JPS598802Y2 - 作業ロ−ル組替装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 作業ロールの組替においては、一般に作業ロールの軸端
に対し、レール上を走行移動可能に設けられたロール組
替台車の前面にリンク機構を介して取付けてなる嵌合支
持金具を嵌合し、該嵌合支持金具を前記リンク機構を介
して持ち上げることにより作業ロールを片側支持して取
り出し、また組込むようにしている。

しかしながら、上記作業ロール軸端と嵌合支持金具の嵌
合孔との間には嵌合させるためのある程度の隙間を設け
ておく必要があるため、作業ロールの軸端に嵌合支持金
具を嵌合して支持する際、上記隙間により作業ロールが
傾いた状態で支持されることになり、作業ロールが控ロ
ールに接触しそのまま引き出してロールに疵を生じたり
、また作業ロールを挿入するとき駆動用スピンドルのカ
ップリングにロール先端軸が一致せず、他部材に衝突す
るなど、種々の問題点を有していた。

本考案は、上記従来における種々の問題点を解決すべく
なしたもので、作業ロールの軸端部に嵌合して該作業ロ
ールを片側支持するようにした嵌合支持金具を、リンク
機構を介してロール組替台車に上下動可能に取付けてな
る装置において、上記リンク機構の支持部に偏心機構を
設け、前記嵌合支持金具を、作業ロールが水平になる方
向に回動し得るようにし、且つ該偏心機構を回動駆動す
るためのシリンダを設けていることを特徴とする作業ロ
ール組替装置、に係るものである。

以下図面について本考案の実施例を説明する。

第１図及び第２図は本考案の一例を示すもので、上下控
ロール１，２間に設けられた上下作業ロール３，４の一
側の軸端部５に対し、レール６上を走行する車輪７を介
して接近、離反可能なロール組替台車８が設けられてい
る。

上記ロール組替台車８の前面には、前記作業ロール３，
４の軸端部５に嵌合する嵌合孔９を備えた嵌合支持金具
１０が２本の平行なリンク１１．１２とピン１３，１４
，１５．１６により４節リンク機構を構戊して取付けら
れており、且つ前記一方のリンク１１を後方に延長して
アーム部１７を形威し、該アーム部１７とロール組替台
車８との間を引下げ駆動装置１８にて連結し、該引下げ
駆動装置１８の作動により、前記４節リンク機構を介し
嵌合支持金具１０を上昇させて作業ロール３，４を片側
支持にて持上げて支持することができるようになってい
る。

上記構或において、ピン１３の外周における嵌合支持金
具１０の受部に偏心軸１９を設け（ピン１３と偏心軸１
９を一体としてもよい）、該偏心軸１９に固定せしめた
ブラケツ｝ ２０を、前記アーム部１７の上に取付けた
偏心軸回動シリンダ２１のロツド２２？端に連結して作
業ロールの姿勢調整装置を構成し、上記偏心軸回動シリ
ンダ２１の作動により、甫記平行リンク１１に嵌合され
たピン１３に設けてなる偏心軸１９を介して嵌合支持金
具１０をピン１＝を中心に時計方向にわずがに回動させ
ることにより、作業ロール３，４の支持姿勢を変えて該
作業ロール３，４を水平状態に調整支持することができ
るようになっている。

上記した本考案の装置にて作業ロール３，４を組替える
際は、ロール組替台車８を前進させて佑合支持金具１０
の嵌合孔９を作業ロール３，４の軸端部５に嵌合させた
後、引き下げ駆動装置１８を作動することにより、リン
ク機構を介して嵌合支持金具１０を所定量持ち上げて作
業ロール３，４を片側支持する。

しかし上記作業ロール３，４の軸端剖５と嵌合支持金具
１０の嵌合孔９との間には隙間があるため、作業ロール
３，４が傾斜した状態で支持されており、このまま作業
ロール３，４を引き出すと種々のトラブルを生じる。

このために、前記偏心軸回動シリンダ２１を作動して偏
心軸１９を回動させることにより、嵌合支持金具１０が
ピン１５を中心に時計方向に回動することになり、従っ
て作業ロール３，４を前記傾斜状態がら水平状態に保持
することができ、この状態で作業ロール３，４を引抜き
、更には挿入することができる。

また上記実施例においてはピン１３と１５との間の距離
が小さいので、偏心軸１９の僅かな偏心量の移動で作業
ロール３，４の姿勢を大きく移動調整することができる
。

また偏心軸１９の偏心量も少なくて済むので偏心軸回動
シリンダ２１も比較的小型なものとすることができる。

尚、本考案は上記実施例にのみ、限定されるものではな
く、偏心軸１９をピン１４側に設けるようにしてもよい
こと（ピン１５又は１６に偏心軸を設けることは、嵌合
支持金具１０が作業ロール３，４の軸端部５を押圧する
ようになるので好ましくない）、ピン１３と１４の両方
に偏心軸を設けるようにすることも可能であること、そ
の他本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ること、等は勿論である。

上述した本考案の作業ロール組替荘装置によれば゛、 ｉ 作業ロールの姿勢調整装置を備えていることにより
作業ロールを常に水平状態に支持しながら引き抜き及び
挿入作業を行うことができ、従来のように作業ロールが
傾いた状態で支持されることに基づくロールの接触等の
種々のトラブルを全くなくすことができる。

ｉｉ ロールの組替作業を安全且つ能率的に行うこと
ができる。

ｉｉｉ 作業ロールの水平をリンク機構のピンに設け
た偏心軸の回動にて行わせているので、微調整が容易に
可能であると共に、偏心軸の回動を駆動する装置も小型
にすることができる。

ｉｖ 構成が簡単であり、既存の装置への適用も可能
である。

等、種々の優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す説明用側面図、第２図は
第１図の平面図である。 １，２は控ロール、３，４は作業ロール、５は軸端部、
８はロール組替台車、９は嵌合孔、１０は嵌合支持金具
、１１．１２はリンク、１３，１４，１５．１６はピン
、１７はアーム部、１８は引き下げ駆動装置、１９は偏
心軸、２０はブラケット、２１は偏心軸回動シリンダを
示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 作業ロールの軸端部に嵌合して該作業ロールを片側支持
   するようにした嵌合支持金具を、リンク機構を介してロ
   ール組替台車に上下動可能に取付けてなる装置において
   、上記リンク機構の支持部に偏心機構を設け、前記嵌合
   支持金具を、作業ロールが水平になる方向に回動し得る
   ようにし、且つ該偏心機構を回動駆動するためのシリン
   ダを設けていることを特徴とする作業ロール組替装置。