JPS598639A - ホ−ロ被覆層の製造法 - Google Patents

ホ−ロ被覆層の製造法

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JPS598639A
JPS598639A JP11729782A JP11729782A JPS598639A JP S598639 A JPS598639 A JP S598639A JP 11729782 A JP11729782 A JP 11729782A JP 11729782 A JP11729782 A JP 11729782A JP S598639 A JPS598639 A JP S598639A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業−」二の利用分野 本発明は、低融ホーロフリットを用いだホーロ被覆層、
特に各種燃焼機器や調理機器に利用されるホーロ被覆層
の改良に関する。
従来例の構成とその問題点 一般に、鉄ホーロの焼付温度は800〜900℃と高く
、鉄の人1変態点(723℃)以」−の温度に加熱する
ので、鉄の結晶型がα鉄からγ鉄に変態し、鉄板が熱歪
みにより変形し易く、焼成加工後の寸法精度が悪く、不
良率が大きくなる。そのだめ、板厚を厚くしなければな
らない。また、鉄板を高温で加熱すると、鉄板に吸着あ
るいは吸蔵されている水素ガス等の発生が著しくなる。
この吸蔵水素は、特にツマ飛び発生の原因となり、ホー
ロ層にとって、重大な欠陥となる。
従来の高温焼付ホーロに対して、鋼の人1変態点以下で
焼成できる低温焼伺ホーロ加工技術がある。
この方式の場合は、熱歪みによる基材の変形が少なく、
ツマ飛び発生の重大欠陥もなくなり、まだ、板厚がo、
 4 mm 8度の薄板の使用が可能で、これにより、
従来は熱変形のだめに、必要以上に厚板を使用し、「ホ
ーロとは重たいもの」という概念を打破することができ
、軽量化が図れ、さらに複雑な形状のものにもホーロ加
工ができるようになる。
まだ、近年、省資源、省エネルギーが産業界の重要な問
題となっており、ホーロの焼成温度を下げることにより
、燃料費の節減が図れ、さらに薄板の使用が可能になる
ことにより、基材の材料費の節減が図れる。
このように、低温で焼成する低融ホーロ加工技術は、す
ぐれた特徴を有しているにもかかわらず、現状の高温で
焼成する普通ホーロに取・りて替るまでに至っていない
。その主な理由は以下の点にある。
■密着性を向上させるだめの前処理の条件が厳しい。
■熱的特性(耐熱性、耐熱衝撃性等)に劣る。
まず、暴利とホーロ層との密着機構については多くの報
告がされており、次のように分類することができる。
■機械的結合 ホーロと金属の境界面の凹凸によって両者が互いに機械
的に固着される機構である。すなわち、金属表面のサン
ドブラスト処理や薬品によるエツチングがこれに属する
。通常、鉄にホーロ加工を行う場合は、硫酸浴によるエ
ツチング(酸洗処理と言われる)を行う。
@化学結合 ガラスの融着に際して、基材の表面酸化物がガラス中に
溶解し2、鉄とホーロ間の化学的結合を促進する。焼成
温度によって、鉄とボー口の間の拡散層が成長する。
θ遷移層による結合 基材とガラスの間に介在する金属表面の酸化物が密着促
進剤として働き、ガラスと基材が結合される機構である
。特に、効果的な金属表面酸化物はコバルトとニッケル
である。しかし、実際には、コバルト塩はニッケル塩に
比べて高価であるため、広く使われているのはニッケル
であり、通常ニッケル処理と言われている。
低融ホーロ加工における密着性は、前述の」:うに、焼
付は温度が従来の高温ホーロ加工に比して低いため、@
の熱的な化学結合による密着向−1−は期待できない。
そのため、低融ホーロ加工において、密着性を向にさせ
るだめには、暴利の前処理(酸洗処理、ニッケル処理)
にだよらざるを得ない。しかし、低融ホーロ加工技術に
おいて、焼付は温度を低下させるだめには、用いるホー
ロフリット中にアルカリ成分をかなり添加せざるを得な
い。しだがって、酸洗によって、鉄の表面エツチングが
過度に進行した場合、低温焼成用ホーロ釉薬と鉄の反応
が、従来の高温焼成用フリットを用いた場合に比して、
より進行するだめ、鉄基地からの水素ガスの発生が顕著
であり、焼成を行うと、ホーロ層中ピンホールあるいは
みかん現状の小さハ なアワの発生が観察される。
したがって、低融ホーロ加工技術の場合、ピンホール、
みかん現状の小さなアワの発生の観点から、過度の酸洗
エツチングすることは避けなければならない。まだ逆に
、酸洗エツチングが少なすざると、密着性が極端に低下
する。この適性エツチング量の範囲は、従来の高温焼付
ホーロ技術におけるそれに1]Sシて、非常に狭いもの
となる。
さらに、密着促進利の効果を有するニッケル処理工程に
おいて、ニッケルの付着機構は、鉄とニッケル浴中のニ
ッケルイオンの置換反応であるだめ、基材の鉄のエツチ
ング量とニッケル付着量は密接な関係がある。低温ホー
ロ加工技術の場合、前述のように、鉄表面のエツチング
を多くすることができないため、ニッケル処理工程にお
いて、ニッケル浴条件(濃度、温度、PH2浸漬時間等
)が複雑で、かつコスト高になる。
次に、熱的特性(銅熱性、熱衝撃性等)について説明す
る。
従来の高温焼成ホーロで、光沢性にすぐれている場合、
耐熱性は常時使用で4oO′C程度、熱衝撃性は250
℃程度と言われており、熱器具に用いた場合、必ずしも
良好と言えない。しだがって燃焼器具などのように、か
なり高温で使用される場合、高温焼成用フリットに)、
12025i02などの耐火性材料をフリット1oO重
量部に対して1゜〜20重量部ミル添加剤として加え、
800〜900℃で焼付ける方法がある。この方法によ
ると、ホーロ層は艶消し、マット状になり、酬熱性、熱
衝撃性は500〜600℃程度に向上する。これは11
IiI熱ホーロとして市販されている。
−力、低ff1i!焼成ホーロの場合、ホーロの作業温
したがって、低融ホーロ加工技術が使用可能な用途とし
てd:、一般化粧用などが主であり、使用温度が400
°C以1−の熱器具あるいは燃焼器具などへの応用が困
難であった。
本発明者らは、低温焼成可能な耐熱ホーロ層を得るだめ
に、従来の高温焼付ホーロで行われている耐熱ホーロを
得る方式を低融ホーロに適用し、前述の耐火性4A’j
F−IAe20sをミル添加剤として加える方法につい
て検討した。その結果、アルミナの添加址を増すと、耐
熱性は向−1ニするが密着性が低下するというように、
耐熱性と密着性とは相反する関係にあり、従来の方式で
は、低融ホーロフリットを用いて1111I熱性と密着
性にすぐれたホーロ層をイiIることはできなかった。
発明の目的 本発明d:、低融ホーロフリットを用いて、基材の変態
に伴う不都合を生じさせることなく、密着性および熱的
特性にすぐれたホーロ被覆層を提供することを目的とす
る。本発明d二、特に使用温度が400°C程度以上の
燃焼器具や熱器具に適用できるホーロ被覆層を提供する
ものである。
発明の構成 本発明は、低融ホーロフリットと少なくともMgOを含
むミル添加剤からなり、Mgoの含有計が出来上りのホ
ーロ層の1〜20重IJ、 %相当であるスリップを基
材に塗布し、鉄の船変態点(723℃)以下の温度で焼
成することを特徴とする。
本発明によれば、密着性を損なうことなく、熱的特性(
IIllj熱性、耐熱衝撃性等)を向上させることがで
きる。その理由は、MgOが焼成時に素地金属の酸化層
F8203と容易に反応してMgO,Fe2O3を形成
し、強い結合作用を与えることに」:るものと考えられ
る。また、アルミニウム素地の場合は、スリップ中のア
ルカリ成分であるMgOに」:って素地表面が溶解し、
これが焼成されて形成されるガラス中に拡散することに
より、密着強度が向上するものと考えられる。さらに、
MgOは他の成分と異なり、少計添加することにより、
ホーロ層をマット状にする作用がある。この効果により
、ホーロ層を熱的に強くする。これはMgO特有の効果
であり、他の酸化物成分には見られない効果であった。
以下、本発明に用いるホーロフリット及びMgOについ
て詳しく説明する。
(A)ホーロフリット (1)フリットの熱膨張係数 ホーロ加工される素地金属の代表的なものは、鉄、ステ
ンレス鋼、アルミナイズド鋼、アルミニウムなどであり
、それらの0〜100℃の温度範囲での熱膨張係数を@
1表に示す。
(以 下 余 白) 第1表 第2表 従って、これら素地金属に合う」:うにフリットの熱膨
張係数を変更する必要がある。
一般にフリットの熱膨張係数αは経験則として次の様な
加算式が便宜的に用いられている。
α二Σanpy1 ここで、aはフリットの酸化物成分による熱膨張係敗因
F、pは各成分の重量汀分率である。
第2表C1フリットの代表的な成分の熱膨張係数因子を
示す。フリットの組成を決定する場合、上記の式を参考
にして、適当な膨張係数となるよう組成を決定しなけれ
ばならない。
例えば、素地金属が鋼板の場合、通常、一般ホーロでに
1:、フリットの膨張率が(85〜1o6)×10′h
eg″のフリットを選択し々ければならない。その理由
は、85X10 deg  以下ではホーロ表面が割れ
たり、素地金属が凸変形したり、ホーロ層がひけて素」
虫が露出しだりするからである。
捷だ、フリノ]・の膨張率が1105X10de より
大きいと、素110金属が凹変形したり、焼成後、冷却
時にホーロ層が剥離するような現象を生じる。
鉄のA1変態点以下の温度で焼成するフリットの場合、
現在一般的に使われている鉄用フリットの膨張率の適正
範囲(85〜105) X 10 dag  より大き
めの値(86〜115) Xl 0 deg  が最適
範囲であった。その理由は、一般ホーロと比べて、焼成
θ、A度が約100〜200℃低いため、素地金属にか
かる熱応力が小さく、膨張率の適正範囲が一般ホーロフ
リソトより大きくなるからである。
このように、使用基材の種類あるいはホーロ焼成温度に
よっても、選択されるフリットの膨張率が規定される。
(2)フリットの軟化点 低温でホーロを焼成するには、フリットの軟化点を下げ
、焼成温度でフリットが軟化流動し、鋼板の表面をぬら
すことが必要である。
例えば、鋼のA1変態点以下の低温でホーロ被段し、素
地金属の変形や泡、ピンホール等の欠陥を防ぐ場合は、
ホーロの焼付温度を723℃以下にする必要がある。ま
た素地金属が、アルミナイズド鋼板やアルミクラツド鋼
板の場合、600℃以トになると、アルミニウム層と鉄
層の間にAI−Fe合金層の成長が皆しくなり、とのk
l−Fe合金層が成長すると、ホーロと素地金属の密着
性が低下するので、焼成温度は600℃以下にする必要
がある。まだ素地金属がアルミニウムの場合、アルミニ
ウムの融点は658℃であるだめ、素地金属の熱変形を
生じさせないように、焼付温度は600℃以下が必要と
なる。このように、使用する素材金属の種類によっても
、フリットの軟化点が規定される。
(3)フリット 本発明に用いるフリットは、前述のような膨張率、軟化
温度2作業部度の観点から、特に第3表に示す乳白フリ
ット、透明フリットが適している。
ここで、乳白フリットとは、ガラス中に溶解している乳
濁剤TlO2が、焼成による阿加熱によって微細な結晶
を析出させ、隠ぺい力の高い白色ホーロとなるものであ
る。また透明フリットとは、これと顔料をまぜあわせ、
所望の色調を呈する着色ホーロを作る時に用いる。
さらに、第4表は本発明に用いる代表的なフリット組成
例を示す。膨張率2作業部度を考えた場合、第4表の隔
1,2は鋼板、ステンレス鋼、鋳物等に使用が可能であ
り、陥3はアルミナイズド鋼などに使用することができ
る。
(以 下 余 白) 第3表 第4表 (B)MgO (1)MgOの添加割合 前述のように、  MgOはすぐれた性質を有している
が、その添加量は密着性、熱的特性、耐食性等の観点か
ら決定される。MgOの適切な添加割合は、出来」−り
のホーロ層の1〜20重量%相当である。
耐熱性を向−1−するため、他の耐熱材料、例えばke
203. TiO2,ZrO2,5i02 などをMg
Oとともに添て40重量系以下にしなければならない。
その理由は、ガラスフリット材に対して、耐熱性材料が
過度になると、密着性、耐食性に影響を及ぼすためであ
る。
(2)MgOの活性度 MgOの種々の製法によって、高活性度のものから低活
性度のものが市販されているが、本発明に用いるMgO
としては低活性度のものが好ましい。
その理由は、高活性のものを用いると、ミル引き後、次
のような反応によって、スリップが不安定になりゲル化
しやすいだめである。
MgO+ H2O−+Mg (OH)21Jg(OH)
z4−CO2(q気中)−+MgCO5+1hOMgO
の活性度は、ヨード吸着量から求めることができる。そ
の測定法を以下に示す。
試料11を精秤し、5Qmβの比色管に取り、0、IN
ヨード試液50mβ(ヨードの四塩化炭素溶液)を入れ
て密栓する。振とり機で30分間振とうし、6分間静置
後、0.03Nヨ一ドカリ溶液26m7(75%アルコ
ール溶液)を入れたビーカー(200m7りに上澄液1
omeをホールピペyトで取り、0・05Nチオ硫酸す
トリウム溶液で滴定する。ブランク試験も実施する。
vl:試料溶液10m(Jに要したNa252o3〕m
e数v2ニブランク試験 N1:Na2S202の規定度(o−o e; x F
 )本発明者らは、種々の活性度のMgOを用いて、前
述のヨード吸着量を測定するとともに、スリノプを調製
し、スリップの粘度の経時変化を測定した結果、ヨード
吸着量で30 mg工/g以下のものを用いるのがよい
ことがわかった。
実施例の説明 以下、本発明の詳細な説明する。
実施例l MgOの添加割合とホーロ層の特性について検討した結
果を説明する。
第6表口1. MgOの添加割合の異なるスリップを用
いで、大きさ50×90mm、厚さo、 e mmの鉄
板に被范したホーロ層の密着性、 1Ii=1熱性、耐
食性の評価結果を示す。丑だ、比較例として、MgOの
代わりにA e20.’rを用いた場合の密着性、耐熱
性を第6表に示す。
なお、スリップの調整、塗布及び焼成等は、後述の実施
例3に示す組成Cのものに準じた。また、評価方法幻、
1゛丈下に従った。
1)llliI熱性 詩後、直ちに取り++’+L1s分間自然放冷する操作
を1ザイクルとして、合計3Qザイクル繰り返し/ζ0
その時の試験片のホーロ層の状態を観察した。。
×:ホーロ表面にアワ、クラック、ヒケ等が認められる
もの △:ホーロ表面にアワ、クラック、ヒケ等が11gめら
れないが、表面が曇っているもの 0:外観的に変化が認められないもの 2)密着性 JIS R−4301(1978)に示されている密着
性状1験器具を台」二に水平に置き、その上に前述の試
験片を固定する。その試験片の中央部に径36.517
11mの鋼球(質量200g)を1mの高さから自然落
下させ、衝撃面の状態を観察した。
○:衝撃面にホーロ層の割れは認められるが、剥離は全
く生じていない。
△:衝撃面にホーロ層の一部欠落が認められるが、素地
に至る剥離は生じていない。
×:衝撃面に、素地に至る剥離を生じた。
3)耐食性 試験片を塩水噴霧装置に10日間かけた後のポ21 、 一口面の錆の発生状態を観察しだ。
○:錆の発生が全くない △:2〜3個のピンホール状の錆が発生している ×:4個以−にの錆が発生している (以 F 余 白) 22、。
に記の結果から明らかなように、従来の高温ホーロに用
いC)れているA12osを低融フリットに添加しても
、密着性を損なうことなく耐熱性を向上することができ
ない。
これらに対して、MgOを用いる場合は、その添加割合
を適切にすれば、密着性を損なうことなく]111熱性
を向1−することができる。
MgOの添Ut[1割合が、出来上りのホーロ層の1重
()ヤ係より少ないと、ホーロ表面があ捷りマット状に
ならず、それほど耐熱性も向−ヒしない。逆に、2重重
h1−%を超えると、ホーロ層が著しくマット質になり
、小さなピノホールの発生が見られ、それによって11
Ii1食性が著しく低下することが判明した。以上から
、 MgOの添加割合は1〜20重量係が適切である。
実施例2 ヨード吸着量の異なるMgOを用いて調整したスリップ
について、常温における粘度の経時変化を図面に示す。
ここでスリップの調整は、実施例3の組成Cのものに準
じた。ただし、MgOの添加割合は6重扇″係とし、粘
度はB型粘度計で測定した。
図から明らかなように、高活性なMgOを添加したスリ
ップはどゲル化が激しいことがわかる。それに対し、ヨ
ード吸着量が30 mg工/gのMgOを用いると、M
gO未添加のスリップとほぼ同様々経時曲線を示し、安
定なスリップを調製するととができる。本発明に用いる
MgOの活性度としては、ヨード吸着量で30 mg工
/g以下のものを使用することが好ましい。
実施例3 第7表に示す組成の原料を2時間ミル引きしてスリップ
を調整した。また、ホーロ用基材としては、組成a、 
b、 c、 e、 fのスリップについては、酸洗、ニ
ッケル処理を施しだ直径150 mln+厚さ0.4朋
の円板状のSPP鋼板製ガスストーブ用天板、組成dの
スリップについては、脱脂処理を施しだ直径160mm
、厚さ0・4mmの円板状アルミナイズド鋼板製ガスス
トーブ用天板を用いた。
各々のスリップを基材の両面にスプレーガンで約100
μmの厚さに塗布し、約120℃の乾燥機で約10分間
乾燥した後、組成a、 b、 c、 eのスリップを塗
布したものは690’C,で6分間、組成dのものは5
5o℃で5分間、組成fのものは85o℃で6分間それ
ぞれ焼成して試料とした。
これらの試料についての密着性、熱サイクル後の密着性
、1例熱サイクル性、耐食性、実機での水中急冷、実機
テスト(連続燃焼2間けつ燃焼)の評価結果を第8表に
示す。
なお、テスト方法は以下に示す。
密着性:試料の中央部に1mの高さから硬球を落下した
。評価は前述と同じ基準に従った。
耐熱サイクル性:550’Cの電気炉中に20分間試料
を入れ、取り出して16分間放冷する操作を1サイクル
とし合計100サイクル繰り返し、前述の剛熱性評価と
同様な基準で評価した。
耐熱サイクル後の密着性:耐熱サイクルテストを100
回繰り返した後、試料中央部に1mの高さから鋼球を落
下した。評価基準は前述と同様27、、 である。
+fiiJ食性:塩水噴霧試験を連続10日間行った後
のボー口面の発錆状態を前述と同様な基準で評価した。
実機での水中急冷ニガススト−プに試料を実装し、10
分間燃焼(プロパンガス圧300mmH2O。
試料の中心温度は約520℃)させた後、試料を取り外
し、20℃の水中に投入して急冷する操作を1ザイクル
として20回繰り返した、評価基準は前述の耐熱性の評
価基準に準じた。
実機テスト (連続燃焼)ニガスストープに試料を実装
し、1000時間燃焼(プロパンガス圧300 ml 
H2O)させ、その時のホーロ表面の状態を観察した。
評価基準は、前述の耐熱性の評価基準に準じた。
実機テスト (間けつ燃焼)ニガスストープに試料を実
装し、燃焼30分、消火15分を1サイクルとして、1
000サイクル繰り返した。その時のホーロ表面の状態
を観察した。評価基準は□前述の耐熱性の評価基準に準
じた。
ここで、第7表について説明すると、ミル組成a、 b
、 c、 dは本発明の代表的な組成であり、MgOは
ヨード吸着計として20 mg”/gのものを使用した
。ミル組成eは従来の低融ホーロ用の代表的な組成であ
り、ミル組成dは従来の高温焼成を行う耐熱ホーロ組成
である。
(以 X−余 白) 29ぺ−゛ 第8表から明らかなように、従来の低融ホーロは耐熱特
性に問題がある。さらに従来の高温焼成用側熱ホーロに
おいて、実機での水中急冷試験。
実機テスト (連続燃焼2間けつ燃焼)の項1−1で−
印がある理由は、使用した基材の板厚が0.4 mmと
非常に薄いため、焼成時において、熱変形を起こし、ガ
スストーブに実装が不可能であったためである。そのた
め天板の変形によって、燃焼バランスがくずれ、立炎、
不完全燃焼が生じた。これに対して、本発明の耐熱ホー
ロ層は、すべての項目において、すぐれた特性を示しだ
この実施例においては、ガススト−ブの天板に適用した
例を述べたが、その他に、石油ストーブ。
給湯暖房器などの一般燃焼器、あるいはオーブン。
トースター、ホットプレートなどの調理器などへの応用
も可能である。
発明の効果 以上のように、本発明は、省資源、省エネルギーが図れ
、しかも軽量化、熱変形、熱ひずみが防止できる低融ホ
ーロ加工技術を、耐熱性が要求さ31 、 れる用途に1で拡大することができる。
4、図1酊のff1l iliな説明 図面はMgoの各種活性度におけるスリップ粘度の経時
変化を7J<す図である。
代理人の氏名 弁理上 中 尾 敏 男 ほか1名(J
)〉しσ。t′・・6Y

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)基材に被覆された低融フリットからなるホーロ被
    覆層であって、1〜20重量係のMgOを含有すること
    を特徴とするホーロ被覆層。 し)低融ホーロフリットと少なくともMgOを含むミル
    添加剤からなり、 MgOの含量がホーロ被覆層の1〜
    2Q重量係相当であるスリップを基材に塗布し、723
    °C以下の温度で焼成することを特徴とするホーロ被覆
    層の製造法。 (3)前記MgOが、ヨード吸着量30 mg/g以下
    である特許請求の範囲第2項記載のホーロ被覆層の製造
    法。
JP11729782A 1982-07-05 1982-07-05 ホ−ロ被覆層の製造法 Granted JPS598639A (ja)

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