JPS598521Y2 - 毛細管潅水式浮鉢 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 大きい浮力のある固体材料即ち、発泡樹脂、コルク等で
下部は平面で上部は凸凹の築山を戊形した基礎体１の底
部に平坦な底皿２を固着し、基礎体、底皿を貫通して長
短数種本の透孔３を穿設し、透孔間に潅水用繊維４を装
填して下方部は基礎体より数ミリ突出して設置して水の
吸上を容易にし、上方部は基礎体より数センチ突出して
基礎体上面を拡散被覆し、その上部に被覆布５を被覆し
、更にその上部を覆土６で覆った浮鉢で゛、これを水上
に浮上せしめて水上部、水中部を構或し、水上部には、
高地位の乾地土壌、中他位の普通土壌、低地位の湿地土
壌を成形し、水中部には、底皿上に水中土壌を戊形する
。

−ツの鉢を水上に浮設して乾地、普通地、湿地、水中土
壌等を造戒してこれ等に適合して育戒する数種類の植物
を水上一ケ所で人為的に全く給水する事なく永続的に観
賞できる毛細管潅水式浮鉢である。

従来の水平面状に均一した平面を以って水面上及水中に
植地を造或して湿地的に均一植物を植付ける物、又鉢壁
で間外を遮断して鉢を水上に浮べて間液と外液との交流
は全く途絶し、鉢間下部に溜った水は換水不可能で時に
よっては腐敗して植物の根腐等を引起す。

又波浪の激しい時には水を被り、鉢底に水が溜り自動的
には排水できず、乾燥した時は人為的に、定期的に給水
しなければならない。

上述のように両者とも本案とは機能を全く異にしている
。

使用法を説明すると、毛細管潅水式浮鉢を水上に浮設す
ると各高低の透孔間に設けた潅水用繊維の毛細管現象に
より脚下の水を吸上げ、高地位透孔の長い所は潅水量が
少なく乾地上壌であり、乾地に育或する植物に適し、中
地位透孔の中位の所は潅水量が普通で普通土壌であり、
通常湿地に育威する植物に適し、低地位透孔の短い所は
潅水量が多く湿原地土壌であり、湿原地に育戊する植物
に適し、水中に没した所は水中土壌であり、水中に育或
する植物に適した数種の異環境潅水土壌帯を同一鉢間に
造威して植物を育戊する。

同一鉢間に数種の潅水土壌を造戒して各土壌に育戒条件
の適した植物を一団に植付け、同時に観賞、育或、実験
等がーケ所で出来る。

潅水、排水は自然管理で人為的管理を要せず植物に最適
である。

被雨しても自然排水で心配なく、浸水、水没事故は全く
ない。

池の大小、深浅、岸より遠近等に無関係に何処にでも浮
設できる。

浮設後は自然に任せ人為的管理を要せず、自然環境裡に
育或した植物を水上、水中にて観察できる池の観賞価値
を高揚する浮鉢である。

【図面の簡単な説明】

第１図は水上に浮設した所の側面図、第２図は第１図を
中心線にて切断した所の断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水面を基線として水面下の水中底面には平坦な底皿を着
   け、水面上には高低を付けた有浮力を有する素材で築山
   を形或してその間部に高低を有する透孔を数本貫通穿設
   して潅水用繊維を透孔間に詰めて下方部は水中に拡散し
   、上方部は高低を有する築山上に拡散してその上に被覆
   布を覆Ｊ）、その上に覆土を施して鉢を水上に浮設し、
   水中部の底皿には水中土壌、水上部には潅水用繊維の毛
   細管現象により高低に従って差異のある水量を給水する
   即ち、高地位は乾地土壌、中地位は普通土壌、低地位は
   湿地土壌をーツ浮鉢で造戊し、これに適した植物を育威
   する毛細管潅水式浮鉢の構造。