強化プラスチックとなるよ
うに加工してもよい。
さらに、充填したプラスチックの補強材3が凝固した後
、必要に応じてカム軸1の両端から潤滑油通路11.1
1’、及びこれと連通してカム部5の外周及び油溝7へ
それぞれ開口する通路12.13を設ける。
この場合カム軸1の両端における潤滑油通路11.11
’の開口部には栓14.14’が各々嵌合固設される。
以上のように構威したカム軸1では、カム歯車4に与え
られる駆動力は突起部10(又は穴10′(第3図))
及びフランジ部8全体によって受けとめられ、一体とな
ったカムチューブ2及び補強材3に伝達される。
このときカム部5又はジャーナル部6においては、ここ
に侵入している補強材3の突出部15により駆動力の伝
達が行なわれるので、フランジ部8又は突起部10とカ
ム歯車4との間にのみ応力が集中するようなことは回避
される。
小孔9はこの部分におけるカム歯車4とカムチューブ2
との結合を強固にする働きをしている。
尚、カム軸が比較的長尺となる場合は7ランジ部8をカ
ムチューブ2の中間部分に設けてもよく、さらに強度設
計上問題がない場合はフランジ部8又は小孔9を省略し
てもよい。
以上のように、このカム軸1はその内部ほぼ全域にわた
ってプラスチックの補強材3が充填してあるために極め
て軽量であるという特色を持っている。
加えて、補強材3として使用されるプラスチックはそれ
自体振動減衰特性に秀れているので、機関運転時のカム
騒音を低減する効果が得られる。
さらに、カムチューブ2はバルジ加工により量産が容易
であるから、カム歯車4が一体或形される点と併せて、
このカム軸1は従来品と比較して極めて低いコストで生
産することができるという特徴がある。
次に、第4図、第5図に各々示されるこの考案の第2実
施例、第3実施例について簡単に説明する。
まず第4図に示されるこの考案の第2実施例であるカム
軸1′は、ロッカーアームがら潤滑油を噴出させてカム
部の潤滑を行なう型式の機関に使用するものである。
この型式に対しては潤滑油通路が不要となるので、カム
チューブ2の内部の空洞はすべて補強材3′で充たされ
ている。
従って、製造工程が単純化され、一層低コストで製造す
ることができるという特徴がある。
次に第5図に示されるこの考案の第3実施例であるカム
軸1″は、第2実施例のカム軸1′に対して、中心部に
軽量化の穴を設けた構造としてある。
この考案の特徴である軽量化を一層顕著にするものであ
る。
以上説明してきたように、この考案には、カムチューブ
に補強材としてプラスチックを充填内設するとともにカ
ム歯車を一体的に戊型するという構戊上、軽量で耐久性
に富み、しがも安価で低騒音のカム軸が得られるという
秀れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す一部断面図、第2
図、第3図は各々フランジ部の形戒状態を示す正面図。 第4図、第5図は各々この考案の第2実施例、第3実施
例を示す一部断面図。 1・・・・・・カム軸、2・・・・・・カムチューブ、
3・・・・・・補強材、4・・・・・・カム歯車、5・
・・・・・カム部、6,6′・・・・・・ジャーナル部
、7・・・・・・油溝、8・・・・・・フランジ部、9
・・・・・・小孔、10・・・・・・突起部、11・・
・・・・潤滑油通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 カム部及びジャーナル部が必要数或型され内部に空
    洞を持つ金属のカムチューブに補強材となるプラスチッ
    クを充填内設するとともに、カムチューブの一端又は中
    間に前記補強材をもって一体的にカム歯車を形或したこ
    とを特徴とする内燃機関用カム軸。 2 カムチューブの一端又は中間にフランジ部を設け、
    このフランジ部の周囲に補強材をもって一体的にカム歯
    車を形或したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の内燃機関用カム歯軸。 3 カム歯車を繊維強化プラスチックで形成したことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記
    載の内燃機関用カム歯軸。 4 フランジ部にはプラスチックとの接触面に突起部あ
    るいは穴が形威されていることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第2項又は第3項記載の内燃機関用カム軸
JP6026879U 1979-05-07 1979-05-07 内燃機関用カム軸 Expired JPS599042Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6026879U JPS599042Y2 (ja) 1979-05-07 1979-05-07 内燃機関用カム軸

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JP6026879U JPS599042Y2 (ja) 1979-05-07 1979-05-07 内燃機関用カム軸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55161003U JPS55161003U (ja) 1980-11-19
JPS599042Y2 true JPS599042Y2 (ja) 1984-03-22

Family

ID=29294254

Family Applications (1)

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JP6026879U Expired JPS599042Y2 (ja) 1979-05-07 1979-05-07 内燃機関用カム軸

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JPS55161003U (ja) 1980-11-19

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